高校1,2年生向けおすすめ英語勉強法~多読で自然と偏差値アップ法~
横浜国立大学のまちるだです。
今回は高校1,2年生向けに、ある英語の勉強法をお伝えしたいと思います!これで私は、長文問題を解き切る体力、英語特有の表現、言い回し、わからない単語を推測する力を身につけ、英語の偏差値は高2の10月で78まで上げることができました。英語が好きじゃない…そんなあなたにこそ一度試してもらいたい勉強法です。
高校1年生4月からの英語勉強法
英語の授業の時間になると私たちは『多読の部屋』というところに連れていかれました。そう、この『多読』こそが私の英語力を飛躍的に伸ばした勉強方法です。
多読とは?
→英語の本を文章を分析せずに大意を把握する読書法。〈参考文献:https://www.seg.co.jp/sss/learning/〉
…ん?って感じですよね。簡単に言えば、SVOなどをいちいち調べたりせずに英文を読んでいくのです。日本語の文章を読むときに、“これが主語で、これはこの名詞を修飾してて…”とか考えませんよね?それと全く同じです。文章を頭から素直に読んでいくことが重要です。そして、とにかく多くの英文に触れること!!これが最重要事項です。
また、多読三原則というものがあります。
多読三原則
1.辞書は引かない 2.わからないところは飛ばして前に進む 3.つまらなくなったらやめる
辞書を引いたり、つまらないのに読み続けていてはなかなか進まず、なにより楽しくないので続けることができません。大事なことはたくさんの英語に触れることです。英語にたくさん触れることができれば、無理に暗記をしなくても自然と英語は理解でき、書いたり話したりすることができる、というのが多読の考えです。
この多読が、私の高校では英語の授業の中心でした。多読の授業は2パターンに分かれていました。
① 楽しんで読む
『多読の部屋』にはたくさんの英語の絵本が置いてあり、多読の授業の時はその中から自分の好きな本を選んで読む、という授業でした。教科書のような興味の湧きにくい固い文章ではなく、自分の好きな英文を楽しんで読もう、というものです。わからないところは、絵を見てイメージします。単語を調べてはいけないのは多読の決まりです。
② 英字新聞を読む
これは、①とは少し異なり、勉強らしさが出てきます。まず、コンビニなどに売ってある英字新聞かネットニュースを読みます。それをコピーし切り取ってノートの左側に記事を貼り、右側にその記事の要約、読んだ感想を全て英語で書きます。そのノートを友達と交換し、読み合ってコメントを一言書くのです。ここでは、英字新聞の表現を真似て要約してみたり、自分では思いつかなかった表現を友達の文章から盗んだり…と、英作文の力が身につきました。英字新聞だと面白いコラムを読めるだけでなく、時事ニュースが学べたりして教養も身につきますね!
これが、私が受けた多読の授業です。
正直なところ、多読は楽しいのですが、勉強しているという感覚はあまりありませんでした。文法書をやったり、単語帳をやったりするほうがずっと勉強らしいですよね。高1から少なからず受験を意識していた私は、この授業で本当に力はついているのかなと疑問に思っていました。この頃(確か5月)に受けた河合塾の全国統一記述模試の偏差値は、英語がもともと得意だったこともありますが、だいたい58くらいです。
多読の効果が表れ始めたのはもうすこし先のことでした。
高校1年8月〜2年終わりまでの英語勉強法
多読は夏休みの宿題としても出たので、英語の本を借りて毎日時間があるときに読んでいました。英字新聞の課題も出ていたので、記事を探し、要約を書き、感想を書くというのを続けていました。読を続けて数ヶ月経って受けた第2回河合塾全統記述模試。私は長文問題を解きながら思ったのです。
『…難しくない。』
長文につっかかることがありません。英文をスラスラと読むことができるのです。問題を解くのがとても楽しかったことを覚えています。多読を実践したことによって、
長文問題を解き切る体力
英語特有の表現、言い回し
わからない単語を推測する力
が身についたと思います。後日返ってきたこの模試の結果をみると、英語の偏差値は64まで伸びていました。
気づいたら英語力がついていた
念のために言っておきますが、私はネクステなどの文法の参考書をまったくやらなかったわけではありません。試験にはもちろん文法問題も出ますし、学校でも小テストがあったので、ある程度は文法の勉強もしていました。しかし、勉強の中心はあくまでも多読、英文にたくさん触れることでした。
多読で英語の勉強がたのしくなり、結果も出つつあった私は、多読の他に英語強化月間(一ヶ月英単語のみ勉強し、英単語帳1冊を仕上げる!)を作ったり、『英文解釈教室』という参考書を使って英語をどんどん仕上げていきました。
その結果、高2の5月の河合塾全統記述模試では英語の偏差値が72、10月の同じ模試では78まで成績を伸ばすことに成功しました!私は高3に入っても英語の偏差値は70を切ることはなく、入試は英語を武器に挑みました。他の教科も勉強しなければならない中、すぐに結果の出にくい英語が完成されていることは精神的な負担軽減にもなります。
英語に触れた量は裏切らない
『多読やってみたいけど、そんな身近に英語の絵本なんてないし…』
と思ったみなさん!多読にはやり方やルールがありますが、根底にある考え方は
英文にできるだけたくさん触れる!
ということです。
長文問題をたくさん解くことだって、英文にたくさん触れること、つまり多読のひとつだと思います。英語は読めば読むほど、取り組めば取り組むほど力のつく科目です。まだ時間はあります!ぜひ多読を実践することを自信を持ってオススメします!身近に英語の本がある人はどんどん読んでみましょう!
私が伝えたいことはただひとつ!
英語力を伸ばしたければたくさんの英語に触れるべし!
他の難関大学生が紹介する英語の勉強法
ここまで高校1,2年生向けの英語勉強法を紹介してきましたが、受験生のみなさんに様々なアプローチから英語力アップを応援したいので、他のイクスタスタッフが書いた英語勉強法の記事もご紹介します。
> 東京外大生が伝授する「受験で武器になる英語力」をつけるための王道勉強法
東京外国語大学・ななつん
> 空読みは無駄!英語の偏差値を65から78に上げた音読の勉強法を紹介するよ
東京大学大学院・たまさん
> 英語の基礎ってどこまで?共通テストレベルで測定する今の実力と成績別の勉強法
早稲田大学国際教養学部・しゅーへい