味わい深い古典を美しい日本語で学ぶ。難しい英文が教養にもなる英文標準問題精講
難関私大を目指すあなたにオススメしたい参考書、2冊目は旺文社が出版している『英文標準問題精講』です。難易度は高いですが、高3生のころは即ゼミとこの『英文標準問題精講』を一緒に使っていました。即ゼミは文法、英文標準問題精講は長文対策といったイメージです。では例に倣って良さと注意点を上げていきます。
前編はこちらから!
参考:即戦力UPを目指す難関私大志望者なら使っておきたい英語の問題集 大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ) - イクスタ
英文標準問題精講の2つの良さ
①3段階のレベル別構成
即ゼミ同様、こちらもレベル別の3部構成です。初期、中期、後期に分かれて取り組めるようになっています。この問題集自体のレベルが高いので、初めは慣れるためにも一番初めから取り組んでいくことをオススメしますが、東大京大、早慶などを志望する方、もしくは英語に相当自身のある方は好きなところから解いてみるのも力試しになって良いと思います。
②古典の文章がたくさん
偉人の名言などをはじめ、古典文学などから抜粋された文章が短文になって載っています。一般的な大学受験対策の問題ではなかなか触れないような、マニアックな文法や訳し方もしばしば。しかし、自然と重点構文が見につくことに関しては強くメリットを感じます。英語上級者には自分を高めてくれる良いライバル的存在になると思います。
英文標準問題精講の2つの注意点
①本当に、難易度が高い
だいぶ抽象的ですが、繰り返しているように難易度がとにかく高いのが特徴です。その主な要因は、「古典が多いこと」と「解説の要点がシンプルであること」です。
「古典が多いこと」に関しては、言い換えると「見覚え・聞き覚えのある文章がない」となります。ですから読むのにけっこう時間がかかるんです。
一般の参考書や問題集では、解いている最中に「きっとこれ、こういうことだよね~」と先読み出来てしまうことがあると思います。しかしこの問題集に出てくる文章で、それを感じたことはありません(正直、今思えば読み切れてなかったのかもしれないというレベル)。
逆に言えば、読んでいく中で教養が増えていくということです。英語力がある人にとっては教養としての新たな知識になるのです。しかし、基礎が固まってなければものによっては意味不明な時間になりかねません。そこが難しさのポイントです。
②解説は必要最小限
次に「解説がシンプルであること」に関して、これは即ゼミと似ていますね。基礎が入っていれば重点だけ抑え直せるけれど、基礎がイマイチだと参考書を開きなおす手間が…。参考書を開いて、自分で確認する作業ってとても大事ですが、受験期直前だと時間がもったいないですよね。向上心やチャレンジ精神が裏目に出るのはもったいない。自分と向き合った上で使うかどうかを決めてくださいね。
納得できるまで何度も味わい、繰り返す
英語をとにかく詰めたいあなた。もしくはもうほとんどの問題集に飽きたあなた。これに挑戦してください。覆される、かもしれない。けれど、これを手に取るあなたにとっては、良き味方になると思います。
そして一回始めたら、自分が納得するまで訳してください。正直日本語訳も固い口調で書かれていていますがすごく美しい日本語で書かれています。国語力にもつながるかも。更なるレベルアップを図りたいあなたにとっては、時間をかける甲斐のある一冊だと思います。ぜひ挑戦してみてくださいね。
自分の志望校に合わせて、英語を鍛える武器を選んでくださいね!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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