早稲田にAO入試で合格した私が制度や体験記をご紹介します

早稲田大学政治経済学部のmomo.だ。AO入試でこの学部に入学した私が、AO入試を考えている受験生へ経験や知識をお伝えしていく。

私のAO入試合格体験記

私は高1の頃からAO入試を意識しはじめた。知った場所は塾だった。色々な入試の方法があるとガイダンスを通じて知り、その中でもAO入試という存在に惹かれた。

理由はいくつかあったが、最も強いものを言うと、「自分」という存在をたった一枚の試験用紙で判断されたくなかったからだ。一般入試では個性はほとんど尊重されない。規定の点数に達すれば合格もするし、しなかったら終わる。そこには、なぜその人がその大学に入りたいのか、そこで何を学びたいのかといったことは捨てさせられる。

せっかく4年間を過ごす場所である。どうせだったら、自分に最適な場所に行きたい。だったら、最大限可能な限り可能性をひろげたい。そして、何より一枚の紙だけではなく自分に「合格」を出してほしいと思ったからだ。その方が、大学にも自分にも大きな自信が持てる。

しかし、高校一年生の私にとっては、早稲田というのは大きな夢であった。中でも、一番偏差値の高い政治経済学部なんていうものは、遠い遠い存在だった。ただ、目指すのは自由である。きっと、一般入試では偏差値も高過ぎるし、合格できないだろう。しかし、AO入試では、私の得意なことや、早稲田に対する熱い誰にも負けない思いを伝えることができる。そう考えていた。つまりは、何も知らなかった。

高校一年生の頃は、とにかく塾に通う毎日を過ごした。しかし、なかなか成績は伸びない。AO入試だけでなく、一般入試ももちろん視野にいれていたからこそ、気合が入っていた。今思えば、その気合は別の方向に向いていた。塾の授業を詰めこむこと=勉強時間と思っていたのだ。AOの基礎にもなる基本的学力(受験のベース)を作らなくてはいけない時期に「やったつもり」になってしまった。

高校一年生は、そのまま偏差値もむしろ50前後と変化せず(むしろ、落ちた)終わった。本来は、ここで塾に通うだけではなく、じっくりと自分の「力」を問題集を解きながらつけるべき時間だった。しかし、一つだけやっていてよかったことがある。それは様々な活動である。ボランティアも、部活も、とにかく自分の好きなことをやった。単純に塾に通っていただけではない。今から思えば、後に高校三年生で志望理由を書くときに、こうした時間がどれだけ助けになったかは考え付かない。

ここにはあとでまた言及する予定だが、高校二年生以降、志望理由に色々書き加えるがために活動をする人がいる。しかし、その時間は受験勉強の時間が削られるという意味でもある。人によっては、勿体ないのだ。学年があがるほど、受験の色やプレッシャーは濃くなっていく。だからこそ、もし推薦やAOを考えているのであれば、早くから動くことをお勧めする。

AO入試の特徴とは?

よく、推薦入試ときいて安易に大学に入学できると考える人がいると思うのだが、それは間違いだ。もちろん、推薦入試といっても色々な種類がある。今回は、その中でも少し特殊なAO入試について考えていきたい。まずは、AO入試増加の背景について、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏の話をきいてみる。

日本では大学入試の多様化を図るため、1990(平成2)年に初めて導入され、進学率の上昇とともに採用大学が増加しました。中には、「高校の推薦を必要とせずに、面接や小論文のみで選抜できる」という誤ったイメージから、手軽な学生獲得の方策として採用した大学もありました。いまや私立大学入学者の半数以上が、学力検査のない推薦とAO入試合格者で占められており、中央教育審議会はこれらの拡大が大学生の学力低下の一因と批判しています。(略)AO入試は、成績、適性、意欲、興味・関心などを総合的に判断するのに適します。国立でAO入試が増加しているのは、コミュニケーション能力などグローバル社会に対応できる人材狙いの表れでしょう。私立で減少または頭打ち傾向があるのは、大学生の学力低下に対する社会的批判を意識し始めたためといえそうです。[i]

それでは、ここから先はシリーズで合格体験記も含め、AO入試で必要とされることを紹介していく。


AO入試で合格するために必要なのは、○○能力だ!

AO入試の中で一番大切になってくるのが、自分のマネジメント能力だ。なぜかというと、AO入試は特殊な試験方式だからだ。もちろん試験がある場合はその試験の勉強が直接的に一般受験とかぶるからよいのだが、中にはこんな試験もある。

特殊だからこそ、自分で考え抜く力が求められる

自分の将来にやりたいことなど、そこを志望する≪理由»を含めて一万文字くらいでまとめる。自己アピールのために、画用紙っで自分を表現したりする。こうした試験は一見すると、何かのオーディションのようだ。そして、その作業は単純に「受験」という世間一般的な認識とは程遠い。そのために、仮にAO入試一本に絞った場合、落ちると取り返しがきかないのである。
さきほどかぶると言った試験で求められる論文でさえも、学校が違えばまたその発表方式や求められるものが異なる。だからこそ、一般入試と並行して勉強していくことを進めたいのだが、これがなかなか難しい。

経験者の立場からポイントを二つ指摘できるとすると、
1.生半可な気持ちをすてること
2.早めの準備

である。はっきりいって、「簡単そうだから」なんていって軽い気持ちで受け始めると、後悔をする。学問に王道なし、特に難関大学のAO入試はそんなに甘くない。それでは、どのくらい早くから準備をすればよいのだろう。個人的に、偏差値50前後の凡人が難関校のAO入試を考えるのであれば、高校一年生からの準備をすすめる。

 

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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成

本気で合格するためにはどの教材を、いつまでに、どれくらい終わらせる必要があるのかを志望校データや教材のレベル別に全ての教科で洗い出し、明確に予定を立てます。
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。

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