不安定な文法力を実践力に変換する、基礎英文法問題精講の特徴や使い方
こんにちは。一橋大学の笠原です。
今回は基礎英文法問題精講について特徴から難易度、使い方まで詳細に説明していきます。
※実際に基礎英文法問題精講を使った人にインタービューをして情報をまとめました。
◇目次◇
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3. 基礎英文法問題精講の特徴
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6. まとめ
基礎英文法問題精講の基本情報
基礎英文法問題精講とは??
基礎英文法問題精講は、「基礎」とタイトルにあるため優しめの問題集という印象を受けますが、中堅から難関私大のレベルの問題が収録されています。ですので、入試英語をこれから勉強する受験生や、勉強し始めて間もない受験生には難しく感じてしまうと思います。
しかし、各単元の標準的な内容の問題は収録されているので、網羅性はあります。英文法の基礎的な内容を終えた受験生が、知識の確認のために使うのには優れた問題集です。
基礎英文法問題精講のレベル
私大レベルの文法を勉強できる
基礎英文法問題精講は、日東駒専・MARCHG・早慶などの私大受験者向けの問題集です。基礎がまだ固まっていなかったり、文法用語に慣れていない受験生にとっては使いこなすのが難しいと思います。その他の参考書、たとえば「フォレスト」などの文法書を片手に勉強できる受験生であれば、問題なく進めていけると思います。
文法用語を勉強してから始めよう!
英語を独学でやるのに問題集は参考書を使うと思いますが、意外と軽視されがちなのは「文法用語」に慣れていないと問題集を使いこなすことはできないということです。
基礎英文法問題精講は、文法用語を一通り学んでからやると効率が良いと思います。逆に、まだ高校1年生であれば、基礎英文法問題精講を使って、適宜、他の文法書を開いていくというやり方をすれば基礎が固まっていくと思います。
基礎英文法問題精講の特徴
続いて、基礎英文法問題精講の詳しい特徴について述べていきたいと思います。
コンパクトサイズで持ち運びが便利!
まず参考書そのものの特徴ですが、とてもコンパクトなサイズなので持ち運びには非常に便利です。単語帳と共にかばんに常に入れておけば、いつでもどこでも英文法の復習ができます。
中身も移動中や隙間時間にできるように工夫されていて、問題と解説が見開き1ページに収まっているので、ちょっとした時間に進めたり、復習したりすることができます。
共通テストから難関大の文法対策になる!
また、基礎英文法問題精講1冊をやりこむことで、共通テストはもちろん、難関大学といわれる大学で必要となる文法の知識も身に付きます。
もちろん、これ1冊だけで文法はすべておしまいというわけではありません。しかし、基礎英文法問題精講で得た知識を使って、過去問などで問題に対する「アプローチ方法」を学ぶことで、入試にも対応できるようになります。
したがってできるだけ早い時期に終わらせておくのが良いと思います。標準的な知識は基礎英文法問題精講で固められますので、具体的には遅くとも受験する年の8月末までに終わらせて、9月以降にその知識を実際の受験校でどのように「使うのか」を磨いていくと不安なく本番を迎えられると思います。
ただ、解説は詳しいわけではないので、前述したように「文法用語」を含めた基本的な事項が頭に入ってからやるのが良いと思います。
基礎英文法問題精講の使い方や勉強法
続いて基礎英文法問題精講の使い方や基礎英文法問題精講を使った勉強法を述べていきたいと思います。
2週間で1周する
基礎英文法問題精講に取り掛かる時は、まず「2週間で1周する」ということを目標にしてみてください。これは決して難しいことではありません。前述しましたが基礎英文法問題精講はとてもコンパクトで持ち運びも便利なので、空き時間や移動時間などにいつもちょこちょことやる習慣をつけておけば、意外と早く1周は終わるはずです。
1周目は細かいことにはこだわらない
このときのポイントは、1周目は細かいことにこだわらず、読み物のような感覚でリラックスして解いて、解説を読んでいくことです。そうやって1周してみると、正確に英文法は理解できていなくとも、受験でよく問われる英文法についての全体像が把握できます。
これはとても大切で、2週目以降きちんと理解しようとしていく過程で「仮定法と助動詞はつながっていたのか」とか「分詞と関係詞は似たような考え方をするのだなあ」といったことに気づきやすくなります。
入試では総合的な英文法の力が問われますから、最初の段階で全体像を把握しておくと、総合的に物事を考えやすくなります。2周目以降できちんと解く段階に入っても、時間に余裕がある時は何度でも読書をするように読むことをおすすめします。
2周目以降は「なぜその答えになるのか?」を大切にする
2周目に入ったら、今度は「なぜ?」を大切にしながら解いていきます。問題を見て、なぜこの答えになるのかを言えなければそれは「間違えた」ことにします。ショックかもしれませんが、そこは厳しくいきましょう。
その理由は、入試本番では今までやってきた問題とまったく同じ問題は出ないからです。しかし、同じ「考え方」は出るのです。ですから、「なぜ?」を考えながら解くことが大切なのです。
友達に説明できるぐらい理解を深めよう
このとき、「この問題を友達に質問されたらどう解説するか?」を考えながら解くとよいでしょう。「説明できないことは理解していない」を原則に進めていくのです。
「人に説明なんてしたことないからどうすればいいかわからない!」というあなた、そのためにすぐに解説が読めるように基礎英文法問題精講は工夫されているのです。解説は説明の仕方そのものですから、解説されている内容を「再現できるか?」を困ったときの拠り所にすればできますね!
そして、説明できない問題がなくなったら、入試に必要な標準的な文法の知識はすべて入ったことになります。
基礎英文法問題精講と一緒に使いたい参考書
最後に基礎英文法問題精講と一緒に使ったらより英語の勉強がしやすくなる、英語の成績が上がる参考書を紹介していきたいと思います。
この基礎英文法問題精講をやってみて、もし英文法をもっと基礎のレベルから解説付きで学び直したい場合には東進の大岩先生のこちらの参考書を3週間で完了させてから基礎英文法問題精講を始めるのもおすすめです!
参考:大岩のいちばんはじめの英文法はいつまでに完成させるべき?レベルや問題数、使い方は? - イクスタ
基礎英文問題精講
基礎英文法問題精講と同じシリーズの参考書。基礎英文問題精講は英文の構文を学ぶことが出来る参考書で、和訳問題を通して英文の構造を解説してくれます。基礎とありますが一定の基礎力が必要なので、単語や熟語の基礎が固まっている受験生におすすめです。基礎英文法問題精講で文法を、基礎英文問題精講で英文構造を勉強しましょう。
基礎英文問題精講についてもっと詳しく対策法を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう!
単語王
かなりの数の英単語が網羅されている英単語帳。4段階のレベル別で分けられており、関連単語まで合わせると早慶レベルの入試でも十分対応できるだけの数の単語を覚えることが出来ます。基礎英文法問題精講で文法を覚えつつ、わからない単語が出てきたら単語王で調べて覚えましょう。
単語王についてもっと詳しく対策法を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう!
まとめ
以上を受験する年の8月末までに終えることができればその後総合演習、過去問をやる時間が十分残されています。基礎英文法問題精講で得た知識を「どう使うのか?」の勉強に移っていきましょう!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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