センター物理のポイント!【2015センター試験 新課程科目 理科②物理】
2015年度のセンター物理②の解答のポイントについてまとめ
【全体概観】
2015年は教育課程が変わり、物理の出題範囲は広くなった。問題の難易度はそれほど高くなく、教科書レベルかそれよりやや上のレベル。出題範囲をカバーする知識・演習量と時間配分がポイント。第1問~第4問は必答問題、第5問~第6問はいずれか1つを選択する形式。試験時間60分、100点満点。
【第1問:小問集合】
ほとんど基本的な問題であり、教科書の該当箇所を参考にしてほしい。
問1 波動の現象の選択 選択肢④は自由端反射の代表例。
問2 点電荷間のクーロン力、力のつり合い
問3 単振動、慣性力、摩擦力 単振動の加速度の最大値を用いる。静止摩擦係数と動摩擦係数の違いを認識し、使い分けなければならない。
問4 理想気体の状態方程式
問5 ちょうつがいを支点としたモーメントのつり合い
【第2問:交流電流】
問題Aは交流回路。正負に注意!図2は「Bを基準としたAの電位」のグラフなので、グラフの電位が正のとき右回りの電圧がかけられている。また選択肢は「Dを基準としたCの電位」のグラフであった。
問題Bは加速器の1つ、サイクロトロンのモデルの問題。ローレンツ力や円運動の考え方を用いる。ほかの種類の加速器と混同しないように注意!
【第3問:波動】
大問Aは屈折の問題。問題文は解答を数学的・図形的に解くよう誘導をしている。公式を使っても解けるがθの取り方に注意!
大問Bは波の干渉。位相に注意!ヤングの干渉実験に似ているが、初期条件でAとBの位置では互いに逆位相であるのがポイント!ある地点での2つの波は、同位相で強め合い、逆位相で弱めあう。
【第4問:力学】
大問Aは非弾性衝突の問題。鉛直方向と水平方向で分けて考えると比較的楽に解ける。
大問Bはばねの問題。問4は力のつり合い、問5はエネルギーの視点でとらえよう!
【第5問:熱力学】
断熱、等温、定圧変化についてグラフから読み取る力を求められている。普段の理科の学習で積極的にグラフを読んだり書いたりしていると有利。
【第6問:原子】
原子の構造について問われている。新しい出題範囲なので、過去問での対策がしにくいが、教科書の範囲を逸脱しないので、教科書をメインに問題集を解いていこう。
難関大学で物理を使う受験生向けに勉強法とおすすめの参考書を紹介している記事がある。難関大学を目指している受験生はぜひ参考にしてみてほしい。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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