慶應に現役合格した僕が教える慶応日本史の勉強法やおすすめ参考書
こんにちは!イクスタ編集部です。
今回は慶應大日本史の対策法についてご紹介していきます。
今回説明する対策法は実際に慶応に現役合格した大学生に聞いてまとめたものなので、ぜひ慶応志望の受験生は参考にしてみてください!
◇目次◇
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1. 慶應義塾大学の入試情報
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1.1 社会科目の配点は英語の半分
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1.2 入試時間は意外と足りない
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1.3 難易度は総合的に高め
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2. 慶應大日本史の出題傾向
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2.1 出題形式は学部によって違う
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2.2 頻出分野について
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3. 慶應大日本史の勉強法
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3.1 基礎固めが大切
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3.3 経済学部は流れを意識した勉強を!
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3.4 参考書は一つの参考書を極めよう!
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4.1 日本史一問一答(東進ブックス)
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4.2 日本史論述研究
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5.2 入試の3か月前から始める
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5.3 最低10年分は解こう!
慶應義塾大学の入試情報
慶應義塾大学で文系の学部は全部で4つあります。(文理融合のSFCは除く)
社会科目の配点は英語の半分
日本史を必要とするする学部の配点は以下の通りです。
法学部 英語:200点 社会科目:100点 小論文:100点
文学部 英語:150点 社会科目:100点 小論文:100点
商学部B方式 英語:200点 社会科目:100点 小論文:100点
経済学部B方式 英語: 社会科目:150点 小論文:70点
以上からわかるように、慶應は英語の比重が重いです。足切りがある学部もあるのでまず英語ができなければ慶應義塾大学に合格するのは難しいです。しかし、本当に合否を分けるのは日本史と小論文です。つまり、日本史を得意科目にし、安定した得点を取れると合格は大きく近づくのです。
入試時間は意外と足りない
法学部60分
文学部 60分
商学部B方式 60分
経済学部B方式 80分
ほとんどすべての学部が60分間ですが、経済学部だけ80分となっています。どの学部も問題数が多いので、時間配分をしっかり考えて解かないと時間が足りません。過去問演習の段階からしっかりと時間配分を考えて問題を解いていきましょう!
あまり急ぎ過ぎて解いてしまうとケアレスミスが多くなるので、急がないことも重要です。
難易度は総合的に高め
どの学部も難易度は総合的に高いと言えます。他大学では問われないような問題が出るなど、出題の傾向が特殊だからです。見たこともないような出題の仕方がよくされるということです。
しかし、たまに出題される超マニアックな用語を除き、基本的に教科書を完璧にすれば十分対応できます。つまり「問題の問われ方は難しいが、教科書レベルを超えた奇問は少ない」と言えます。
慶應大日本史の出題傾向
次に慶應大日本史の出題傾向について述べていきます。対策をする前に傾向を知っておくことで、どこを重点的に勉強すればいいかがわかるので、傾向を知っておくことはとても大切です。
出題形式は学部によって違う
出題形式は、商学部・法学部グループと経済学部、文学部の3つのグループに分けることができます。
商学部・法学部は一問一答形式!
商学部・法学部のグループは、一問一答形式の穴埋め式が主です。長い文章がありその途中の語句が抜けており、抜けた部分を選択肢から選ぶ形式です。難易度は基礎問題から超難問まで出題されるので、基礎問題をいかに落とさず、拾うことができるかが勝負です。
経済学部は論述問題が多い
次に、経済学部ですが、経済学部は論述問題が多いです。語句そのものの意味を答える問題もありますが、何らかの出来事に対してなぜその出来事が起こったのか、その出来事により社会はどのような変化を遂げたのかなど、流れを問われる論述問題です。
そのため、ただ用語を覚えるだけではなく教科書の流れを本質的に理解することが必要とされます。例えば、「大政奉還」という用語の意味を理解するのはさほど難しくないと思います。しかし、大政奉還に至るまでには数多くの出来事があり、その出来事を時系列に細かく説明する力が必要なのです。
つまり、「暗記する日本史」というのは通用せず、自分の頭で考えて答えを導き出す論理力が必要とされます。
文学部はバランスよく出題される
最後に、文学部はこの二つのグループを合わせたような感じです。一問一答系の問題から論述、そして資料問題など様々な形式がみられます。文学部は総合的な力が必要とされるのでどのような形式にも対応できるようにしなければなりません。
頻出分野について
次に慶応日本史で頻繁に出題される分野を解説していきます。これも学部間によって違いが出るので、学部ごとに紹介します!
商学部・法学部はテーマ史が頻出!
商・法学部はほぼ全範囲から出されます。これらの学部はテーマ史がよく出されるためテーマ史の対策が必須です。例えば、政党史。近現代には数多くの政党が生まれ、分裂し、消滅しています。教科書の端っこに書いてあるような細かい政党の名前や、政党の歴史を問われることがあるのです。
文学部・経済学部は資料問題が頻出!
次に文学部・経済学部での特徴として、史料問題が必ず出題されます。史料問題は苦手としている受験生も多く、ここの分野は大きく差がつくと思います。
また、経済学部は他の学部に見られない特殊な部分があります。なんと江戸時代以降、つまり近現代しか出ません。範囲が少なくてラッキーと思われるかもしれませんが、論述が多いなどその分難易度が高くなっています。
経済学部ということもあり、出題されやすいのは社会経済史や外交史です。時に世界史のような問題も出題されることがあります。そのような問題は日本との関係を突き詰めることが重要です。
慶應大日本史の勉強法
いよいよ、慶応日本史の勉強法について説明していきます。
基礎固めが大切
慶應義塾大学の日本史を勉強するにあたって大事なのは基礎を甘く見ないということです。先ほども記した通り、確かに聞いたこともない用語も出てくることはありますが、基礎をどれほど取りこぼさないかが重要なのです。
教科書に載っていないような問題は多くの受験者がわかりません。その部分に力を入れすぎなくてもいいでしょう。
商学部・法学部は用語暗記を中心に!
ここからは具体的な学部ごとの勉強法です。
商・法学部に見られる一問一答系の問題では、「用語」を中心に勉強することが重要です。そのためには優先順位をつけて勉強するというのがオススメです。
はじめの方は、教科書の太字になっているような重要な用語を覚え、意味を正しく理解します。その繰り返しでだんだんと時間をかけて細かい部分の用語を理解していきます。つまり覚える用語に優先順位をつけレベルをだんだんあげながら勉強するということです。
経済学部は流れを意識した勉強を!
一方、経済学部は「用語」ではなく「流れ」を中心に勉強するのが重要です。ただ用語を覚えていくのではなく一つ一つの出来事になぜそのような出来事につながったかを論理的に考えるのです。
用語を多く覚えるのではなく、他の出来事と結びつけながら歴史の流れを理解していきしょう。文学部は先ほども記した通り、総合的な力が必要です。
そのため、上記にある優先順位をつけて用語を覚える方法と、流れを意識して他の出来事と結びつけてやる方法どちらも実践することをお勧めします。
参考書は一つの参考書を極めよう!
これは慶應義塾大学の日本史に限った話ではありませんが、一つの参考書、問題集を極めるというのが非常に大切です。
プロが書いているものですから本屋に並んでいる参考書はどれもいいものです。しかし大事なのは自分にあった参考書を見極め、「これだ!」と決めた参考書は受験が終わる日まで使い続けることです。もちろん少し使ってみて不満があるならすぐ変えるのも大事です。
慶應大日本史対策にオススメの参考書
日本史一問一答(東進ブックス)
この参考書はほとんどの受験生が持っていると思います。しかし、一問一答を完璧にしている受験生は少ないと思います。この参考書で大事なのは完璧だと自信を持って言えるようところまで仕上げることです。
商・法学部は一問一答を完璧にすれば十分対応できるからです。また、東進ブックスの一問一答は星によって出題頻度がわかります。上記にある通り、優先度の高い部分から少ないところと段階を踏んで覚えていく方法が実践できる参考書です。
日本史論述研究
この参考書は文・経済学部で出題される論述対策の参考書です。国立向けの参考書ですが、この参考書は解説が非常に多く、一つ一つの出来事を本質的に考えることができるため慶應対策としてもおすすめです。
使い方としては範囲を絞って問題を解くことです。一周するのは相当大変なため、理解するのが難しい部分・過去に出された部分を中心に進めていくのが良いと思います。
慶應大日本史の過去問の使い方
試験時間をうまく使えるようになろう!
日本史で時間が足りないといった体験をした人はあまり多くないと思います。しかし、意外と慶應大学の日本史は時間との勝負です。
特に、経済学部は論述が多くこだわり始めたらきりがありません。これはどの学部にも言えることですが、解けそうな簡単な問題から解いていって、余った時間で確実に解きわからない問題や自信のない問題は最後の最後まで粘って考えることが重要です。
過去問演習の段階から時間の使い方を学んでおきましょう。
入試の3か月前から始める
過去問は入試の3か月ほど前からで良いと思います。それでは遅いと感じる人もいると思いますが、それまで基礎を固めることがなにより重要です。参考書などで基礎力を積み上げていき、残り3か月で各学部に特化した対策をしていくのが良いと思います。
最低10年分は解こう!
最後に一つ伝えておきますが慶應大の日本史は使い回しがよく出題されます。そのため最低でも10年分は解いておくべきです。もし余裕があれば2周してもいいと思います。
慶應に行きたいという強い意志があるならば、その熱意を過去問にぶつけ、同じ問題は二度と間違えないほどに仕上げるべきだと思います。そうすれば本番も自信を持って受験できると思います。
ここまで慶應大日本史の対策法をご紹介してきました!
慶應大学でお待ちしています!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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