理系の現役難関大学生4人に聞いてみた、赤本(過去問)の効果的な使い方!
今回はこの時期の受験生はもちろん、現在高校2年生のみなさんにも知っておいてほしい、赤本や過去問の使い方を現役の難関大学生に聞いてみました!
いつから解き始めたのか、どのくらい解けばいいのか・・・そんな不安もこの記事で解決してしまいましょう!
東京大学 フッシーの赤本(過去問)の使い方
英語は他の科目よりもやりたいことが早く終わったので、11月序盤から過去問をはじめ、他の教科は12月の後半からようやく解き始めました。そのため、英語と他の教科では進め方がだいぶ異なりました。
英語は、早い段階で始めたため過去問を多く解けると思って、赤本や青本ではなく東大の英語25カ年という問題集を使いました。この参考書は過去問が年度別ではなく大問別に載っているので、過去問をまるまる一回分解く時間がないときでも1、2問だけ解くことができます。
しかし、何も考えずにこの参考書を新しい問題から解いてしまったため、最新の過去問を時間を計って解くことができず後悔しました。また、調子に乗って15年分くらい解いたのですが、そんな昔の過去問は今とは形式が変わっているので、そこまでさかのぼって解く意味はあんまりなかったですね。
他の教科は赤本より青本の方が解説が丁寧と聞いたことがあったので青本を使い、時間を計って6、7年分くらい解きました。ただし、やはり過去問は難しく一回解いただけでは理解が薄いと思ったので、数学と理科は二回解くようにしていました。
第一志望以外の大学は、第二志望の慶應大学の過去問は入試一ヶ月前くらいからはじめ3年分解きましたが、それ以外の大学は入試一週間前に過去問を見て1、2回解くだけでした。(私大に時間をかけるよりは第一志望にすべてを注ぎたいと思っていたので。)
振り返ってみて僕が一番言いたいことは、過去問は計画的に解きましょう!ということですね。ぜひがんばってください!
横浜国立大学 あべべべべの赤本(過去問)の使い方
私は横浜国立大学の過去問は直近10年分全てやりました。しかしながら第一志望校は早稲田大学教育学部数学科でしたので、そちらの方は10年分を2周しました。他の受験大学は早稲田大学人間科学部を4,5年分。東京理科大学と明治大学8年分ほどやりました。
進め方としてはほとんどを12月までに終わらせ、センター試験に切り替え、終わってから確認をしていくという非常に良い流れでやれました。センター後はもちろん過去問のやり直しをするのですが、理系として問題集ベースの学習で未知の良問に挑む方が多かったと思います。新しい問題に触れてそれをしっかりと解き直すことは集中力を持続させるのにも役立ちました。理系は過去問をしっかりやり終えたという自信があるなら「大学への数学1対1対応」などに触れてみるのもいいと思います。
もちろん志望順位の高いほど過去問周回数は高いですが、固定した考え方は勉強をしていく上で無駄です。簡単すぎて無駄と自分が判断したならテスト前日を除いてやらなくていいと思います。今の自分に一番大切な物と思うものをやるのが合格への近道だと思います。
東京理科大学 Hiroshiの赤本(過去問)の使い方
第一志望としていた大学の過去問は夏前にはすでに見ていました。この時は解くというよりも出題形式や分量を見るといった感じでした。私の第一志望は東工大だったので、英語長いなー、とか化学はこんな答え方するんだー程度でした。実際に解き始める段階になったのはセンターが終わって一週間ほど経ったころからでした。各科目、予備校でとっていた志望校対策の講座の巻末についていた問題を主に解いていました。
あんまり前の過去問、例えば自分の生まれた年からやってみよう!とか思っても、指導要領の違いで範囲になっていないこともあるのでお勧めしません。そしてそのくらいの年の問題はとっても難しいです!!私はというと正直、時間を計って過去問を!というのはあんまりやっていませんでした。分からなすぎて時間がもったいないというのと直前まで取っておこうとしていたら、直前になりすぎて結果としてやる時間がほとんどなくて…orzといった感じでした。でも第一志望に受かるためなら必ずやった方がいいと思います。そのためには計画を立ててやることが必要です。次の記事も参考にしてみてください!!↓
受験生Q&A!第一志望合格のために解消すべき問題に答えます!!
成蹊大学大学院 みーたの赤本(過去問)の使い方
第一志望の大学の赤本を初めて開いたのは夏休み明けの9月頃でした。まずは赤本を使って特に解きにかかるわけでもなく、なんとなく全体を眺めて「あー、こんな問題が出るのか」「これは今の自分ではすぐに解けなさそうだ」などと考えていました。開いてみるだけでも第一志望のイメージが湧き、やる気が出てくるのでおすすめです!
本格的に解きにかかったのは11月の終わりくらいでした。まずは赤本を4, 5年分一通り解いてみて、各科目ごとにどんな出題のされ方をするのか確認していました(記述が多いのか、選択問題が多いのか、途中式も解答するのかなど)。この時、しっかり試験時間を計り、どのくらいのスピードで解かなければならないのかも確認していました。時間があれば解けた、後で解いたら解けたというのは自分の実力が足りていないということなので、時間をはかり自分の現在の実力を確認することは重要なことです。
第二志望以下の大学の過去問は12月くらいから2, 3年分くらいずつ解きました。これも、どのような問題が出題され、どのくらいの時間配分なのかを確認していました。出題のされ方、時間配分などが確認するくらいで第二志望以下の大学の過去問にはあまり時間をかけていませんでした。
そして、12月末からセンター試験まではセンター試験の演習を中心にして勉強し、センター試験が終わってからまた第一志望の大学の赤本を4, 5年分一通りしっかり時間を計って解きました。(最初に解いたときに間違えた問題にチェックをつけていると、2回目に解くときに確認ができるのでおすすめです!)
赤本と青本がありますが、第一志望の大学の過去問が赤本しかなかったので、赤本を使っていましたが、青本の方が解答解説がしっかりしているので、志望大学の青本がある場合には青本を使用することをおすすめします!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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