京大の入試問題を元に和文英訳の対策法を考えてみる
皆さんは、英作文の勉強の方法に困ったことはありませんか?英作文は自分で採点をするのが難しかったり、対策の仕方がわからなかったり、多くの受験生を困らせてきました。そこで、入試において英作文に取り組み、自分で対策をしてきた私が皆さんに英作文の勉強のコツをお伝えしようと思います。
和文英訳の攻略法
まず英作文には2つのパターンがあります。その1つが今回お伝えする和文英訳型の英作文です。和文英訳とは「与えられた日本語の文章を英語に訳す」というものです。この形式の問題で重要なことは「直訳をしようとしない」ということです。たとえば、和文英訳型の英作文を出題する大学を代表して、京都大学で実際に出題された過去問を見てみましょう。
【京都大学2014年度入試問題より】
近年、電子書籍の普及が急速に進んできた。アメリカほどではないが、日本でも、パソコンや耳慣れない機器で文章を読む機会は増える一方である。しかし、中高年層に限らず、紙の本でないとどうしても読んだ気にならないという人も多い。論文でも小説でも普通にコンピューターで執筆される時代だけれども、きちんと製本された新しい本には、何とも言えない味わいがあるらしい。
いかがですか?こんな文章、日本語で読んでもかたくて難しいのに英語に訳すなんて・・・と思った方が多いと思います。実際、私の主観ではありますが、京都大学の和文英訳は日本トップクラスの難易度だと思います。しかし、こういった文章を日本語のまま訳そうとしても、まったく意味の通じない文章になってしまい、点数は低くなるでしょう。だからこそ、直訳しないことが大切なのです。たとえば、第1文の「近年、電子書籍の普及が急速に進んできた。」です。これも簡単な日本語に変換してしまえば訳す作業は随分楽になると思います。
「普及」は要するに、世間一般の人に知られる、ということでもあるので人気になる、や購入しやすくなる、などに訳し変えることができます。電子書籍も、要は電気の本です。難しく考えることなく、素直に簡単な英語にしてしまえばよいのです。近年も「最近」に言い換えれば誰しも知っているであろうRecentlyという単語が出てくるはずです。よってこの1文目を訳すと
Recently, electronic books have gained rapid popularity.
※参考:東進過去問データベース
こうして訳してしまえば、誰にでも伝わるきれいな文章になるはずです。
和文英訳を出題する大学を受験される大学を目指す皆さんには、とにかく「簡単な日本語に言い換えて簡単な英語で解答する」ということを意識して取り組んでください。
単語も忘れずに!
また、それと共に少しでも言い換える単語を増やすために、英語の語彙力を高める努力もしっかりと行ってください。英作文に取り組むうえで語彙力不足は致命的です。対策をしながら単語の勉強もしっかり行いましょう。
また、簡単な英語を書く一助となる非常に良い参考書を一つ紹介するので、ぜひ使ってみてください。
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