【英語】春にやるべき勉強・やらなくていい勉強|
高校3年生になり、本格的な受験勉強に取り組み始めた皆さん、お疲れさまです。いざ勉強を始めてみると「やることが多すぎる!」と感じていませんか?
英語だけでも同時進行したい参考書はたくさんあり、特に国公立志望はパンク寸前の状態かもしれません。重たい数学と格闘しながら、文系は英語と国語、理系は英語と理科を進めなければならず、何から手をつければいいのか考えるだけで疲れてしまいますよね。
でも大丈夫!各科目には「効率的に伸ばすためにこの春に集中してやるべきこと」があります。
今回は英語に焦点を当て、やるべきことに迷わずになるべく早く英語を合格レベルまで伸ばすことを目的に、春に優先すべきことと後回しにしてもいいことを整理してみましょう。
大学レベルごとの春から夏の目標点
大学受験予備校や模試主催各社が公表しているデータをもとに、主要な模試(全統共通テスト模試、進研模試など)での「合格ライン(目標得点率)」を大学の難易度別・時期別にまとめました。
これらのレベルにいち早く到達することが春から夏にかけての目標です。
春は単語と文法に全振りでもOK!|「今やるべき勉強」リスト
受験勉強を始めてから、絶対に最初に固めておきたいのは英単語と英文法です。最速で基礎力を固めるなら、まず英単語と英文法に集中すべきです。その後に英熟語と英文解釈が控えています。
英単語から英文解釈までで一文読解の基礎が完成し、ここまでを標準レベルで固めることが最優先事項です。
一文読解までの知識が固まれば、共通テストと中堅私大の英語はほぼ読めるようになり、知識で困ることはなくなります。
国公立や難関私大で出題される難しい長文読解や英作文を効率良く進めるためにも一文読解までの完成度が鍵になります。
国立理系のおすすめ年間スケジュール
英単語|春に今やるべき勉強
英単語の重要性は誰もが認めるところでしょう。効率的に語彙力を高める具体的なステップを見てみましょう。
単語帳は1500~2000程度の単語が掲載されており、全単語が難易度ごとに3つか4つに分かれています。
そのレベルで標準レベルに当たるところまでを最優先の分野とします。
◯ 1500〜2000語程度の単語が掲載されている単語帳を使用
◯ 難易度別に分かれている中の標準レベルまでを最優先にする
◯ 多義語を含めて1秒以内に答えられる状態
◯ おすすめの単語帳はターゲット1900やシス単、速単必修編、リープ、鉄壁など
標準レベルまでの英単語を固めることができれば、共通テストと中堅大学レベルの入試問題で英単語で困ることはグッと減ります。
英文法|春に今やるべき勉強
英文法は少し見落とされがちですが、受験レベルの英文を読めるようになるためには非常に重要です。私自身、受験時に英文法を少しナメていて痛い目に遭いました。早稲田大学に合格できたものの、最後まで苦戦したのは英文法でした。大学受験の序盤でもっと英文法を盤石にしておけば、と痛感しました。
皆さんには同じ失敗をしてほしくないので、最短で確実な力をつけるため、英文法は丁寧すぎるくらい丁寧に取り組むことをおすすめします。
英文法は2つのステップに分かれます。1つ目のステップは英文法の各分野の仕組みをしっかり理解するステップです。関係副詞と関係代名詞の違い何か?こうした文法用語は些細なことに見えますが、志望校が難しくなればなるほどこうした本質的な部分が理解できているかで得点に如実に影響します。
ステップ1:英文法の仕組みを理解する
◯ 関係副詞と関係代名詞の違いなど、仕組みの理解
◯ 志望校のレベルが上がるほどこうした本質的な理解が重要に
◯ おすすめ参考書:「大岩のいちばんはじめの英文法」「動画でわかる英文法」など
ステップ2:典型的な問題を解きながらパターンを覚える
2つ目のステップは英文法の典型的な問題を解きながらパターンを覚えていくステップです。このステップでは問題集を使いながら、何周も解いて復習して定着させます。400〜500題を掲載されている英文法の問題集を使います。
英文法語法の四天王(ネクステ、ビンテージ、スクランブル、アップグレード)、ポラリスシリーズ、河合塾DUAL EFFECT、Z会QUADなどがおすすめです。
◯ 400〜500題程度掲載されている問題集を使用
◯ 何周も解き、復習して定着させる
◯ おすすめ問題集:「英文法語法の四天王(ネクステ、ビンテージ、スクランブル、アップグレード)」「ポラリスシリーズ」「河合塾DUAL EFFECT」「Z会QUAD」など
ステップ1とステップ2の参考書をしっかり理解できれば、中堅大学レベルまでの英文法で困ることはほとんどなくなります。
英単語と英文法の参考書は最低でも3冊を何度も繰り返し、どこでもランダムに出されても即答できるレベルまで繰り返すことが最優先です。この2つが固まれば、共通テストや有名私立大学でもたいていの文章は読めるようになっており、長文読解でも大意は掴めるようになっています。それをさらに正確なレベルに仕上げるのが英熟語と英文解釈です。
次のステップ:英熟語と英文解釈
次に英熟語と英文解釈です。これらも賢く学習すれば早く伸びる分野です。もちろん熟語と英文解釈も大学受験では不可欠です。
熟語は単純暗記の分野です。国公立と私立大学の小問では単語から熟語の言い換え問題が頻出です。
英文解釈は単語と熟語と文法の知識があってもうまく意味が取れない英語のルールをインプットします。参考書を組み合わせて200〜300本の例文を十分に勉強できるように準備します。
◯ 英熟語のおすすめ参考書:ターゲット1000(旺文社)、速読英熟語(Z会)
◯ 英文解釈のおすすめ参考書:基礎英文テオリア(Z会)、Rise構文解釈1(Z会)、英文解釈のテオリア(Z会)
ここまでの英単語から英文解釈の参考書の内容を9割固めることができれば、旧帝大で出題される文章でも8割はしっかりと読むことができます。共通テストはほぼ全ての文章をしっかり意味を取りながら読むことができます。
長文読解は覚えるべきことを覚えてからでOK!|「今やらなくていい勉強」リスト
大学受験の本番では長文問題を元に設問が出題される上、共通テストではとても多い分量の英文が出題され、その分量は毎年増え続けています。
大学受験の後半では多読の時間を確保して速読力を上げるトレーニングは必要不可欠です。
長文読解ももちろん早く始めるに越したことはありませんが、高3春の受験生の状況を考えると、時間の配分を戦略的に考える必要があります。
受験生はとにかく時間が限られています。無駄なく早く伸ばすには戦略的な優先順位づけが不可欠です。
国公立志望だと春から3〜4科目を並行して進めることも多く、英語にかけられる時間は案外少ないものです。1ヶ月で英語に60時間しかかけられないこともあり、例えば60時間では先に挙げた単語や文法が2周程度しか終わらない可能性もあります。
最短で合格をつかむための戦略的な時間配分がポイントです。英単語と英文法の標準レベルが固まっていない状態では、長文読解より基礎に集中する方が効率的に得点力が高まります。
夏休みに入ったら毎週2~3題の長文読解問題を解いて復習するサイクルを開始します。
長文のおすすめ参考書はRulesシリーズです。
単語と文法の難関レベルもあと回し|「今やらなくていい勉強」リスト
難関レベルの単語・文法も、基礎固めが終わってから取り組むことで最速で総合力アップが可能です。私も早稲田志望時代、難問に時間を費やすより、基礎を完璧にする方が賢い学習法だったと実感しています。
私も早稲田志望で難関レベルの単語と文法に闇雲に取り組んでいましたが、その時間を熟語と解釈の完成に使った方が早稲田英語での得点期待値は高かったように思います。
春の学習計画を効率的に立て、無駄のない受験勉強で最短ルートを進みましょう!着実に基礎を固めることが、夏以降の急速な得点力向上につながります!
最短距離で志望校合格を実現!効率的な受験戦略のすべて
今回は英語の「やるべきこと」と「後回しにすべきこと」をまとめてきました。各科目を最速で攻略するための秘訣が確実に存在し、それをマスターすることで効率的に得点アップが可能になります。
世の中には優れた参考書がたくさんありますが、重要なのはその使い方です。無駄なく最短で結果を出すには、どの参考書をどの順番でやるかという計画が不可欠です。膨大な教材の中から「今、自分が何をやるべきか」を見極める戦略こそが、賢く受験に勝つための鍵なのです。
私は予備校業界に長く携わり、数多くの参考書を研究してきました。そこで気づいたのは衝撃的な事実です。予備校の授業をたくさん受けたり、参考書を山のように揃えても、それだけでは早く成績を伸ばすことには直結しないのです。
むしろ、限られたツールを効率的に活用する計画と戦略こそが、最短で合格への道を切り開きます。この確信から立ち上げたのが「イクスタコーチ」です。
イクスタコーチで効率的に志望校合格を実現
私が15年間培ってきた大学受験攻略のノウハウを全て注ぎ込み、最速で成果が出る計画と戦略を立てるサポートをしています。知識不足や戦略ミスで受験に失敗せず、賢く学習して最短ルートで合格できるよう全力でバックアップします。
具体的には:
◯ 週に一度、60〜75分の面談で効率的に学習計画を調整
◯ 現在の実力と志望校の合格ラインを徹底分析し最短距離の合格プランを策定
◯ 無駄のない学習法で構成された長期計画の立案
◯ 1週間ごとの進捗確認で早く伸びる学習サイクルを維持
難関大学の合格率は20%程度という厳しい現実があります。1日も無駄にできないからこそ、できるだけ早く「正解の受験戦略」を立て、効率的な受験生活をスタートさせることが重要です。
ぜひ私の攻略力を活用して、最短で志望校合格を実現し、その先にある本当に望む未来を掴んでください。賢く学んで、効率よく合格—それがイクスタコーチの約束です。
詳細は概要欄のリンクからご確認いただけます。皆さんの最速合格を全力でサポートします!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。

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