英語の基礎ってどこまで?2025年最新のイクスタおすすめ参考書・問題集コース【インタビュー】

大学受験では英語の重要性がますます高まっている。共通テストでは毎年文章量が増え続け速読が求められる上、私立大学ではハイレベルな語彙が出題される。それに加えて国公立大学では英作文が合否を分けると言われている。


個別試験に加えて英検を利用できる入試も増えており、大学に合格する上で求められる英語の力が幅広くなっている。複雑化する大学受験の英語を賢く活用して志望校合格を繋げるために、どこから始めればいいのだろうか。


「受験を始めたその日から入試日当日までにやるべきことを全て寄り添ってサポートする」というイクスタコーチの土井万智(どいまさと)に、大学受験の英語のコツを聞いてみた


ーー英語が大事なのは分かっているんですが、どこから始めればいいですか。

土井:英語って中学の時から授業あるし、人によっては小学生の時から習っている人も増えてきました。でも大学受験を始めるタイミングになって改めて確認してみると「あれっ英語全然できる気がしないぞ?」ってなる人が多いんですよね。


ーー毎週4コマ授業を受けていたはずなのに、全然読めるようにならないですよね

土井:少なくとも中学からやっているのに、大学受験を始める時点で読めるようになっていないの、なんでなんでしょうね。僕もそうでした。


ーーまずいですよね?

土井:そんな受験生がほとんどなので大丈夫ですよ。もちろん得意に越したことはないですが、受験勉強を本格的に始めた時点できっちり細かく計画を立てていけば、自分が想像しているよりもはるかに伸びます。僕も駿台模試の英語では偏差値25でした。


ーー英語は全然勉強していなかったんですか?

土井:志望校を決めて受験勉強を始めるまでは勉強らしいものは全くやっていなかったですね。マリオカートばっかりやってましたね。でも、目標さえ決まってしまえば、今はとても良い参考書があるので、本気で勉強すれば成績はめちゃくちゃ上がります。


ーーでは、何から始めればいいでしょうか。

土井:英語をどの試験で使うかから整理してみましょう。共通テストで使うのか、私立大学で使うのか、国公立でも使うのかによって、最後のレベルが変わってくるので使うおすすめ参考書も違うんですね。共通テストはすごいスピードが必要ですし、難関私立大学なら英単語のレベルが上がります。国公立であれば和訳や英訳、自由英作文が出てきます。


ーー志望校によって使う参考書は全然違うんですか?

土井:受験の中盤から後半で使う参考書は全然違うんですが、序盤で鍛えたい力は一緒なんですよね。英語の参考書って本当に山ほどありますが、厳選した良い参考書を数冊ご紹介しますね。


ーーやっぱり英単語からですよね?

土井:英単語はやっぱり大事です。英単語と同じくらい大事なものが他に3つあって、それが英熟語と英文法と英文解釈なんですね。この4つは全部大事で、この4つのバランスを徹底的に上げていくことが最短の道なんですよ。英語のピリオドからピリオドまでの読み方に時間を全部使っちゃうことが、一番効率的だと考えています。この4つの基礎の範囲までを完成させることだけを考えていくと、それで読める文章は本当に増えるのでここに集中してみてください。


ーー有名な参考書を使えばいいんですか?

土井:まずは英単語から順番にご紹介していきましょうか。英単語は学校で配られる単語帳が学校によって違ってどれも有名なものなので、それぞれご紹介していきますね。まずはターゲットシリーズから。


ーーうちの学校では高1の時にターゲットが配られました。

土井:ターゲットの中でもいくつかあって、ターゲット1900は一番難しいレベルです。英語に自信がない場合には、1900よりも簡単なものから始めましょう。ターゲットシリーズで基礎と呼べる範囲は、ターゲット1400の全範囲と、ターゲット1900のPart1、No.800までです。ターゲット1900のNo.801から1500までは標準レベル以上になるので、まずはこの範囲に集中しましょう。



ーー他の単語帳だとどうでしょうか。

土井:次にシステム英単語を見てみましょう。これを配られてる学校の人も多いのではないでしょうか。システム英単語で基礎と呼べるレベルは、Stage1と2までです。問題番号で言うと1200までが基礎レベルです。システム英単語BasicはStage0ってレベルもあって、もちろんこのStage0も基礎レベルですね。


他にも有名な速読英単語シリーズも見てみましょう。基礎レベルは速読英単語の入門編まではまず基礎レベルです。ただ、速単は入門だけだと基礎完成と呼ぶには少し足りないので、できれば速読英単語必修編に入りたいです。ここで難しいのが、必修編は単語が2200個掲載されていて分量が一気に増えるので、必修編全てを基礎の範囲に含めるのは現実的ではないんですね。なので必修編の半分程度、No.1000までを基礎の範囲としましょう。


ーーシス単と速単、どちらも有名な参考書ですね。

土井:これらほど有名ではないものの、とってもおすすめ英単語帳があるんです。


ーーえっめっちゃ知りたいです!

土井:STOCKシリーズって単語帳があって、ご存知ですか?これがとってもおすすめなんです!STOCKシリーズはターゲットとかと比べると知名度は高くないんですが、とてもおすすめの単語帳です。それぞれの単語のニュアンスが丁寧に50-70文字くらいの日本語でしっかり説明されていて具体的にイメージしやすいんですよね。もし僕が全くのゼロから英語を勉強し直す場合には、STOCK3000を選ぶかもしれません。


ーーそんなにいいんですね、ちょっと聞いたことなかったかもしれません

土井:英単語帳って定番のものが固まってしまって他の科目と比べても新しい参考書が出てきにくいんですよね。でもこのSTOCKシリーズは今後どんどん有名になる気がしますよ!


ーー英熟語、全然自信がないです。

土井:英熟語は英単語に比べてだいぶマイナーですよね。たまに英熟語はあんまり大事じゃないかもって思っている人がいるんですが、まじで大事です。知らないと意味を全く推測しようがない熟語がたくさんあるので、それらをかっちりと覚え切ることはマストです。土井流では、英熟語をやらないことはありえないですね。特に難関国公立、難関私立の個別試験では英熟語と英単語への言い換えがとても多く出題されます。



ーー英熟語はいつから始めればいいですか?あんまりイメージが湧かないです

土井:もちろん早ければ早いほどいいのは間違いないですが、やっぱり英単語の基礎の方が優先度は高いので、英単語の基礎を2周ほどしてから始めるのがちょうどいいのではないでしょうか。英熟語は英単語と比べて暗記するのに3〜4倍ほど時間がかかる人が多いので、早くから始めたいですね。


ーーうちの高校では英熟語もターゲット1000が配られました

土井:英熟語は配られない高校もあるんですが、配られるとしたらターゲット1000のことが多いようですね。というのも、英熟語は参考書の数がグッと少なくなるんですよね。最近の受験生でもターゲット1000か速読英熟語を使う人が圧倒的に多いです。どちらかを使うのがおすすめです。


ーー最初から熟語帳を完璧にしないといけないんですか?

土井:このあとご紹介する英文法の教材、個人的に四天王って読んでいる網羅系の問題集があります。Vintage、ネクステ、アップグレード、スクランブルの4つ、これらの中にも熟語編ってことで300~400程度の熟語が載っているので、まずこちらを完璧にしてからでも良いですよ。最初にこちらをやって、受験の中盤から英熟語帳で専門的にやっていくのもいいかもしれません。


ーー英熟語の次は英文法でしょうか。

土井:英文法をご紹介していきましょう。英文法が大事なようだってことはみなさんなんとなくお気付きですよね?英文法には理解するステップとパターンを覚えていくステップに分かれていて、どちらも違う役割があるので別のものとして考えていきたいんです。理解するステップが学校の授業で覚えていればそれでGoodですが、もし自信がない場合には「大岩のいちばんはじめの英文法」がおすすめです。3〜4割くらいの受験生は「大岩」からやり直すパターンですね。


ーー「大岩のいちばんはじめ」は使っている人が多いイメージです

土井:いちばん簡単なレベルの授業形式の参考書では大岩が一番有名な参考書ではないでしょうか。理解するステップが終わったらパターンを覚えていくステップを進めます。このステップの参考書は先ほど少し触れた四天王と呼んでいる網羅系の問題集で進めていきます。Vintage、ネクステ、アップグレード、スクランブル、このうちどれかの参考書を配られていることがほとんどだと思います。イクスタコーチの生徒さんでも、これらの参考書のどれも持っていないという人は少ないです。


ーーこの中であればどれでもいいんですか?

土井:出版社が違うだけで構成や分量はとても似ているので実際に手にとってみて勉強したくなるものを選べばいいですが、おすすめはスクランブルかVintageです。問題数と解説が他のものより充実しています。MARCH以上を目指す場合なら私ならスクランブルかVintageをおすすめすることが多いですね。


ーーこれらを終わらせるにはどれくらい時間がかかりますか?

土井:この参考書はこれからずっと使っていくことになります。大学受験で最も長く使う参考書になると思います。あっ数学の青チャートはもっと長いかもしれません。青チャートはダントツでやばい分量ですね。文法編は400~500問程度あって、平均5周くらい、多い人は10周以上してボロボロになるまでやる人が多いです。


ーー10周もするんですか...

土井:全問題自分で説明できるレベルまで仕上げるとなると10周かかる人もいます。ただ、ここまでやればMARCHや関関同立、地方国公立レベルであれば知識量としては十分にカバーできるので、やり切ると自信にすることができると思います。


ーー英文法はポラリスシリーズも有名ですよね。

土井:ポラリスもレベル分けがしてあっていいですね。より解説の分量が多いのが良い点ですが、冊数が多くなってしまうので費用がかかるのと、管理が少し難しくなるので、1冊でずっしり入っている四天王で完結させるのがいいと思います。


ーー基礎の最後に英文解釈をやる、ということでしょうか。

土井:そうですね。最後の仕上げとして英文解釈です。ここまでで一文を構成する知識を盤石にするために勉強してきたので、ここからさらに一歩踏み込みます。英語は、知識があっても意味を取れない独特の構文があるので、それらのパターンをインプットします。


ーーおすすめの参考書はありますか?

土井:2023年に出たとてもおすすめの参考書があります。「基礎英文のテオリア」という参考書です。英文解釈の参考書はイニシエよりたくさん出てきました。基礎100シリーズだったり15冊ほど有名なものがあったのですが、僕の視点からすると解説が分かりにくかったり扱っている文章が難しかったり解説の再現性がなかったりで「おすすめはあるけど、超おすすめは無いなあ」という感じだったのですが、この度「超おすすめできる」英文解釈の参考書が出て本当に嬉しいです。


ーー「英文解釈のテオリア」って参考書もありますよね

土井:「英文解釈のテオリア」もおすすめだったんですが、結構難しくて、ゼロから勉強する最初の英文解釈の参考書としてはちょっと難しすぎるかなと感じていたんですよね。今回「基礎英文のテオリア」が出て、1冊目としてもおすすめできるレベルだし、内容も非常に良いということで、これからの受験生には必ずおすすめしようと思っています。


ーー最後にメッセージはありますか?

土井:今は独学でもゼロからしっかり成績を伸ばせる参考書がたくさんあるので、情報収集しつつ、最後は自分の目で選んでみてください!十分戦えます。良い参考書を選びつつ、自分の今の成績をこまめにしっかり測って、志望校合格のラインに達しているのかこまめに確認しながら年間計画を立てて毎日10時間勉強できるようになれば、周りの誰もが「信じられない」って驚くくらい成績を伸ばすことができます。

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