中華思想|日本史用語集
中華思想の概要
自国を華やかな文化の中心とする思想。自国以外の文化や習慣は劣っていると考え、他国を卑しい文化の国ととらえる優越思想である。もとは中国の思想であるが、日本では京都を中心の華とした中華思想があった。
中華思想の解説
中国の思想であり、優れたものが劣ったものを指導すると言う儒教的政治思想から来ている。徳のある皇帝を敬慕することで、皇帝の恩恵にあずかれるのだから従属しなさいという思想である。
文化の中心である自国を華とし、周辺国は自分たちより劣っている夷狄(いてき)と考えるため、華夷思想(かいしそう)ともいう。
古代の日本でも、京都を文化の中心としていたため、京都より遠くなるほど劣っていると考えられていた。優れた文化を持つものが国を支配すべきという中華思想は、王権支配を正当化するために用いられた。
征夷大将軍の「征夷」は、京都からみた東側の地域の蛮族である蝦夷(えみし)を征服するための将軍と言う意味である。律令制化では、鎮圧を命じられた将軍が赴く地域によって、征狄将軍・鎮西将軍と名称がことなっていた。
鎌倉幕府を開いた源頼朝が征夷大将軍であったため、武士の棟梁としての名称は征夷大将軍に定着した。 中華思想は、古代の思想のようであるが、エスノセントリズム(自民族中心主義)として、現在も普遍的に存在している。
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