東大古文の過去問を徹底分析!現役東大生が東大古文について知っていることのすべて
受験生のみなさんこんにちは、今回は東京大学の古文で合格点を取るための方法を現役東大2年生がお送りします!
東大志望で古文の対策にお困りの受験生のお役に立てたら幸いです!
以下の記事では科目別で東大対策法がまとまっています。東大志望の受験生は必見です!
👉東大志望必見!東大の二次試験対策法を科目別にまとめてみた - イクスタ
◇目次◇
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1. 東大古文の入試情報
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2. 東大古文の勉強法
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2.1 まずは基礎を徹底しよう
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2.3 古文の問題集の使い方
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4. 東大古文過去問の使い方
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4.2 古文にはそこまで時間をかけない
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4.4 自己採点は正確に!
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5. まとめ
東大古文の入試情報
東大の国語は、理系は80点満点(全科目計440点満点)で100分、文系は120点満点(同)で150分の試験です。
現代文・古文・漢文に分かれており、細かい配点は以下のとおりです(推定)。
理系:現代文40点、古文20点、漢文20点
文系:論説30点、文学的文章30点、古文30点、漢文30点
試験時間は理系100分、文系150分です。
東大古文の難易度
もちろん東大ですから難易度は高い方です。共通テストと異なり、書いてあることがそのまま答えになるケースは稀で、ほとんどの場合自分で内容を整理する必要が出てきます。
しかし東大だからと言って極端に難しいというわけではなく、相応の勉強をすれば高得点を狙うことができることも特徴です。
東大古文の出題傾向
毎年ほとんど変わらない出題形式
東大の古文は毎年ほとんど同じ出題形式です。
傍線部の内容を平易な日本語に訳す問題が1〜2問、短いフレーズを正確に訳す問題が2〜3問、文章全体の内容把握を問う問題が1~2問、という形式になっています。
助動詞の活用や意味の理解を問われる
短いフレーズを現代語に訳す問題では、助動詞の活用や意味を正確に理解しているかが問われます。「だいたいこんな感じでしょ?」で訳すとほとんど得点できないのが現実です。丁寧な逐語訳をする能力が要求されるのです。
和訳問題は内容重視!
平易な日本語に訳す問題は、内容のポイントを押さえていれば文法事項は極端に重視されはしません。状況に応じて内容を補うなどし、明快な文章に訳せればOK。
ただし、動作主が誰でこの指示語は誰を指しているのか、などは正確でなければなりません。
理由を問う問題は時代背景と一緒に考える
理由等を問う問題では、内容の深い理解が必要です。文章中に書いてあることをそのまま現代語で書けば良い、なんていうことは滅多にありません。内容を正確に理解し、必要に応じて古文の世界の常識と照らし合わせて解答する必要があります。
出題される時代は様々
出題される文章は様々な時代にわたります。奈良・平安時代から江戸時代あたりまで本当に様々です。内容も、旅行記から物語まで多岐にわたります。どういう時代・内容の文でも抵抗なく読める必要があります。
東大古文の勉強法
まずは基礎を徹底しよう
東大古文を攻略する最大のコツは、やはり基礎の徹底にあります。
助動詞は細かいところまで覚えよう!
助動詞の活用はおそらくどの高校でも勉強するでしょうが、基本的な活用はもちろんのこと、同じ表記の助動詞の見分け方(例:「なり」、「ぬ」)など、細かいところもマスターする必要があります。
東大の古文では助動詞一個一個の意味を正確に訳出できているかが意外と厳密に採点されます。
日頃から「なんとなく」で訳しているとそれがクセになってしまい、正確な訳ができなくなってしまいます。ですから、「なんとなく」で妥協せずに「これは◯◯の助動詞の◯◯形で…」というふうに識別する練習をしておくべきでしょう。
単語は共通テストレベルを固めよう!
単語についてですが、実は東大古文ではマニアックな単語の意味を問われることは殆どありません。共通テストレベルの古文単語でほとんど事足りるのです。
だからこそ、基本的な古文単語は意味や用例を含めて頭に入れておく必要があります。
共通テストで必要な古文単語はおおよそ300語で、東大古文に挑む上でもこれくらいの量が頭に入っていれば読解で困ることはほとんどありません。
ただし、何度も述べているように「正確な」訳が要求されるので、似た意味・形の単語はちゃんと区別して覚えるようにしましょう。
古文単語帳を使う頻度
参考書をどう使うかは人により様々でしょうが、古文単語帳は毎日少しずつでよいので継続的に勉強しましょう。
一気に頭に詰め込もうとするとどうしても詰めが甘くなり、正確な訳ができなくなってしまいます。毎日丁寧に学習していって、一語一語ブレなく頭に入れていくのです。
古文の問題集の使い方
問題集を解くときは、本番同様の心持ちで挑戦するのが大事です。複雑な箇所は単語ごとに斜線で区切るなど、細部までこだわって分析していきます。
また「この動詞の主語はだれなんだろう」とか「この指示語は何を指しているんだろう」といった点も明らかにしつつ読んでいくようにしましょう。
東大古文対策でおすすめの参考書
マドンナ古文常識217
古文の世界の暮らしぶり、風習や流儀などの「常識」について詳説している本です。大学受験古文の世界で、こうした「常識」を解説している本はほとんどなく、これ一冊が圧倒的に頼りになります。
文法知識も大切ですが、古文の世界での常識を知らないと登場人物の行動や発言を理解できないことは多々あるものです。
焦って文法や単語ばかりを学ばずに、こういう勉強をしてみるのもきっとプラスになるはずです。高1や高2など、受験目前でない人たちにおすすめの一冊。
もっと詳しくマドンナ古文常識について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
最強の古文
最強の古文は、とにかく問題数が多いのが長所です。
古文は、もちろん勉強の質も侮れませんが、どれほど多くの問題に触れたかも後々利いてくるものです。
この問題集には様々な時代・分野の古文が載っており、これ一冊でかなりの経験値を貯めることができるでしょう。
国公立のみならず私立大学の入試問題も載っていますが、出題形式はさほど大きな問題ではないように思います。
東大古文過去問の使い方
共通テスト古文がある程度解けてから、過去問演習を始める
東大ほどのレベルのなると、実力があまりついていない状況で過去問に手をつけても意味がありません。
共通テスト(もしくはセンター試験の過去問)の古文で1〜2ミス程度で安定してきたら東大過去問の出番といえるでしょう。早い段階で過去問演習を始めることにこだわる必要はありません。ただし、高3の夏あたりには少しずつ始めた方がいいのは確かです。
古文にはそこまで時間をかけない
東大国語の試験時間は現代文・古文・漢文を合わせてのものなので、古文にどれほど時間をかけられるかは場合によるでしょう。
しかし、しっかり勉強すれば古文はそこまで時間がかからない科目ですので、理系であれば20〜25分、文系であれば25〜30分くらいを目安に取り組むべきです。
正確に訳せるかどうかを重要視しよう!
古文に関しては、じっくり考えるよりも短時間で正確に訳せることを優先した方がよいです。少し考えて分からなかったらその後時間をかけても分かる見込みは大きくないので、開き直って解答解説を読んでみるのも悪くないでしょう。
自己採点は正確に!
自己採点をする際は、大体合っていたらマル、ではなく、本当に一語一語正確に訳せているかどうか、点検を忘れずに。
まとめ
東大の入試問題はレベルが高いですが、古文単語、助動詞などの基礎固めから過去問演習までしっかりと勉強していけば点数を取るのも難しくはありません!
これから東大の入試に向けてしっかりと対策をしましょう。
そのほか、古文の成績を上げるためのイクスタのノウハウを紹介します。
参考:古文をゼロから始めた僕が早稲田政経に合格するために使った古文の参考書と勉強法 - イクスタ
参考:現役一橋大学生が教える、共通テスト古文で8割を越えるための心強い攻略法 - イクスタ
*この記事は東大対策特集の記事です*
東大対策特集では東大の対策法を科目ごと紹介しています。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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