明治大学に4学部合格した現役大学生が、一般入試の特徴と攻略法を解説します!
みなさんこんにちは。埼玉の偏差値60程度の自称進学校から塾に通わずに、独学で早稲田大学文学部や明治大学に合格した現役大学生(2021年現在)のメーサンです!
今回は明治大学の一般入試の概要とその特徴、および攻略方法をお伝えしていこうと思います。
明治大学は私も受験を実際にしまして、個別方式で経営学部と国際日本学部、全学部統一方式で経営学部と文学部に合格しています。その経験を元に、明治大学の入試に関する基本情報や突破方法など、受験生の皆さんにとって必要な情報をお届けします。明治大学を志望されている受験生はぜひ一読ください!
◇目次◇
明治大学の受験方式
最初は明治大学の受験方式について解説していきます。なお、ここではAO入試や推薦入試については割愛させていただきます。
明治大学の受験方式は大きく分けて3つあり、『共通テスト利用方式』、『全学部統一方式』、『学部別方式』があります。それでは、各方式について説明していきます。
①共通テスト利用方式
共通テスト利用方式は、文字通り大学入試共通テストの結果によって選抜を実施するものです。この方式は早慶や上位国公立などのより高いレベルの大学を目指す人たちが滑り止めとして、こぞって出願するため、明治大学を第一志望とする層の受験生が合格を勝ち取るのは非常に困難です。
共通テストで高得点をとれる自信のある方は出願してみてもよいかもしれませんが、自信がない方は共通テストの対策よりも学部別方式の対策を優先して行う方が合格への近道になります。
②全学部統一方式
続いて全学部統一方式です。こちらの方式は、全学部で共通の試験(同じ1つの試験)を受けて、その点数で合否の判定を行う方式になります。なお、一度で複数の学部に出願することが可能です。
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個人的な主観も含めてですが、全学部統一方式の試験は学部別の試験よりも若干問題の難易度が低く、高得点を狙うことができます。しかし、こちらも共通テスト利用方式同様、学力の高い層が滑り止めのために受験するため、高得点な争いになり合格は容易ではありません。明治大学を第一志望とする方は全学部統一方式と併願で必ず学部別方式を受験するようにしましょう。
③学部別方式
学部別方式は学部ごとに独自の試験を実施し、選抜を行う方式で、最も受験生になじみのある入試方式です。他の志望校と日程が被らなければ、複数の学部を併願することが可能です。学部や年度によって多少のばらつきはありますが、どの学部においても同等の学力が求められます。自分の志望する学部に合わせて過去問対策を行っていくと良いでしょう。
明治大学一般入試の特徴
さて、ここからは明治大学の一般入試の各科目ごとに細かく解説していこうと思います。その前に、明治大学の一般入試において、全科目に共通する特徴についてお話します。
明治大学の入学試験は、全科目、全学部で共通して基礎レベルの問題が多いです。問題の出題数は他の大学と比較すると若干多いです。そのため、一問一問の配点がそれほど高くないことが予想されます。
ですから、明治大学の入試を突破するためには多くの基本的な問題を素早く正確に解く能力が求められます。必ず基本的な知識を身に付けてから過去問演習に入るようにしましょう。逆に言えば、明治大学の過去問が難しいと感じたならば、基礎が抜けてしまっている可能性があるので、基礎からブラッシュアップすると良いでしょう。
ここからは各科目の特徴を紹介します。自分の選択科目に合わせて読んでください。
英語編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学国際日本学部の英語 出題例
明治大学における英語の一番の特徴として挙げられるのは問題の多さでしょう。問題が多いことに加えて時間制限が厳しいことが、より試験を難化させています。しかしながら、問題の難易度はそれほど高くなく、速読力さえ身につけば高得点が狙え、合格に近づくことができます。
主な出題形式は長文読解です。全設問の多くを長文読解が占めますが、学部によって文法・語彙問題や会話問題が出題されます。選択問題が多いですが簡単な記述式問題も出題されるので覚えておきましょう。長文読解の勉強を軸に、志望学部に合わせて文法や会話表現の学習をしましょう。
明治の英語 学部別共通点
先ほども述べたとおり、明治大学の英語は問題数が多く、時間制限が厳しいです。これは全学部共通の特徴ですので、しっかり対策を打っておきましょう。難易度に関しても全学部で大きなばらつきはなく、共通して基本的な難易度の問題となっています。
明治の英語 学部別相違点
学部ごとによる相違点は出題形式にあります。どの学部も長文読解が中心ですが、学部によって異なる文法問題や会話問題が出題されます。これらの問題は学部ごとに異なる形式であるため、個別に対策が必要です。
明治の英語 難易度と攻略法
明治大学の英語で求められる能力として一番に求められることは、「速読力」だと私は考えています。というのも、明治大学の英語はどの学部も問題数が多く、時間制限がとてもシビアだからです。
同じく時間制限が厳しい共通テストやセンター試験をイメージしていただくとわかりやすいと思います。その分GMARCHの他の大学よりも問題の難易度は下がるため、時間内にすべての問題を解き終えることを意識しつつ、高得点を狙いましょう。
おすすめの参考書としては、『速読英単語上級編』がおすすめです。この参考書をおすすめするのは、英文の中で単語を覚えていくという点で他の単語帳と異った特徴があるからです。本書の英文を何度も黙読、音読して速読力を付けると良いでしょう。
明治の英語 合格最低点突破ルート
明治大学の英語を突破するためには、三つの段階を経る必要があります。
三つの段階とは、
1.単語、文法のインプット
2.長文読解の練習(アウトプット)
3.過去問演習
のことです。これらの順番を守って英語の勉強を進めていくことで効率的に明治の英語の合格点を取るための道を進んでいくことができます。ぜひ参考にしてください。
ここでは、各段階でやるべき参考書を紹介していきます。①から順にこなしていくようにしましょう。
①『システム英単語』(単語)、『ネクステージ』(文法)、『速読英熟語』(熟語)
②『英語長文レベル別問題集レベル4』、『やっておきたい英語長文300』、『やっておきたい英語長文500』、『英語長文ハイパートレーニング3』(長文)
③明治大学の過去問(過去問データベース:https://www.toshin-kakomon.com/)
今、まだ何も手を付けていない人でも、①から順にすべての参考書を徹底的にやりこめば、明治大学に合格することは可能です。以前私メーサンの記事でも紹介しましたが、高1の時には英語偏差値54くらいのごくごく普通の高校生でしたが、この勉強法で偏差値68まで伸ばすことができました。その成績表は以下の記事で掲載しています。
『はじめての入試現代文-正解へのアプローチ』を使って偏差値75&早稲田合格の道を始める方法を紹介!
なお、参考書をやるときは一冊を完璧にすることを意識し、何種も繰り返し取り組みましょう。学部独自の個別問題対策として、上記のほかにも
『速読英単語上級編』(速読)
『英会話問題のトレーニング』(会話)
も、志望学部に合わせてやっておくと良いでしょう。
数学編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学理工学部 数学の出題例
明治大学の数学は良問ぞろいで、複数の分野を融合した問題が選択式や記述式で出題されます。どの学部でも微分積分は頻出なので対策しておきましょう。また、学部によっては癖のある問題も出題されるため、過去問をしっかりやりこみましょう。チャートシリーズや『基礎問題精講』やセンター試験の過去問をやっておくと良いでしょう。
イクスタコーチの受講生で、「青チャート」は数学IIIまで2.5周ほど終わっていて、共通テストレベルでは毎回75-80%得点できる受験生は明治大学農学部の数学で70-80%得点できていたので、参考にしてください。
青チャートやフォーカスゴールド、レジェンドといった網羅系の参考書の全範囲を、難易度レベルが5段階中3~4段階目のレベルが一通りスラスラと解けるレベルであれば、合格点を取れる実力があると言えますので参考にしてください。これらのレベルでは対応できない問題も中には出題されますが、それは合格点には影響しないので、全範囲での基礎基本の徹底こそが重要だということを理解しておいてください。
国語編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学商学部 古文の出題例
明治大学の国語も、他科目と同様でそれほど難易度の高いものではありません。しかし、制限時間が厳しいため迷って考え込まずに次へ進み、さっさと解いてしまいましょう。では、現代文、古文、漢文それぞれ見ていきましょう。
現代文の特徴と攻略
現代文はやや硬めの文章が出題されます。しっかりとした読解能力がないと苦戦する可能性があります。特に法学部の現代文は硬質なうえ文体が古いため、他の学部に比べ圧倒的に難しいです。私個人としては、早稲田の現代文よりも明治法学部の現代文の方が難しかった印象です。過去問演習でしっかり慣れておきましょう。
おすすめの参考書は、
『船口のゼロから読み解く最強の現代文』
『入試現代文へのアクセス基本編』
『入試現代文へのアクセス発展編』
『現代文読解力の開発講座』
『現代文キーワード読解』
です。
私メーサンは高1ではほぼ現代文ができず、ゼロから始める状態でしたが、着実な勉強で合格点が取れるようになりました。そのノウハウを以下の記事でご紹介しています。
『はじめての入試現代文-正解へのアプローチ』を使って偏差値75&早稲田合格の道を始める方法を紹介!
古文の特徴と攻略
古文は有名作品からの出題が多く、読んだことのある文章だったり、あらすじは知っているという文章が出題されることがあります。問題は基本的なものが多いです。『読み解き古文単語』を読み込んで、多くの古文に触れておくようにしましょう。おすすめの参考書は、
『古文上達読解と演習45』
『首都圏難関私大古文演習』
『マドンナ古文単語』
『古文単語ゴロゴ』
『マドンナ古文常識』
になります。
漢文の特徴と攻略
明治大学の入試では、唯一文学部のみ漢文が出題されます。矩形や文法などの基礎を抑えれば難なく解けるので、基礎を身に付けたらほかの科目の勉強に時間を割くのが得策でしょう。おすすめの参考書は、『漢文早覚え速答法』『漢文ヤマのヤマ』です。
物理編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学理工学部 物理の出題例
物理は標準レベルの問題が数多く出題されます。あらかじめ用意された説明誘導に沿って解答する形式で、選択式が多くを占めています。
例年力学、電磁気、熱、波動の出題が続いているため、重点的に学習しておきましょう。ゼロから独学で始めるなら『宇宙一わかりやすい高校物理シリーズ』や『橋本流物理の大原則』で分野別に学習していき、『良問の風』やセンター試験過去問で演習をすると良いでしょう。
定番の教材である物理のエッセンスで概念や解き方をじっくり固め、良問の風の全問題を自分で自分で解ききることができれば合格点を取ることは可能です。名問の森や重要問題集もできるに越したことはないですが、合格点を取ることを考えると良問の風を極めるだけでも十分です。明治が第一志望の場合には、急いで難しいレベルの参考書には入らず、良問など標準レベルと言われている演習を丁寧に、着実に進めていく方が合格点は取りやすくなります。
物理は独学が比較的難しいので、独学の勉強法を紹介する記事を乗せておきますね。
[物理]ゼロから難関国公立に合格できる物理の勉強法を現役東工大生が伝授します
化学編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学理工学部 化学の出題例
化学は標準レベルの問題が選択式、記述式の両方で出題されます。計算問題や論述問題も出題されるので注意しましょう。幅広い分野から出題されるので、教科書を徹底的にやりこみながらセミナー、リードα、エクセル化学で、基礎問題の演習をします。加えて、鎌田・福間の講義シリーズで内容を理解して例題も解き進めることがおすすめです。教科書をやりこんだ後は、『重要問題集』でアウトプットを重ねましょう。
この化学の定番の勉強法で重要問題集を2周終えている頃にはセンターと共通テストレベルで75-80%は取れるようになっているので、このレベルに到達していれば明治の化学でも65%程度は得点できるようになっています。
特に理論化学の酸化還元や化学平衡は丁寧に理解しないと伸びにくく、かつ配点も高い分野なので中途半端な場合には必ず補強することをおすすめします!
日本史編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学商学部 日本史の出題例
日本史は、幅広い範囲から出題されます。難易度は標準的です。しかし、近現代史がやや頻出であるため、しっかりと対策しておく必要があります。資料問題も出題されるため慣れておきましょう。
選択問題で確実に正解するためにも、正確な知識を身に付けることを日ごろから心がけましょう。教科書や用語集で基礎が定着したら、『実力をつける日本史100題』でアウトプットした後、過去問に取り組みましょう。
私立大学の日本史ではほとんどの問題が選択式ですが、明治大学は記述式が多いのが特徴です。例えば商学部であれば、15-20問ほど記述問題が出題され配点の半分近くが記述による点数になります。レベルは教科書の太文字の事項が中心ですが、中には「北山十八間戸」「横浜正金銀行」など少し細かい用語もあるため、注意が必要です。
国公立や早慶から比べれば、クセのある問題はかなり少ないので、イクスタでこれまでに紹介されてきたような定番の勉強法を丁寧に進めることが、合格点を取るために一番大事です。
センターで85-90%程度を安定して得点できれば、ほぼ合格点は取れると考えてください。余裕を持って合格点を超えたい場合には90点以上を安定させることが必要です。共通テスト形式は求められる力が違うためあまり参考にならないので、センターの過去問の方が成績を判断する良い材料になるでしょう。
世界史編〜明治大学一般入試の特徴〜
明治大学商学部 世界史の出題例
世界史は、それほど目立った難問が出題されることはありません。教科書レベルの単語をしっかり覚えて過去問に臨みましょう。
正誤問題は時々難解なものもあるので、慣れておくとともに、正確な知識を定着させておきましょう。また、学部によっては地図問題が出題されるため、個別に対策しておくと良いでしょう。
さらに、国際日本学部では単語を英語で記述回答させる問題があるので注意が必要です。過去問の傾向を見て、問われそうな単語はチェックしておきましょう。『世界史用語マルチトレーニング』、『元祖世界史の年代暗記法』がおすすめの参考書です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、この記事に明治大学合格のエッセンスをすべて盛り込みました。この記事を読んで、役に立ったと思っていただける人が一人でもいれば幸いです。
さらには、この記事を読んだ人の中から合格者が出てくれたらとてもうれしいです。努力は必ず良い結果に結びつきます。志望校合格に向けて頑張ってください!
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