東大国語を徹底解明!東大国語の勉強法や過去問の使い方などを教えます。
こんにちは。イクスタ編集部です。
今回は東大国語の対策法について述べていきます。東大の国語は難しいとされていますがきちんとした対策法を取れば、点数は取ることができる入試問題です。
今回ご紹介していく東大国語の対策法は現役時代に東大模試でA判定を取ったことのある元受験生に聞き、まとめたものです!
ぜひこの記事を参考にして、東大国語の合格点を取るための対策をしてください!
◇目次◇
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1. 東大国語の入試情報
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2. 東大国語の傾向と特徴
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3. 東大国語の勉強法
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5. 東大国語の過去問の使い方
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6. 理系向け東大国語の対策
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7. まとめ
東大国語の入試情報
科目配点
文科 -120点
理科 -80点
東大国語は高得点を取りにくいことで有名ですが、合格するためには文科理科ともに最低でも半分の点数を取れるように対策をしていきましょう。
試験時間
文科 -150分
理科 -100分
体感としては東大の科目の中では長く感じると思います。
しかし、どの科目も入試本番になると緊張のせいで時間が短く感じるはずです。たっぷりと時間はありますが、過去問を解くときでもしっかりと時間を意識して、演習をしましょう。そうすることで、本番でも慌てることなく時間にゆとりをもって解くことができます。
東大国語の難易度
やや高いです。他大学と異なり短い解答文に要点を盛り込まなければならないところが難しいです。また、記述の採点が厳しいので、出題自体の難易度に比べて点数が取りにくいところも特徴です。
日ごろから文章の要点を意識する勉強をしましょう。
模試などでよく出る抜き出し問題は出ません。全て記述なので東大国語用の対策をしないと解答の作り方がわからずに終わってしまうかもしれません。普段から要点を簡潔にまとめられるようにトレーニングしたいところです。
東大国語の傾向と特徴
次に東大国語の傾向と特徴について説明していきます。東大国語を対策する上で傾向や特徴を知っておくことは非常に重要なので、しっかりと頭に入れておきましょう。
東大国語の出題形式
現代文は要点をまとめる問題が多い
問1が文理共通の現代文で、小問は前半4問が字数制限なしの記述、5問目が120字程度の記述、6問目に漢字の書き取り問題となっています。
問4が文科のみの現代文です。小問は4題ほどです。
模試などでよく出る抜き出し問題は出ません。全て記述なので東大国語用の対策をしないと解答の作り方がわからずに終わってしまうかもしれません。普段から要点を簡潔にまとめられるようにトレーニングしたいところです。
古文は理科3問、文科5問
小問は理科3問ほど、文科5問ほどです。レベルは文理で大きく違うわけではなく、ただ文科は設問が多いという印象です。和訳、説明問題が中心で、些細なミスで大きく減点されることが予想されますのでケアレスミスをしないことはもちろん、基本事項は完璧に抑えるようにしましょう。
漢文も理科3問、文科5問
古文と同じく、小問は理科3問ほど、文科5問ほどです。こちらもレベルが文理で大きく違うということはありません。ただ、漢文での説明問題は模試などでも多くはありませんから、書き取りトレーニングなどは別途積む必要があります。
出題されやすい分野
現代文は分野に偏りはない
1問目は評論文、4問目は小説や随筆文です。難易度はやや高めといった印象ですが、共通テストレベルを大きく超えてくるわけではありません。評論文の中での分野に偏りがある印象はなく、まんべんなく出題されます。センター・共通テストの評論文を記述で解いたり、定期的に読書をする習慣は東大国語の対策には必要かもしれません。
古文は古文常識が前提になっている問題が多い
和歌や古文常識が前提となる現代語訳、内容説明問題、理由説明問題が出ます。想像ではなく文法に忠実な訳が求められます。分野に傾向はなく、どの時代の文章も出題される可能性があります。合わせて、どの時代の歴史背景なども頭に入れておかないと話が頭に入ってこないという事態にもなると考えられます。マニアックでなくていいので苦手な分野は作らないように心掛けることが大切です。
漢文は散文が比較的出題されやすい
散文が比較的多め。数年に一度漢詩も出題されています。こちらも共通テスト・センターレベルを大きく逸脱することは滅多にありません。ただ、漢文もやはり決まった傾向はないので、あらゆる時代の文章に精通している必要がありますし、漢文を自分の言葉で、頭で理解できるところまで学習しないと本質を突いてくる東大漢文は攻略できないでしょう。
東大国語の勉強法
続いて、東大国語の勉強法について述べていきたいと思います。
どんな参考書を使えばいいの?
現代文は短い文章で要約の練習ができる参考書を選ぶ
とりわけ東大用の参考書が必要なわけではないですが、評論文の答えを導くカギとなる重要キーワードは抑えられるようにしたいです。また、解答を短くもれなくまとめる方法が書いてあるものがいいです。記述の問題が大部分を占めるので、自分の手を動かして解答を作る練習をしないといけません。これは一朝一夕では成せませんから長い目で見て自分が付き合えると思う参考書を選びましょう。逆に、一度選んだ参考書は最後までやり抜くようにしましょう。
古文は古文単語、古文常識が網羅できる参考書を選ぶ
古文単語、古文常識が網羅できるものがいいでしょう。マニアックでなくて良いので、自分が覚えやすいと感じるものを選びましょう。また、解説が詳しく、現代語訳の練習ができるものがよいです。単語帳と文法を押さえてあるものは一冊ずつ用意しましょう。その上で実戦練習が積める参考書を選び、自分で解答を作る、という経験を少しでも多く積みましょう。古文常識や歴史背景が合わせて書いてある参考書を選ぶと知識の深さにもつながるのでおすすめです。
漢文は文法用と演習用の2冊用意しよう
文法が一通り抑えられるものと、演習用のものを用意しましょう。レベルは東大用などと謳われているものでなくて全然かまいません。それよりむしろ、自分が覚えやすいと直感で感じられる書体の参考書を選ぶことが大切です。漢文は知識量としては多くはありませんから、完璧に頭に叩き込める一冊があれば十分です。
二次対策はいつから対策始めた方がいい?
現代文は高3の春頃から
高3の春頃から。東大現代文独特の解答欄に慣れるには多少時間がかかります。ただ、東大に合格するためには国語以外の科目(特に数学と英語)を得意と言えるくらいまでもっていくことが大切で、逆に合格者で国語のおかげで受かったと話す人はほとんどいません。ですから、高3の春に数学や英語が不十分だと感じる人は先にそちらを重点的にこなしましょう。
古文&漢文は高2の夏頃から
高2の夏頃から。共通テスト対策にも繋がる上、東大国語においては古文・漢文できっちりと高得点を取りたいためです。こちらも現代文と同じで数学や英語に勝るほど大切な分野ではありません(もちろん得意な人はどんどん力をつけましょう)。ですから、単語や文法などの暗記事項は通学時間や空き時間に抑えて記述に関しては高3になり、他科目で力をつけてから、でも問題ありません。
東大国語は何点取れればいい?
東大国語で差はつかない。こんな言葉を耳にしたことがあるかもしれません。東大生に聞いても東大国語が得点源です、という人はなかなかいません。この理由は特に現代文の採点が厳しいためと思われます。
差はつかないといったものの、自分だけ点数が悪ければそれだけ不利になってしまうので、他の受験生と同じくらい(文科60点、理科40点)は取れるように頑張りましょう。
勉強時間についても、国語の勉強時間は短くていいです。最低限の知識があれば十分だし、極めたところで高得点は見込めません。受験は合計点勝負であることを忘れないでくださいね。
東大国語をどうやって勉強していくか
現代文は簡潔にまとめる力をつけよう
文章の意味をきっちりと理解できるだけの知識、論理力を身に付けましょう。共通テストとは異なり、なんとなく読むだけでは解答することはできません。
また、解答欄が短いため、本文を引用するのではなく、自分の言葉で簡潔に正確に言い換える力も必要になります。また、唯一解が存在するわけではないので、模試などで何を書けば加点され、何を書かなければ減点されるのかをよく見て復習しましょう。
古文は正確に訳せる力をつけよう
一つ一つの文法、古文単語は正確に訳せるようにしましょう。古文背景についても、当時の時代の人になったつもりで読めるように身に付けた方が解きやすいです。基本的に共通テスト対策を記述でやるくらいのイメージで大丈夫です。
もっと詳しく、東大古文の対策法を知りたい受験生は以下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください!
漢文は白文で現代語訳できるようになろう
返り点がなくても白文で現代語訳を作成できるようにしておきたいです。人間関係を問うものが多いので、勉強する際に人間関係をすぐ見抜けるようにトレーニングしましょう。また、漢詩もでる可能性があるので、漢詩の対策も怠らないようにしましょう。
もっと詳しく、東大漢文の対策法を知りたい人は以下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください!
東大国語の対策におすすめの参考書
東大現代文におすすめの参考書
現代文キーワード読解
現代文読解において重要なキーワードが200語程解説されています。キーワードや筆者の主張には決まったパターンがあるので、そこをおさえるだけで読解力がかなり上がると言えます。
得点奪取現代文記述・論述対策
論述は実際に自分で解答を仕上げることでしか上達しません。解説が詳しいので論述でもれなく解答をまとめられるようになります。できれば学校や塾の先生に添削をお願いできるとなお良いです。
東大古文におすすめの参考書
古文単語ゴロゴ
共通テストから東大古典まで、古文単語はこの1冊を覚えきれば十分です。CDも付いていてゴロで覚えられるので565語といってもそれほど苦しくないです。
古文上達 基礎編 読解と演習45
東大の古文で出題されるくらいの分量の演習を数多くこなせます。現代語訳も全て載っているので、設問に出ていない部分も自分で訳すトレーニングを積むことができます。解説が詳しく、古文常識も身に付くのでオススメです。
東大漢文におすすめの参考書
漢文ヤマのヤマ
漢文の重要句法が56載っています。東大漢文まで、句法はこの1冊を完璧にすれば十分です。
漢文道場 入門から実戦まで
東大漢文程度の分量の演習ができます。レベルもやや高めで、このレベルに対応できるようになれば自信を持って試験に臨めます。
東大国語の過去問の使い方
試験時間の使い方
文科も理科も古文(漢文)→漢文(古文)→第1問の現代文→第4問の現代文(文科のみ)という流れがセオリーです。古文から始めるか漢文から始めるかは、自分の得意な方であったり簡単そうな方であったりから選べば大丈夫です。
時間配分については理科の場合は、古文30分、漢文20分、現代文がそれぞれ50分というのが理想的です。時間は他科目と比べ余裕があるので、一つ一つ落ち着いて解いていけば良いです。
文系の場合は古文30分、漢文20分、現代文100分(1題50分)が理想です。
過去問はいつから始める?
過去問は高3の秋からでいいでしょう。現代文はもう少し早めから慣れてもいいかもしれないです。過去問を解くときは解答欄に収まるようまとめることを意識しましょう。解説をよく読みこんで1点でも多くもぎ取る技を身につけることが重要です。
理系向け東大国語の対策
理系の人で東大国語に悩まされる受験生は少なくありません。特に理系は国語の配点も低いのでどれくらい時間を費やせばいいかわからないと思います。
正直に言ってしまえば、多数の東大理系の受験生が国語はおまけだと思っているのは事実です。むしろ国語に時間を費やしすぎて数学、理科、英語が中途半端になってしまう方が受かりません。どの科目で取っても同じ1点であることを忘れないでください。他科目に自信をつけ、その上で国語でさらに得点を伸ばしてやるぞ、というくらいの精神で勉強した方が良いです。
理系の受験生は記述の感覚がなくならない程度に時間を費やす
どれくらい国語に時間を費やせばいいのか、と思う受験生も多いと思いますが、既に述べたように国語は時間をかければかけるほど伸びる科目でもないので、記述感覚がなくならない程度に国語に触れておこう、くらいのペースでいいです。他科目で疲れたから息抜きで国語やっておこう、くらいでいいのです。
理系の受験生は特に他の科目に時間を取られて時間がないと思うので、国語にあまり時間を費やし過ぎないように注意しましょう。
まとめ
東大は日本一の大学とされていますが、入試自体はしっかりと対策をすれば点数は取れる入試問題です。
東大を目指している受験生しっかりと対策をして、合格を勝ち取りましょう。応援しています!
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参考:東大古文の過去問を徹底分析!現役東大生が東大古文について知っていることのすべて - イクスタ
*この記事は東大対策特集の記事です*
東大対策特集では東大の対策法を科目ごと紹介しています。
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