まだ間に合う!国立理系の7月までの英語のスケジュールとおすすめ参考書
国公立理系受験、英語の「正しい進め方」知っていますか?
今回は国立理系、偏差値57-64程度の上位国公立の夏休み前までの英語のスケジュールとおすすめ参考書を解説します。
「英語が苦手」
「英語と数学のバランスが分からない」
という方が、夏休み前までに最短で効率的に伸ばすためには何にすべきかについて、難易度からおすすめのスケジュールまで徹底解説します。
偏差値57以上の上位国公立大学の英語で困らないためのスケジュールをお伝えします。
国立理系ではどんな問題が出る?3種類の試験の傾向と難易度は?
国立理系では、二次試験と共通テストと私立大学で英語を使用します。
国公立二次試験では長文読解問題と英文和訳問題、和文英訳問題、自由英作文などがバランスよく出題されます。特に記述系の問題は難しいので要注意です。二次試験では最低でも55%は得点できることが目標になります。
共通テストでは全く傾向が異なります。非常に多い英文をたくさん読む必要があるので、速読力が必要です。国公立とは正反対の力が求められると思ってもいいかもしれません。
試験時間内に70点以上取るためには本当にレベルの高い速読力が必要になるので、十分に対策したいです。
私立大学では、もう少し知識寄りの問題が出題されます。700ワード程度の長文の問題文を元に小問が設定されています。
設問では長文の内容を読解するものと単純な知識を問うものに分かれます。配点のうち4割程度が知識を問う問題で、意外と単純知識問題が多いのが特徴です。特に単語と熟語の言い換えが頻出なので、熟語も欠かせません。
この3種類の試験いずれでも高得点を取るための科目戦略を想定して英語の年間計画を作成します。
安定して合格点を取るための4つの力
二次試験と共通テストと私立大学で合格点を取るためは4つの力が必要です。
1つ目は、一文読解力。ピリオドからピリオドまでを正確に読むための知識です。
2つ目は、長文読解力です。300ワード以上の長文を読んで、その文章が言いたいことを正確に読み取る力です。
3つ目は、英作文力です。英作文は2つに分かれていて、和文英訳と自由英作文です。和文英訳では日本語を英語に翻訳します。自由英作文は50ワード以上で自分の意見を自由に記述するものです。どちらも一文読解までの知識を元に、記述パターンをインプットして対策します。
4つ目は、速読力です。主に共通テストで必要な力です。なるべく早く正確に文章の内容を理解する力です。
この4つの力を十分に入試レベルに鍛えることを目的としてスケジュールと参考書を決定します。
夏休み前までの優先スケジュール
これらの合格点に向けて最短で伸ばすためには英単語と英文法、この2つが最優先です。この2つが標準レベルまで固まれば読める文章も増えます。
英単語
英単語は学校で配られているような有名な単語帳で十分対応可能です。
単語帳は単語の難易度が3段階ほどくらいに分かれているはずなので、その「標準レベル」までを固めます。
英文法
英文法は仕組みを文章で理解するステップと400題の問題を解くステップ、2つのステップに分かれています。
英文法をほぼゼロから勉強する場合には、必ずこの理解するステップを入れて、400題を解くステップに進むことを強くおすすめします。
理解するステップでおすすめなのは大岩の英文法で、400題を解くステップでのおすすめの参考書は文法四天王(ネクステ、Vintage、SCRUMBLE、UPGRADE)やポラリスシリーズ、河合塾のDual EffectやZ会のQUADなどおすすめです。最近はこの分野はとても良い参考書が増えているのでぜひ色々お調べいただいて書店で実際に手に取っていただくのが良いと思います。
まず単語と文法の標準レベルまでどこをとってもほぼ1秒で答えられるようになることを優先して、英熟語と英文解釈に移行するのがおすすめタイミングです。
次の優先度は英熟語と英文解釈
英熟語は単純暗記です。ターゲット1000や速読英熟語など、600個程度の英熟語を定着させることを目指します。
英文解釈では英語ならではの語順のルールや品詞の決まり方のルールを定着させます。英文解釈で得る知識は英作文とや和文英訳でしっかり使うことになります。目的語Oや補語Cになる条件のパターンを十分の理解しておくことが、国公立の二次の記述で減点されない回答を作成するための重要なポイントとなっています。
ここまでの単語から英文解釈までが一文読解として、大学受験英語でもっとも大事なプロセスになります。
夏休みに入る前までに英文解釈まで終わっていれば旧帝大レベルも狙える
英文解釈まで全部を7月20日前後までに終わらせることはなかなか難しいかもしれませんが、ここまで頑張りましょう。ここまでの一文読解までの完成度が高ければ、長文読解と英作文を始めてからの効率もだいぶ変わります!
夏休み以降のスケジュールと参考書
夏休みからやるべきスケジュールも簡単にご紹介しておきましょう!
夏休み以降は長文読解ベースに移行したいです。
長文読解では読解形式に慣れることと、設問を解いたあとのこれまでの知識の総復習。長文素材を音読しての速読対策。これらが目的です。
英作文も始めます。自分の志望校で和文英訳か自由英作文のどちらが出るかによって対策は異なりますが、いずれにしても典型的な一行の例文のテンプレを300本程度インプットしてすぐ引き出せるようにするのがポイントです。
和文英訳しか出題されない場合は、ハイパートレーニングの和文英訳編でしっかり一文の基礎を固めてから、英文解釈参考書の例文の暗誦に進むのがおすすめです。自由英作文が出題される場合には、このステップを終わらせてからハイパートレーニングの自由英作文編に移行して60ワード以上の英作文を作成する場合の構成の作り方を学びます。
夏休み以降はこれらに集中して、10月から11月にかけて志望校の過去問サイクルに入ることを目指します。
12月の第1週からは勉強時間の9割程度を共通テスト対策に充てることとなります。
失敗しないための受験計画、いますぐ手に入れよう。
国公立理系を目指す受験生にとって、英語は「いつまでに」「どこまでやればいいのか」がとても見えにくい科目です。数学や理科に比べて後回しにされがちですが、だからこそ、効率的な進め方を知っておくことが大切です。
今回ご紹介した方法は、私が15年の指導経験を通じて辿り着いた、無駄なく最短で合格に近づくための戦略です。迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
よく「この参考書がおすすめ」とか「この予備校がいい」といった話を聞きますが、正直それだけでは足りません。難関大の合格率が20%前後という事実が、その証拠です。
有名な参考書や授業は、いわば「良い食材」。でも、大事なのはそれをどう調理するか——つまり「使い方」です。
英語だけ見ても、単語・熟語・文法・解釈・長文・英作文など、やるべきことは多岐にわたります。それらを順序立てて、無駄なくこなしていくには、正しい戦略と計画が必要です。
私自身も、大学受験予備校で指導して初めて気づきました。多くの受験生が「教材を買って満足」していて、それをどう使うかには目が向いていない。でも、合否を分けるのはまさにその「使い方」なんです。
そこで、私が主催しているオンラインの1対1指導サービス 「イクスタコーチ」 では、あなた専用の合格戦略を一緒に作成しています。
ポイントは、「志望校合格に必要なすべての科目・範囲を、漏れなく・効率よく進める計画をつくること」。しかも、日々の学習を確実に進められるように、進捗管理まで含めてサポートしています。
特に英語は複雑な科目。どこから手をつけるかで伸び方が大きく変わります。だからこそ、長年の指導経験を活かして、あなたに最適なプランを提供します。
少しでも「一人で進めるのが不安」「このままで間に合うのか」と感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。合格までの「地図」を一緒に描いていきましょう。
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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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