【共通テスト生物基礎】直前からでも高得点を取るコツと対策法をわかりやすく解説!
「共通テスト生物基礎の勉強の仕方がわからない…」
「共通テスト生物基礎ってどんな科目なの?」
こんな悩みを抱える受験生は多いのではないでしょうか?
今回はそんな共通テスト生物基礎に関して、勉強法やおすすめ参考書、過去問の使い方など受験生の悩みを解決する情報を惜しまずすべて教えてきます。
記事の前半で生物基礎、後半で共通テスト生物に関してご紹介していきます。
◇目次◇
1.共通テスト生物基礎の基本情報と重要性 | 理科基礎科目の一つとして、生物基礎は多くの受験生に選ばれる | 配点は1科目50点で、全体の得点に大きな影響を与える | 暗記要素が多く、基礎知識の定着が重要 | 「遺伝情報」と「物質循環」が重要な出題範囲 |
2.効果的な勉強法と教材の活用 | 教科書と参考書で基礎を固める | 図や表を使って視覚的に理解 | 単語だけでなく、その説明も一緒に覚える | 問題集を通じて知識を応用する練習をする |
3.過去問と実戦問題集の使い方 | 過去問は本番同様に時間を測って解く | 解き終わった後、間違えた問題の原因を分析する | 基礎問題を完璧にした後に、実戦問題集に取り組む | 継続的な復習と弱点の補強を重視する |
共通テスト生物基礎ってどんな科目?
文系の受験生で国公立大学を志望する受験生は共通テストで理科基礎科目の中から2つの科目を選択する必要があります。選べるのは物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の4つの科目です。基礎科目の配点は1科目あたり50点となっており、2科目合わせて100点です。
共通テスト生物基礎の難易度は?
基礎科目ということもあり、問題そのものの難易度はさして高くありません。ただ、物理基礎や化学基礎と比べて暗記する要素が多くなっています。
そういう意味では文系の受験者向きといえるかもしれません。実際、理科基礎を受験で使用した文系の受験生のうち生物基礎を選択した人は結構多かったようです。
共通テスト生物基礎の出題範囲は??
教科書からバランスよく出題されますが、最重要なのは間違いなく「遺伝情報」でしょう。
遺伝情報はどこに保存されているのか。細胞分裂の際、遺伝情報はどう複製されるか。生殖細胞ではどうか。こうした事項がよく出題されます。
また、物質循環もしばしば登場します。炭素(二酸化炭素)や窒素が世界をどう循環しているのか、なぜバランスが取れているのかといったことを問われます。
共通テスト生物基礎の平均点は?
理科基礎は新設されて間もないため、過去のデータはあまりありません。30点弱といったところでしょうか。物理基礎や化学基礎と比較すると低めの平均点です。
共通テスト生物基礎の勉強法
生物基礎を「暗記科目」だと思っている人は多いのではないでしょうか。確かに物理基礎や化学基礎と比較すると暗記しなければならない事項は多いのですが、なんでもかんでも暗記しようとするとかえって非効率的になってしまうのが生物基礎の難しいところです。
単語だけでなく、単語の説明も一緒に覚えよう!
たとえば遺伝情報に関するところで「DNA」や「RNA」、「転写」、「翻訳」など様々な単語が登場します。これらの単語を覚えるだけで満足感を覚えてしまう人が意外と多いのですが、単語を覚えるだけでは意味がありませんよね。
DNAとはなんなのか、とか転写とはどういう営みか、といった情報も一緒に覚えないと点数にはなかなか結びつきません。
教科書や参考書では、大切な単語が太字で強調されていることでしょう。しかしそれは「太字のところだけ覚えればいいよ」ではなく、「太字の単語とその説明を一緒に頭に入れなさいよ」という意味なのです。そこで勘違いをしてしまうと、言葉を覚えることに傾倒してしまうのです。
知識同士のつながりを意識しよう!
生物を勉強する上で重要なのは、用語を「転写が~~ということで、DNAは~~で・・・」というようにただ「暗記」するのではなく、現象として捉えられるようにしましょう。
生物では「知識同士のつながり」が重要です。たとえば「転写」と「翻訳」それぞれについて意味を理解したとしましょう。
しかし、それらがどういう順番で起こるのか、遺伝情報を運搬している物質は何なのか、最終的にどこでどのようにしてタンパク質が作られるのかといった流れを把握しないことには、せっかく頭に入れた知識は断片的なものにとどまってしまいます。
たとえば、”転写”であれば、DNA、RNA、プロモーター、スプライシング、イントロン、エキソン、mRNAなどが関わりあっています。これらが、どう関わりあっていて、どのように影響しているのか考えながら、原理を理解することができれば忘れることも少なくなり、多くの方が苦手としている記述問題や、正誤問題などの正答率も格段に上がります。
実際に生物の体内や環境でそうした反応がいかに組み合わさっているのかを理解すれば、すべての知識が一つの物語として連結するのです。そうすると、知識を忘れにくくなりますし、新しい知識を覚えるのも簡単になります。このような状態を目指しましょう。
このときに大事なことは、必ず、ノートなどに書きながら覚えていきましょう。特に、自分の苦手な分野や、複雑な反応系、人体で起きる現象に関しては、絵を描きながら勉強を進めると、印象に残りやすく、記憶として定着させやすいです。教科書や資料集の図を見ながらでもいいので、自分で絵を描きながら勉強を進めてみましょう。
問題を解いたときには間違えた問題に関する図などを描きながら復習すると、自分の苦手な問題の図などは何度も描くことになり、嫌でも記憶に定着してきます。
共通テスト生物基礎を対策する上でおすすめの参考書や問題集
生物基礎問題精講シリーズ
共通テストレベルの入門用の問題集は終わり、少し手ごたえのある問題が解きたい、きちんと自分が理解できているのか確認したい、共通テストだけでなく国公立の2次試験や私大入試でも生物を使う予定がある、そんなみなさんにおすすめの問題集がこちらです!基礎がしっかりできていないと少し解くのが厳しいと感じるかもしれませんが、解答やポイントもまとまっており、使いやすい問題集になっています!特に生物を国公立の2次試験や私大入試でも使う方にはおすすめです!
フォトサイエンス 生物図録
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生物では、図を眺めるというのがとても重要です。たとえば細胞内小器官を学ぶ時、器官の名前を文字で紹介されるだけでは全然頭に入りません。
しかし図をみれば、「なるほど、この器官はこんな形をしているのか!」というふうに驚きを覚え、内容が頭に起こりやすくなります。
学校の授業中に、板書に対応するページを開いて参考にしながら授業を聞くのが理想的です。そうすれば授業の定着度が段違いに良くなるはずです。
大森徹の生物基礎
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本書は共通テストで生物基礎を使用する人を対象に作られています。教科書の内容をわかりやすく解説しているだけでなく、共通テストを意識した問題形式になっており、共通テストにぴったりと言えます。
文系の初学者は「簡単な参考書」を望んでいることと思いますが、大森徹さんの本であればすんなり生物基礎の世界に入っていけると思います。
問題は基礎的なものと応用的なものに分かれているため、いっそう扱いやすいです。
共通テスト・センター生物基礎の過去問、実戦問題集の使い方
過去問は年数が少ないので、本番同様に時間も測って真剣にトライしましょう。時間配分や解く順番なども意識できるといいですね。問題数はさほど多くないので、焦る必要はありません。一問一問丁寧に解いていきましょう。
過去問・実践問題集を始めるタイミング
過去問を解き始めるのは、入門レベルの問題集をきちんと1冊終わらせてからがいいです。問題集を1冊終わらせるというのは、もう、この1冊に関しては間違える問題もなくなり、完璧にしたと思えるまでやりこんでからです。周りが解き始めたからと言って焦って過去問に手をつけても、ほとんど意味もなく、効率も悪くなってしまいます。
間違えた理由を自分なりに分析しよう!
解き終わったらマルつけ。間違っていた問題は、なぜ間違えてしまったのか自分なりに分析してみましょう。ケアレスミスによるものであれば、今後同様のミスをしないよう留意します。
知識不足によるものだったらその項目をノート等にメモしておき、あとで学習するのです。とにかく、自分のミスの原因を分析していく営みが必須となります。
共通テスト生物基礎で満点を取るコツ
生物基礎は、物理基礎や化学基礎と比べて暗記しなければならない量が多い分、やや満点は取りにくくなっています。とはいえ、努力次第では十分可能です。
ノートを使ってメモと暗記を繰り返そう!
過去問等を解いて答え合わせをしたら、バツだった問題の解説を読みます。解説の内容のうち自分が知らなかったことはノートや単語帳に必ずメモをし、何度も読み返して頭に定着させます。
わからない問題・知らない問題が出てきたら、この「メモ→暗記」という作業を根気よく繰り返しましょう。はじめのうちは間違える問題が多いでしょうが、何度も弱点の補強を進めていくうちに、次第に正解率が上昇していくことと思います。そうすれば、満点獲得が見えてくることでしょう。
いつから対策を始める?共通テスト生物の概要と高得点を取るための攻略法
共通テスト生物ってどんな科目?
共通テスト生物がどのような問題かというと、先ほども言ったように多くの問題は基本的な知識で解くことのできる問題ばかりです。基礎をおろそかにしていると取れないような問題になっています。共通テスト生物では基礎をいかにしっかり学んできたのかが問われます。
選択式問題の攻略法
また、多くが4,5択の選択問題となっており、中には8択以上の多数の選択肢のある問題もあります。ですが、共通テスト生物の選択肢の多くは、明らかな間違いを含む選択肢も各設問ごとにいくつかあり、すぐに2つくらい間違いの選択肢を見つけられるような問題となっています。
8択の問題に関してもすぐに2択くらいに絞ってしまうことができます。残った選択肢からいかに正解を見つけることができるかというのが勝負になってきます。
実験考察問題に関しても、どれだけ問題文は多くともその中から必要な情報をいち早く見つけ出し、正解を導けるかが勝負になります。実験考察問題に関しては多くの問題を解き、経験を積み、慣れていくしかありません。
共通テスト生物はいつから対策を始めるべきか
今はまだ基礎の部分の勉強でいいです。(詳しい勉強法は> 【生物】高3の夏から秋にかけて勉強すべきこととその理由 - イクスタ)先にも言ったように基礎がしっかりできていないと点数は伸びてきません。ですが、共通テストの問題傾向にも慣れていく必要もあるため、あまりだらだらと基礎ばかりを勉強していくのはオススメしません。
共通テスト過去問は9月から始める
共通テストの過去問は9月終わりくらいから徐々に解き始めてみましょう。共通テスト生物の過去問の解き方に関してはまた詳しく書いた記事をあげようと思います。
共通テスト生物は基礎を徹底し、演習を繰り返すことで9割以上の点数を目指すことのできる科目です!努力すればした分だけ結果はついてきます!頑張りましょう!!
生物の共通テスト・センター過去問・実戦問題集は最低5年分は解いておく
本番までには必ず共通テスト・センター生物・実戦問題集の過去問を5年分やっておいてください。問題の出題形式、時間配分などには必ず慣れておく必要があるためです。共通テスト生物には特徴的な出題形式があります。これは1, 2年分を解くくらいでは身につくものではありません。過去問を3年分くらいを解いてようやく身につきはじめます。
ただし、過去問ばかりに時間を使う必要はありません。過去問はあくまで過去問なので、同じ問題が出ることはないです。傾向や特徴がなんとなくわかればそれで十分です。
生物の過去問・実戦問題集を5年分解いたら、自分の苦手な範囲や出題傾向を分析し、それからの生物の勉強計画に反映させてください!
生物で頻出の用語の整理をしておく
普段からテストや問題を解いて間違えてしまった問題は生物図表や資料集、用語集でその生物用語を確認するような癖をつけているのが一番いいです。特に共通テスト生物で6割以上を狙おうと考えている受験生にはこの用語の整理が重要になります。
共通テスト生物で間違えやすいのが意味や名前が似たような用語です。例えば、遺伝の話であれば、優性の法則・劣性の法則・分離の法則・独立の法則を理解しているかどうか、体細胞分裂と減数分裂はどのような時に起こるどんな分裂なのかを理解しているのかどうかなど、細かなところまで挙げていくと間違えやすい生物用語はたくさんあります。
これらの用語をどのくらい自分の中で使いこなせているかが、共通テスト生物を解く上で高得点に繋がるかどうかのポイントになります。
実験の結果やグラフを読み取る力
共通テストでもそうですが、実験の結果から情報を読み取ることというのは2次試験でも必要になってきます。与えられたデータからいかに必要な情報を得て解答に結びつけていけるかという力です。これは、日頃から避けがちな実験考察問題などを解いていくことで慣れていくことができます。
生物は暗記の分野もありますが、こういった考察問題などもたくさん存在します。共通テスト生物ではこういった考察問題は点数がわかれる分野になるので、しっかりと対策をしましょう!
共通テスト生物で9割を目指すための問題集とその活用法
共通テストで生物を使うけど、生物の問題集は何を使えばいいのか分からない!そんなみなさんにかなりおすすめの問題集を紹介します!
本屋さんに行ってもたくさんの問題集や参考書があり、「どれを選べばいいのかわからない!」と思っている人は少なくないはずです。生物の成績を上げるために参考にしてくださいね!
スタンダードにしてベストな問題集、セミナー生物
僕のおすすめの問題集はずばり、セミナー生物です!!
この問題集の何が良いのかといいますと、問題量がちょうどいいこと、レベルも基本から発展までおさえてあり、生物が苦手な人、生物を基礎から固めたい人にぴったりな問題集なんです!
正直、この問題集を完璧にするだけでセンター試験9割を目指せました。正確に断言はできませんが、共通テストでもそうでしょう。考察問題や論述形式の問題はあまり多くはないので、国公立や私立の上位校を目指すのであればもう一冊必要にはなってきます。こちらに関してはまた紹介したいと思います。
さらに、セミナー生物を完璧にするおすすめの解き方は、
- 1周解いてみて間違えた問題にチェックをつけておく。
- 2周目でチェックのついた問題だけを解いていき、また間違えたら最初とは別の色・形でチェックをつける。
- 3周目で2周目にチェックを付けた問題のみを解き、間違えた問題には大きくチェックをつける。
1周目と2周目で間違えた問題の知識に関しては簡単にでもいいのでノートを作り、まとめておくといいと思います。
セミナー生物を何度も繰り返すことで共通テストを確実にする
基礎を完璧に固めたいならば最低でもこのくらいはやっておく必要があります。
この1周目から3周目のサイクルを1回で終わらせず、2回・3回とやっていけるとやればやるだけかなり力はついてくるはずです!
セミナー生物の難点としては入手が難しい場合があることです。
学校で生物を選択した場合に問題集として配布される場合はいいのですが、それ以外の場合ではネットで購入する方法が主な方法となってしまいます。(解答冊子が付属しているかはしっかり確認を!)普通の本屋では基本的に売っていません。
ですが、この1冊で基本が完璧にできると思えば多少苦労してでも入手する価値はある問題集です。
問題集選びで悩んでいる方はぜひセミナー生物を手に入れましょう!
膨大な分量の生物 勉強法を間違えないためのおすすめの動画
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