あてにしていいの...?東洋経済オンライン「有名企業への就職率が高い大学ランキング」
こんにちは!イクスタ編集部です!
今回の記事は、内容を読む高校生のみなさんが誤解をしかねないので作成しようか少し迷ったのですが、誤解さえしなければぜひ頭に入れておいて欲しい内容なので、今回の記事を投稿することにしました。
有名企業への就職率が高い大学とは?
東洋経済オンラインという経済系のWebメディアで2017年9月8日に「「有名企業への就職率が高い大学」トップ200」という記事が掲載されました。今日はこの記事を引用しつつ、将来のことを考えている大学受験生がより良い将来の選択をできるようになるための情報をお伝えしていきますね。
「有名企業への就職率が高い大学」このタイトルは大学卒業後の就職を見据えてどの大学に入学するべきか判断している受験生にとっては興味を引くタイトルなのは間違いないと思います。
その一方で、この記事を紹介するとそのタイトルから大学の価値=有名大学への就職率という誤解を与えかねない内容でもあるのでイクスタとしてこの記事を書くかどうか迷ったんです。
受験生にとって気になるだろう大学のランキングは東洋経済オンラインのサイト内で読んで欲しいのですが、この記事を読む前にイクスタとして受験生にお伝えしたいのは、
この記事のランキングを鵜呑みにしすぎるとちょっと不幸になる可能性がある、ということです。
有名企業=安定の構図は壊れつつある
記事の内容で紹介しているような有名企業に就職すれば社会人になってからの生活が安定する可能性が上がることは事実ですが、2000年代に入ってから大企業でも企業の寿命は短くなっています。
連日のニュースで大手メーカーの不調や不祥事は皆さんも知っている通りかもしれません。
「有名企業に入ったから人生安泰」と安心できる時代はもうすぐ終わっていくことは確実だと言っていいと思います。少なくとも私たちが40~50代になる頃には終わっていると考えた方が良さそうです。
これは決してネガティブな話ではなく、これまでの日本が特別だったと考えた方が良いんです。
このあたりの話は経済の仕組みや歴史が複雑に関わっており、これまでの日本がいかに特別だったかに関する論考はまだまだたくさんあるのですが、具体的な話は今回はこのあたりに留めておきます。
20年後、30年後の私たちの立場や日本の情勢を考えた時に、大企業に入って安心してしまうのはむしろリスクが高いことだと言えます。
なにを基準に大学を選ベばいいのか
進学する学部によって将来の進路が決まってしまうこともある大学受験を始めとして、高校を卒業してからは、それまでと違って自分の将来の人生に関わる選択を迫られる場面が数多く出てきます。
そのために私たちは「将来どんな自分でありたいか」をなんとなくイメージして、そのイメージに近づけるような選択をしていきます。
その「自分はどうありたいか」というイメージは、身近な大人や外から得た情報を元に想像しますよね。どんな選択が自分にとって正しいか、イメージしている自分に近づける選択肢はどれかという判断基準で色々なものを選択していくことになります。
ただ、私たちの世代がぶつかる難しい問題は、これからの時代は「幸せの形が多様化していく」時代だということです。「こうなれば幸せだ」という共通の認識が薄れている時代なんです。
多様化する価値観の中で何を重視すればいいのか
これまでは「有名大学に入学して有名企業に就職する」というコースが憧れの対象だった時代が長く続いてきましたが、経済の停滞、テクノロジーの発達などにより個人の働き方は多様化していますし、これからも多様化していくでしょう。
イクスタには難関大学に入学したスタッフが多くいますが、これはイクスタのスタッフの多くが感じていることでもあります。
有名企業に入ったからと言って決して勝ち組になれる訳ではないんですね。(勝ち組っていう言葉を使っている時点でちょっと負けているとも言えます。)
このことは普段からイクスタを利用してくれているみなさんにぜひお伝えしたいことです。
あくまで深追いしすぎず...
ここまで、普段の高校生活ではあまり触れない主張を目にしたことだと思うので、いつもと違った頭の使い方をしている受験生もいるかと思います。もし混乱してしまうようであれば、目先の時間のない受験生はあまり深追いしすぎず、現在の自分の短期的な目標(模試の点数や参考書を終わらせることなど)を達成するために時間を使った方が良いので、このような意見もあるということを頭に入れておいてくださいね。
これからの日本人の働き方や生き方に関して関心がありもっと詳しく知りたい人は、Newspicksという経済系のサービスをみてみるか、イクスタの相談ページから相談を投稿してくださいね。イクスタには社会人の働き方に関する企業に勤めているスタッフもいるので、リアルな回答ができると思います。
以上のことを踏まえた上で、有名企業への就職率が高い大学ランキングをのぞいてみましょう!
ほとんどの大学生は入学後の経験でビジョンや目標が変わる
大学入学前の受験生にお伝えしたいのは、大学に入ったあと大学の授業やサークル、バイトや旅行などで様々な人と出会うことで、高校生時代に持っていた夢やビジョンは大きく広がっていく可能性が高いということです。
イクスタスタッフの現役大学生同士で、高校の時に考えていたことや大学に入ってから考えるようになったことを話し合う機会が多くあるのですが、多くのスタッフは大学入学後の体験によって自分のやりたいことや社会への考え方が広がったり変わったりしているんですよね。
たとえ変わるかもしれなくても夢を見つけることは本当に大事
もしかしたらこれを聞いて「大学入学後に変わるなら今の時点で考える意味ってあるの?」って思う人がいるかもしれません。
しかしそれは間違いで、たとえ大学に入ってからも夢や将来のビジョンが変わることがあるとしても、現時点での自分のなりたい像を持っておくことはとても重要です。
日々の色々な刺激の中で自分の目標が変わることは十分にありえることだと思います。むしろ自分が受ける刺激などでビジョンが変わることの方が普通です。またさまざまな分野で知識を深めることで、自分の持っている世界観が多様に広がっていきます。
また同時に、広範囲の知識の持っておくことでそれらの知識が繋ぎあっていきます。
具体的な目標を持っている人ほど難関大学に合格する確率は高い
夢やビジョンを持つことの重要性は学校の先生や親から言われることも多いと思います。また、夢やビジョンを持つことの重要性について疑問に思っている受験生が多いことも事実です。ただ、難関大学に合格することを目標にしている予備校の現場を経験している私からも同じように、これらの夢やビジョンを持つことは重要だと言えます。
私が関わってきた受験生の中で、少しでもビジョンを持っている受験生と持っていない受験生では、ビジョンを持っている受験生の合格実績の方が圧倒的に高いんです。
それはなぜか。自分が今どこに向かっているのか、それを自分の中で意識することができるかどうかで、今日の努力の質が変わってくるからです。
①いつ ②どこに 自分は到達すればいいのかを明確にすることができれば、そこにたどり着くために必要なことと、必要なスピードを導き出すことができます。
「なぜ、どの大学に行きたいのか」
これをはっきりさせることは受験生のみなさんが想像しているよりも10倍重要なんです。
「なぜその大学に行きたいのか」これを自分の中で言語化しておくことで、自分がどこに向かっているのかを意識することができます。
高い授業料がかかる大手予備校でもこれに気付いている人は少ない...
私はある大手予備校の元生徒として受験生時代を過ごし、そのままスタッフになりました。その経験から言うと、大手予備校の生徒でも夢・ビジョンを持っていない生徒がとても多いです。大手予備校だと授業料だけで年間100万円近くかかります。それだけ多くのお金がかかるのに、受験勉強に対するモチベーションが高くない受験生は多いのがリアルです。
大学受験で成績をあげるためには有名な先生の授業を受けることも大事ですが、ただ、それよりも日々の勉強の質を高めるために自分の夢やビジョンを持つことの方が難関大学に合格する上で大事なんです。
これに気付いていない予備校関係者がとても多いのが実情です。
イクスタのスタッフはこれに気付いてる人が多いです。むしろこのことの重要性に気付くことができたからこそ難関大学に合格してイクスタに在籍しているのかもしれません。
イクスタのスタッフの受験生時代を話を聞いても、予備校では授業だけしか指導を受けなかったと言う経験談は数多く、夢やビジョンの重要性を伝えてくれる大学生や指導者はいなかった受験生時代を過ごしたスタッフは多いです。
本当に重要なのは夢やビジョンを明確にすることなんですよね。
逆にこのことに気付いている大学受験のスタッフは高校生の早い時期から夢やビジョンの大切さを説明します。結果としてこのようなスタッフの元で指導を受けた受験生の方が第一志望の合格率は高くなるのです。
ランキングもひとつの参考に。本当に大事なのは「目標が明確化されているか」
まとめると、みなさん一人ひとりが、自分がその大学合格のために努力する意味を言語化してほしいです。
なんのためにその大学に合格したいのか。有名企業に就職するためなのか、勉強をしたいからなのか、かっこいいと思うからなのか、その理由は人それぞれでよくて、立派な理由である必要はなく、なんでもいいんですが、自分が自分で納得できる理由をぜひ言語化してください。
これは大学に入ったあとも周りが就職活動を始める期間にも問われることですし、またその大学を選ぶ理由を自分の中で深く掘り下げずにとりあえず大学受験をして、その大学に入ってから後悔している大学生もたくさんいます。
この事実は普段あまり聞かないことかもしれませんが、事実です。
ここまで抽象的な話が続きわかりにくかったかもしれませんが、ぜひ(というか絶対)自分の中でその大学を目指す理由を明確にして文章にしてくださいね。
みなさんが将来大学受験を振り返った時に、「良い経験だった」と思えるような大学受験ができることを応援しています。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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