風呂で寝落ちして溺れるくらい疲れ切っていた高校生活だったけどAO入試で東北大学に合格した私の体験記
はじめまして!
東北大学工学部化学・バイオ工学科にAO入試2期で合格した月と申します!
AO入試で合格した私ですが、合格するまで大変だったことや重要だったことをお伝えできればと思います!
◇目次◇
東北大学工学部を志望校にするまで
小学校1年生の頃から12年間水泳を続けてきた経験から、水泳に携わる仕事に就きたいと思っていました。中学生の頃から自分の将来について真剣に考えるようになり、今まで自分の競技人生を支えてくれた水着を作りたいと思って工学部を志望するようになりました。
東北大学を志望した理由は、東京と地元秋田の中間にあるという土地柄に惹かれたというのも一つですが、将来を考えたときに就職に有利で工学部として有名な大学に進学したいと思ったからです。
各学年ごとに重要視していたこと
中学生編
中学校3年生の春休みのタイミングで、自分が高校生になってからの生活を想像してみてください。
私は中高一貫校に通っていたので高校受験が無くてたるんでしまう時期でした。漠然とその時に大学受験のことを考えて不安になったりもしたのですが高校生になったときにほかの人より一歩先に出るつもりで、先取りの勉強をすることにしました。
中学生のタイミングで早めに大学受験のことを考えることができた結果、AO入試や推薦入試などの仕組みも理解し、一般入試だけではない選択肢を持てたのもよかったなと感じています。
入試方法について調べ始めた高校1年
高校1年生の頃から志望校や志望学部について、ある程度考えてみるのは重要だと考えています。考えて、調べてみることで、いろんな選択肢を検討することができます。大学受験について調べたことで、推薦やAO入試について知ることができ、夏休みに作文を書いたり、検定試験を受けたりして早い段階で対策を始めることができました。大学受験勉強をしていたわけではないですが、自分の進路を狭めないためにも定期テストや模試でも最低限の点数は取れるよう意識していました。
東北大学を志望校に確定した高校2年
私は将来やりたいことがあったので、自分のしたいことのできる憧れの大学を明確にしたのが高校2年生でした。全員が全員やりたいことがあるわけではないと思いますが、少しでも将来について考える時間を持てるといいかなと思います。結果的にやりたいことが明確になることで自分のモチベーションも維持しやすいです。
志望校が決まれば目指すべき学力レベルも明確になり、それに向かって学習に励むことができます。私自身はそのことで高いモチベーションを維持して、やるべきことを明確にできたのでおすすめです。
部活引退までやりきった高校3年
私自身部活をやっていたので、受験勉強に対して時間が取れず、すごく焦っていたのをよく覚えています。でも部活をやっている人は、ぜひ最後までやり遂げたうえで、受験勉強に向かってほしいなと思います。
何事も中途半端にしていると、受験勉強中に心残りが出てくるので、引退するときに心残りのないよう、熱中してほしいと思います。私自身も最後まで部活をやりきったことで、引退後は比較的スムーズに受験勉強に集中することができました。
早めの対策で、さまざまな選択肢を
ここまで偉そうなことを言ってきましたが、私自身恥ずかしながら最後の最後まで模試の判定はE判定でした。
実際一般試験を受けていたら合格できたかはかなり怪しいですが、早めに大学について考え、少しずつできることを積み上げた結果、AO入試で第一志望に合格できました。
決して勉強が得意でなくても勉強以外でカバーできるのもAO入試の特徴です。
各教科の勉強法
ここからは各科目の勉強法で重要だと考えていたことをお伝えします。AO入試といえど、各科目の対策は重要なので少しでも参考になれば幸いです。
数学
私は主に教科書を中心に勉強をしていました。受験前日まで、学校で使っていた教科書の各章の終わりにある「問題」や「章末問題」を解いて間違えたところは正解するまで何周もしました。
また参考書はFocus Goldを使っていたのですが、☆☆☆までは正誤関係なく、一度は手を付けておくべきだと思います。私が受験をした2022年度入試では☆☆☆☆の範囲も出題をされましたので、全体的に目を通して解いてみることは重要です。一度でも見たことがある問題であれば完答まではいかずとも部分点を狙えると思いますので、幅広い問題に触れることを意識してください。
英語
英語は本当に苦手科目でかなり苦労しました。高校2年生の時に英語の先生に相談をして、学校で使う教材のほかに一週間に一枚のペースで長文の問題を解くことを提案していただき、これを解いて一つ一つ細かく解説していただきました。3年生になって少しずつ成績が伸びていったのはこのおかげだと思っています。
また、私は圧倒的に単語力が足りなかったので、3年生になってから『ユメタン』からやり直しました。一つの単語につき多くの意味を持つ単語の意味をすべて覚えることを意識したことで、語彙力が格段にアップしました。
理科科目
基本的なインプットを終えたら、とにかく問題を解くことを意識しました。私は暗記が苦手だったので、問題を解いてイメージをつかんでから、暗記事項をセミナーシリーズや重要問題集などの問題集の各章のはじめにあるまとめのページを見て覚えました。
化学はまずmol計算から完璧にしていくのがいいと思います。物理は単位の確認をすることで何を求めているかの理解が深まると思います。
高校1年から受験直前までの模試の成績推移
私は2年生まで模試を受けてはとにかく判定ばかり気にして、毎回E判定の文字を見てはため息をついていました。
しかし3年生になってからは細部のどこができてどこができなかったかまで見て、試験直後と結果が返ってきてからの2回復習していました。一度間違えた問題は二度とミスしないよう自分に言い聞かせて復習することが大切です。
下記に高校1年生からの模試の成績を記載しますので、何か参考になれば幸いです。
高校1年生の模試成績
高校2年生の模試成績
高校3年生の模試成績
受験勉強で最も大変だったこと
登下校に電車で片道1時間半かけて通っていたうえ学外のスイミングスクールに通っていたので、学習時間の確保が一番の課題でした。水泳がある日は家に着くと夜10時近くになります。そんな状況でも放課後の時間を大切にして練習が始まるギリギリまで学校の図書館や閲覧室で勉強をしたりお風呂で単語帳を読んだりしていました。
それでも家に帰ってから机に向かわないと不安になったので、夜遅くまで勉強しました。そのせいで、机の上で寝落ちしたり、風呂で寝て呼吸ができなくなって目が覚めたり、力尽きて家の地べたで寝てしまったこともありました。もちろん授業が実になってなかったことも事実です。でも自分の中ではやらない後悔よりやった後悔だと思っていたので後悔はしていません。どうしても東北大学に行きたいという気持ちがあったので、やり切れたんだと思います。
友達や家族そばにいてくれた人の支えがあってこそ達成できた
何より私の心の支えとなったのが、私の周りにいてくれた人たちです。この三年間、心身ともに追い込まれたことが何度もありました。でもそのたびに周りの人たちが助けてくれました。成績が右肩下がりになった時や、部活でけがをして落ち込んだ時には友達が愚痴を聞いてくれました。受験の結果が出るまで不安で仕方なかったときは先生が話を聞いてくれ、部活でうまくいかなかった時や、道を踏み外しそうになった時は卒業した先輩が助けてくれました。
この3年間でたくさんの人に支えられました。家族もその一員です。兄弟は賑やかで私が机に向かっているときも騒がしくて時々腹が立ちましたが、一番そばで支えてくれました。家に帰ると温かい家族がいるのが一番の支えだったと思っています。最後まで戦い抜けたのは私の味方でいてくれた人たちのおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして勉強面ではクラスの3、4人がAO入試を受けないにもかかわらず昼休みや放課後に時間を作ってくれて、AO入試の対策に付き合ってくれました。わからなかったところは調べて次の日の朝に分かりやすいようにかみ砕いて教えてくれました。私が合格できた一番の理由はこの人たちの存在です。自分の勉強時間を返上してまで教えてくれたことには感謝してもしきれないぐらいの気持ちでいっぱいです。
自分の気持ちを曲げず、周りの人を巻き込もう!
ここまで長々と書いてきましたが、どんな困難も周りの人たちがいれば乗り越えられると思っています。そして最後は自分の意志をどれだけ曲げずにいられるかです。それをとやかくいう人たちがいても応援してくれる人は必ずいます。その人たちへの感謝を忘れず、自分の本当に進みたいと思える道を見つけて信じて進んでいってください。
私が使っていた教材の詳しい使い方などはイクスタの中に既にアップされているのでぜひ参考にしてください!
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