働いていたからわかる、家庭教師の派遣システムを受験生におすすめできない理由
私は、Tという家庭教師センターにいました。学生が家庭教師として生徒さんの家に行くまでの流れをご説明します。まず、学生には最初簡単なテストがあって、テストの点数+出身大学で、教師のスコアが決まりました。その後、もちろん指導経験などでそのスコアは増えていきます。
そして、家庭教師の依頼があるとまずは校舎から電話がかかってきます。大まかな概要を伝えられたのち、一度校舎に向かうことになり、そこで生徒の詳細を知らされます。何の科目が苦手とか、住所とかですね。賃金に関しては、電話で教えてくれることもあれば、低ければ自分で聞かない限り教えられることはないです。
そして、日程調整をしたあと、指導先の生徒の家に向かうことになります。「初めまして」と共にTから渡された紹介状を持っていきます。あとは、ネットやたまにっかってくる電話を通じで業務報告をするだけです。
悪い人ではないけれど、家庭教師の派遣は信用しすぎないように
ここで、何かお気づきではないですか?そうです。学生はセンターからは何の指導も受けていないのです。実際、学生としても時給が発生しないなら、そんな講習会などには出る気はないのでwin-winなのですが、少しでも学生に不満があったら変えることをお勧めします。つまりは、その学生が自身の受験下でそれだけの勉強をしたか、塾に行っていたかが直接的に反映されてしまうからです。
これらの観点から、家庭教師に専門的な勉強方法を教えてもらいたいのであれば、それはやめるべきです。家庭教師を、勉強の面倒を見てくれるお兄さん・お姉さんとしてとらえるのであれば一番ベストだと思います。
家庭教師を頼んでも、受験生がやることは本質的には変わらない
これは、家庭教師に限ったことではないのですが、宿題という「自分での勉強」をしっかりとこなさない限り、成績は絶対にあがりません。なので、ある種の「見張り」役であったり、受験と学校の両立などで悩んだときに相談に乗ってもらえる生きた経験者だと思った方が家庭教師というものに関しては一番最適な効果を得ることが出来ると思います。
それでも、家庭教師側は成果をあげることを求められます。何も人に教える経験がない中で、試行錯誤を凝らすのです。そして、宿題やら問題集をやらせるのですが、それをやってこない場合は、その場でやらせるしかありません。見ている目の前で問題を解かせ、出来なかったものは何度も紙に書かせる。非常に非効率的な時間の使い方ですが、宿題をやってこない生徒に対してはそうでもしないと成績が上がらないので、仕方ないのです。
親も必死ですが、また違った意味で、家庭教師側も必死なのです。
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