生物選択の壁を乗り越えろ!独学で東京農工大学に合格した私の生物の勉強法と参考書!

受験生のみなさん、こんにちは!東京農工大学農学部の直生です!

同年代は国公立に60人ほど進学している都立高校出身で、高校2年では模試で学年半分以下の成績を取ってしまったことがあります。そこから、勉強計画を自分なりに工夫し立て直して、第一志望だった国立の東京農工大学に進学しました!東京農工大学について気になる方は調べてみてください!!いい大学です。

> 東京農工大学 - 公式

そんな私が生物の成績を伸ばすための勉強法と参考書をご紹介します!生物は受験者数が少なく他の教科と比べてネットに情報が少なくノウハウを得にくいですよね。文系はヨワヨワなので文章もヨワヨワかもしれませんが、ご容赦ください。

注意!!超難関大(東大、京大、東工大など)の勉強はまた違ったアプローチが必要です。ただ、途中までのプロセスは同じなのでそこにプラスするとレベルを上げていけます。

高3春から入試までの生物の成績推移と勉強法

生物の勉強を始めた当初(4月)は、授業もちゃんと聞いていたので模試でも割と良い点数が取れていたと思います。

しかし、そこで私は浮かれてしまいます。「俺、いけるんじゃないか??」とか謎の余裕ですね。笑

6月から10月は模試の成績が出ずに挫折

そして、6月の模試に突撃します。結果は、、見事に散ってしまいました。偏差値55ないくらいだったと思います。

「こんなはずでは、、、」と落胆していました。そこで生物のやる気に火が付きました。

夏休み終わりでもまだ伸びていませんでした。8月の東進共通テスト模試は偏差値55ほどで成長を感じられなくて夏の勉強に後悔を覚えました。でも、結果的に夏で生物の基本的な部分が積み上げられていたので、10月、11月と順調に生物の点数は伸びていきました。

10月の駿台ベネッセ模試の記述で偏差値6011月の駿台ベネッセ模試で偏差値61まであげることができました。それ以降は、知識の補修や記述力の向上に努めました。

生物は知識量がかなり多い科目なので、定期的にメンテナンスが必須となります。例えるなら泥団子のようなもので、作ったときはピカピカになりますが、放置するとぴきぴきとひびが入っていきます。そのひびというのは、定期的にメンテナンスをすることで発生しづらくなります。さらに磨きをかける場合(応用力、記述力)は上から研磨剤をかけるとさらに強くすばらしく美しいものとなります。生物もそんなイメージです。

そして最終的に生物は、農工大の二次試験で6割超えるくらいを取れるようになりました。

生物に使った参考書と具体的な勉強法

僕は生物を勉強するための使った教材は以下の通りです。

大森徹の生物記述・論述問題の解法

> 大森徹の生物 記述・論述問題の解法 新装版 - Amazon

生物ニューグローバル

> ニューグローバル 生物 - 東京書籍

生物知識の焦点

> 生物 知識の焦点 - Amazon

資料集

過去問

です。

0から入試レベルまでの生物という科目の構造

生物の構成要素についてお話しします。

生物は、まずは基礎力が重要です。基礎力というのは、教科書に大きく掲載されている部分のことを言い、ここを落としては応用問題に入れないと言ったところです。生物の勉強を始める際は、ここを最優先で固めることが必須となります。ここをサボると上に応用内容が乗っかっていきません。なので、必ず計画では基礎力をつけてから発展問題につながる勉強計画を作るようにしましょう。

発展内容に関しては、

記述力

想像力

が中心となります。

二次で問われる生物の記述力を鍛える方法

記述力は、なにを聞かれているかということです。ここはなかなか1人ではわからない部分なので、私からは2つの方法を提案します。

1.自分の解答を客観的に添削してもらう

1つが、学校の生物の先生や生物に精通している人に添削してもらうことです。私自身、学校がある日は先生に解いた過去問の問題を持って行って記述の要点を聞くようにしていました。最初は、必ずコテンパンにやられて萎えます、必ず。

ですが、徐々に満点に必要な記述のポイントの傾向がつかめてくると思います。これは、先生に時間をとってもらってお願いするようにしましょう!!行き過ぎて申し訳ないくらいでいいと思います。(自分は先生の電話番号を聞いて夏休みに、ショートメッセージを送って電話で添削してもらっていました。笑)

自分の学校には生物の先生がいないよーとか、先生と話しづらいよーって人は、lineでオープンチャットがありますよね、そこで生物の質問を受け付けているグループが多くあるので入って質問してみましょう。見知らぬ人なのにここまで丁寧に対応してくれるのか!と驚くことだと思います。積極的に周囲の環境を活用していきましょう。

大森の記述。論述問題の解法は控えてに言って最高

2つ目が、記述の参考書を個別に買うということです。上述した通り、「大森徹の生物記述・論述問題の解法」をやっていました。控えめに言っても最高な参考書です。

この参考書のいいところはまず問題量が多いところです。多く演習を積めるので、記述に対するイメージが変わりました。

記述がめんどくさいものから、少し楽しいと思えるようになりました。また、この参考書では入試で頻出の問題を多く掲載しているので、過去問でやっているとき「ここ大森でやったところだ!」と気付くことがありました。ですから、記述に不安があるという生物選択者には絶対におすすめです。

生物の二次で必要な「想像力」って?

次に想像力について話していこうと思います。

生物というのは1分野で完結するものではありません。複数分野を横断して知識が繋がっていく特徴があります。ですから、想像力、つまりすぐ複数分野の知識を思い出す必要があるのです。

そのためには、アウトプットの精度を上げる必要があるので、ここもまた生物選択の鬼門となるでしょう。では、どのように精度を上げればいいのか、話していきます。

参考書は、なんでも大丈夫です。教科書と資料集があればなお良いという感じです。今この記事を読んでいる皆さんで、呼吸のクエン酸回路の物質の出入りや移り変わりの様子を暗記するのに苦労したという人はいませんか?

実際に私は4回以上覚え直した記憶がありますが、最後に気づいたのが「イラストで記述して暗記する」ということです。この勉強法は10月くらいに気付いてやり始めました。

生物のイラスト記述法!

具体的には、

  1. 教科書、資料集に書いてある図の要点を抽出。
  2. なんとなく思い出せるくらいまで頭に入れる。
  3. 図を白い紙に思い出して写す。(少しオリジナリティがあったほうが記憶に残りやすいです。)
  4. 教科書・資料集に書いてある事項を先ほど書いた白い紙に写す。
  5. これを再現できるようになるまで繰り返す。

です。

例えば、カルビンベンソン回路のイラストがあるとすると、この図をまるまる描けるようにするという感じです。

カルビンベンソン回路に関する問題の付随情報なども書いてみるといいかもしれません。(ちなみにrubpとpgaの問題は頻出です。)

正直この勉強法はすっごく楽しいです。受験期の最後のほうは割とこの勉強法で乗り切っていた部分がありました。最初のなんとなく頭に入れて白紙に書き出すという流れに動き出すのにとても労力がかかります。(例を挙げるなら、やったほうがいいとわかってるんだけど、なかなか集中できない高校1年生の最後の定期テストのテスト期間の感覚です)

これをやることによって、何がいいかというと、まず頭の中で図が想像できるようになります。(別に画像記憶の能力を持っているわけではありません。)このおかげで、復習効率が爆上がりします。

私はこの勉強法をやっていったおかげで、二次試験の合間に、余白の紙に図を書いて最終確認をしていました。ここで書けるとめちゃめちゃ安心するんですよね。

あと、もう一つ大きなメリットがあって、それは前述の通り複数分野の知識が結びつきやすくなります。発展問題を解いている頭の中を記してみるならば、「あの図でいうところのあの部分が実は関係があって、こういった現象が生じているのか!(はっ!!)」のような感じです。(すごくあいまいですが許してください)

以上2点が生物における基礎力の次に必要な「記述力」「想像力」とその鍛え方でした。ここまで十分にできていれば、過去問でかなり取れるようになってくるフェーズに突入してくるという感じです。

過去問の取扱い方

今まで問題集を勉強してきていざ赤本での過去問演習に入ってみると「解説少なくて見づらくてきつい!!」となって過去問の使い方がわからないと思うんですね。実際私も参考書をやっていた時のほうが断然生き生きとしていました。解説の部分は先ほどのように周りに頼る戦法で大丈夫だと思いますが、とりあえず過去問の立ち位置を記しておきます。

  1. 過去問はほぼ確実に受ける大学の難易度である。
  2. 過去問は緊張感を持って取り組める良教材である。
  3. 過去問は今の実力を確実に反映する。

です。

こう聞いて過去問の素晴らしさが少しでも伝わればいいなと思います。生物において過去問は記述力を試す機会にもなるし、出題傾向を知ることもできます。こうして、何回か過去問を解いて採点、復習すると、自分の弱みがわかったり、これからの分野ごとの計画が立てやすくなります。詳しくは後ほどの記事で書くつもりです。

最後に

生物の勉強法で迷っている受験生。記述力や応用問題が解けるようにならない受験生。そんな受験生にすこしでも役立てる記事になったらいいなと思い記事を書いています。また、生物は受験者数が少なく、インターネットに他の教科に比べて情報が少なく情報が得にくいっていう事実があります。でも、そんなときこそ周りの環境を大切にしてみるといいかもしれません。友達とか先生とか、オープンチャットの人でも構わないです。

その人たちは自分では、見つけれなかった答えを知っているかもしれません。

私も、そんな逆境に立つ受験生のお役に立てれれば嬉しいと思っています。

執筆:直生 東京農工大学農学部、イクスタコーチ卒業生


化学も同様に独学で伸ばして農工で合格点を取ることができるようになりました。勉強法や使った教材を紹介しているのでこちらもぜひ参考にしてください!

> 【化学】高3の5月にほぼゼロから共通テスト85%、農工大でも65%取れるようになった化学の勉強法と参考書 - イクスタ

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土井万智

土井万智

土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のサポーター

Youflex株式会社代表取締役。早稲田大学教育学部出身。2014年早稲田大学教育学部社会学科在学中に「大学受験業界の情報格差」を解決するためのサイト、イクスタを創業。累計2000万アクセス。
IT系スタートアップ企業で法人営業、Webエンジニアなどを務めたのち、2018年からイクスタに復帰。
現在はWebサイトやYoutubeなどのメディア運営と、オンラインの面談で受験生の独学を支援。東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県など首都圏を中心に、愛知県や兵庫県など、北海道から沖縄まで全国の受験生がイクスタコーチで志望校に合格。
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