残酷模試、駿台全国模試。元駿台生が駿台を語ります
早稲田大学文化構想学部のみさみさです。予備校に入ろうか迷っている・・・どれがいいのかわからない・・・という方も多いと思います。
そこで、今日は「第一志望はゆずれない」というキャッチフレーズで有名な駿台予備校を徹底解剖します。
駿台生だったわたしの本音なので100%主観ですが、パンフではわからないリアルをお伝えする目的なのでご参考までに。
駿台の勉強環境は?
・高校と違い講師は授業を行うのみですが進路アドバイザーと、各授業に着くクラスリーダーがサポートしてくれます。
クラスリーダーは現役大学生で、HRで全体に向けて話をしてくれたり、模試や小テストの成績を把握した上でアドバイスをしてくれます。勉強方法はもちろん大学の話も聞け、一番近くて信頼できる存在でした。
・自習室はホーム校(授業を取っている校舎)のものを利用できます。ホーム校でない校舎の自習室は利用できませんが、開放教室でなら自習できます。わたしは高校の近くの校舎をホームにしていたので、家の近くの校舎の開放教室を使っていました。正直、他校舎の自習室を使いたかったですが。笑
・講師室があり、気軽に質問ができたのが良いところだと思います。
・入塾すると駿台模試は無料で全部受けられます、というか受けないといけません。
駿台全国模試、全国判定模試、マーク模試といったところでしょうか。駿台全国は残酷模試と揶揄される一番レベルが高いものです。受験者層のレベルが一番高く、偏差値や判定はきつめにでますが、難関校の場合、実際の受験に近い母集団といえるでしょう。ただ、残酷模試というだけあって偏差値が全然上がらず、メンタルがやられます。笑
努力している受験生にとってあまりに残酷な模試です。笑
駿台残酷模試の偏差値で一喜一憂してしまいがちですが、実は模試は偏差値がすべてではありません!
駿台残酷模試や他の模試の偏差値について説明している記事があるので参考にしてみてください。
駿台の授業ってどんなの?
・授業は隔週で行われ50分×3(休みは10分)で高校クラスは18時からです。毎週コンピューターによる席替えが行われますが、指定席なので席取りの心配はありません。目が悪いなどの不都合がある場合はクラスリーダーに言えば前の方に固定してくれます。車いすの受験生もいたりバリアフリー化も進んでいます。
・欠席すると授業の録画を500円で見ることができます。しかし、実際の授業に行くことでしか周りの生徒の熱気や、競争心を味わうことはできませんし、皆遅刻してでもどうにかして行っていました。
・講座共通のテキストがベースになって進みますが講師により進度はさまざまです。テキストの内容には定評があります。
・レベルは上から、スーパーα(Sα)、スーパー(S)、ハイレベル(H)、チャレンジレベル(C)に分かれています。
おおざっぱに説明すると、Sαは東大、京大、国立大医学部を目標とするクラス。Sは難関国立、国立、早慶を目標。Hは基本事項を確認しながら早慶などを目指す。
Cはわたし知りませんでした。オンデマンドで基礎の基礎から行うようです。入塾する時に模試を見せるか試験を受けます。
模試は駿台か河合のものでないと相手にされないという噂あり。
駿台のサイトに、レベル分けに利用する駿台模試の偏差値基準表が載っているので参考にしてみてください。一方、試験はかなり簡単で、実力がわかりやすいものになっています。
駿台に通うならイチバン大事なのは講師選び
わたしは高校生の頃英語の授業だけ取っていましたが、教わった先生には勉強はもちろんたくさん大切なことを教わりました。とても厳しい先生で本当に涙したこともありましたが、実力もすばらしく高校では習うことのできないレベルを叩き込んでいただき合格に直結しました。
要はその先生が、わたしにとって当たりだったんです。
残念なことに全員が全員その先生のようとは限りません。実際、わたしはその先生に習ってから他の先生はほとんど緩く感じました。せっかくお金を払って、時間を割いて通うわけですから講師選び、授業選びは慎重に。
ちなみに当然ですが上のクラスの方が周りの友人や先生のレベルも高いです。
某動画系予備校などは、レベル分けがないので対等に視聴できるのに対し、駿台は入塾もクラスも限られているという点で少数精鋭的な面があるかもしれません。
でも、良いクラスに入れなくても目標がしっかりしてればそのレベルに合った指導をしてもらえるはずですし上を目指せば良いだけです。
駿台は本当に国立向き?理系向き?
これはよく言われますが、駿台だから私文がダメということは一切ないとわたしは思います。
早慶や難関私大に特化した授業もありましたしね。ちなみにわたしは私立に特化した授業ではありませんでした。
国立の記述向けの対策は私文に無意味ということは絶対ありえませんし、英作文や和訳など国立の小手先の知識や運では許されない問題と向き合う中で成長できたと思います。早慶は多くの国立志望者の滑り止めであるため、彼らと同じ目線に立てたのも大きいですね。
まとめ
良いところ・・・周りのレベルや意識が高い・オンデマンドでは味わえない緊張感と臨場感・そこそこ手厚いサポート・レベルに合ったクラスで受けられる・講師に直接質問できる
悪いところ・・・講師に偏りがある(どこもそうかもしれないけど・・・)
こんな感じでしょうか。当然予備校に通うにはお金がかかります。駿台でも入会金4100円+受講料がかかります。自分のするべきこと、本当に必要かどうかしっかり考えてみましょう。
この記事で紹介した記事
・模試の偏差値がすべてじゃない!大学受験の必勝法は偏差値との付き合い方にあった
・偏差値なんて気にするな。大学受験では偏差値より大事なものがあった。
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