東大・京大・東工大などに対応!化学の最難関問題集「化学の新演習」の使い方
こんにちは!一橋大学経済学部の笠原です。
今回は「化学の新演習」という参考書について、「化学の新演習」の特徴から使い方まで説明していきます。化学の演習系の参考書を探している受験生はぜひ参考にしてくださいね!
※実際に「化学の新演習」を使った人にインタービューをして、情報をまとめました。
◇目次◇
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2. 「化学の新演習」のレベル
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3. 「化学の新演習」の特徴
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4.1 自分のレベルに合った問題から解く
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4.2 志望校の過去問と併用しよう
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4.4 新演習につなげるための参考書
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5. まとめ
【化学の新演習】の基本情報
> 理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録(Amazon)
出版社
三省堂
値段
1512円
難易度
★★★★☆
東大・京大で化学を使う受験生の強い味方
化学の新演習は難関大を目指す受験生にオススメの参考書で、特に国公立医学部や東大京大など最難関国公立大学を志望している受験生はぜひ取り組んでほしい一冊です。大学入試で出題された問題が受験生向けに少しアレンジされて載っています。
問題ごとに3段階の難易度が星で表示されている(★★★)ので、自分のレベルにあった問題だけを解き進めることも可能です。
「化学の新演習」のレベル
難関大レベルの問題が数多く載っている!
新演習は、難関大学(国公立医学部や東大京大)の二次試験で化学を使う受験生向けの問題集です。問題の難易度は高く、難関大学の入試問題に対応できる力を身につけたいという受験生や、重要問題集(数研出版)を完璧に仕上げたあとに新しい問題集に取り組みたいといった受験生におすすめです。
一方で、共通テストのみで化学を使う受験生には難易度的に、あまりオススメできません。
重要問題集が解けるようになったら取り掛かろう
基礎的な問題が少ない構成となっているため、基礎ができていない受験生や問題演習にほぼ手を付けていない受験生には不向きです。しっかりと基礎を固めてから始めるのがいいです。できれば、化学重要問題集(数研出版)がスラスラ解けるようになった頃に始めるのがベストです。
化学重要問題集
化学重要問題集とは化学を勉強する受験生にとっては定番の参考書で、単元ごとに単元の説明と問題が載っています。問題は難易度別でAとBに分かれており、いろんな入試問題が掲載されているので実践的に化学を勉強できます。
化学重要問題ついてもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう。
「化学の新演習」の特徴
化学の新演習の特徴について詳しく述べていきたいと思います。
ボリュームの豊富さと問題の質の高さ
新演習はまず問題のボリュームが多いことが特徴です。出題頻度の高い入試問題や改題331題が厳選されて掲載されています。問題ごとに3段階で難易度が設定されているので、自分の志望校に合った問題を絞って解くことができます。
簡素でわかりやすい解説
また問題のレベルが非常に高いのですが、解答解説が問題ページよりも分厚く、とてもわかりやすくまとまっています。
基礎固めができている受験生ならば解説を読めばすぐに理解できるように書かれていて、非常に使いやすいです。他にも、解答解説を取り外せるというのもポイントですね。
問題演習系の似たような参考書として、化学重要問題集(数研出版)があります。比較されることが多い2冊ですが、これらに大きな違いはありません。強いて挙げるならば、新演習のほうが問題の難易度が高く、解答解説がより丁寧に書かれている、という点ですね。
「化学の新演習」の使い方や勉強法
次に化学の新演習の使い方や勉強法について述べていきたいと思います。
自分のレベルに合った問題から解く
おそらく新演習を使い始める受験生は、基礎が固まっていて、志望校も明確に決まっている人が多いかと思います。この状態から効率的に使うにはむやみやたらに解きまくるのではなく自分のレベルにあった問題をこなしていくということが重要です。
新演習は難易度が高く、ボリュームがあります。これを完璧に仕上げようとすると、相当な労力と時間がかかることでしょう。そこで活用するのが問題ごとに設定された3段階の難易度表示です。難易度を見て、自分に必要な問題かどうかを考えて選別してから解くようにすると効率的に勉強できるはずです。
志望校の過去問と併用しよう
難易度をみて問題を選別していくと言いましたが、難易度表示はあくまでも「指標」です。
例えば、自分の志望校の過去問で、ある分野は★☆☆の問題なのに、他の分野は★★★の問題が出ている、なんてことがあります。これでは、同じ難易度の問題だけ解いていても志望校の問題は解けるようになりませんよね。
ですから、志望校の過去問を見て、志望校はどんな問題を好んで出す傾向があるのかを調べてから、それに合った問題を新演習でこなしていく、というのがいいのではないかと思います。
参考書をいつやり始めたほうがいいか
新演習はボリュームがあるため解くのに多くの時間を費やさなければなりませんから、なるべく早めに始めることが望ましいです。
しかし、焦って基礎が固まっていない状態で始めてしまうと全く解けなくて、逆に効率が悪くなってしまいます。しっかりと基礎固めを行ってから、問題演習を何度か重ねたあたりで取り入れていくのがいいでしょう。
新演習につなげるための参考書
重ねて述べてきた通り、新演習は非常に難しい参考書です。では、新演習を解くにはどのような参考書で基礎固めを行うべきか、少しだけですが紹介します。本屋さんなどで探すときの参考にしてみてくださいね。
理系標準問題集化学(三省堂)
これは共通テストから中堅大学の二次試験までで化学を使う受験生におすすめです。基礎的な例題から、練習問題、チャレンジ問題まで載っていて、基礎固めには最適な1冊です。
理系標準問題集化学について詳しい特徴や使い方などを知りたい受験生は以下の記事を読んでみてください!
化学基礎問題精講(旺文社)
演習中心の新標準演習とは変わって、一問一問丁寧な解説がついています。解説の中に問題を解くテクニックが詰まっています。問題数は少なめですが、解き方考え方を重視したいという受験生にはぴったりな参考書です。
このような参考書で基礎固めをしたら、重要問題集(数研出版)のような問題集で演習を行って、新演習を解くとスムーズに解き進められるのではないかと思います。
化学の新研究
化学の新演習は問題演習系の参考書ですが、姉妹参考書として「化学の新研究」という教科書系の参考書があります。
これには、大学入試をはるかに上回るレベルの内容も書かれていて、大学生や社会人になっても教養書として使えます。とてもためになる内容がたくさん書かれているので、受験勉強に余裕があり、化学をもっと深く極めたいと考えている受験生には一度は読んでほしい参考書です。
化学の新研究について詳しい特徴や使い方などを知りたい受験生は以下の記事を読んでみてください!
まとめ
化学の新演習について詳しく述べてきましたが、どうだったでしょうか?
参考書選びを間違えてしまうと成績はうまく伸びていきません。しっかり情報を集めて、今の自分に合った参考書を探してください。
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