早稲田の物理で合格点を取るための勉強法と参考書 過去問で3割からでもこの3点を意識すればでも伸びる!
みなさん、こんにちは!竹内です。
今回は早稲田大学物理の攻略法を紹介したいと思います。
物理を選択し早稲田大学理工学部を受験する方向けに物化選択で早稲田大学先進理工学部に現役合格した私の体験談も併せてお話しをしていきます!イクスタでは早稲田や慶應の数学の勉強法も書いているのでご参考にしてください!
早稲田大学物理の特徴
大問3つ、得点は60点満点(受験する学科によって上下)で試験時間は理科2科目合わせて120分です。そのため物理にかける時間を55分や60分といったように調整することができます。出題分野は力学、電磁気、波動、熱力学、原子です。早稲田大学の物理の大問別特徴を以下に載せます。
大問1:波動や熱力学などが頻出。全てマーク式
大問2:力学が頻出。記述式
大問3:電磁気が頻出。記述式
2021年 早稲田大学先進理工学部の物理の出題
全体的に難易度が高く計算量も多いのが特徴
早稲田大学の物理は、全体的に難易度が高く分量も多いです。さらに理科2科目で120分なので物理にかけられる時間は60分前後しかありません。そのため思考力、計算力、処理スピードの全てが求められます。
それぞれの大問は最初の方ほど簡単な問題で、後半ほど難しい問題になります。なのでその簡単な問題は必ず解けるようにする必要があります。後半の難しい問題は、問題文を読んで一度手を動かして考えてみて、無理そうだったら諦めて別の問題、解けそうだったら解くというやり方がおすすめです。
解けそうだと思っても難しい問題は多くあるため、時間がかかりすぎたりするようでしたら諦めるのも重要です。
また、計算量もかなり多いため一つ一つ解くスピードを意識する必要があります。
力学、電磁気、波動、熱力学はそれぞれ同じぐらいの難易度です。そのためまんべんなくできるようにしなければなりません。力学と電磁気は必ず出ると言えるほど頻出なので得意にする価値があると思います。原子はごくまれに出題されるので、念のため勉強した方がいいでしょう。
初めは全く歯が立たず点数が取れないことが多い
先述の通り難易度が高く計算量が多いです。時間も60分前後と短いためかなり焦ります。
ここからは私の体験談ですが、高校3年生の9月あたりから早稲田大学の過去問を解き始めたのですが、最初は全然通用しませんでした。そもそも全くわからない問題が多かったこと、さらに時間をかけて考えても解けるかどうかわからないような問題も無駄に時間をかけてしまい、解けるような簡単な問題を解く時間が無くなってしまうことも多々ありました。
さらに自分には計算力がなかったので、解き方はわかる問題でも計算ミスをしてしまい正解にたどり着けないこともよくありました。特に大問1は素早く問題を解く必要があるマーク式の大問なので部分点を稼ぐことができないため、計算ミス=0点になってしまい、点数が全く伸びませんでした。過去問演習を始めた段階では過去問の点数が3~4割ほどで、模試の点数は5割前後、判定は高1から高3の真ん中あたりまでほとんどE判定でたまにD判定という感じでした。
実際に行ったこと&対策おすすめ参考書
上述のような状態だったため、まずはさまざまな物理の状況に対応できるように多くの類似問題を解くことに注力しました。この時に押さえておく事は、ただ演習をするだけでなく、目的を「物理の公式の使い方の練習」、「思考力を鍛える」、「スピードを上げる」の3つに分けることです。順番にご説明していきます。
「物理の公式の使い方の練習」は早稲田物理の対策というよりどちらかというと物理の勉強を始めたころあたりにしていました。物理には様々な公式がありますが、ただその公式を覚えただけでは問題は解けるようにはならないので基本的な問題を解くことで使い方を習得していました。ここで公式の使い方をマスターしておかないと応用問題は解けないので必ずマスターする必要があります。
「思考力を鍛える」は基礎を終えたあたり~過去問演習前後までやりました。早稲田の物理はとても難しく思考力が必要なので練習が必要です。ここで意識したことはとにかく考えることです。練習の段階では制限時間などはないので、可能な限り問題の解き方を考えていました。しかし、物理に時間を使いすぎると他の科目の勉強ができなくなってしまうので1問につき30分と制限時間を設け、それでもわからない場合は答えを見るようにしていました。今までに習得した公式や解法などを全て思い出して演習をすれば、本番わからない問題に遭遇しても対応できると思います。
「スピードを上げる」は基礎や応用問題が解けるようになったあたりに取り組みました。解いたことある問題を計算ミスしないように注意しながらとにかく速く解くことです。計算は練習をすればするほど早くなるものなので、演習を積めば必ずスピードはつきます。解く問題は、初めは簡単な問題を解いてだんだんと難易度を上げていくやり方がおすすめです。
この時使用した参考書は、『物理のエッセンス』、『良問の風』、『名門の森』です。
「物理のエッセンス」は基礎的な物理の参考書として有名な本です。物理の勉強をする上で基礎となる知識がわかりやすく載っており、例題や問題が乗っているため得た知識をすぐアウトプットすることができます。さらに公式の物理的意味も丁寧に解説してくれています。そのため物理の一冊目の参考書としておすすめです。私がこの参考書を使ったのは、物理が苦手科目であった高2の最初あたりでした。しかし、この参考書を3周ほどじっくりやることでどんどん物理ができるようになっていき、偏差値が50後半取れるようになりました。
> 物理のエッセンスを使って基礎から独学でも物理の実力をつける方法 - イクスタ
↑ エッセンスの詳しい使い方やレベルは上記記事をご参考に!
『良問の風』は標準あたりの問題を解けるようになるのに適した参考書です。この参考書は問題演習をするための参考書で乗っている問題数が148題あります。物理のエッセンスなどで基礎知識をインプットした人がこの参考書を使うことでそれらの知識のアウトプットとともに標準以上の問題と戦えるようになるためとてもおすすめの参考書です。この参考書を2周ほどすることで物理がだんだん得意科目になり偏差値60前半取れるようになりました。
> 共通テスト物理が7割突破したら良問の風で国立二次への演習を積み始めろ!- イクスタ
↑ 良問の風の詳しい使い方やレベルは上記記事をご参考に!
『名門の森』は応用~発展の問題を解けるようになるための参考書です。この参考書も問題演習をするための参考書で、良問の風よりレベルの高い問題が乗っています。(旧帝大、早慶レベル)早稲田大学の物理はこの参考書レベルの問題が出るため、この参考書で演習をすれば早稲田の物理で合格点以上は取れます。実際私もこの参考書をすることで早慶などのハイレベルな問題も有利に解けるようになりました。
> インプットが終わったら始める物理の定番問題集「名問の森」の特徴と使い方 - イクスタ
↑ 名問の森の詳しい使い方やレベルは上記記事をご参考に!
また、これら3つの参考書は同じ人が書いているため『物理のエッセンス』→『良問の風』→『名門の森』の順番でやることで知識を整理しながら進めることができるかと思います。『良問の風』や『名門の森』でわからないところがあったら物理のエッセンスで復習するというやり方はとてもおすすめできます。
まとめ
早稲田大学の物理はとてもレベルが高く、苦労すると思います。しかし、しっかりと対策をすることで必ず合格点を取ることができます。ここで、私が実際に行いおすすめしたいことをまとめると
① 物理の公式の使い方をマスターする
② 思考力をつける
③ 解くスピードを上げる
の3点です。このほかにも自分で見つけた課題などは各々で解決していって、早稲田大学合格を目指しましょう!
早稲田大学、慶應大学の理系科目対策のノウハウもお伝えしているのでこちらも読んでください!
> 早稲田大学理工学部数学で10月4割しか取れなかった私が本番で8割取った対策法 - イクスタ
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土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のサポーター
IT系スタートアップ企業で法人営業、Webエンジニアなどを務めたのち、2018年からイクスタに復帰。
現在はWebサイトやYoutubeなどのメディア運営と、オンラインの面談で受験生の独学を支援。東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県など首都圏を中心に、愛知県や兵庫県など、北海道から沖縄まで全国の受験生がイクスタコーチで志望校に合格。
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