2018年度、世界大学ランキング発表!日本の大学は国際競争で劣勢に!?
みなさん、こんにちは。
今回から不定期(週1くらい)で大学受験にまつわるニュースや記事を個人的な視点を含めて、覗いてみたいと思います。
私の簡単なプロフィールは、記事の最後に記載しておきますが、大学受験というものにかれこれ4年ほど関わり、
今は企業経営に関わる仕事をしながら、このイクスタにも関わっています。
まだまだ不勉強な部分も多く偏った考えになることもあるかと思いますので、ぜひみなさんからの意見も含めて、いずれは議論できるような場になればと思っております。
今回は、先月発表された世界大学ランキングのニュースです。
世界大学ランキング 中国・清華大が初のアジア首位、東大42位、京大65位、大学の「数」で勝負する日本
世界大学ランキング2019 ベスト10は英米が独占、アジア最上位は中国
とくに近年、日本の大学は世界の大学に比べて競争力が低下していると言われています。
ランキングの注釈に書いてある通り絶対評価ではあるわけではなくこのランキングが全てを表しているわけではありませんが、人口減少・少子高齢化に加えグローバル化が進んでいる日本社会において高等教育機関の競争力低下は、一国の将来を占う上でも今後死活問題となってくることでしょう。
今後、日本の大学が国際的な競争力を維持するためには、もちろん大学だけでなく、日本の社会や企業が魅力的でなければいけませんし、多様な文化をバックグラウンドに持つ人材と交流していくことも必要です。
それだけでなく、大学生一人ひとりがしっかり目的意識を持って、日本というフィールドだけではなくマクロ的な視点で世界の動きを見たりすることも重要です。
日本の大学に対して悲観的な視点だけで見るのではなく、日本の大学が持っている素晴らしい技術や知恵に着目することができます。ただそれを活かしきれていない、またそれが伝わりづらくなっている現状を認識する必要があります。
大学の存在意義は人や立場によって異なります。原点である研究機関としての大学。または現在の日本においては社会に出る前に知的な訓練をしたり教養を高める場としての大学。
大学の存在意義はこれでなければいけないという一つの解があるわけではないので、一人ひとり自らの目的を達成するための場所として活用するべきだと思いますが、それぞれの目的を達成するために現在の日本の大学は最適な場となっているのでしょうか。学生、もしくは関係機関にあるべき環境や立場を提供できているのでしょうか。
これらの観点から日本の大学はまだまだ改善する余地があると言えます。
グローバル化が進むということはライバルが増えるということです。日本の大学にとって進学先としてのライバルが増えるということは、優秀な学生が国外に流出してしまうことや、優秀な留学生を呼び込めないという状態に繋がります。
AIやブロックチェーンなどの先端技術が発達し続け、それが製品力などの競争力に直結する環境にある現在のグローバルマーケットにおいて、大学などの独立した研究機関で優秀な研究者が十分な環境を使って研究成果を上げることができるかは、一国の国際的な競争力にも影響しうると言っても過言ではありません。
イクスタでも今後そうした世界に誇れる日本の大学の魅力も発信できるように、大学や大学生、大学関係者とともに取り組んで行く予定です。
大学受験という競争環境で結果を出すことはもちろん重要であると共に、日本の教育環境全体にも関わりを持ちながらイクスタは運営を続けてまいります。
執筆者プロフィール:中央大学卒業。大手予備校にて毎年50名近い受験生を担当し、難関国立大学から有名私立大学の合格をサポート。現在は企業経営に関わる仕事として新規事業や経営改革に関わる仕事をする一方で大学受験に関わる仕事もしています。