【現代文】センスがなくても0から難関大合格まで点数を上げるための勉強法と使う参考書
みなさんこんにちは!早稲田大学国際教養学部の佐藤尭彦です。
本日のテーマは受験生の全員が一度は悩むであろう「現代文の勉強法」についてです。私自身も受験生時代は現代文が一番苦手な科目であり、現代文の勉強に一番苦労しました。そんな私が現代文の苦手意識を克服し、早稲田大学に受かるほどのレベルまでどのように勉強していったかを、現代文に対する考えと具体的な勉強法についてご紹介していきます!
現代文が苦手だったり、伸びるイメージがついていない受験生にとって、現代文を克服する実践的ノウハウになっているのでぜひ参考にしてくださいね。
まず私の現代文が実際どのような成績だったのかをすべて晒します。私の時代はセンター試験ですが、国語は共通テストになっても求められる力はそれほど変わらないので今年の受験生は安心して共通テストと読み替えて読み進めてください。
◇目次◇
模試と入試本番の現代文得点推移
センターレベル模試の得点推移
高2 センター同日 39点
高2 2月 70点(たまたま勘があたりすぎた)
高3 4月 54点
高3 6月 42点
高3 8月 63点
高3 10月 66点
高3 12月 69点
河合塾の早慶オープン11月実施
国際教養学部部門 偏差値49 336/685位
共通問題部門 偏差値54 553/1841位
選択問題部門(国教)偏差値39 659/778位
センター試験本番
74点
私立大学入学試験本番
早稲田大学
国際教養 72%
政治経済 55%
法 45%
文化構想 75%
商 82%
上智大学
法 29%
青山学院大学
国際政経 91%
明治大学
国際日本 73%
模試の結果を見ていただくと分かる通り、決してもともと良い成績だった訳ではありませんでした。むしろ現代文はもともと苦手なところからスタートしました。しかし、苦手ながらも最後はセンター本番では7割5分、私大でも早稲田の3学部に合格できるほどの点数を取ることが出来ました。
正しい方法で勉強を進めていくことで現代文の成績を伸ばすことは可能です!
では、現代文の成績を上げるためには具体的には何を考え実行していけばいいのでしょうか?
現代文の対策法と成績推移を時系列順で紹介
まじめな話をする前に私の現代文の成績推移について簡単にご紹介します!
はじまりは高2のセンター同日模試です。この模試ではまじめに現代文を解いたにも関わらず、39点という仮にも早稲田を目指す受験生とは思えない点数を取ってしまいました。この時は国語に対してあきらめのようなものを感じ、英語と日本史を極めて早稲田に合格しようと考えていました。そのため部活を続けながら英語と日本史に時間を割くために、現代文の勉強は高3に上がる4月まで一切勉強しませんでした(古漢はやっていました)。
私は高3に入るタイミングで英語をある程度完成させることができたので、現代文に回す時間が生まれたため現代文の対策を始めました。
現代文とはなんぞや?から学び直す
まず始めたのが「田村の優しく語る現代文」で、現代文を勉強するにあたってのイロハをここで教わり、大学受験の現代文で得点するために必要なことが見えてきました。夏休みまでは高校1年生でもできるような初歩的な参考書「入試現代文へのアクセス基本編」「現代文キーワード読解」「漢字マスター1800」からはじめ、現代文に触れながらすこしずつ自信をつけていこうと1日最低1時間現代文に時間を使っていました。
しかし、現代文の成績はそんなに一朝一夕に伸びるものではありません。とても焦っていました。
夏休みまで成績は伸びないが、めげずに続ける。だがまだ伸びない
今考えれば、現代文は他教科に比べて伸ばすのが圧倒的に難しい科目なので今思えば伸びてないのは当たり前で、もっと気長に待つべきでした。そんな悩みの中、結局現代文の成績は少しも伸びないまま夏休みを迎えました。
夏休みにはすでに英語が早稲田の下位学部であれば合格点を取れる状態であったので、国語と日本史に大半の時間を割きました。具体的には、現代文には一日3~4時間は必ず使っていました。勉強法は「入試現代文のアクセス発展編」「現代文読解力開発講座」など要約が含まれた読解系の参考書で現代文の解き方を学びながら、センター現代文の評論を2日に題解き、演習も同時に行えるようにしていました。
夏休み終わりのセンターレベル模試では、夏休みの現代文への努力をすべてぶつけましたが、多少点数はあがったものの結局6割程度しか点が取れず、本気で落ち込んだのを覚えています。
私大の過去問が意外と解けるようになっている...!
夏休み明けには時期も時期だったため私大の過去問を始めました。ここで驚いたのが、私大の現代文は普通に合格点近く取ることができたということです。みなさんに覚えていてほしいことが、本当に現代文力がついていたら共通テストも私大も関係なく解くことができますが、問題の形式に多少の得意不得意があるということです。仮に共通テスト・センター過去問現代文が全く解けなくてもあきらめないでください!!
早稲田の現代文にチャレンジするためにさらなるレベルアップ
私は国立を目指していたわけではなかったため、夏以降はセンター形式には触れずにMARCHなど私大の適当な学部から過去問を2日に1年分のペースで解き始めました。さすがに早稲田の現代文は、「国語の早稲田」とうたわれているだけあり、その時期には全く歯が立ちませんでした。
そのため、早稲田大学の国語とやりあえる力を手に入れるために、私が調べた中で最も難しく、早稲田大学に受かるために必要と言われていた「現代文と格闘する」を、知識補填には「読解を深める現代文単語」「生きる現代文読解語」をはじめました。同時に慶應義塾大学への受験も悩んでいたので軽く小論文を勉強するために「小論文を学ぶ」もすこしずつ読みはじめました。
「現代文と格闘する」は9月ごろに取り掛かりはじめ、理解度を高くすることを意識しながらじっくり進めていたら、内容が難しすぎてこの参考書を2周するのに結局2か月弱もかかってしまいました。
その時期にちょうど早慶オープンが行われたのですが、まだ参考書をやりきっておらず、しかも演習も足りなかったため、模試では散々な結果でした。しかし、早慶オープンが終わり、「現代文と格闘する」をやり切ったあたりで、現代文の本質(後で詳しく説明します)のようなものをつかめ、早稲田の政経や法(日本最難関国語)の現代文も平均点以上取れるようになり、年明けにはたまに合格点も取れるところまで成績を伸ばすことができました。
慶應の小論対策も現代文の勉強になる
結局慶應義塾大学は受験しなかったのですが、試験対策として手をつけていた小論文の勉強は結果的に現代文に役立ちました。なぜかというと、筆者の視点に立って文を考えることができるようになったからです。書く側の立場を理解できると、読むときに文章の構成や流れを読めるようになり、理解力が一層高まります。
「現代文と格闘する」が終わった後は現代文の読み方が大方理解できていたため、ひたすら私大の過去問演習に取組み、抽象度の高い文章と問題の型に慣れることを意識して演習を続けました。
12月からはセンター対策に集中
12月の終わりくらいまではこのような勉強を続け、1月の頭からセンター対策を始めました。前述したように、私はセンター現代文がとても苦手だったため、専用の対策なくしては高得点を狙えないと考え、センター試験本番までの期間は私大の過去問に取組みながらもセンター対策を中心に勉強を進めていきました。センター2週間前から毎日一年分ずつ解いていき、センターの形式に慣れることだけを意識して取り組んでいました。センター対策を始めて驚いたこととして、私大の現代文対策のために行っていたものがすべてセンター現代文にも生かされ、この時期には自然とセンター現代文が毎回必ず7割以上は取れるようになっていました。
現代文が私大と共通テストで全く違うものとみなされている風潮がありますが、問題の形式が違うだけで実は本質的には同じものです。現代文の核となる知識と読解力を習得できれば、あとは形式ごとの対策をすればほとんど対応できます。
センター本番を向かえ、結果として現代文は74点でした。1年前には30点代を取っていたような自分でも7割5分、普通の人より少し上ぐらいの点数をとることができ、正直嬉しかったです。センター専用の対策はそれほど行なっていたわけではないので、着実に現代文そのものの実力がついたからこそ取れた点数だとも感じています。
センターが終わり、私大対策へ
自分の受けようとしていた大学学部の過去問はだいたい20年分ほどは終わっていたため、それぞれの傾向や型に慣れるために解いたことのある過去問を解きなおしていきました。このおかげで私大本番も、現代文が難しいとされている学部以外は合格点を超えることができ、合格をつかむことができました。
これら結果を通して言えるのは、大の苦手科目があったとしても参考書を使って基礎を固めていくことができれば得意科目まではいかずとも、難関大学でも十分に通用する力をつけることができるということです!
逆に、早稲田のような最難関大学では苦手科目を捨ててしまうと受かる可能性は著しく低下してしまうため、苦手科目にはしっかりと向き合いましょう。
ここまで時系列を追った概要をご紹介してきました。ここからは私がとても苦手だった現代文を早稲田大学に受かるレベルまで伸ばした考え方や具体的な勉強法についてご紹介していきます!
現代文の具体的な勉強法
現代文の成績を伸ばすための理解しておいて欲しい前提
突然ですがみなさん、現代文とはそもそもなんなのでしょうか。
とても簡単に表すと現代文とは明治以降に書かれた現代の文章です。そのままですね。笑
つまり、現代文とは科目はいつも私たちが日常的に使っている言葉を用いたものです。実はここに、入試現代文の落とし穴があります。
「俺ら日本人だし日本語使えるから現代文は勉強する必要なくね?」こう思う受験生も少なくはないはずです。私も実際、3年生に上がるまではずっとこのように考えており現代文は全く勉強していませんでした。しかし、みなさんは日常の中で常に文脈のつながりや指示語、接続語の役割について考えながら論理的に日本語を使ってきましたか?おそらく答えはNOだと思います。
大学受験の現代文ではこれらの言葉の働きや文のつながり、全体像を意識的に気をつける必要があるため、現代文に対する正しい知識や練習なしで大学の入試レベルで点数を取ることはとても難しいです。
現代文はセンスだから、という誤解と諦め
よく、現代文は幼少期からの読書量次第やセンスであると言われることがあります。これらは一部正しい部分もあるものの、基本的に誤りです。たくさんの読書量で漢字や言葉の知識はつくかもしれませんが、それがそのまま正しく論理的に文章を読む力になるわけではありません。あまり読書経験がない方も安心してください。
また、一番厄介なのが「現代文は生まれ持ったセンスだ」という迷信です。現代文の成績が良い人に対して、なぜ現代文が得意なのかと聞くとよく「そんなのセンスだよ」「わからないけどできる」と返ってきます。しかし、現代文をセンスで解いている人はなぜ自分が現代文を得意なのかという明確な根拠や自信を持っていません。たまたま文章を読む力に長けていただけであって、同じ能力を普通の人間が身に着けることは正直不可能です。
実際にそういった人は現代文が得意なのではなく、一種の特別な能力のようなもので、一世代のほんの数%程度しか所有者がいないので気にしなくて大丈夫です。
現代文の授業で現代文の力がついた気がしない理由
ちなみに、私は学校の現代文の先生がこういった類に当たるのだと思います。先生方は授業の際に説明なしで当たり前のように文章を読んで、問題をこなしていきますが、あれがおかしいだけです。学校の先生がほぼセンスのようなもので論理性のかけらもなく授業を行うせいで、全国の学生は現代文の科目の具体的な勉強法がわからなくなり、現代文が嫌いになっていくのが実態だと考えています。
予備校も同じで、一見予備校の講師は論理的に現代文の授業を行なっているように見えますが、結局予備校の現代文講師ももとから文章を読む力が超人的な場合があるので、多くの受験生が授業を受けているのに成績が全く上がらない事態が起きてしまいます。つまり、現代文が苦手な学生が克服するためには自分自身で勉強する必要があります。
前置きが長くなりましたが、センスのあるなしに関わらず自分で現代文を勉強する際に気をつけなけなければならないことや、実際に何をどう勉強していけばいいのかを具体的に説明していきます!!
現代文を構成する2つの要素
現代文を勉強するにあたり、みなさんに心がけていただきたいことがあります。私は現代文はまず2つの要素から成り立っていると考えています。
一つ目は知識
二つ目は読解力
この二つが現代文を勉強する際の重要なポイントとなっています。この二つのどちらかが欠けてしまったら現代文を解くのが難しくなってしまいます。逆に言えば、この二つさえ獲得することが出来れば、共通テストだろうが早稲田だろうが戦うことが出来るようになります。では、この二つをどのように習得していけばいいのかを詳しく説明していきます。
知識編 使った参考書と勉強法
勉強において知識量はどの教科でも大切になってきますよね。英語だったら単語、数学だったら解法、日本史だったら人物名など、それぞれの科目で絶対に一定量は暗記が必要になってきます。これは現代文も同じで、現代文にも蓄えなければいけない知識がたくさんあるので、一つ一つ説明していきます。
現代文という科目の全体像を把握するための方法
これまで現代文とはどういう科目かというのを私なりに説明してきましたが、私がこれらの考えに至るにあたって一番大切な参考書があります。それは、「田村の優しく語る現代文」です!! この参考書は代ゼミの国語教師である田村秀行先生が書かれたもので、現代文、日本語を読むとはどういうことなのかを語り口調を用い非常にわかりやすい形で説明してあります。日本語は理解していると思っても、意外とまだ理解できていない部分が多かったりするため、ぜひ現代文の本格的な受験勉強を始める前に2回読むことを強く勧めます。
現代文が嫌いだったり、これから勉強し始める人はもちろん、現代文が得意な人が読んでも新しく気づかされることがあると思うので、ぜひ読んでみてください!(2周)
漢字
みなさん漢字の勉強をしていますか?ちなみに私は漢字なんて何となく読めるし、勉強するのもめんどくさいと思い小学校の漢字ドリル以降、漢字の勉強を一切行ってきませんでした。
しかし、漢字の勉強は現代文の成績を上げるうえでは欠かせないものとなってきます。まず漢字が読めなきゃ文章が読めませんよね?そして、漢字の意味がわからなければ仮になんとなくその文章が言いたいことはわかったとしても読解するレベルまではいきません。そのうえ、現代文では漢字の書きの問題が一定数必ず出てくるのでこちらを捨てることなんてできません。
現代文を本格的に勉強し始める前の受験生はイメージしにくいかもしれませんが、漢字の勉強はみなさんの想像以上に大切です。漢字は配点が固定されている上にどれだけ勉強すればいいかが明確なので、大学受験の全科目の中でもっとも時間対効果の高い分野です。その漢字の勉強をするにあたって私の使っていた参考書は「漢字マスター1800」です!!
この参考書は大学受験に必要な漢字が網羅されていて、そのうえすべての漢字の横に意味も一緒に書かれています。そのため、漢字の読み書きの基礎的な部分を勉強しながらその漢字の意味も同時に覚えることが出来るような優れものです!(4周、わからないとこを重点的に何度も繰り返そう!)
現代文単語
突然ですが、「絶対」と「相対」の言葉の意味を正確に説明できますか??この二つの言葉は日常生活の中で使っている人も多いかと思いますが、意外と「絶対は絶対だよ」といったふうに、正確な意味を把握せずに使っていませんか?日常生活の中ではそのような認識で困ることはさほどないでしょうが、これが現代文においてだと困ってしまいます。
そのため、現代文特有の単語などを一度詳しく勉強しなおす必要があり、そんな時に私が使ったのが「現代文キーワード読解」「読解を深める現代文単語」「生きる現代文読解語」の3冊です。
それぞれを簡単に説明すると、「現代文キーワード読解」は現代文単語を学びながら要約をすることが出来るので、知識を蓄えながら読解力を高められるので一石二鳥です。(10周)
「読解を深める現代文単語」は単語掲載数が多く現代文単語の辞書のようなもので、現代文の問題を解きながらわからない単語が出てきたら、この参考書を使ってそれぞれの単語の意味を復習していました。(夏休み明けに1周)
「生きる現代文読解語」には小説にでてくる用語や言い回しが他の参考書に比べて豊富だったため、センター小説の語句対策のために使いました。(小説部分だけ5周)
このように、「現代文キーワード読解」をメインとして覚え「読解を深める現代文単語」を辞書代わりに「生きる現代文読解語」はセンター小説のために使いました。よく一気に多くの参考書を使うのはよくないといいますが、自分は現代文が苦手で知識がほぼ0に近かったため量をこなそうと思い、並列して取り組みました。
読解力編 使った参考書と勉強法
まずみなさんは読解力を上げるとはどういうことだと思いますか??
問題の正答率をあげることや、解くスピードを上げることを思いつく方が多いと思いますが、どちらも違います。
読解力とは「文章の意味や内容を理解する能力」です。そのため、読解力をあげるというのは問題を解く力ではなく、文章を理解する能力なのです。現代文は、問題を解くことは結果的に後からついてくるものであって、最初に文章を完璧に理解しようとしなければいけません。
この前提を理解したうえでみなさんが読解力向上のために取り組まなければいけないことが2点あります。
一つが要約
もう一つが問題演習です。
要約とは?
みなさんも人生の中で一度は出題されたことがあると思いますが、「本文を読んで内容を100字以内に要約しなさい」や「本文の要点二つを100字以内で説明しなさい」などの問題を要約問題といいます。ここで私が皆さんに要約を勧める理由は一つです。
それはなによりも、要約ができるかどうかで文章を完璧に理解しているのかどうかを把握することが出来るからです。
例えば、現代教育の問題点という話題の文章があったとします。筆者が「先生の質が悪い、受動的な学びといった点から現代教育の在り方に疑問を抱いている。」と主張している内容だった場合、要約する際に
1.この文章の主題は何なのか。
2.筆者の主題に対する立場は何か
3.筆者の立場を形成する理由
この三点を必ず盛り込まなければいけません。逆にこの三点のうちどれか一つでも欠けていたり、ずれていた場合はその文章を完璧に読めていたとはいえません。このように自分が本当に文章を理解しているのかどうかを確認し、読解力を上げていくには要約はとても効果的な勉強法だと言えます。それでは、読解力を伸ばしていくためにはどの参考書を使い、勉強していけばいいのかを説明していきます!!
現在の成績別、現代文を伸ばすための対策法
これから現代文を始める(共通テスト5割以下)
大学受験の現代文がどのようなものかを把握するために使って欲しいのは、先ほども少し触れた「田村の優しく語る現代文」です。
この参考書はは知識だけではなく読解力を上げるのにも役立ちます。最後についている練習問題を田村先生が授業中におっしゃっていた通りに解いていけば、現代文を解く意味が少しずつわかると思います。(2周)
〈初級編(共通テスト5割以下、日東駒専)〉
現代文が苦手でわけが分からない、という受験生がやらなければいけないことは、まずとても簡単な問題から練習していくことです。そこでみなさんに使っていただきたいのが、「入試現代文へのアクセス基本編」です。この参考書は現代文の初歩的な問題のみを扱っているため、解き始めた際には「こんなの解けないわけないだろ」と思うかもしれませんが、それで問題ありません。当たり前のように解けている問題がなぜ解けているのかを確認するために使ってください。(1周)
次が「入試現代文へのアクセス発展編」です。この参考書の使用方法については基本編と同じだと考えていただいて大丈夫ですが、もう一つ重要な使い方があります。それが要約です。基本編とは違い発展編には各文章に要約した際の答えも記載されているため、はじめて要約をするには十分な参考書です。問題を解くだけでなく、必ず要約もしましょう。入学試験で現代文の要約問題が出ない場合でも、要約の練習をしてください。(1周)
〈中級編(共通テスト8割以下、MARCH)〉
ここまでくるとより上記のステップと比べてさらに深い読解力が必要となってきます。より難しい文章、より良質な指導法、解説が載っているのが「現代文読解力開発講座」です。
この参考書でも「現代文のアクセス発展編」と同じように各文章に要約問題がついています。それに加え、解説の量や質が他の参考書に比べ良く、語り口調で書かれているためとても理解しやすいです。使い方は、参考書に書かれている指示通りに進めていけば大丈夫です。(2周)
〈上級編(共通テスト8割以上、早稲田、上智)〉
共通テスト8割や早稲田大学の国語に対応するためには、精度の高い読解力が必要となってきます。共通テストは一つ一つの配点がとても高いため、8割を超えるにはミスは許されません。そのため、100%近く理解したうえで問題に取り組まなければいけません。
そのような高いレベルの力を手に入れるために活用していただきたいのが「現代文と格闘する」です。
この参考書は一言で言うと現代文界の最強の参考書です。文章の抽象度はとても高く、設問もほぼ記述式なので本当に読めているのかどうか、本物の読解力が試されます。この参考書を完成させることが出来れば、実際早稲田の法学部を除く国語は合格点を取れるようになります。この参考書も同様に要約問題がついているため要約の練習ができます。
このように良い参考書、多くの人から支持を受ける参考書には要約問題がついています。現代文の参考書は今回紹介しているもの以外でも様々なものがあるので、参考書選びの際には要約問題がついているかを基準にして決めるようにしてください。
タカヒコの現代文勉強計画総整理!
最後に、私が実際どの時期になにを勉強していたのかを整理していきます。
使用した参考書とその時期
知識を補強するための参考書
現代文キーワード読解(Amazon)(5月~)
読解を深める現代文単語(Amazon)(11月~)
生きる現代文読解語(Amazon)(10月~)
新国語総合ガイド(Amazon)(便覧)(通年)
リンガメタリカ(Amazon)(英語だけど背景知識用)(通年)
漢字マスター1800(Amazon)(6月~)
小論文を学ぶ(Amazon)(11月)
読解力を伸ばすための参考書
現代文と格闘する(Amazon)(9月~)
時期別:現代文の勉強時間
1月~3月 現代文は一切勉強しない 1日0時間
4月~7月 基礎勉強 1日1時間
7月~8月 問題演習 1日最低4時間
9月~2月 過去問演習+問題演習 1日最低4時間
最後に- 現代文は日本語の文章を理解できるか
ここまで現代文のノウハウをご紹介してきましたが、少しは現代文のことについて理解していただけたでしょうか。現代文で大切なことは問題を解くことではなく、文章を100%理解することです。
今現代文が苦手で悩んでいても、現代文は自分の勉強で苦手克服できる科目です。あきらめずにぜひ挑戦してください!!
イクスタでは他の大学生が現代文の勉強法や参考書についてご紹介しています!こちらの参考にしてくださいね!
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イクスタとは
イクスタとはYouflex株式会社の土井万智(どいまさと)がほぼ1人で運営する、はじめての大学受験を成功させるためのプラットフォームです。普通に予備校にいって普通に勉強するだけでは難関大学に合格できないという現実を、どう打破するか。第一志望に合格する15%に入るためには、どう違いを作るか。毎年、1年間一人一人の受験生に毎週の面談で密着すると、実際の事実と世間で理解されている情報の乖離がある。このビジョンをもとに、Webの記事、Youtube動画、書籍、オンラインコーチングという4つの柱で独学の受験生を支援します。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ