イクスタコーチで使用する大学受験長期計画の管理方法:マスターカレンダーとは?
こんにちは、イクスタコーチの土井です。今日は1月26日、まもなく有名私立大学の入試が始まります。イクスタコーチ受講生の個別試験一発目は1月27日の同志社女子と2月1日の関西大学です。
「科目別に参考書がたくさんあって今日はどれをやればいいかわからない〜!」となってしまうこと、ありませんか?
特に国公立大学志望だと主要科目に加えて共通テスト対策の教材も増えます。しかも各教科、知識、理解、演習など数多くの教材を使うことになるために、合計で30冊になることもしばしば...
でもそれはしょうがないんです。しょうがないし、むしろ正解。
大事なのは数多くの教材をどうやってコントロールするのか。限りあるリソース(時間や集中力の限界)を使って、1%でも合格率を上げるためにはどの教材をどれくらいやればいいのかを判明させたい。
うまくやるのはとても難しいこれらの管理方法、イクスタコーチではどのように進めていくのかをご紹介します。イクスタコーチを受講する予定がなくても、参考になるところがあると思いますのでぜひ少しでも取り入れてください。
ではまずいくつかの画像をご覧ください。
イクスタコーチ:マスターカレンダー
プライバシーに配慮して個人情報は特定できない形でお送りします。
↑旧帝大文系志望受験生のマスターカレンダー
↑旧帝大理系志望受験生のマスターカレンダー
↑ 早稲田・私大文系志望受験生のマスターカレンダー
↑ 早稲田・私立文系志望受験生のマスターカレンダー
上記の画像は一例ですが、イクスタコーチの受講生はご希望があれば上記のような本人専用のマスターカレンダーを一緒に作成して、教材の管理を行います。Google Spreadsheetというツールを使い、常時同期して私と受講生が同時に編集できるようになっています。
受験学年の9月以降は特に教材数が増えていき、30くらいの教材を進めないといけないこともあります。英語や国語は特に幅広い力が求められるので教材数が多いですね。しかも直前期にはこれらに個別過去問やセンター・共通テスト過去問、共通テスト実践問題集が加わってきます...改めて見てみても大変...!
教材はできるだけ少なくしたいですが、普段から効率を求めている私でもこれくらいの教材になるのは避けられないと思います。
逆に、社会に出てからこれほど多くのツールを同時進行で管理しなければならないことはほとんどないので、とても良い訓練になりますし、too muchな訓練とも言えますね...汗
マスターカレンダーの使い方
このカレンダーは「使っている教材の進行の抜け漏れをなくす」ためのカレンダーです。活用する手順は、まずこれから入試までに使用しようと思っている教材を科目別に左から3列目に記入していきます。使用する教材は事前に私と一緒に検討してあります。
①教材をリストアップしたら、上から3行目にその週で勉強できる時間を予測して記入します。この時間が1週間あたりの勉強できる上限時間です。
ここで出した上限時間を、それぞれどの教材に割り振るのかを決めていきます。
②該当の行と列のセルに、その週にその教材を何時間くらい勉強するのかを記入します。例えば、英単語は毎日30分と決めていれば合計3.5hになりますね。
③大体の予想でいいので、その週にそれぞれの教材で何時間くらい勉強するかを記入すると、上から4行目の灰色の行に、教材ごとの時間の合計が自動計算されるようになっています。
予想した②教科ごとの合計時間が①を超えていなければ、物理的には全教材を予定通り触れられるということになり、破綻のない計画になります。ただ、このカレンダーを作るとほとんどの人が、②やりたい勉強時間と①実際にできる勉強時間が大きく異なり、②やりたい勉強時間が増えてしまいます。
そこで、現実的な計画にできて、かつ今の本人にとって最重要なところから固めることができるような優先順位で教材と時間を決めていきます。
これを、想定できるまで遠くの未来まで計画を立てて、例えば2ヶ月後までに速読英単語は合計で何時間勉強することができるかの予想を立てます。
大体の受講生は約2時間くらいで2ヶ月分の計画を立てることができますね。
マスターカレンダーで時間枠を確保:そこから分量を具体化
マスターカレンダーで、週ごとの教材の使用時間が分かりました。ここまでで十分ではなくて、さらにここから教材ごとに1週間あたりに進める分量を決めます。例えば速読英単語を1週間に3.5時間分勉強できることがわかったら、3.5時間でどれくらい進めることができるかを宣言します。3.5時間で最低20ページ、もしくは10章分など、最低でもこれだけは進めたい(可能であればもっと進める)分量を決めて、次週の面談時にそれが達成できたかを確認します。
最初は時間に対しての進める分量は予想しにくいのですが、毎週トライアンドエラーをしていくうちに、自分はどれくらいのペースで進めることができるかがわかるようになってきます。そうして、勉強の管理も徐々に上達していきます。
細かいこれらのプロセスを原則、すべての教材で進めていきます。また教材によっては宣言だけでなく、定期的に内容が理解できているかのテストも行い、自分の想像している定着度と本当の定着度に差がないかを確認します。
いつまでに終わらせなければいけないかを見える化することで、焦る
大学受験で使うたくさんの教材を頭の中だけで管理するには無理があります。私はこれまでの人生でそうしたマルチタスクは得意な方だと自負していますが、さすがに数十のものを同時に管理するのには、思い出すだけで時間がかかりますし、頭がパンパンになって疲れてしまいます。
ですのでこうしたカレンダーに見える化することで、忘れたら見直せばいいだけにして、考えて思い出すために必要な時間を最小限に止めることができます。
また、このカレンダーを作ることで、例えば2ヶ月後までにどれくらい勉強できるかが分かり、大体が「予想よりも進めない...!」という感想になります。見える化して初めてそうしたことに気付くことができるので、毎日本気でやらないと間に合わない、ということが実感として感じることができるのも利点ですね。
オンラインツールだから簡単に修正・共有が可能
そもそもこのツールは「使っている教材の進行の抜け漏れをなくす」ために作成しています。この目的が達成できるならば、頭の中や紙でもいいわけです。目的を達成できるのであればどんな方法でもいいのですが、いくつかのものにチャンレジしてきた結果、この方法が一番良いと思います。
家庭教師でも予備校でも出来ない、オンラインでお互いが自宅にいるからこそできる、とても便利なツールだと思っています。
今回はイクスタコーチで使用するマスターカレンダーをご紹介しました。勉強の進行管理に困っていたり、やる気はあるけどゴチャゴチャになってしまう受験生はこうしたツールを自分で作ってみるといいかもしれません。イクスタコーチを開始すれば、私が責任を持ってこうしたツールで「いつまでに何をやらなければいけないか」をサポートしますので、もし困っている受験生がいれば、一度ご相談くださいね。
イクスタ土井
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ