英語コンプの帰国子女!?プライドの高い私らしい、ぶれない自分の磨き方【後編】


by mizuki

公開日 2016年 5月10日

みなさんこんにちは。今回はイクスタ特別コンテンツへ、ようこそ。ここでは、みなさんの先輩である現役大学生に、当時の受験勉強や今の目標をざっくばらんにインタビューし、みなさんの夢や目標を考えてもらう場所です。


前編では、幼少時代のアメリカ生活から、ぶれない姿勢で目標に向かっていく高校生時代の彼女の姿に迫りました。後編では、そんな彼女が抱えた「英語(帰国子女)コンプレックス」と本命校・横浜国大の受験秘話を大公開。そして、彼女の社会に対する考えにも迫ります。笑顔の素敵な彼女の、強く真剣なまなざしをぜひ感じ取ってください!


石渡すみえ

●プロフィール
石渡純恵(Sumie Ishiwata)
横浜国立大学経済学部4年生。アメリカでの小学校生活を過ごした経験を持つ帰国子女。帰国後は中高一貫の女子校へ通い、大学受験を経た。大学1年生からのインターンシップ経験や社団法人ハタモクでの活動経験から「女性の働き方」に対する視点を身に着け、現在も精力的に活動中。

● 受験で大変だったことは?
大学受験は正直、全然大変ではなかったんだ。

でも実は、横浜国立大学は前期で一度落ちているの(笑)。それは本当に悔しくて悔しくて、結構衝撃が大きかったかな……。

横浜国立大学の前期試験は“センター+英語と数学”。後期試験は“センター+英語”。「わざわざコンプレックスだった数学が課されている前期試験で受かることに意味があったのに!!」って悔しかった。

● そうだったんだね。私立はどうだったの?
私立は慶應などにも受かって嬉しかったし、家族は喜んでくれたんだけど、自分としてはやっぱり頑張ってきたことのほうがずっと思い入れがあったんだよね。

その時は、「自分やっぱプライド高いんだなって、こだわり強いんだな」って思った(笑)。

だから横国の前期落ちたときはすごい落ち込んだ。号泣した。結果合格したからよかったんだけど、「やっぱ私は英語なのか!」って(笑)。

● 英語コンプレックスの正体は何なんだろう?
私、他の帰国子女の子に比べたら英語が得意なほうではなかったの。でもなんだかんだ、帰国子女ではない子たちと比べるとできるんだよね。だから英語で受験をして受かったら「英語ができたから……」って思われたくなかったから葛藤してた。

それなのに結局は英語で入るかたちになってしまって、すごく悔しかったなー。最近は入れたからよかったって肯定的に捉えているんだけど、その時は悔しかったね。


石渡すみえ

● 大学に入ってみて、どうだった?
大学受験中は、「大学って自分の好きなこと勉強できるんだ! すごい!」って思って楽しみにしていたんだけど、実際に大学に入ってみたら1年生で履修できる科目は一般教養ばかりで、楽しくなくて。それでなんかしたいなって思っていたら友達からETICの半年間インターンシップの説明会に誘われて行ったの。

● 実際に参加したのはどんなインターンシップだったの?
とある社会保険労務士さん(以下、社労士さん)が立ち上げた保育園でのインターンシップだったんだ。その人は、旦那さんが受けたパワハラきっかけに社労士の資格を取って、その縁で潜在保育士が働きやすい仕組みの保育園を立ち上げて運営をしているの。

その社労士さんが「女性がこれから働くために自分はどうしていきたいか」って話をしていて、自分自身も潜在保育士問題を受けて、保育士さんが自分の子を育てながら働ける“ママ保育士”を雇用していることを聞いて。それと同時に「私たち社労士もどんどん企業に入っていって、働く女性の問題を解決していきたい」って言っていたことが印象的だった。インターンシップをする目的として「女性の実情を知ること」を置いていたから、すぐ面接を受けさせてもらって、9月からインターンシップを始めたんだよね。

● 保育園のインターンシップの説明を受けようと思った理由は?
高校の時にクラスの中で「子どもを産みたい人」って質問されたときに、45人中15人しか手を挙げなくてとてもショックだったの。私は子どもが欲しいって思ってたから「みんな、なんで?」って思って。その理由の多くが「仕事したいから」だったんだよね。それを受けて、「私は今、こんなに勉強していて大学に入ろうとしていて、仕事にも興味があるのに、子どもを産んだら仕事をやめないといけないのか……。」、そう考えたらモヤモヤして、結構悩んだ。だから、女性が働きながら子育てできる環境づくりをしている保育園に興味があった。

● なるほど。
そんな中でその社労士さんが、NPO法人ハタモクを知っていて紹介してくれたんだよね。のちに私が学生代表も務めたんだけど、当時初めて参加したイベントが、ハタモクの人が企画した「ママと女子学生をつなげたい」というコンセプトのママモクだったの。それが楽しくて。そこで、母体であるハタモクの説明会に誘われて、ハタモクに所属するようになったんだ。

● ハタモクのビジョンを聞いて、自分は何をしたいと思ったの?
現在は、新卒入社の人の30%が3年以内に会社を辞めていっちゃうのが現状。

その中で、学生が入社前から自分の目標に対して考えたり、今までの人生をよく振り替える機会があれば、もっとその状態を防げると思うし、学生にとっても有意義な就活にできるんじゃないかって思っていたの。そのために学生と社会人の繋がりがあったらとも思っていて。

就職だけじゃなくて受験も同じで、もうちょっとちゃんと目的をもって挑戦した方がいいなって思ってたから社会人と学生が交流の中で一緒に「働く目的を考える」というコンセプトのハタモクと私の興味が合致したんだよね。

石渡すみえ

● 将来の夢は?
「自己肯定のできる人を増やしたい」っていうのが、漠然とした夢。

生き生きとした人を増やしたいんだよね。その手段はまだあんまり決めきれてないけど、そういう人を増やせるような人間になりたい。

● 職業的にはどういう道を考えているの?
まだ漠然としているけど、人材系や教育系、福祉系の職を考えているよ。保育園で働くとわかるのだけど、いろんなママがいるんだよね。一緒にいる子どもを見たとき、ものすごく不安定な子どももいる。それが私にもわかってしまうんだよね。

その現状から、はじめは女の人を助けたいとか、お母さんの支援をしたい気持ちが大きかったんだけど、でも最近は保育士支援をしている分野にも関わりたいなって思って、福祉をみていたりするよ。

「保育士が足りない」という現状に対しても、ただ保育園を増やしたり人を増やそうとするだけじゃなくて、スキルがあって存在感のある保育士をちゃんと意識して求めていかないと、だめだと思うし。行動を通して、社会の意識を変えたいなあ。

● 高校生に、メッセージを!
君の可能性は無限大!(笑)

無限大だからこそ何をするにしても、自分で「決める」それを「楽しむ」こと!

周りの考えに流され決めると、後々振り返った時に周りの人・環境のせいにしたり、自分を責めたり、後悔することになります。自分で選択をすれば、責任を持って楽しまなければなりません!勉強は辛いことかもしれないけど、自分の選択肢が広がる・今後必ずプラスになると思い込んでコツコツ取り組みましょう!

純恵との出会いは本当に偶然でした。たまたま同じ企業のインターンシップに、たまたま同じ日程で参加し、たまたま同じ班に選ばれた、偶然に偶然が重なった奇跡でした。話すほど意気投合、意識高い系な話題も盛り上がれる、出会ってまだ1年弱ですが、私にとってはすでに欠かせない友人です。

でも、それだけの理由で取材をしたかったわけではありません。彼女の持つポジティブな姿勢や自分らしさをみとめる姿勢、ものの見方そして自分との向き合い方……彼女にとって当たり前のそういう姿を、これから夢を追うみなさんにどうしても見てほしかったのです。

イクスタ大学生インタビューではこれからも、高校生のみなさんにとって身近で、かつ将来の目標になりえそうな大学生をどんどん紹介していく予定です!お楽しみに!



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