高校通わず完全独学で現役MARCH関関同立11学部全勝した僕が本気でおすすめする世界史の参考書と勉強法
受験生の皆さん、はじめまして。タイヨウです。立教大学 社会学部 社会学科に所属しています。今日はMARCH、関関同立のどこでも合格点、共通テストで満点をとれるような世界史の勉強を紹介しようと思います。MARCH関関同立で受けたところは全勝しましたし、共通テストでも満点が取れました。しかし、もっとこうしておけばよかったという反省点もたくさんあるのでそれも踏まえて紹介していこうと思います。この記事は私のように3教科に集中して共通テストの世界史で満点を取ったり、GMARCH関関同立志望で世界史をある程度武器にしたい受験生の参考になると思います。
共通テスト世界史は知識だけの勝負じゃない
少し話がそれますが、共通テストの世界史満点は割と聞きます。これは共通テストの世界史が思考力を求めるものにしようとして資料、文章を多くしたので結果的にヒントを散りばめるてときやすくなっているからだと思っています。共通テスト世界史は資料や図が多く、少し思考力が求められるのが特徴です。逆に言うと、知識があやふやでも問題文から考えれば解けてしまうものもあります。実際僕も共通テスト当日、分からない問題を3問ほど残して、あとでヒントをもとに捻り出したらその3問全部解けました。
◇目次◇
世界史の位置付け(勉強する意味)
まず、前提として世界史ができるとどんな良いことがあるでしょうか。私大の試験では大抵英語150点、国語と世界史(選択科目)が共に100点であることが多いです。
私大の得点調整
受験本番では大抵得点調整があり、素点がそのままの得点になるわけではありません。大学の得点調整で一番採用されることの多い中央値を使った計算でも、偏差値をもとに計算する方法でも大抵素点より点数が下がります。
青学などでは英語で差が出るように設計
全科目に得点調整が行われるか選択科目だけに得点調整が行われるかは学校によりますが、選択科目だけの場合世界史だけの点数が下がります。例えば青山学院大学全学部などでは偏差点というものが使われ、偏差値が点数になります。1番高い偏差値が70なら満点が70点になり差が出ません。これは選択科目だけで、しかも国語は比較的簡単なので、選択科目と国語では差がつかず、英語で差を出そうとする意図が見えます。青学の例は極端ですがこのように配点だけでなく得点調整でも英語を重視し、世界史などの選択科目で差が出ないようにするという傾向は私大文系だととても強いです。
もちろん世界史で差がつかないと言ってもその程度は場合によります。英語に比べると世界史が大きくプラスになることは少ないという意味で、世界史が苦手だと他でカバーする必要が出てきます。また、中央値の得点調整だと調整されて下がったとしても5から10点なので、そこまで差がつかないというわけではありません。
共通テスト利用の場合は平均点の差が選択科目間で20点以上開かないと得点調整がないので大体そのままの反映になります。
英語を英検利用にして満点を確定させ、さらに世界史で満点を取れば、国語で大ミスしてもMARCHの共通テスト利用の合格点は軽く超えます。
世界史をどれくらい勉強すべきかは英語との関係性を意識
ここから一つ気をつけるべきことは、私大受験で1番大切なのは英語だということです。いくら世界史や国語ができても英語ができないと勝負ができません。それを念頭に世界史の勉強時間を考えるべきだと思います。(科目ごとの配点と点数補正についてはご自分で一度調べて見て欲しいです。)
世界史勉強の時系列
自分の受験生の頃
4月頃に世界史を始めて、まずNHK高校講座と、ナビゲーター世界史で流れを掴む。
6月頃から問題集と一問一答。
7月頃から一問一答をやめて用語集。ノートに教材では寸断されているつながりをまとめる。
9月頃からはそれに過去問の演習が加わる。
反省を踏まえてもし今から始めるひとに勧める順番
4月ごろにナビゲーター世界史で流れをつかむ。(なるべく何周かする)
6月ごろから用語集を反復しつつ教材で算段されている流れ、関係をノートに整理
9月ごろから今までの勉強に過去問演習を加える
世界史の勉強で大切な3つのこと
世界史の勉強で大切なことは3つ。
1.ストーリー、つながりで覚える(一問一答より用語集を使う)
2.教材では寸断されてしまっていてわかりづらいものは自分でまとめて覚える
3.過去問でどう聞かれるか把握する
ここから詳しく説明します。
世界史のながれを掴むための方法
次に世界史の勉強の各段階ごとによく言われていることと、自分の経験を踏まえて各段階でどんな工夫をすべきかお伝えします。
大体どのウェブサイトを見ても誰に聞いても、世界史の流れをざっと抑えることから始めることを最初に勧められるはずです。私もそのやり方でやりましたし、そのやり方がいいと思います。
この流れを掴む段階ではナビゲーター世界史を使いました。ナビゲーター世界史を選んでおけば間違いないと思いますが、他のものでもメジャーなものならどれでも良いと思います。
読むのが苦痛だったり世界史が嫌いな人には、入りとしてNHK高校講座の世界史をお勧めします。NHKスペシャルに近い面白さで、歴史が楽しくなるような解説をしてくれます。
世界史に一問一答は必要?
次の段階で、よく言われているのが、一問一答です。私もやりましたが、正直お勧めしません。一問一答では情報量が私大の試験に必要な分には全く足りないからです。一問一答は最低限の説明から用語を書けるように練習するものです。正直そんなに親切な入試問題は少なくともマーチレベルではほとんど出ません。入試問題は用語集を基準に作られています。用語集はとても網羅的なのです。
一問一答よりも用語集
MARCHだと教科書レベルの知識だけでは答えられない問題が7割くらい。逆に用語集に載っていることはどんなに細かいことでも聞かれる可能性があります。私大でメインの問題形式の一つに、事柄について説明した文章の正誤を判断する問題がありますが、こういう問題は特に用語集をやらないと対応できません。用語集は説明が詳しいので、ナビゲーターなどで身につけた薄い知識が補強されますし、並びも流れが判るように並べられているので、流れの復習にもなります。
問題集と過去問
一問一答の次は問題集というのが定番です。問題集はある程度知識がついてきて、どこが苦手なのかをはかるのには良いです。ただ問題集は網羅的でないので、たくさんやったり何週もしたからといって点数は上がらないです。苦手を見つけるために必要があればやる程度で良いと思います。アウトプットには過去問がおすすめで、私大は1年に何回も試験を行うため、問題が解ききれないほどあります。どんどん解いてしまっても問題ありません。過去問をやればその大学がどのような問題形式で聞いてくるのかがわかります。
過去問を解く時に意識すること
志望校ではどの時代、地域が出やすいかもありますが、何よりまた実際の入試問題ではどんなことが聞かれてどんな勉強をすれば答えられるか考えることを意識してほしいです。これをいちいちメモして勉強に反映させましょう。
大学の出題形式ごとに、対策すべき内容が変わってきます。例えば、
正確に人名を書かせる問題が多い → カタカナ、漢字を正確に書く練習
立命館は特にこの形式なので、減点されないように正確に書く練習が必要です。
正誤問題が多い → 用語集の詳しい記述を覚える必要がある
ちなみに私が受けた私大(GMARCH、関関同立、早稲田など)の試験は、この正誤問題形式が多く対応できる必要がありますが、用語集レベルの説明から出るものが多く、流れを覚える参考書だけではこのレベルの問題に対応しきれません。
並べ替えが多い → 流れを覚える
年号を覚えていないと解けないものもありますが、私は年号は覚えられる気がしなかったし、どういう基準で聞かれる年号がが決まっているのかわからなかったので(もし全て覚えるなら果てしない)、単純な年号問題は基本捨てていました。かけた時間に対して得るものが少ないと判断した場合は捨てる判断もありだと思います。今回は結果的に間違っていませんでした。
縦の軸、横の軸で自分なりにまとめる
教材はあるひとつのつながりで並べられているので、実は大事なつながりが見えにくくなっていることがあります。例えば、国ごとの歴史は時代ごとに寸断されてしまっています。これは独自にまとめていかないと頭がこんがらがります。特に東南アジアの歴史などは一塊で入試問題に出ることも多いので、面倒臭いですがノートなどにまとめていくことをおすすめします。
テーマごとのまとめノートの作り方
私はこんなテーマでまとめのノートをつくっていました。
◯ 東南アジアの歴史
◯ イギリス、フランス、ドイツの王朝
◯ 都市
それほど詳しく時間をかけてやる必要はなく、ざっくり地図を書いて3つ点を並べて都市名を書き込んだり、王朝名を矢印で結んだだけのノートでもいいと思います。また、既にまとめてくれている教材があるのでそれを使うとまとめる手間が省けます。標準問題精講の解説やZ会の一問一答などです。
世界史のおすすめ教材
最後におすすめ教材をまとめておきます。
用語集(山川)
ナビゲーター世界史
Z会一問一答
標準問題精講の答え
NHK高校講座
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/sekaishi/
私も受験生の時は色々調べて、悩んでうまくいったりいかなかったりを繰り返していました。そうするうちに自分のやり方を見つけていくのでいいと思います。そんな過程でこの記事が参考になればうれしいです。
執筆:タイヨウ 立教大学社会学部→国際基督教大学、イクスタコーチ卒業生
世界史の勉強法で参考になるページ
世界史は包括的・網羅的な全体観から勉強計画と手段を決めていけば、ゼロから独学でも確実に最難関レベルまで成績を伸ばすことができます。
イクスタの世界史で成功した記事を参考にしながら、夢を掴むために世界史を効率的に勉強してくださいね。
> 独学で早慶に全勝した世界史の勉強法【絶対に外せない3要素とは?】 - イクスタ
> 偏差値80を取った私がおすすめする早慶上智対策の世界史の参考書 - イクスタ
> ゼロから過去問演習まで、MARCH関関同立向けの世界史 勉強法 - イクスタ
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イクスタとはYouflex株式会社の土井万智(どいまさと)がほぼ1人で運営する、はじめての大学受験を成功させるためのプラットフォームです。普通に予備校にいって普通に勉強するだけでは難関大学に合格できないという現実を、どう打破するか。第一志望に合格する15%に入るためには、どう違いを作るか。毎年、1年間一人一人の受験生に毎週の面談で密着すると、実際の事実と世間で理解されている情報の乖離がある。このビジョンをもとに、Webの記事、Youtube動画、書籍、オンラインコーチングという4つの柱で独学の受験生を支援します。