理系の大学ではどんな勉強ができるのか知っていますか?東大理一、横国数学科、理科大工学部などの現役生インタビュー!
みなさんは大学に通ってからどんな勉強ができるのかを知っていますか?
今回はみなさんあまり知らないであろう大学でどんな勉強をするのかを現在大学に通っているイクスタのスタッフたちに聞いてみました!
ふっしーが東京大学理科一類で勉強していること
私は、東京大学教養学部理科一類の一年生です。…今、「教養学部とはなんだ?」と思いませんでしたか?理学部や工学部は聞いたことがある学部名かもしれませんが、教養学部というのは聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。
実は、東大は学部選択法が少し特殊で、入学時には学部を選ばずに理科一類や文科三類といった科類を選択するのですが、それらの科類はすべて教養学部に属するのです。
そして二年生の夏までは教養学部生として授業を受けて自分に合った進路を探り、二年の夏に理学部や工学部などの自分の行きたい学部を決定するのです。なので、よく「理三=医学部」と勘違いしている人がいますがあくまで理三も教養学部であり、理三から医学部以外に行く人も他の科類から医学部に行く人も何人かはいます。
では教養学部の授業では何を習うのでしょうか。上に書いた通り、教養学部は専門的な学部に入る前の段階ですので、マニアックな内容を授業で扱ったりはしません。
理科一類の授業では、必修科目として数学や物理、化学といった理系の基礎科目、英語、第二外国語(中国語やロシア語など)、体育を習い、さらに選択科目としてより専門的な内容の理系科目や文系科目など様々な授業を受講することができます。ただ、マニアックな内容をやらないといっても、どの科目も高校よりは本質的な内容を扱うので難しいのと同時にとてもやりがいがありますよ!
あべべべべが横浜国立大学理工学部数物電子情報系学科で勉強していること
私は現在横浜国立大学理工学部数物電子情報系学科数理科学EPというコースに通っています。
数理科学とは数学と少し似ていてWikipediaの言葉を引用して表すと「数学そのもの、および、すぐれて数学的であるが数学のサブカテゴリとは一般には見なされていない学問分野を指すための総称。具体的には統計学、計算科学、暗号理論。」です。
要は、数学の基礎を学ぶ時期である一年生の時には様々な数学を学びますが、専門として二年以降で学ぶものはその知識を用いて「世の中」を計算することです。様々なデータを用いて、人の動向を示す統計学。一見よくわからない英語の文字列を数学の統計データや知識を用いて暗号を解く暗号理論。
世の中にあるたくさんのデータを用いて人間の心理にある行動パターンを分析できることはとても面白いです。このようなスキルは将来起業に入った時に必ず生き、かつ他の文系の人にはできないスキルとなってきます。例えばお客様のニーズを客観的データベースに基づき開発、説得できることは社会では大切です。
最後にはなりますが、主に〇〇を学ぶということはこのコースにはありません。それゆえに自分がやりたいことが思う存分できます。なので、自分はいろいろなことに手を伸ばしてから考えたいという場合には是非お勧めしたいコースです!
Hiroshiが東京理科大学工学部第一部工業化学科で勉強していること
私は東京理科大学工学部第一部工業化学科に所属しています。この学科がある神楽坂は新宿や東京などの都会へのアクセスがとても良いです!
この学科では“環境にやさしいものづくり”をキーワードに、ナノテクノロジー・材料,環境,資源・エネルギー,化学システム,バイオエンジニアリングなどの分野において様々な研究をしています。研究室は物理化学・化学工学・無機分析化学・有機合成化学・複合工業化学の5分野あり、全部で10の研究室に分かれています。
1年から3年の間に化学の基礎知識から様々な分野の専門的な内容までを習得できます。また1年生の時から実験ができるのもこの学科の大きな特徴の一つです。そして4年生になった時に各研究室に配属され、これまで学んだことの集大成として卒業研究に取り組みます。この学科は実験や演習に追われて忙しい学科ではあるのですが、サークルやアルバイト活動を行っている学生も多いです。また、試験前に学生同士がお互いに勉強を教え合ったりする姿もよく見られます。
男女比は8:2ほどで男子の数が多いのですが、工学部の中では女子の割合が高いほうです。
最後に、理科大って留年率が高いんじゃないの?と思っている皆さん、安心してください。授業にまじめに出席して試験を受ける。という、みなさんがこれまで当たり前にやってきたことが出来れば留年はしません!!(おそらく(笑))
詳しくは学部・学科紹介~東京理科大学・工学部第一部工業化学科~へ!
みーたが成蹊大学、大学院で勉強していること
成蹊大学理工学部物質生命理工学科卒業で現在は同大学の大学院に通っています。
この学科では物理・化学・生物の全てを勉強することができます。1年生ではこれらの理科科目の基礎を学び、2年生から発展的な内容になっていきます。数学や英語も同様に学年が上がるごとに発展的な内容になっていきます。
利点としては、大学に入学したばかりの1年生から自分の専攻を決める必要がなく、勉強してみて自分の興味のある専攻を2, 3年生の際に選択できることです。高校時代は化学が好きだったけど、大学で本質的な勉強してみて物理の方が面白く感じたというような友人もいました。
そのような場合でも、授業もさまざまにありますし、研究室も有機化学、無機化学、ナノテクノロジー、環境工学と幅広くあるので、大学に入学してみて自分の勉強したいことが勉強できなかったということはないです!
理系の勉強がしたいけれどもまだどのようなことがしたいのか明確なビジョンがない方にはいい学科だと思います。
せっかく頑張って大学に進学したのに、自分のやりたかったことができなかったというのは嫌ですよね!
今、僕は環境工学の研究室に所属し、環境問題(主に地球温暖化)の防止策として乾燥地での植林に関する研究をしています。海外での学会にも数回参加しており、国際的な経験も積んでいます。
また、理工学部にしては女子の人数が多めな学科であるのも特徴です!理工学部で勉強はしてみたいのだけれども、女の子が少なそうで行きにくいなと思っている方も通いやすい雰囲気ですよ!☆
イクスタ理系編集部では、受験生でも自分に合った学部に出会えるように現役大学生が理系のリアルをお伝えしています!!
> 理系の現役大学生に聞いてみた!なぜ今の大学、学部、学科を選んだの?どうやって選んだの?東大理一、横国数学科、理科大工学部などの現役生インタビュー! - イクスタ
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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