【化学】高3の5月にほぼゼロから共通テスト85%、農工大でも65%取れるようになった化学の勉強法と参考書

受験生のみなさんこんにちは!直生です!私は2022年の3月まで東京都内にある都立高校に通っていました。その高校の同年代の進学実績は、国公立60人ほど。

そんな学校で2年の時には模試で学年半分以下の成績をとってしまったことがあります。そこから勉強計画を自分なりに工夫して立て直して化学は共通テスト84点、国立の東京農工大学に進学しました!東京農工大学について気になる方は調べてみてください!!いい大学です。明治大学の農学部も全学部で合格しています!

そんな私が化学の勉強をどのようにやっていたか書いていこうと思います!

注意!!超難関大(東大、京大、東工大など)の勉強はまた違ったアプローチが必要なので、今回の記事でご紹介したことだけでは足りないかもしれません。途中までのプロセスは同じで、そこからさらに大学別対策が必要です。

化学は高3の5月に本格的に始めて共通テストでも二次でも得点源に

共通テストで8割安定、二次でも6割が取れるようになるまで

化学は一番の得意教科でかなりの自信があり、11月~1月の共通テスト・センター過去問では安定して8割くらいを取れ二次の過去問では6割は安定して取れるようになっていました。

共通テスト本番では84点を取ることができました。農工大の二次は自己採点では65%となりましたここだけ切り取ると最初から化学得意なんじゃないの??と言われてしまうかもしれませんが、そんなこともないんです笑 というのも、8月の東進の模試で53点を叩き出しているからです!笑

その時は「ああ、これはまず過ぎる!」と不安に何回も思いました。(受験生で不安に思うのは仕方ないんです、、今を信じて進みましょう!メンタル面の記事も出していくのでぜひ)その頃はもちろん2次で合格点を取るなんて到底不可能だったと思います。

高3の5月から化学を始めたころ

化学の受験勉強を始めたのは高3の5月中旬。それまではほぼ学校の授業のみという感じでしたが2年のころはほぼ化学を履修していないに等しいです。高2の1年間先生がゆっくりやっていたせいで私の高校では化学は実質3年からしかやっていないとみんな言います笑 2年のころの成績は1月の進研模試で化学が46点(偏差値52)でまったく得意という感じでもありませんでした。

でも、危機感を持っていたことは覚えています。当時の苦手は、気体の溶解度でかなり詰まっていたと思います。逆に得意分野はほとんどない感じでしたね。

高3の5月から化学を本格的に始めてどう進めたか

夏休みは化学を得意教科にしようと考えていました。そのため一日の3割ほどを化学に捧げていました。夏休みには無機まではちゃんと終わらせようと決めていて、セミナー化学を中心にしながら、福間の無機化学を同時に進めて対処していました。セミナー化学は基本問題までをしっかりやるようにしていました。参考書に関しては後ほど書こうと思いますが、セミナーは一番と言っていいほど神教材だと思っています!

そんな感じで夏を終えたわけですが、ここまででセンター・共通テストレベルで7割弱くらいとれるようになっていました。しかし、まだここで一切有機を触れていないので焦っていました笑

高3の秋から入試本番まで

夏休みが終わってちょうど9月の1週目から有機分野を本格的に勉強し始めました。お世話になった参考書は鎌田の有機化学です。これ、意外と時間がかかって心配になるんですね。また、並行して重要問題集をやっていました。10月中旬くらいにやっと鎌田の有機化学を終えて、ここから通しで過去問に取り組んでいきます。(それより前に分野別はやっていました。)

ここでしっかり重要問題集をやり込んでいたおかげで共通テストや二次の過去問でもかなり点が取れるようになっていました。今になって、早めに実践に移れれば心配が少し減っただろうなとは思います。ですが、早くやろうとしすぎて取りこぼしが多くなるのも良くないです。丁度いいスピードでやるように心がけましょう。

化学を伸ばすために使った参考書

セミナー化学

重要問題集

福間の無機化学

鎌田の有機化学

です。

特にセミナー化学と重要問題集はめちゃめちゃ時間をかけました

この2つの特徴や使い方を詳しく解説していきたいと思います。

セミナー化学の特徴と使い方

セミナー化学は私のバイブルです! これがなければ今の私はいないといっても過言ではありません。

この問題集のおすすめポイントは問題数が多く、基本(この基本という言葉もくせ者なので、後ほど解説します)を固めやすいということです。正直、長くてうんざりすると思います。この教材は5月からずっと使っていましたが2回くらいは挫折しました。でも、それをしっかり乗り越えて着実に解き進めていけば光が見えてきます。では、使い方について語ります。

まず、1周目は基本問題を早く終わらせることを意識します。もちろん丁寧さは失わず。

ここでポイントなのが、①確実にできる問題、②まあできる問題、③できない問題に印をつけていくことです。(私の場合は付箋を貼っていました)なんのためにこれをやっているかというと、これから2周、3周、4周、、、と参考書を回していくとき、この印を参考にすることで効率よく解き進めていくことができます。理解度に分けて印をつけるのは必ずやるようにしましょう。この少しの工夫で、のちのちの理解度の客観視がしやすくなります。ここも後ほど深堀してお話しします。

この時点でしっかりできているならば共通テストレベルで7割くらいは取れるようになっているのではないかと思います。

そして、基本問題が9割ほど頭に入ったら次のステップです。

この先は2パターンの進め方があります。1つ目はそのままセミナーの発展問題に入るというパターンで、もう一つは重要問題集に入るというパターンです。どうしてこのパターンになるかというと、私が調べた感じ同じような問題が多かったためです。セミナーは数値が大きくなりがち重要問題集はきれいな数字に落ち着きがち、という私の調査をもとにすると、セミナーは計算力に磨きをかけたい人、重要問題集は頻出分野の解き方を早く身に付けたい人におすすめです。私は重要問題集にそのまま入りましたが、のちほど計算が大変なものに慣れておきたかったためセミナーの発展問題もやっていました。

セミナーの発展問題を始めたばかり(重要問題集Aは割と出来てるとき)は、セミナーなめてる系受験生だったので「余裕で行けるだろ!!!」と余裕をぶっかましていましたが、徐々に発展問題の恐ろしさに気づきます。こんなにも数値変えられると崩れてしまうのかと気づいた時でした。

>【セミナー化学】共通テスト85%、国公立二次65%を安定させるためのセミナー化学の使い方 - イクスタ

重要問題集の特徴と使い方

重要問題集は、必ずセミナーの基本問題が終わってから入るようにしてください。

重要問題集の強みは、頻出分野を流れよくこなしていけることです。重要問題集ではA問題とB問題に分かれており、頻出分野にはマークがついています。全部まとめて解こうとするのではなく、マークのついている分野を優先的にやるようにしましょう。重要問題集でもセミナーと同様にできる問題を付箋で仕分けしていきます。問題の完成の目安は即答できるかどうかです。いったんマークありの問題が終わったら過去問をやってみましょう。意外と取れるはずです。取れない場合はセミナーの習熟度に問題がある可能性があります

で、残った問題はどうするのかというと、過去問ベースの時期に入ったら力を持つようになるのでそこまでお休みなさい、、、

ここまでの説明のように簡単に書いているように思えるかもしれませんが、重要問題集は難しめの教材なのでうまくいかないことが多いと思います。でもそんなもんだと思って砕けてください。砕けた分だけ伸びる教材だと思います。

重要問題集の志望校別進め方

志望校別の対策として、国公立標準レベルはA問題まで、難関国公私立はB問題まで解けるようになっていると安心だと思います。東京農工大は一応難関国公立という立ち位置ではあったので、B問題の中で出題傾向に合わせた問題を解いていました。

分野別、化学の勉強法

理論化学の勉強法

理論は一番の鬼門です。どうしてこうなっているのか、というところで最初につまづきます。ここに関して、私は大きな知見を得ました。「仕組みがわからないなら、わかるやつに聞く」はっと目覚める瞬間です。1人で悶々と考えるのもいいんですが、時間が限られている受験生にはそんな暇はありません。時短でかつ定着しやすい方法を見つけていくのも理論化学(他の教科でも)において大切です。すっと理解できればこちらのものです。

無機化学の勉強法

無機化学に関しては覚える以外言うことはありませんが、化学反応式は丸暗記はやめて半反応式などから導き出すように求めるのが効率的です。あとは早くアウトプットできるように訓練するだけです。

特に共通テストや二次試験では確実に得点できる分野なので、落とさないようにめげないで頭に知識を入れましょう。

有機化学の勉強法

有機のコツは手を動かすことです。構造式は即答しないといけません。どこまで覚えればいいの?と思うところはあると思いますが、これは、お手持ちの参考書に載っているところだけで構いません。有機では反応すると違う物質に代わっていく様子が記述しやすいので、以下の画像のように記述することができます。まるまるかけるようにトレーニングするのもいいと思います。

化学は定番の進め方で得点源にできる

化学は数学に比べて参考書をこなす量も必要もないし、めんどくさい計算も比較的少ないのが特徴です。そんな化学を攻略して、是非得点源にしてもらいたいと思っています。今回は化学の鉄板ルートの解説をしました。セミナーからの重要問題集。このルートを取る受験生は多いと思うので、進め方の一つの指標になったと思います。

細かい勉強法は人それぞれ違うはずなので、この記事を参考にして自身の勉強法を確立していってください!


独学で化学を鍛えて難関大でも合格点を取れるための記事を書いたのでこちらも読んでください!

> 【セミナー化学】共通テスト85%、国公立二次65%を安定させるためのセミナー化学の使い方 - イクスタ

> 現役生が詳しく語る農工大の化学で合格点を取るための勉強法と教材 - イクスタ

執筆:直生 東京農工大学農学部、イクスタコーチ卒業生

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土井万智

土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のサポーター

早稲田大学教育学部出身。2014年早稲田大学教育学部社会学科在学中に「大学受験業界の情報格差」を解決するためのサイト、イクスタを創業。累計2000万アクセス。
IT系スタートアップ企業で法人営業、Webエンジニアなどを務めたのち、2018年からイクスタに復帰。
現在はWebサイトやYoutubeなどのメディア運営と、オンラインの面談で受験生の独学を支援。東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県など首都圏を中心に、愛知県や兵庫県など、北海道から沖縄まで全国の受験生がイクスタコーチで志望校に合格。
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イクスタとはYouflex株式会社の土井万智(どいまさと)がほぼ1人で運営する、はじめての大学受験を成功させるためのプラットフォームです。普通に予備校にいって普通に勉強するだけでは難関大学に合格できないという現実を、どう打破するか。第一志望に合格する15%に入るためには、どう違いを作るか。毎年、1年間一人一人の受験生に毎週の面談で密着すると、実際の事実と世間で理解されている情報の乖離がある。このビジョンをもとに、Webの記事、Youtube動画、書籍、オンラインコーチングという4つの柱で独学の受験生を支援します。

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