漢文を独学で始めたらまず「書き下し文」マスターを目指そう!句形を覚える前にやるべきこと
高校から、科目の一つとして学ぶこととなる漢文。
1年生のうちから現代文、古文、漢文といったように、予定表に名前を見る機会がグッと増えるかと思います。もしかしたら入学までの課題として課されていることも…? いろいろあるともいますがみなさん、正直感じませんか?
「漢文って、国語(日本語)じゃなくない……?」
漢文って、国語(日本語)じゃなくない……?
きっと少なくないはずです。初めて漢文と向き合う人にとってはなおさら。どうしてかってそれは、漢字のみ・変な点ついてる・普段使わない漢字があるからでしょう。「亦」なんてそんなに使いませんし、「即、乃、則」みたいにまあよく見るような漢字でさえ現代ではあまり読まない読み方をするし。個人個人で苦手意識を持ってしまうところがあるのではないでしょうか。そして仕方ないと思っています……。
でも、だからこそコツコツとやらないと後が苦しくなる教科であることも事実ですよね。もう何度も繰り返していることですが、文系科目に関しては「あとでやろう」が命とりです。
そう、命とりです。
そんな痛い思いをしないためにも、
新入生のみなさんには『書き下し文マスター』になっていただきたいと思います!
漢文『書き下し文マスター』って何?――
まず、書き下し文からご紹介しましょう。
書き下し文とは、漢文のもともとの形(白文:漢字だらけのアレです)に送り仮名をつけたり、読む順番を正したりして読みやすくしたものです。これを踏まえたうえで、もうテキストをもらっている人は1年生で習う漢文のテキストを見てみましょう。まだもらってない人はネット調べてみるのもアリです!練習段階の漢文には読む順番を示す点(レ点、一・二点など)が文字の左下に、送り仮名がカタカナで文字の右下に書かれています。これを組み合わせていくと私たちが普段使う日本語で理解できる文章になるのです。覚えておいてくださいね!
さあ、……皆さんに頑張っていただきたいのはこれだけ!
この書き下し文をマスターできると、漢文の基礎を崩さないまま句形の勉強や演習に力をささげることが出来るというわけです。
だいぶ単純でしょう?マスターになるためにすることって!
漢文で最初に頑張ることって?
まとめてみましょう。漢文で最初に最低限頑張ることは……
・漢文のテキストを開く
・順番を示す点の優先順位を覚える
・実際に書き下してみる
これだけです!そんなに負担ではないでしょう?
全然難しいことではないから嬉しいけれど、もちろん、残念ながらこれだけやってればいいというわけではありません。しかし、一つ言えることは、漢文対策において「書き下せることは最低限の条件だ」ということ。この書き下し文はやればやる程コツがつかめるようになります。書き下し文を書けるようになると漢文章を上手に分解できるようになります。分解できれば簡単な問題も複雑な問題も落ち着いて理解し解けるようになります。これらは単純なことのように感じますが、後々大事なことだったと実感できるはずです。
正直、大学によって入試で漢文を必要とするところ、必要としないところ、どちらもあるんです。使わなくていいんだったら使わない道を歩もう!そう思う方もいるでしょう。でも、そう考える方こそ、できるときにやっておいてください。志望校決定の時期に急きょ受けたくなった学校に限って、漢文が必要になったりするんです。
そんな漢文においていろいろ振り回されたいつかの私は、1年生の時にはまり込むくらい練習した書き下し文に救われました。ちなみに急きょ受けることを決めた大学は第一志望校だった大学です。
今回はみなさんへのエールでした。
時間のあるうちに、出来ることをコツコツと。
時間のあるうちに、楽しみながらできることもコツコツと。
高校の3年間は何においてもこの意識が大切です。ちなみに漢文、特に書き下し文の練習は、この「楽しみながらできること」の中の1つとして考えてくださいね!
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