偏差値50の非進学校の部活生が早稲田大学国際教養学部に合格した話

みなさんこんにちは!早稲田大学国際教養学部1年生のタカヒコと申します。

本日は非進学校の公立高校で高校3年生の5月まで部活をしながら早稲田大学の国際教養学部に合格するまでの経緯をお話ししていきたいと思います!


まず自己紹介から。

・出身高校 神奈川県にある偏差値50の公立高校 

・部活 高1から高3の5月までテニス部

・海外経験 なし(パスポートすら持っていません)

・第一志望 早稲田大学国際教養学部(日本史受験)

・合格校

早稲田大学 国際教養学部

早稲田大学 商学部

早稲田大学 文化構想学部

青山学院大学 国際政治経済学部 国際政治学科

明治大学 国際日本学部

立教大学 観光学部 観光学科


このプロフィールを見て「あれ?どこかでみたことあるような気がするぞ」と思ったあなたは、きっとイクスタの記事をたくさん読んでいる方でしょう...(笑)

私が早稲田大学国際教養学部を目指し合格することができた大きなきっかけはイクスタで記事を書いていたしゅーへいさんなんです!


イクスタとはまた別の場所で知り合ったのですが、しゅーへいさんや政治経済学部のいぶきさんとの出会いがあって私は今早稲田大学国際教養学部の生徒でいられるといっても過言ではありません。

そういった出会いも含めて、なぜ偏差値50の公立高校に通っていた私が早稲田大学に合格できたのかをご紹介していきます! 

(これは私が受験で使った参考書の全てです。英語の基礎は10周したものもありました)

勉強を始めたきっかけ

勉強が大っ嫌いで中学時代はひたすら部活に打ち込む日々でしたが、高校受験をきっかけに勉強をしはじめて、「やってみれば意外と楽しいじゃん!」と気付くことができました。特に英語にはまってしまい、「高校では英語を勉強しよう!」と決め、地元にある偏差値50の高校に通い始めました。

高校のレベルは早慶に数年に一回出たら奇跡のようなレベルで、実際私の学年はマーチに一人だけ進みましたが、あとは日東駒専、大東亜帝国が少しという感じで典型的な非進学校でした。高校を決めた理由もその高校が「国際英語教育に力を入れている」と宣伝していたからだったのですが、実際入ってみたらそんなこともなく、生徒はみな各々部活、バイトや遊びに熱中し、勉強している生徒なんてだれもいませんでした。


偏差値50 地元の公立高校に入学してから

高校1年の間は部活でテニス部に所属し週6の練習に打ち込むとともに、ひたすら英語に取り組みました。具体的に何をしていいのかわからなかったのでネットで調べて受験生が一番使っているとのことだったのでターゲット1900とネクステを勉強し定期テストでは毎回5位以内に入れるようになりました。

出会いと転機

私の人生を方向づけたのは高校1年生の時に受けた全国統一高校生テストとその後に入った予備校でのしゅーへいさんとの出会いでした。

初めて受ける模試は自分の中でも英語ができるようになってきた中で受けたので、正直半分ぐらいは取れるだろうと思ってうけた結果はなんと200点中40点でした!

これは本当にショックでした。

この結果を受けて非進学校の自分の環境において一人で勉強するのは限界があると感じたため、両親に頼み込み予備校に入れてもらいました。予備校に入ってからは世界が変わり、考えも変わっていきました。


高校入学時はお金もかからず家からも近い理由から国公立の首都大学東京を目指していましたが、よく考えると、この大学に行って自分は何をしたいんだろう??言われても明確に答えられるような状況ではありませんでした。しかし予備校に入ったことで大学や学部についての情報が流れ込んできたため、本当に自分がやりたいことを軸に志望校を探し始めました。

このころは部活動をバリバリにやっていて、3年5月の引退時まで続ける予定だったため、5教科分の勉強時間は確保できないと思っていました。そのため、国公立を目指すのは現実的ではないと考え私大に行こうと決め、実際に一番初めに決めた第一志望は中央大学の法学部、国際関係法学科でした。もとから政治や法に興味があったし、その上国際系に進みたいと思ったのと、自分の力じゃ頑張ってマーチに行けたら上出来だろと自分の天井を決めてしまっていました。

その後予備校の担当の方がしゅーへいさんになりました。この方に会う前から早稲田大学については知っていましたが、早稲田大学といえば日本最難関の私立大学で、自分が行くようなことは100%ありえないと考えていました。しかし、しゅーへいさんの話を聞いているうちに早稲田大学に惹かれていき、さらに国際教養学部という早稲田独自のオールイングリッシュの学部があることを知り、早稲田に行くことができるできないの前に、「早稲田大学に行ってみたい、いや行くしかない!!」と高校2年生に上がったばかりの頃に急に決心し、目標は早稲田大学国際教養学部1本、ここだけを見据えて勉強し始めました。

しゅーへいさんの書いた記事

早稲田国際教養ってどんなところ?現役学部生が徹底解説!

いぶきさんの書いた記事

早稲田大学政治経済学部-私立大学最難関学部のリアルを早大生が紹介します

思い切って英語に絞ると決めた高校2年生

早稲田大学国際教養学部に志望校が定まった後に、自分が1番しなければいけなかったことは英語力の強化でした。英語は好きでしたが実力はなく、高校1年生の1月に高校で英検を受けさせられ準2級をなんとか取得し、その後予備校で英語の勉強法がわかったため、高2に上がるころにはセンター模試では英語6割は固いといった状況でしたが、やはり日本で1番英語が大変な国際教養学部に受かるためにはまだ全然足りませんでした。。

部活もバリバリやっていて時間ないし、国語と日本史は嫌いだし、私に残された選択肢は英語を極めるという道しか残されていなかったため、高校1年から引き続き英語だけを勉強しました。

ここまでの話を見てこの人英語しかやってないじゃんと思う方もいると思いますが、これは国語と日本史が嫌いだったからという理由もありますが、それ以上に英語を先に完璧に極めてそのあとに国語と日本史に取り組んだほうがいいと自分で判断したからです。

私大志望がまず取り組むべき英語の勉強

まずみなさんに考えていただきたいのが受験強化の中で何が一番大切かということです。現在、日本の大学受験は英語ができれば有利できなければ不利といった比較的シンプルな仕組みです。学部によっては入試の配点の半分を英語が占める学部すらあり、どの学部に進もうが英語ができたら圧倒的に有利になります。

そのうえ英語はできるようになるまでに一定の時間を要するため、高3になって焦って始めたところでほかの教科もやらなきゃだし時間もないしで中途半端になってしまいます。それならば、なるべく早い時期から英語に集中し早い時期に完成させたほうが有利になるのは理解できると思います。


後で詳しく述べますが、私は高校二年生のうちに英検2級、センター模試では8割は必ず取れるレベルまでもっていき、3年生で残りの2教科を完成させました。

今回は合格体験記なので詳しい勉強法については書きませんが、英語学習の要点をまとめると

1.単熟文を完璧に

2.毎日英語に触れる

3.音読命

この3つに限ります。

1.まず英語で一番大事になってくるのが単語です。そもそも単語がわからなければ文を読むことはできません。熟語も単語と同じように知らなければ文を読むことはできません。そして、単語と熟語の知識を入れた後に行うのが文法の勉強です。文法は英語のルールそのものであり、これらのルールに従わずに英語を理解することはできません。この3つの工程をある程度完成させることができて初めてスタートラインに立ったといえます。このスタートラインの目安は共通テスト・センターレベルの英語で6割くらい得点できることです。

2.英語は言語です。今皆さんが当たり前のように使っている日本語はどうして当たり前のように使えるのでしょうか?答えは簡単です。毎日たくさん触れてきたからです。生まれて言葉が何もわからない状況から今の日本語レベルに達するまでに1日でも日本語を使わなかった日はありますか?英語も同じ考え方を応用しましょう。確かにはじめは全く読んだり話したりできないと思います。しかし、毎日触れてあげることで脳がだんだん英語に慣れていき、英語を言語として認識できるレベルまで達し、英語を使うことができるようになります。毎日10分でも5分でもいいので英語に触れてみましょう。

3.音読ってみなさん実践していますか?声に出して英語を読む意味が分からない or めんどくさいと思う方もいると思いますが、音読こそ英語学習の最も効率のいい英語の勉強法だといえます。まず、英語を声に出すことで黙読するよりも発音や単語、文の意味に集中するようになります。次に声に出しながら読むと文を前から後ろに戻ることができず、脳が英語を英語のまま理解しようとします。これにより一回一回日本語に直さなくても英語のまま理解できるようになります。何度も何度も繰り返すことでで効果は加速度的に上がるので、意識的にたくさん音読を続けてください!

(部活引退前のスケジュール表です。毎日タスクを管理していました。)

受験学年

いよいよ受験学年です。3年生に上がるまでに英語はほぼ完成に近づいていました。具体的には早稲田大学の中でも優しめの難易度である商学部の英語は2年分解いてどちらも合格点が取れました。

春〜夏休み

とにかく国語と日本史が壊滅的だったため、国語は高1が使うレベルの基礎的な読解、漢字、古典文法、古文単語の勉強から始め、日本史は高2の11月から少しずつ通期を進め夏までには1周しました。残った時間で英語は単熟文の復習とマーチレベルの過去問、やっておきたいシリーズをひたすら解いていました。

5月には部活を引退し勉強に本腰を入れはじめ、部活をしていた頃は内職含めて1日5~7時間しか勉強できませんでしたが、引退したことにより1日10時間まで引きあげることができました。

しかし、夏休みが始まるまでに国語、日本史ともに伸びなかったため、夏休みへ持ち越しとなってしまいました。

夏休み

夏休みまでに英語はようやくセンター模試で9割を取れるようになり、またMARCHの英語の過去問もほとんど合格最低点を超えられるようになりました。一見順調なように見えましたが、実は国語と日本史が大きく足を引っ張っていました。

国語は夏休みまで現古漢で半分も得点できずに100点以下で留まっており、加えて日本史も7割近くしか取れず、このままじゃ早稲田は受からない、そんな状況でした。そのため、本当はやらない方がいいのですが、夏休みは英語を一旦置いておいて国語と日本史に全力を注ぐことにしました。

英語は調整

英語はもう完成していて、あとは早稲田上位学部の過去問演習をこなせば大丈夫だという自信があったので、一日の中でやることは単熟文の復習音読に絞り、週に2,3回過去問で長文の感覚を維持することを意識して勉強していました。単語帳は鉄壁リンガメタリカ、熟語は解体英熟語、文法は桐原の英頻をひたすら周回し、音読はいままで解いたことのある長文問題を引っ張ってきたものや、リンガメタリカの文章の部分を音読していました。

単熟文と音読だけでもやること多くない?って思う方もいると思いますが、私はこの量を1時間30分でこなしていました。まず単語を合わせて20分で音読しながら復習し、熟語も同様10分で音読しながら復習、文法は7日で1周するペースで進めていたため1日約150問程を30分かけて復習し、残りの30分間はずっと音読していました。

ここで注目して欲しいことは勉強とは言わずに「復習した」と表現していることです。先程もご紹介したように私は夏休みまでに英語の参考書はあらかたやり尽くし、主要なものは10周近くやり込んでいた状態だったため、あとやることは毎日繰り返し復習し定着度を上げることでした。そのため、英語の時間を削って国語と日本史に費やせたというわけです。

伸ばすのに必死だった国語と日本史

国語は一日5時間、日本史は一日6時間必ず時間を取るようにしました。

国語は主に現代文単語、古典単語、古典文法、漢文文法などインプットを行いながら、毎日最低一題、入門レベルからセンターレベルまでの問題を現古漢すべてで解いていました。

現代文は田村の優しく語る現代文現代文のアクセス入門編からはじめ、夏休みの最後には現代文読解開発講座までできるようになり、当初センター現代文は半分も取れなかったものが7割近く得点できるようになりました。現代文が苦手な立場から言うと、現代文で必要なものは、一に知識二に読解力です。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この2つがしっかりとそろっている受験生はあまりいません。知識は主に漢字意味現代文用語を覚えます。読解力は一朝一夕に上がるものではないので、まずは現代文という教科を理解したうえで実践的な解き方を学ぶ必要がありますが、逆に言えばこれらさえ計画的に丁寧に行なうことができれば現代文を得意教科までとは言わずとも人並みには伸ばすことができます。ちなみに、要約も一緒に行うことで確実に文章読解力を上げることができます。

古文や漢文も現代文と一緒で、単語や文法の知識を入れながら簡単な長文演習から始め読解力をつけていくのがセオリーです。しかし、古文と漢文では音読が大切になってきます

古文と漢文ははっきり言うと日本語ではありません。古文漢文が苦手な生徒のほとんどは古文漢文を日本語だととらえ、「日本語なのになんで読めないんだ」と自己嫌悪に陥るのですが、日本語だととらえるからそうなるのであって、はじめから外国語の一種としてとらえれば案外割り切って勉強できます。そして、英語と同様に外国語に慣れるためには音読が必要なんです!

詳しくは英語について書いている部分を参照してほしいのですが、要は古文漢文を古文漢文のまま理解する練習をし続ければそのまま理解できる脳が出来上がります。嘘だと思っている人にもぜひやってほしいです。


次に日本史です、日本史で第一に意識してほしいことは歴史の大枠をつかむことです。縄文から始まり平成の阿部さんあたりまでが日本史のカバーする範囲ですが、そのすべてを一つの物語として理解しましょう。その時に必要なのが細かいことは置いておいて因果関係を抑えながら流れだけを完璧にするということです。なぜ鎌倉時代が始まって、なぜ終わったのか。そしてなぜ鎌倉時代のあとには室町時代が始まったのか。など歴史を断片として覚えるのではなく一つの物語として理解するようにしてください!

そのようにして自分の頭の中に物語ができたら、一問一答などを用いて細かい知識を入れていきましょう!

ガチガチに緊張した夏休み終わりの模試

このように夏休み勉強していく中で私は8月の夏休みの終わりにある模試で英語9割、日本史8割5分、国語7割をとることを目標としていました。8月模試は志望校を決めるための基準となる最後の模試で、その模試で合格者平均に届くか否かでこれまでの努力が一度評価されるものでした。そのため、その模試に向かってひたすら勉強していたぶん模試の日の3日前から緊張しすぎて夜は眠れませんでした(本当に)

そしてもし本番を迎え、ここで結果を出せなかったら早稲田は無理だろうと思い緊張感、集中ともに最大限の状態で模試を受けた結果、

英語180点

日本史86点

国語142点

と目標は達成し、早稲田大学の国際教養学部もC判定とまずまずの結果で夏休みを終えることができました。


夏終わり~年明け

夏も終わり受験シーズンも折り返しの頃にやるべきことは2つありました。一つ目が早稲田大学の過去問をたくさん解くこと、二つ目が早慶オープンでいい点を取ることです。

過去問に関して言えば大学学部関係なく英語は合計で約200年分、国語は約150年分、日本史も約150年分を受験生活を通して解きました。早稲田大学の国際教養学部、政治経済学部、法学部は10年分を2.5周分、他の学部も10年分ずつぐらいは解きました。

ここで一つ知ってほしいこととして、2通りある過去問の使い方です。

(過去問を始めてからのスケジュール帳)

過去問を有効活用するための2つの方法

一つ目は問題、実力試しのため。もう一つは研究材料、今後の勉強の指標のためです。みなさんも過去問を解き始める前に過去問をどっちの目的で使うかを決めてから使いましょう。問題として使うのであればただ本気で過去問に取組み、合格最低点を超えることだけを意識しましょう。この使い方は第一志望ではなく、志望順位の低いところでやるといいでしょう。

私の場合はMARCHと早稲田大学の商学部、文化構想が当てはまりました。研究材料として使う場合は合格最低点を狙いはするものの、結果で一喜一憂するのではなく、過去問はどんな問題だったか、どの分野が重点的に出るのか、時間は足りるか、など解いた後に過去問の癖や傾向をまとめましょう。こうすることで、過去問を10年程解き終わった後、再度勉強しなおさなければいけないことや新しく必要なことが見えてくると思います。

実際に過去問を解きながら、私の場合は英語は語彙がもう少しあったほうがいいと思ったので新たに単語王をはじめ、国語は読解力の強化、早稲田の国語が難しく感じたので現代文と格闘するに取り組み、日本史は知識はついていたので、アウトプットの練習をするために実力をつける日本史100題を始めました。

11月の早慶オープン

次は11月に行われる早慶オープンです。早慶受験者にとってはこの模試はとても重要なものになります。普通の模試と違いこの模試の受験者層は全国トップレベルで、問題のレベルも本番の入試より断然難しいので、年明け前の実力試しとしては最適です。

自分の結果から言うと第一志望の早稲田大学国際教養学部はB判定、他の学部はC判定とまずまずの結果を取れてめちゃくちゃ嬉しかったです!今まで苦手科目であった日本史に関しては国際教養学部部門で3位偏差値70を超えたので努力は報われるんだな、と感激していました笑

ひとつ、注意点としては模試の結果が返ってくるのが共通テストの後ととても遅いので、共通テストの後に帰ってきてもし結果が悲惨だとしてもその結果は2か月前の自分です、今のあなたはその点数以上の実力を持っているので自信を絶対になくさないでください!

(早慶オープンの結果です。)

(日本史は努力の結果が出て、ホッとしました。)

ついに年が明けた

ついに年は明けセンター試験まで1ケ月を切りました。センター対策は夏休みの間におおかた終わっており、また私大型の受験でセンター試験はあまり大切ではなかったため、センター直前期になっても特にやることは変えずに私大の対策を行いつつ、センター対策は国語の過去問を解くぐらいでした。

1月19日ついにセンター試験を迎えました。自分は緊張しやすいタイプでしたが、センター試験は前日にありえないぐらい緊張し問題にも手を付けられずに、パニック状態でした。その分、本番では一周回って落ち着いていて緊張は全くしませんでした笑

直前の模試では 英語190点、国語140点、日本史96と満足できる点を取ることができていて、本番でも同じぐらいの点を取ること意識していましたが、結果は、

英語184点

国語137点

日本史94点

前回の模試を超えることができずに悔しかったのですが、3年間勉強を頑張ってきた結果として受け止め、この悔しさをばねに私大の勉強に取り組みました。

私大入試期

 2月の上旬から始まる入試のスケジュールは以下の順番で進む予定でした。

1.上智大学 法学部国際関係法学科

2.明治大学 国際日本学部

3.早稲田大学 文化構想学部

4.早稲田大学 国際教養学部

5.早稲田大学 法学部

6.青山学院大学 国際政治経済学部国際政治学科

7.早稲田大学 政治経済学政治学科

8.早稲田大学 商学部


私の私大一発目は上智大学法学部国際関係法学部でした。正直、上智はいけるだろうと謎の自信があり、完全になめきった気持ちで受けに行ったら、ちゃんと落ちました。人生初の私大入試であり、押さえておきたい大学だったため本当にショックで、このまま全部落ちるんじゃないかと不安な日々を過ごしていました。

その後の明治大学は過去問で毎回合格最低点を大きく越していたため、緊張感をもちながら自信も持ち、しっかりと合格をつかみ取ることができました。早稲田大学を第一志望としていたため、明治大学は滑り止めぐらいの気持ちでしか考えていませんでしたが、初めてもらう合格通知はとても嬉しく、ここまでの努力が結果として評価されて純粋に安心しました。

しかし、明治大学の合格通知を頂いたのは早稲田大学国際教養学部の試験の後でした。つまり、第一志望を受けるときに合格を一つも取ってない状態だったということです。みなさんはこの状態を避けられるように受験校を工夫してください。というのも、第一志望は全員共通して死ぬ気で本気で取りたいと思っている学部です。

そのため、人生の大一番ともいえる場面において、ここに落ちても他の大学は受かっているという保険がなければ緊張が増して、自分の100%のパフォーマンスを出すことが難しくなります。合格が早めに出る大学を受けることを強くおすすめします。

その場で不合格を確信した第一志望

2月12日に早稲田大学の入試が始まりました。初めの学部は文化構想学部で、この学部は早稲田の中でもおさえておきたい学部だったこと加え、前述したように合格を一つも取っていなかったため、入試前の緊張は最高潮でした。

文化構想学部の入試では手ごたえも全くないまま終わり、次の日の国際教養学部を迎えました。疲労と不安で精神状態は最悪でしたが、なぜか心がウキウキしている自分がいました。

この日のために毎日毎日机に向かい勉強をし、上手くいかないことばかりで、何度も投げ出そうとしたけどここまで頑張ってこれたんだ。すごいじゃん俺。振り返ると様々な想いが込み上げ、緊張してる場合じゃない、結果はどうであれ、ここまで頑張ってきたことに変わりはない。全力を出してそれでもダメだったらしょうがないな。自分でも信じられないほど前向きでした。このような精神状態で試験にのぞみ、一時間目の英語の試験では傾向が少し変わり焦ってしまったため上手くできませんでしたが、国語では古文の長文が全く同じものを問題集でやったことがあり、それに勢いづけられ過去最高の出来でした。しかし、日本史でアクシデントが起きました。国際教養学部の傾向としては、戦後史が一切出ないことで有名で、国際教養学部受験の前は戦後史をやらずに他のメンテナンスだけを行っていましたが、この年だけ、この年になってはじめて戦後史が出ました。それに加え、その問題の難易度はとても高いもので全く解けずに、その場で不合格を確信しました。

帰り道には同じ国際教養学部志望の友人と帰りながら、俺らの受験終わったな、悔いはない、など傷をなめあいながら帰り道の途中でラーメンを食べていたことを今でもよく覚えています。

国際教養学部への後悔が残りながら、法学部の試験を迎えました。法学部の入試は国際教養学部で失敗した分、半分なげやりの気持ちで受けたのですが、案外手ごたえがあり、これは受かったと思い試験を終えました。

この次の日に明治大学国際日本学部の合格通知をいただき、精神的には大きな余裕が生まれ、早稲田は落ちているかもしれないけど浪人は免れた、と家族ともども安心していました。その後に滑り止めの位置づけにあった青山学院大学の国際政治経済学部の入試は合格を感じ終えることができ、同時にセンター利用で出願していた立教大学の観光学部の合格も決まりました。


2月20日政治経済学部の入試を迎えると同時にこの日は文化構想学部の合格発表日でもありました。早稲田大学の合格発表は朝の10時30分から電話で行なわれるため、試験中の昼休みに文化構想学部の結果を見るかどうか悩んでいましたが、政治経済学部の方が志望順位も高く、文化構想学部には受かっている自信がなかったため、もし見て実際に落ちていたら戦意喪失するだろうと考え試験後に確認することにしました。

政治経済学部の入試も法学部同様に手ごたえを感じながら終えることができ、試験後すぐに早稲田大学のキャンパスの中で合格発表を聞くために電話をかけようとしましたが、結果は変わらないのに落ちていたらどうしようなどいろいろ思い悩み電話をかけられずにいました。少したってから決心し、電話をかけると

「おめでとうございます、合格です。。。。。おめでとうございます、合格です。。。。。」


...信じられませんでした。

手ごたえは全くなく不合格を覚悟していたのに、どういうことか分からず状況を飲み込むのに少し時間がかかりました。念のためもう一度電話をかけても同じアナウンスが聞こえたため、これが事実だとその時点でようやく理解することができました。本気でガッツポーズを取った後、すぐに両親に電話をかけ合格したことを伝えると、電話越しからわかるほど喜んでくれ、涙が出そうになりました。これで憧れの早稲田大学の生徒になれるんだ、ほんとにやったんだ俺。と込み上げてくるものがありました。


2月21日は早稲田大学商学部の入試と国際教養学部の合格発表日でした。高校1年の全国統一高校生模試で決心してから2年あまり、勉強し続けてきて、ついに人生最後の大学受験の日を迎えました。とてもよく晴れた日で、受験会場に向かいながら今日で終わりか、明日から勉強しなくてもいいのか、国際教養学部受かっているかな、など様々なことを考えていました。

合格発表を見るタイミングは昨日と同じように試験が終わった後に確認しようとしていましたが、1時間目の英語の時間に国際教養学部の結果が気になり集中できなかったため、休み時間に思い切って確認することにしました。電話をかける前に国際教養学部の入試は失敗したのでいろいろと思い悩み、しばらくかけることができませんでしたが、前日の文化構想学部が受かっていいたことにより可能性は0ではないとどこか信じていました。10分ほど考えた末に電話をかけると

「おめでとうございます、合格です。。。。。おめでとうございます、合格です。。。。。」

この気持ちを表すとき言葉なんていりませんでした。自然と涙が溢れてきて、周りに受験生がたくさんいたにも関わらず涙を流し、一人喜びを噛み締めていました。そうか、俺は受かったんだ。あんなに無理だと思っていたのに、あんなにバカだったのに、あんなにきつかったのに、俺は成し遂げたんだ。この瞬間は私の18年間の短い人生の中で間違えなく一番幸せだったといえます。この瞬間を迎えるまでに誰よりも考え苦しみ、努力をしてきたのです。それはひとえに早稲田大学国際教養学部に受かりたいという強い意志、覚悟によるものがあったからこそだと信じています。


ここまでが私の実際に合格するまでの道のりです。

その後法学部、政治経済学部は自信がありましたが不合格で、青山学院大学と商学部は合格を頂きました。ここから言えることは、受験はなにがあるかわかりません。受かったと思っていても落ちるし、落ちたと確信しても受かっていることだってあるし。

私は偏差値50の公立高校に通い、受験においては圧倒的に後れを取ってスタートしましたが、受験に遅いなんてことはありません。たしかに早ければその分有利だとは言えますが、結局自分次第だといえます。自分の天井を低くするのは周りの環境ではなく、自分自身です。

自分ができると信じ、誰よりも考え、誰よりも努力すればできないことなんてありません。どうせ俺は、今の自分じゃ無理だよ、など思っているあなた。

ほんとうにそれでいいんですか?

かなえたい夢や目標があったり、自分を変えたいと思っているのなら自分の可能性を自分で決めつけずに頑張ってみませんか?

受験生の君たちの可能性は無限大です、君たちの努力次第で何にだってなれます。

ぜひ、自分の可能性を信じてあげてください。



最後に

国際教養学部に入学してから2か月経ちこの記事を書いています。国際教養学部はまさに自分の求めていた環境といった感じです。自分は国際教養学部を日本の中で一番考えて勉強する場だと考えています。

国際教養学部ではリベラルアーツの形式を取っているため、自分の好きなことを幅広く何でも勉強できる反面、何を勉強したいのかを常に考えなければいけません。そのうえ授業や学部での生活のすべては英語で行われるため、私のような純ジャパ(純粋ジャパニーズ=海外経験のない日本人)は人一倍勉強に時間がかかります。しかし、それは誰よりも伸びしろがあり、その伸びしろの限界が定められないところこそが、この国際教養学部のいいところだと思っています。なので、今は毎日少しずつ成長している実感を得ることができて非常に充実した大学生活を送ることができています。

早稲田大学国際教養学部に在籍するイクスタのスタッフが国際教養学部の中について詳しくお伝えしています!こちらもご参考に!
参考:> 早稲田大学国際教養学部ってどんなところ?現役学部生が徹底解説! - イクスタ

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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成

本気で合格するためにはどの教材を、いつまでに、どれくらい終わらせる必要があるのかを志望校データや教材のレベル別に全ての教科で洗い出し、明確に予定を立てます。
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。

イクスタコーチ

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