早稲田を狙い撃ちする英語⑤長文読解編 - 誤答分析で英語力を研究する
早稲田大学社会科学部のたまさんです。
前回は英文解釈編の4-2ということで、実際の僕の英文解釈のノートを公開しつつ勉強方法を書いていきました。
参考:英文解釈の技術シリーズで早稲田レベルの英語長文を攻略する方法!実際のノートで解説! - イクスタ
今回は、長文読解編ということで、入試には必ず出題される、英語長文読解問題に対してのアプローチについて伝えていきます。長文の勉強は具体的には3年時から始め、できるだけ一日一長文が望ましいですが、直しに時間をしっかりかけてもいいので、二日に一長文でもOKです。
長文というと、「訳すのに骨が折れる...」というイメージがあるかもしれません。しかし「訳せればOK」という問題は共通テストまでです。早稲田を志望している人なら、「手がかり」を探して解くというスタイルに変えていく必要があります。そして、今回お伝えするのは、「誤答分析」というものです。ただ直すではなく、「何故」間違えたのかという分析を徹底的に行うことで、次にその間違いをしないようにしていくものです。
順に見ていきます。
前後の英文から手がかりを探す。ただ訳す方法の終焉
今までの高1、高2の時に読んだ英文に関しては本当に訳すだけで解けます。実際俺もそうでしたし。
ただ、早稲田ともなるとそうはいかない。とくに、政治経済学部を志望しているならなおのこと。手がかり、ヒントを探して読んでいかないと一気に試験時間終了に近づいていくだけです。
特に早稲田の英語は空欄補充問題が多いので、ただ訳すだけのやり方では文の意味に頼るという非常にあいまいで、不確かな方法でしか問題にアプローチできません。だからこそ、文の「意味」ではなく、文の「構造」を参考にする方法をしていきます。また時間がかかるでしょう。
構造に着目して読んでいくと、最終的にはパラグラフ全体、文章全体の論理構造も発見できるようになります。
早稲田レベルの英語を構造化するための例題
たとえばこの問題。何が入るでしょうか。中略部分もありますが、文章中のある名詞を形容詞化して空欄にいれてみてください。
I was always a ( ) person. This goes back to (中略)~ sometimes taking so long to make up my mind. Indecision would continue to plague me for years.
さて、いかがでしょうか、答えからいうと、indiecisive です。
使える手がかりは3つ。
◯ 文頭の主語が代名詞の場合、原則的にその主語は、前の文のS,もしくは一文の内容に一致する。
◯ 逆接接続詞がない限り、文章の流れは変わらない。(必ず共通点がある)
◯ 無生物主語の訳し方
最初の手がかりは、This というところですね、この指示語の中身を見つけることから始めましょう。今回のthisは、前の一文の内容に一致するので、this=ワタシが()な人間であること ということです。 あとは、当時のワタシがどんなだったのかが分れば、()の中身が見えてくるはずです。
すると、決心にするのに時間がかかっていたということが、書いてありますし、 二つ目の手がかりから、二文目の「me」ということから、ワタシが()な人間という要素を見つけられそうです。Indecisiveがワタシを苦しめていたとのことですから、indecisive「優柔不断」のせいで、苦しかった。と訳せます。だからこそ、indecisiveという答えが導けます。
今回は、訳すだけでも答えが出た人がいるかもしれません。入試には同じ問題は出ませんが、同じ考え方をして解ける問題は存在します。
他にも、
◯ and or の前後は同じ形が反復する
◯ 同じ形の反復になると< /p>
◯ ①同じ ②対比 のどちらかの関係になる
などの使えるヒントがあります。
誤答分析で長文読解力を高め続けることができる
このような考え方をしないと解けない問題もあるので、間違い直しの時からも手がかりを意識して直していけば、本番の時にも活かせます。 何度も言っていますが、ただやるだけなら誰でもできます。より高いレベルで勉強していくことがみなさんにとって必要なことなので、もう一段階上で直していけるには、
「何で間違えたか」「どうしたら解けたか」という二つを意識して直すのはもちろん、それを何度も反復してその時の考え方を身に着けてください。要は一度間違えたことを次やらなければいいだけですし、そうしないと間違いを直す意味もないので。
早稲田の長文読解対策に使える教材
早稲田かもしくは他の難関私立でもいいですね、英語長文読解の対策におすすめの教材を紹介します。
高1におすすめの英語長文の参考書
英語、英文解釈、解答解説という3セット+CDもついている問題集。レベル1は中学卒業レベルからレベル6は東大・京大レベルです。レベル4がいかにはやに時期にできるかっていうことが一つポイントですね。センター・共通テストレベルの文章なので、共通テストの英文が早い時期に読めるということは大きな力になります。またとくに英文解釈になれてない人は一目瞭然で構造がわかるし、やりやすい問題集です。 僕は高1の夏に④をやっていました。
高3におすすめの英語長文の参考書
◯ Cutting Edge2,3(学校専用教材)
◯ 現代を探る―最新入試頻出テーマによる英語長文20選 - Amazon
◯ 入試長文 Change the World Advanced - Amazon
の4つをやり切りました。
特に上二つは、大分問題も難しく直しにも時間がかかりましたが、そこを逆に利用して、最後の問題として100字要約もついでにやることで、しっかりパラグラフの役割がつかめているのかということの確認もなり、国際教養学部対策としても活用していました。 こちらの教材は学校専用教材のため、書店では取扱いがないのですが、学校、先生に頼めば購入してくれるかもしれないので、確認してみてください。
これまで、何回かのシリーズに分けて、早稲田レベルの英語力をつけるための勉強法をステップごとにお伝えしてきました。単純なテクニックに頼らない、本質的な英語力をつけるための着実な方法をご紹介してきたつもりです。
イクスタでは他にも早稲田レベルの英語の勉強法を紹介している記事があるのでこちらも紹介しておきますね🍀