共通テスト化学で絶対に8割を超えたい受験生が知っておくべき得点のコツ
こんにちは!Hiroshiです。大学では工業化学を学び某大手予備校でスタッフをしています。
理系の大半が選択する”化学”で8割を超えることが目標の受験生に向けて勉強法・対策法をご紹介します。また理系の旧帝大や早慶など難関大学に合格するためには共通テスト化学で8割を得点することは必要不可欠です。
この記事では共通テスト化学でどうしても8割のラインを突破できない人も、8割取れるときと取れないときの波が激しい人も、今まで化学はあまりやっていない人も、化学基礎選択の文系の人も共通テスト化学で8割取れるようになる勉強法をお教えします。
共通テスト化学の問題構成と出題傾向
共通テスト化学で8割を超えるには、まず共通テスト独特の出題形式を知っておく必要があります。どんな問題が出題されるかを知っておくことにより共通テスト化学に向けてどのような対策をすればよいのかが明確になるからです。ある年を例に見てみましょう。
第1問…理論化学(状態、性質系)
第2問…理論化学(反応系)
第3問…無機化学
第4問…有機化学
第5問…合成高分子
第6問…天然高分子
(第5問、第6問のうち1題選択)
8割を取る前に、まずある程度の基礎ができていると言える6割の得点をするための方法をご紹介します。8割の得点は6割得点するための勉強法の延長線上にあるため、ここで根本となる考え方をマスターしてください。背伸びしすぎると基礎をおろそかにして空回りする受験生がたくさんいます。
共通テスト化学で5~6割を取るには?
ここのレベルでご紹介するのはこれまで化学をほとんどやってこなかった人、または文系で共通テストでは化学基礎を選択する人向けの対策法です。化学選択で、すでに共通テスト模試では6割は安定して取れる受験生はこの項目は読み飛ばしてもらっても構いません。
上の構成を見てわかる通り、化学は全分野からまんべんなく出題されていたことが分かります。ということは教科書で一通り全分野の知識を頭に入れておかなければなりません。
らくらくマスター化学基礎・化学
まずはこの本を使って、全分野の知識を入れていきましょう!らくマスを使えば、全分野の基礎的な知識は一通りおさえることができます。これから化学を始める受験生はまずこれを使えばいいですし、分野によっては苦手な分野がある場合にはその分野だけこの参考書でおさえる使い方も良いでしょう。
共通テスト化学は問題演習を繰り返して対策する
インプットの後はアウトプットです。上記の参考書や教科書を使ってインプットしたあとにおすすめの方法は、学校でもらった問題集をフルに使うということです。数研出版のリードαを例にとると、用語や簡単な計算は例題や基本問題(リードB)で確認し、典型的な問題の解き方は練習問題(リードC)で確認する。分からなかったところや間違えたところは解答解説で確認した後、まとめのページ(リードA)に戻る。といった感じです。他にもセミナー化学やエクセル化学、アクセスなども出版社が違うとはいえほとんど同じ役割です。
全分野に関して大まかに(完璧でなくてもOK)問題が解けるようになったら、過去問演習に移りましょう。予備校などで出版している予想問題集などで演習することもおすすめします。
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共通テスト予想問題演習&センター過去問で共通テスト・センター形式の問題を何回か繰り返し、間違えた分野は上記で紹介している参考書で復習しているうちに6割は取れるようになるでしょう。化学基礎を選択する人はこの方法で8割以上は得点できます。理論化学、無機化学、有機化学それぞれの覚えるべき知識系が頭に入っているか、主要な反応式を立てるための理解ができているかに着目して復習をしてください。基本問題までを完璧にすることが近道です。
共通テスト化学で8割を超えるための勉強法
さて、ここからが本題です。共通テスト化学で6割は超えられるけど8割は超えられない…。そんな受験生が対象です。
共通テスト化学の特徴として、
・用語の定義や物質の性質が細かいレベルで問われる
・計算問題も数学と異なり与えられた選択肢の中から答えを選ぶ。
というポイントに注意です。つまり
・用語の定義や物質の性質を正確に理解していなければならない
・選択肢に振り回されない正確な計算力を持っていなければならない
以上の指針をもとに勉強する必要があります。要するにあいまいな知識・計算力では8割は難しいということです。
では、どう対策を進めていけばいいのでしょうか。このレベルもある程度は過去問、予想問題の演習と復習で対応可能です。ただ、ここから一手間必要です。共通テスト化学8割を得点するには共通テスト化学ノートを1冊作成し、間違えた問題と正解選択肢をノートにまとめましょう。苦手な分野を繰り返し復習することが重要です。
間違い選択肢を訂正したものも加えれば知識はさらに増えます。計算問題に関しては解説を読んでなぜ間違えたか、どこから間違えたかをしっかり分析し、簡単でいいのでノートに残しておきましょう。
単純な計算ミスでなければさらに類題演習を積むことで定着します。これを繰り返せば共通テスト化学で8割を超えることができます。
共通テスト化学で8割をとるために裏技などはありません。一歩ずつしっかりとこなしていくことが何よりも近道なのです。1点でも多く得点ができるように頑張っていきましょう。
理論化学であれば酸塩基から始まり酸化還元、溶液、気体、電池、化学平衡が重要かつ苦手が受験生が多い範囲です。過去問で復習しながら、リードaやセミナーなどの教材の基本問題レベルを5分以内に即答できるようになっているかを確認してください。過去問を振り返ってみると、結局のところ基本問題レベルの知識・解法・理解が抜けていることが分かると思います。理論にせよ無機にせよ有機にせよ基本問題レベルを完成させることができていればあとは過去問を10-15回と出題範囲の総復習を繰り返すことで共通テスト80%は確実に見えてきます。理論は計算、無機有機高分子は覚えることが多く頭の使いどころが違って大変ですが、頑張ってください!
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