物理は夏に勝負が決まる!後悔しない夏の物理の勉強法
駿◯予備校で理系チューターをしている東大のフッシーです。高三のみなさん、物理の勉強は進んでいますか?理解できていますか?模試での偏差値はどうですか?
…おそらく、多くの人がまだあまり物理は得意ではないと思います。そして、物理について不安に思っている人がほとんどでしょう。
ですが、この時期はそれが普通なのです!高三の春ではまだ数学や英語に時間がとられて理科科目には手が出しにくいですし、そもそも一年のアドバンテージがある浪人生が混じったこの時期の模試は現役生がいい結果をとれないようになっています。
では現役生はいつ浪人生に追いつくことができるのでしょうか。もちろん一年間をかけて徐々に追いついていくのですが、追いつけるかどうかは主に夏にかかっています!実際、私も高三のこの時期はまったく物理がわからなかったのですが、夏休みに猛勉強することで秋の模試ではそれまでよりも物理の偏差値が格段に上がっていき、東大にも合格することができました。
この記事では夏に物理をどう勉強すればいいかを紹介いたします。夏の計画を立てていない人、何をすればいいかわからない人、そして何よりも夏に後悔したくない人はぜひこの記事を読んでいってください!
私が書いたこちらの記事もどうぞ!
参考:物理の成績を着実に伸ばすおすすめ参考書と3つの勉強法を現役東大生が解説! - イクスタ
物理の授業では予習すべき?
多くの人が不安に思っているのは、学校の授業のペースで間に合うのか、ということではないでしょうか。
多くの高校、特に普通の公立高校では物理の全範囲が終わるのはかなり遅い時期になると思います。そのため、学校の授業よりさきに自分で習ってない範囲を予習する必要があるのかという悩みをよく聞きます。
結論から言うと、物理で習ってない分野を先取りする必要はありません!なぜかといいますと、物理は自分で勉強するのが比較的難しい科目だからです。また、学校の授業で最後に習うのはおそらく原子分野になりますが、この原子分野は比較的勉強に時間がかからない分野なので学校の授業が終わるのが遅かったとしても共通テストには間に合います。
それよりも、習ったところを復習していくほうが効率的に勉強することができます!
夏休みは物理の特に力学を徹底しよう!
それでは物理は夏に何をするべきなのでしょうか?
上に書いた通り、やるべきことは夏までに習ったことの復習なのですが、そのなかでもとりわけやるべきは力学の復習です!
力学は、力学分野のみならずほかの分野の問題を解くときにも使う分野です。特に電磁気の電磁誘導などの問題などは力学を理解していないと説くことができません。そのため、この夏休み中に力学は完璧にする必要があります。
夏休みが終わるまでに、力学分野を完璧にし、それ以外の学校で習った分野の基礎を身に着けることを目標にするといいと思います。
物理の基礎を身に着けるために使ってほしい参考書
私は、高三の夏に物理の基礎を身に着けるために『リードα物理』と『物理のエッセンス』を使って勉強していました。もちろん人によって相性の合う参考書というのは違いますが、私にはこれらの参考書が合っていました。
私が使っていたリードα物理という問題集は、公式を当てはめるだけで解けるような超基本問題から教科書の章末問題レベルの問題を収録しています。また、問題はだいたい難易度順に並んでいて、基本問題のコーナーと応用問題のコーナーがはっきりわかれています。そのため、この問題集をやることで授業を習いたてのほとんど問題が解けないような状態から公式をある程度使いこなせるようになれました。
時々焦ってまったく自分のレベルにあっていない問題集をやりだす人がいます。例えば、まだ基礎が身についていなくて共通テストレベルの問題もほとんど解けないのに重要問題集に手を出すとか。
しかし、あまりに自分のレベルとかけ離れた問題を解いてもまったく理解もできず身にもつかず、ただの時間の無駄に終わってしまいます。ただやみくもに問題集を解くのではなく、まずは自分のレベルを冷静に知り、自分のレベルにあった問題集を使うようにしましょう!
また、問題集を一周したから次の問題集に行くのでなく、しっかり理解するまで二周でも三周でもするようにしましょう。どんな人でも問題集を一回解くだけでは内容を理解しきることはできません。むしろ、東大に合格したような人ほど同じ問題集を何週もしています。
物理のエッセンスの具体的な内容は使い方はこちらの記事で紹介しています。
参考:> 物理のエッセンスを使って基礎から独学でも物理の実力をつける方法 - イクスタ
夏休みが終わり、志望校に向けて物理の応用問題を解くために
夏中に力学は基礎のみではなく応用問題も解けるようになりたいです。力学の基礎が身に着いたら、いよいよ応用問題に手を出してみましょう。
私は応用問題を解く用の問題集として『物理の重要問題集』を使っていました。もちろん、他にも評判のいい問題集はたくさんあるので、自分で本屋に行って相性の良さそうな問題集を使うといいでしょう。
応用問題を解いていると、意外と理解しきれてないかも、と思う時が来ると思います。そういう時は、一回基礎に戻って確認しなおしましょう。また、当然ですが応用問題用の問題集も一周だけじゃなくて二周三周と理解できるまで何回も解きなおすようにしましょう。
以下は、私が過去に書いた物理の勉強法の記事です。ぜひこっちも読んで参考にしてみてください!
参考:> 物理の成績を着実に伸ばすおすすめ参考書と3つの勉強法を現役東大生が解説! - イクスタ
物理の重要問題集の具体的な内容は使い方はこちらの記事で紹介しています。
参考:> 【物理・重要問題集】問題数・レベル・使い方…徹底解説します! - イクスタ
最後に
受験生にとって、高三の夏は最も長い時間勉強できて、最も学力が伸びて、そして最も合格不合格に影響が出る大切な時期です。特に、高三から本格的に勉強する理科科目は夏にすべてがかかっているといっても過言ではありません。一度きりの高三の夏、後悔のないように頑張ってください!
イクスタでは相談も受け付けています。この記事を読んで何か相談したいと思った人は、ぜひとも気軽に相談してみてください!
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