【大問別の傾向と対策】2019年センター英語で160点を取るための勉強法
こんにちは!イクスタ編集部です!
今回はセンター英語の傾向と対策をまとめました。センター英語の勉強法がわかならいという人やしっかり対策して高得点を取りたい人に向けて書きました。予備校の予想問題も分析したので、ぜひ参考にしてくださいね!
センター英語の勉強法や参考書についてさらに詳しく知りたい受験生はこちらもおすすめです!
> 【センター英語】7割8割9割ごとの対策法と各大問の勉強法など完全まとめ
目次
1.センター英語の特徴
センター英語の特徴に関しては、大手予備校の東進ハイスクールが素晴らしいまとめをされていったので引用させていただきます。
センター試験の英語では、発音・アクセント・文法・語法・語彙・英作文・口語コミュニケーション・英文読解からなる6題の大問を、これまでに得た英語の知識・情報処理力・読解力を総動員し、得点につなげることが求められます。80分という制限時間内で高得点を狙うには、基礎学力である語彙・文法を完全な知識として身につけた上で、読解力を鍛錬することが必要です。
こうした力は一朝一夕に付くものではなく、日頃から英語を日常生活の中で「読み・書き・聞き・話す」時間を出来る限り増やすことで総体的な英語の力を高め、さらに演習量を多く積むしか対策はありません。つまり、盤石な基礎力を身につけた上で、何度も予行演習を繰り返すことで本番で結果を出せるのが、センター試験なのです。次年度以降、問題構成が多少なりとも変更されても、どんな問題にも対応できる確実な英語力を養いましょう。以下、分野ごとの対策を参考にしてください。
(1)発音・アクセント
発音・アクセントはセンター試験の問題の中でも比較的正答率の低い大問です。この分野では発音・アクセントの規則やパターンなどを体得することが不可欠です。学習対策としては、英文を音読する習慣を大切にしましょう。英単語を暗記する際には、ネイティブ音声教材を利用して音読し、単語の意味だけでなく、正しい発音やアクセントを一緒に覚えましょう。また、発音・アクセントに特化した市販の問題集を一冊解くのもよいでしょう。
(2)文法・語法・語彙
文法・語法・語彙問題については、英語の基礎学力を試す問題が万遍なく出題されます。対策が比較的おろそかになりがちなのが、単語・熟語・類語の用法など語彙や語法に関する分野です。センター試験では、語彙に関する問題が文法と同程度かそれ以上の比重で出題されるということをしっかり認識して、日頃から語彙力・語法の強化に努めましょう。
(3)整序英作文
整序英作文では語法・文法・構文の知識を、問題を解く上で正しく運用する力が試されます。日頃から、主語・述語・修飾関係などの英文の構造に注意して学習し、標準レベルの例文を音読してしっかりと身につけましょう。またセンター試験の過去問などをたくさん解き、問題形式に慣れておきましょう。
(4)口語コミュニケーション
会話問題では、会話の場面・話題・発言の意図・会話全体の流れなどを正確につかむ力が求められます。実際の会話におけるコミュニケーション力の素地をつくることにも役立ちますので、会話でよく使われる基本的な応答表現や慣用表現の知識を日頃から増やしていきましょう。
(5)英文読解
センター試験では、制限時間内で数多くの英文を読み解く力が求められます。センター試験の英文には難解な語彙や構文は出されませんが、制限時間内で正確に文章を読み問題を解く力、つまり速読速解力を高める訓練が必要です。
語句や表現の意味が問われる問題では、文脈からその意味を推測する力が試されます。図表と説明文を結びつけて答える問題では、情報処理能力が求められます。長文読解問題では、パラグラフごとのテーマを把握し、その論理展開を見抜く力を養うことが重要です。また物語文の読解では「行間を読む力」がポイントになります。
センター試験の過去問を始めとして、内容を理解した英文を音読することを習慣化し、英語を英語の語順で理解する力をつけることで、大きく読解力が養われるでしょう。
2.各大問の傾向と勉強法
2.1 大問1の傾向と対策
傾向
A問題:近年のA問題は、各問いに4つ単語があり、下線部の発音が他の3つとは異なるものを選べという問題が出題されている。全3問で配点は、2点×3で6点。
B問題:B問題は、アクセント問題。4つの単語が並んでおり、第一アクセントの位置が他の3つと違うものを選べというものが出題されている。全4問で配点は、2点×4で8点。
対策
おそらくセンター英語の中で最も対策が難しいのが、この大問1だと思います。配点が14点しかない上に、私立や国公立の入試ではほとんど聞かれることのない発音とアクセントの分野。長文問題が得意で、160点以上取れる受験生でも失点の多い大問です。正直、180点以上得点したい人以外は、この発音・アクセントに絞って対策する必要はないと思います。
そもそも対策する大問ではないというのも正解だと思います。普段から単語の発音を意識したり、長文の音読で発音を意識して勉強している人にとっては簡単に見抜ける問題ばかりです。センター英語において、英語が本当にできる人かどうか図るうえで一番わかりやすいのがこの発音・アクセント問題で満点を毎回取れるかということだと思います。具体的な対策法は、単語帳や長文をとにかく発音を意識して音読学習をすることだと思います。
2.2 大問2の傾向と特徴
傾向
A問題:A問題は、オーソドックスな文法問題。前半は空所補充問題、後半はダブル空所補充問題。時制や動詞の形を問うものやイディオムやコロケーションを問うものまで様々。全10問×2点で、配点は20点。
B問題:B問題は、空所部分の並び替え問題。会話形式の文章のどちらか1文の1部が空所になっていて下の語句を並び替えしろという問題形式。全3問それぞれ完答で3点で、配点は9点。
C問題:C問題は、近年変更された癖のある問題。B問題の並び替え問題を少しひねったような組み合わせ問題。文章が3パートに区切られており、それぞれ(A)(B)とわかれて、その適切な組み合わせを答えろというもの。全3問各5点で、配点は15点。
対策
センター英語において、根幹をなすのがこの大問2です。配点をみてもらえればわかるが文法など英語の基礎ができていれば解けるこの大問2が最も配点が高くなっている。高得点を取るには、確かに長文演習が必要だが、この大問2で安定した点数が取れないといけないということだ。
A問題は、単なる時制一致や動詞の活用、イディオムなどいわゆる文法問題が並ぶので、対策もしやすい部分です。ここは時間をかけずにまず選択肢を見て、どの傾向の問題なのか推測しましょう。時制問題なら、そこに気を付けながら文を見れば瞬時に解答できますし、品詞問題なら空所の前後の語句だけで解答できます。文法に関しては、ネクステやVintergeといった問題集を解けば対策ができます。
厄介なのがBとC問題。単に文法の構造を知っているだけでは取れないのが並び替え問題の特徴です。私立や国公立でも頻出の形式なので、しっかり対策をしましょう。並び替え問題を攻略するためには、日ごろから例文暗記する必要があります。文法の問題集の文章を丸暗記したりすることが大切です。音読学習を中心に意識的に例文を頭に入れていきましょう。
2.3 大問3の傾向と対策
傾向
A問題:A問題は、短い会話文の中の1文が空所になっており、それを埋めろという会話問題。全2問
B問題:B問題も近年変更された癖のある問題。各問題がパラグラフになっており、そのパラグラフのまとまりがよくなるために、下線部でいらない1文を答えろというもの。全3問
C問題:C問題は、あるテーマに関して複数人がやりとりしている一部が描かれ、ある程度のまとまりごとに言いたかったことは何かを要約しろというもの。もちろん選択肢はあるがある程度文章を自分で言い換える力が必要。全3問
対策
大問2同様、高得点を取るのに見落としてはいけない大問3。会話文を中心に受験生が対策しづらい問題が出るこの大問3はどのように対策していくべきでしょうか。
A問題は、全2問で配点も低いので時間をかけずに解答したいところです。会話文ですが、前後の文を読めれば答えを導くのはそれほど難しくないので、落ち着いて前後の文を読むようにしましょう。会話文では普段使わない意味で語句が使われていたりするので、文法の問題集についている会話表現の部分にも目を通しておくといいと思います。
B問題は、短い文章の中からいらない1文を探す問題。普段の長文演習ではなれない形式の出題であり、受験生が最も苦戦する問題の1つです。はっきり言って国語力が問われる問題と言えます。文章のつながりを意識して不要な文を取り除くのは、付け焼き刃的な対策ではなく、日ごろから文章のつながりを意識しながら長文演習に取り組んでいるかが重要です。焦らず丁寧に文章を読んでいけば、不要な文が必ずあります。1回の読解で見抜けるように丁寧な読解を心がけましょう。
C問題は、あるテーマに関して複数の人物が意見を述べているのはそれぞれ要約した選択肢を解答する問題です。いわゆる選択肢先読み方の問題です。先に選択肢を読んでどんなことが聞かれているのか、どのような内容のやり取りであるかの推測をしながら文章を読んでいきましょう。全文読む必要はないので途中である程度答えがわかったら、最後の1文だけ確認して解答しましょう。こうした会話形式の問題は、最初か最後に言いたいことをまとめている場合が多いです。
2.4 大問4の傾向と対策
傾向
A問題:A問題は、300~400語程度の文章とグラフの読み取り問題。設問はグラフの読み取りと文章のメインテーマについてが中心の出題。設問は4つ。
B問題:B問題は、ニュースレターや広告の読み取り問題。A問題と同様にグラフや広告の読み取りに触れることの少ない高校生が最も苦手とする設問の1つ。設問は3つ。
対策
大問4は、受験生が最も苦手なグラフや広告の読み取り問題です。とくにB問題は、普段慣れないニュースレターや広告から設問に答える形式の問題なのでしっかり対策をして臨みましょう。
A問題は、400語程度の文章とグラフの読み取り問題。大体の場合は、本文を読んでグラフを埋める問題と本文のメインテーマについて答えさせる設問になっています。A問題はとくに本文の固有名詞やメインテーマになりそうな語句に注意しながら読み進めていきましょう。設問を先読みして、聞かれている箇所を重点的に読んでいきましょう。またグラフも先に目を通していきながらキーワードとなりそうな語句にあたりを付けておくことも重要です。
B問題は、ニュースレターや広告を読んで設問に答える形式の問題となっています。私立や国公立大の試験ではほとんど出題されないタイプの形式で、TOEICタイプの問題といえるでしょう。こちらも設問をまず先読みしましょう。設問をしっかり理解できればそれほど解答するのは難しくありません。設問を1つずつ落ち着いて読解する力と広告などの細かい部分まで注意して読むことが求められます。とくに日付や値段を聞かれている場合は、ひっかけ問題の場合が多いので注意深く文書を読んでいきましょう。
2.5 大問5の傾向と対策
傾向
大問5:大問5は、600~700語程度の物語文を読んで、設問に答えるというもの。登場人物の心情や行動に対する問いが多く出題される。設問は全5問。
対策
大問5の攻略のカギは登場人物に注目するということです。現代文でいえば小説のようなイメージです。2016年のセンター試験から変更された大問なので模擬試験などを多く受験して対策する必要があると思います。基本的には、問題先読みで一つ一つ解いていくといいと思います。基本的に問1から順番に解いていけばスムーズに読解できると思います。物語だからといってすべて内容を理解しようとするのではなく、問題部分を注意深く読みつつも深読みしすぎて時間を使い過ぎないようにしてください。
2.6 大問6の傾向と対策
傾向
大問6:大問は、600~800語程度の文章を読んで、設問に答えるというもの。各パラグラフに番号が振ってあり、A問題は、パラグラフごとの要約を答えるというものが出題の中心。B問題は、本文のパラグラフごとの内容をまとめた表があり、空所となっているパラグラフの内容を埋めるといもの。
対策
大問6は、一般的な評論文です。設問がパラグラフごとになっているので先に問題を読んで、その対象となるパラグラフを読んで問題に答えていきましょう。英文の特徴は、最初か最後に言いたいことが来ることです。大問1から順番に解いていくとこの大問6に使える時間は多くないと思います。設問にないパラグラフは一旦飛ばしても大丈夫なので、とにかく設問にあるパラグラフを読み進めていきましょう。B問題も合わせてパラグラフごとに解答していき、最後にマークするようにしておくといいと思います。
3.センター英語まとめとオススメ参考書
センター英語の一番の敵は時間です。80分で55ほどのマークを塗らなくてはならないため、時間配分が非常に重要です。以下に標準的な時間配分を載せておきますので参考にしてください。時間配分に慣れるためには日ごろから時間設定をして問題を解くことです。
とくにセンターの過去問などを解くときは、80分ではなく、60~70分で解く練習をしましょう。試験当日は絶対に緊張するので、普段以上に時間がかかります。短い時間で自分の目標点に到達できるように圧倒的な問題演習をしていくことをオススメします。
大問 | 目標時間 |
1 | 5分 |
2 | 10分 |
3 | 17分 |
4 | 18分 |
5 | 13分 |
6 | 13分 |
この表では、75分で解く目安で作ってあります。センター英語は、30秒悩んで出なかったら飛ばすか一旦適当にマークしておいて時間が余ったら戻ってくるということが大切です。特に大問1,2は各2点なので、時間を使い過ぎないように注意してください。
またセンター過去問を解く際のオススメ問題集を掲載しておきます。ぜひ目を通してみてください。
①センター試験過去問研究 英語 (2017年版センター赤本シリーズ) 、教学社編集部
②大学入試センター試験過去問レビュー英語 2017 (河合塾シリーズ)、河合出版編集部
③大学入試センター試験実戦問題集英語(筆記) 2017 (大学入試完全対策シリーズ)、全国入試模試センター
④センター試験英語徹底解説☚センターの過去問も見れます!