赤本ってどう使うの??赤本の英語と国語の効果的な使い方を徹底解説!!!
こんにちは!Nodokaです!
今回は、大学受験といったら!な“赤本”について紹介していきます!
赤本を使って国公立・私立の記述問題を採点する方法と記述力をアップさせる勉強法
各大学の過去問集になっている赤本は、大学受験勉強に欠かせないものだと思います。そんな赤本の使い方を、英語と国語の文系科目にしぼって解説していきます!どの大学の赤本にも共通するものなので、ぜひこの記事を読んで、明日からの勉強に活かしてみてください!!
赤本の構成
赤本とは、教学社が出版している大学入試過去問問題集です。現在、379大学634点(2022年12月現在)が出版されています。赤本には、各大学や学部の入試過去問の解答・解説、問題の対策と傾向が記載されています。だいたい5年分の過去問を解くことができ、解答用紙は数学社のホームページから印刷することもできます。
赤本の目次は、次のようになっています。
①大学情報
在学生メッセージ
合格体験記
②傾向と対策
③それぞれの年度の過去問・解答・解説
このように、大学や学部別に詳しい情報がまとめられているので、これ1冊で志望校対策を大いに進めることができます!
特に、しっかり使ってほしいのは、解答・解説の部分!赤本は解くことに力を入れがちなんですが、解いてからしっかり解答・解説を分析してほしいです!!赤本には採点基準が記載されていません。なので、まずは解答を分析し、配点を自分で決めなければなりません。ここで解答を分析することで、点数を取るために必要な要素をつかむことができます。それぞれの教科で見てほしいポイントは、教科ごとに紹介します!!
赤本はそれぞれの志望校過去問に特化した問題集です。だからこそ、志望校が定まってから解き始めるのをオススメします。志望校合格のためには、その大学の入試問題で点数を取らなければなりません。どんなに模試で点数が高くても入試問題で点数が取れなければ合格はできません。そこで志望校それぞれの対策に必要なのが過去問分析であり、それには赤本がとても適しています。ぜひ赤本を手に取って、志望校合格を目指してください!!
国語の記述問題対策のポイント
国語は自己採点がとても難しく、採点に幅が出てしまう教科です。だからこそ、赤本を効率的に使ってほしいです!具体的なポイントは次の3つです。
①解答を分けて配点を決める
②講評にも目を通す
③本質的な国語力アップを目指す
次から、一つ一つ詳しく説明していきます!
①解答を細かく分けて配点を決める
先ほども紹介したように、国語は自己採点が難しい教科です。「これが答え!!」というものがないので、苦手な人もいると思います。私もその一人でした。なので、赤本を解いて採点をするときには、解答を細かく分けましょう。そして、解答に必要な要素を確認していきましょう。このときに解説や講評も確認しながら、解答に入れるべき要素、なくてもいい要素を見極めていきましょう。少し手間のかかる作業かもしれませんが、この作業が国語全体の点数アップに大きくつながります。
解答を分けるときの具体的な方法はこちらです!
①解答の文章を句読点で区切る。
②解説や講評を見て、解答に絶対必要な要素を見極める。
③区切った解答の配点を決める。
配点に関しては、小問ごとの配点は赤本に記載されていますが、要素ごとに記載はありません。そのため、自分で配点を決めなければならず、多少の誤差が出てしまいます。しかし、ここに時間をかけるのはもったいないので、あまりここに悩まず、あくまで自己採点として自分で思いきって配点を決めましょう。どうしても不安な人、配点を決めるのに時間がかかってしまう人は、国語の先生に相談してみるのもいいでしょう。
赤本のやり直しのときに最も重要なのは、解答に必要不可欠な要素を見極めること、そしてその要素が自分の解答にはいっているかをしっかり確認できることです。ここに時間をかけるようにしましょう。
②講評にも目を通す
①でも紹介しましたが、解答を確認するときは講評にしっかり目を通してほしいです。講評って解答に直接関係ないんじゃ…と思う人も多いと思います。しかし、講評には問題の難易度や、点数を取るべき場所、解答のヒントがサラッと書かれていることがあります。ここを見ることで、どんな問題が難しいのか、試験に出やすい傾向などを知ることができます。忘れずに目を通してほしいです。
③本質的な国語力アップを目指す
赤本を解いていると、その問題がどれだけ解けたかに意識がいきがちだと思いますが、赤本を解きながら、自分の国語力向上にもつなげていけるようにしましょう!国語力の本質的なアップって難しいと感じると思いますが、やることは簡単です!それぞれの問題で何が聞かれているかを理解し、その答えを見つける過程を把握する!これだけです。赤本を解くなかで、自分でこれができるようになれば、国語力は大きくアップすると思います。
国語力を上げるための考え方
具体的にいうと、「~のときの作者の心情はどのようなものか。」という問題があったとします。まず聞かれていることは「作者の心情」であり、「~な気持ち。」「~な心情。」という解答になると思います。次に、答えを見つける過程を把握します。「うれしかった」「腹が立った」など、心情が文章の中に直接書いてある場合は書きやすいと思いますが、入試問題だとほとんど書いてない場合が多いです。そんなときは、登場人物のセリフや動作、そのときの情景描写に注目してください。例えば、「舌打ちをしながら貧乏ゆすりをしている」とあれば、怒っているイメージが思い浮かびますよね。また、「どんよりとした雲が空に広がっている」とあれば、暗いイメージになりますよね。このように、直接的な表現じゃなくても、心情を読み取ることができます。これをそれぞれの問題でやってほしいです。「この問題は、文章のこの部分の表現から読み取れることが解答になってる!」という解答を作るまでのプロセスを把握していってほしいです。これがそれぞれの問題でできれば、国語力は大幅にアップします!!
英語の記述問題対策のポイント
英語は大学によって問題形式が大きく変わるので、それぞれの大学に合った対策をするために、ぜひ赤本を活用してほしいです!赤本を使う上で、意識してほしいポイントは次の2つです。
①解答を作るプロセスを理解する
②自分は何が足りなくて間違ったのかを把握する
これから1つずつ詳しく見ていきます!
①解答を作るプロセスを理解する
これは、先ほどお伝えしたような国語に似ている部分もあります!どの教科でも大切なことですが、特に文系科目で、答えが一つに縛られない国語と英語で意識してほしいことです。ここでは英語長文問題を解く上でのポイントをお伝えしていきます。
択一式や記述式、和訳問題だったとしてもやることは同じです。なぜその解答になるのかを、解説から導き出します。この文章から、この部分のこの単語から、というように解答の要素となるものを文章の中で見つけることができれば100点です!これを繰り返すことで、自分が解くときにも解答の要素集めの方法が定着し、解きやすくなります!
②自分は何が足りなくて間違ったのかを把握する
英語の問題を解くときには、さまざまな知識が必要です。単語や熟語、文法や構文とたくさんあります。英語の問題で間違ったときに意識してほしいのは、「自分がどの知識が足りなくて間違ったのか」を把握することです。自分の解答と解説を見比べて、単語の意味が分からなくて間違った、単語はわかっていたけど構文を取れていなかったとか、を自分なりに分析してみてください!問題によっては、難しい単語が使われていて、文章からその単語の意味を推測するというものもあると思います。そのような場合も解説や講評に書いてあるので、しっかり目を通すようにしましょう!
赤本を使い始めるタイミング
ここまで赤本の具体的な使い方を紹介してきましたが、結局赤本っていつから使い始めればいいの?!と思っている人も多いと思います。そんな人のために、赤本を使い始めるタイミングについて詳しく紹介していきます!!
赤本を使い始めるタイミングとして、ひとつ基準としてほしいのはセンター過去問、共通テスト過去問の得点率が6割を超えていることです!赤本は記述式の問題が多く、各大学の対策を始める前に、基礎が身についていることが重要です。なのでセンター過去問、共通テストの過去問が6割を超えることをまずは目標としましょう。6割を超えていれば、ある程度の知識は身についているため、赤本に効率よく取り組むことができます。
赤本は量よりも質。深く分析する
あと、赤本の使い方としてオススメしたいのが、問題を何度も周回せず、1回1回しっかり分析することです!入試問題集というと、1つの問題集を何度も解きなおすイメージがありますが、赤本ではオススメしません。赤本の各大学の入試過去問を解くことで、問題の傾向を知ることはできますが、同じ問題は2度と出題されることはありません。なので、問題を覚えるくらい何度も周回して解くのではなく、1回解いてしっかり問題と解答の分析をすることを意識してほしいです。
直前期の時間の使い方
11月以降の直前期に入ってくると、各大学の対策や共通テスト対策、基礎の復習などやることが山積みになり時間のバランスが難しくなってくると思います。そこで、私の直前期の時間のバランスを紹介します!
私の11月以降の赤本、共テ対策、基礎復習のバランスです。あくまで一例ですが、参考にしてみてください!
私は10月には赤本を解き始めて、自分が受けたい大学の問題形式を把握するようにしていました!
ここまで、赤本についてさまざまなことを紹介してきました!大学入試といったら赤本!のイメージがありますが、だからこそみんなには、効率的に赤本を使って、赤本マスターになってほしいです!