高校で下位25%にいた僕が埼玉大学工学部に合格できるまでの勉強法と参考書!
はじめまして、現在埼玉大学工学部情報工学科に在学している益子です!
今回は私が埼玉大学に現役合格するまでの軌跡をぜひ後輩にも伝えたいと思い合格体験記を書いています!
私は中学時代、さほどまじめに勉強をしておらず、県内の偏差値60前半の高校へぎりぎり合格しました。合格できたは良いものの、最初のテストは400人中300位といったぼろぼろの結果で高校生活の幕を開けました。
当時はさほど危機感を感じておらず「ぎりぎりで入ったし、周りは中学の頃の人たちより頭がいいんだからしょうがない」と本気で思っていました。
入学当初の模試の成績は進研模試で偏差値50~55、河合模試で偏差値45~50といった何とも言えない成績でした。
◇この記事の目次◇
第一の転機 〜志望校を決めた日のこと〜
そんな私に受験における転機が訪れたのは高校1年生の6月。
同じ部活の同級生が突然志望校を聞いてきたのです。
志望校がまともに決まっていなかった私は、近場にある入れそうな大学の名前を咄嗟に伝えたのを今でも覚えています。
その日を境にその友達は進路についての話を私に対して何度も聞いてくるようになり、徐々に焦りが生じました。
その焦りから大学について自分で調べてみようと思い、関東地方の国立大学を徹底的に調べ上げ、自分が入りたかった情報科がある所だけをリストアップしていきました。
そんな中で志望校となる筑波大学に出会いました。
筑波大学に決めたきっかけは研究が盛んに行われていること、自宅からぎりぎり通えること、そして何より目指すといった意味で丁度よいレベルのように感じたからです。
そこから自分の高校の筑波大学への進学実績を調べ、とりあえずこの高校で何番目以内に入っていれば合格が狙えそうなのかを調べてみることにしました。すると、昨年度に筑波大学に合格した人は2人のみで筑波大学より偏差値的に上の国立大学に合格している人はたったの2人だったということが分かりました。決して進学実績が良いわけではない母校では、早慶も合わせて10人に満たない合格者しかいないことがわかりました。
その時に受けた絶望を今でも覚えています。それと同時にどこからかやる気が沸き上がってきました。こうして第一志望校である筑波大学を目指すことになりました。
「1日1秒勉強」というマイルール
それからというもの、毎朝学校に早く着いて30分ほど勉強をしていました。高校では水泳部に3年間所属していたため、家に帰るのは毎日19時30分ごろでした。そこで自分で勉強についてルールを決めて毎日勉強を続けることにしました。
そのルールというのが「1日1秒勉強」です。
その名の通り1日に1秒以上勉強することを意識して毎日勉強することにしました。簡単に言えば、勉強しない日をなくしたのです。いくら部活で疲れていても、体育祭や文化祭で帰りが遅くなっても、毎日机に向かってワークの問題を一題でも解くという習慣を1年生の夏から2年生の冬までずっと続けていました。
徐々に勉強時間が増えていき気付いたら毎日最低でも1時間、多い日はテスト前ではないもにもかかわらず2時間以上勉強していました。これは中学生のころ毎日だらけてばかりいた自分とは大違いでした。
そんなこんなで地道に勉強を続けていると、高校2年の終わりごろには定期テストで400人中10位を取るほどまでになっていました。
しかし、この当時は学校の定期テストでより高い順位を目指そうとしていたのでテストの勉強ばかりを行っていました。これはもちろん悪いことではないですし、模試の順位も学年で30位ほどを取れるまでになっていたのですが、受験勉強に全く手を付けていませんでした。
第二の転機〜ゲーム感覚で楽しむ勉強法〜
そんな私に二度目の転機が訪れたのが高校2年の冬でした。
当時の私は勉強は大変なものだとして毎日必死に頑張って勉強を続けているような状況でした。
そんな高校2年の冬にある一人の友人に出会って大きく考え方が変わることになりました。その友人は学校でもほとんどトップの成績取っており、私の憧れでもありました。
私はその友人に受験勉強の相談をすることにしました。私は予備校に通っておらず受験勉強を何から始めればいいのか分かっていなかったので、そのことを相談してみました。
その時に友人が勧めてきたのが、「アプリを活用した勉強」でした。とくにオススメされたのが「> 旺文社 ターゲットの友 - 旺文社」と「学校ネット 古文・漢文 - Google Play」でした。
正直、
「アプリでの勉強なんて限界がある」
「結局他のアプリをいじってしまうのではないか」
と思っていました。
しかし実際にやってみるととても面白く、その友人とアプリ内の点数を競って毎休み時間をそれに費やしていました。そして気付いたらそのアプリ内に出ているすべての単語を網羅していたのです!
ちなみに私は現在塾でアルバイトをしており、受験生によく英語の勉強の仕方がわからないと相談を受けることがあるのですが、私の場合はこのターゲットの友と、自分で解いた模試・河合塾が出している河合模試の過去問集での問題演習を中心に勉強していたのでこれらをオススメしています。これはかなり私に合った勉強法で大きく得点を伸ばすことができました。
高3で本格的な受験勉強開始
そんなこんなで高校3年生になって本格的な受験勉強を開始しました。以下に教科別の勉強法を紹介するので、国立理系志望の方は特に参考にしてください!
英語
英語は、センター試験、私立、国立二次の全てで使用する主要科目でした。英語は先ほど述べた通り英単語や英文法はアプリを使って学習し、英語長文は自分の解いた模試を使って復習を中心に勉強していました。
センター試験やMARCH以下の私立入試は単語が最も大事だと考えていたので、わからない単語が長文内で出てきたら必ずメモを取ってすべて覚えるように意識していました。
数学
言わずもがな重要科目で、センター試験で数学IAIIB、私立入試と国立二次で数学IIIまで使いました。数学に関しては高校1,2年生のころからかなり自信があったのでセンター試験の対策は11月から行いました。高校3年の前半は主に数IIIの演習に時間を割きました。
また、国立二次試験では数学の配点が高かったので記述対策を念入りに行いました。参考書は「理系数学入試の核心 標準編 - Amazon」を愛用していました。
化学
こちらも主要科目で、センター試験、私立、国立二次で使う予定でした。私の学校では化学の学習範囲が2年生ですべて終わっていたのですが、3年の春に受けた模試であまり内容を覚えていなかったので念入りに復習を行うことにしました。
用いた参考書は、「セミナー化学」で、理論化学は7月までに、有機化学・無機化学は夏休みを使って徹底的に復習しました。
物理
こちらも主要科目で、センター試験、私立、国立二次で使う予定でした。物理が一番の苦手科目だったので全科目の中で一番時間を割いた教科でした。
使った教材は、基礎基本を身につけるために「セミナー物理」を、その後実践的な問題に取り組み、記述の問題に対応できるように「良問の風」を活用しました。「セミナー物理」は高校3年の夏休みで仕上げ、その後「良問の風」を使っていました。
国語
国語はセンター試験でのみ使用しました。今は共通テストになっていますね。
現代文に関しては得点のブレが激しかったため古文・漢文で常に高得点を狙えるような勉強を意識しました。
古文で用いた参考書は「マドンナ古文単語」で、漢文と現代文に関しては特にこれといった参考書は使わずでした。勉強を開始したのは古文の単語が7月頃、それ以外が10月頃で、センター試験のみの利用だったので実践的な演習を積んで感覚を養うことを意識しました。
現代社会
現代社会はセンター試験で使いました。高校3年の11月頃から「現代社会集中講義」を使って本格的に勉強を開始しました。現代社会に関しては暗記が主だったので、同じように現代社会選択の友達と問題の出し合いをしていました。これが結構効果があり、お互いの知識や覚え方を共有できるのでぜひ暗記科目で実践してみてほしいです!
高3の模試の成績推移
そんな勉強を積み重ねていった結果、徐々に模試にも頑張りが結果として表れてきました。
まず、記述模試は冒頭で触れた通り進研模試偏差値50~55、河合模試偏差値45~50だったのが、5教科7科目(理系選択)における偏差値が進研模試で60、河合模試で55までになりました。
5教科7科目(理系選択)とは理系の国立志望の中での点数であり、高校生全員を含む模試結果よりもより周りのレベルが上がっているので、より成長がうかがえる結果となりました。
また、マーク式模試は河合模試で3年の初め560点だったのが、センター直前模試で650点まで上昇しました。そのセンター直前模試の結果が以下のとおりです。
国語 136/200
英語 143/200
現社 77/100
数学ⅠA 67/100
数学2B 94/100
物理 56/100
化学77/100
合計650/900(72.2%)
筑波大学を狙うには少なくとも700点程度必要なためあまり良い結果とは言えませんが、自分にとっては過去の頑張りが実ったようでとても嬉しかったです!
センター試験当日
そして迎えたセンター試験当日。筑波大学がセンターよりも二次試験を重視していることから冬休みまで全くセンターの対策をしていなく、冬休みからセンター試験の対策を始めました。センター試験前の1か月はほとんどセンター試験の過去問演習に時間を費やしていました。
センター試験当日は目標を700点に設定していたので、今までに取ったことのない点数を取らなくてはならないといった変なプレッシャーを自分でかけてしまいとても緊張してしまいました。
変なプレッシャーからか、分からない問題が1問あるだけで変な汗をかいてしまい、それがマイナスの方向へとつながってしまいました。本番の結果はセンター直前模試よりも低い632点となってしまいました。内訳は以下です。
国語 151/200
英語 131/200
現社 60/100
数学ⅠA 72/100
数学2B 69/100
物理80/100
化学 69/100
合計632/900(70%)
センター直前模試は基本的にセンター試験よりも難易度が難しめに設定されているため、直前模試との差はたかが18点ですが、筑波大学を目指すには大きな差でした。
自分で自分にプレッシャーをかけすぎてしまったのが敗因でした。
実はセンター試験1日目が終わった後、居ても立っても居られず自己採点をしてしまいました。そして自分が700点取るための2日目の点数を逆算した結果、余計に2日目にプレッシャーを感じてしまいました。
「数学で9割取らなきゃ終わる」といった考えが頭の中に常にある中で試験に臨んでしまった結果、その年の数学は例年よりも問題が難化したことも相まって、焦った私はさらに点数を落とし、得意な数学でコケてしまいました。
センターが終わって埼玉大学二次試験までの過ごし方
センター試験終了後、私は家に帰って自己採点し、気持ちは沈んでいました。センター試験に成功している同級生を見て自分と比べてさらにへこみましたし、そこからまた新たに二次試験の勉強を始めるのはとても辛かったです。
ちセンター試験が終わった翌日、学校でセンターリサーチの提出を求められました。センターリサーチとは、自分の点数と志望大学をいくつか記入し、その志望大学でのセンター試験終了後の位置を知らせてくれるといったものです。
第一志望に筑波大学情報学類情報科学科を、第二志望に埼玉大学工学部情報工学科を、またその他私立のセンター利用なんかを記入して提出しました。
センターリサーチの結果は、筑波大学がE判定でボーダーとは程遠く、埼玉大学がC判定でボーダー上でした。担任の先生と話し合い、ここまで全教科を勉強してきたのだからどうしても国立に行きたいという旨を伝えました。すると、担任の先生は埼玉大学の魅力をいくつか語ってくれて、埼玉大学へと志望大学を変えることを決意しました!
しかし、こちらの道も決して甘くはありません。願書を提出した数日後にインターネットで出願倍率を見ることができるのですが、志望校である埼玉大学工学部情報工学科の倍率は約5倍でした。
私の受験した年がセンター試験最後の年だったのも影響したのか、千葉大学や横浜国立大学、筑波大学や東京農工大学などの埼玉大学よりも難易度が高い大学を志望していた受験生が一気に埼玉大学に願書を提出していました。
倍率が高くて怖かったと思う反面、絶対に落ちたくないという固い意思もあり引き続き勉強を続けました。
二次試験の科目は数学と小論文だったため数学は冬休み前まで続けていた勉強を継続し、小論文は参考書を使って知識をインプットしたのち、実際に書いたものを学校の先生に添削してもらうなどをして対策して受験本番を迎えることになりました。
埼玉大学の二次試験までの私立の結果
迎えた国立二次試験当日までの私立の入試結果は決して満足行く結果ではありませんでした。
東京理科大学工学部情報工学科 一般 不合格
中央大学 センター併用 不合格
芝浦工業大学 一般 不合格
法政大学 一般 合格
東京電機大学 一般 合格
東京電機大学 センター利用 合格
しかし私立の結果はこの時の自分にとってはどうでもいいと割り切ることができました。私立の結果が悪かろうがあまり気にすることなく埼玉大学の試験に臨むことができました。
当日受験会場に着くとすでに多くの受験生が着席していましたが、私は筑波大学からレベルを下げて挑んだためかセンター試験の時よりも気持ちが軽く、あまり緊張することなく試験に集中することができました。
その結果、試験に無事合格することができたのです!
実際に国立大学の受験を終えてみて感じたのは、各教科ごとの勉強バランスが大事ということでした。
教科数が多いからこそ、何かの科目をおろそかにしてしまいがちで、その科目のせいで志望校に届かなかったり不合格になってしまったりすることもあります。
自分の今の科目別の状況をしっかりと把握して、好き嫌いに左右されずに適切な時間配分を心がけることが大切だと思います!
埼玉大学の数学で合格点を取るための勉強法もまとめています。ぜひ読んでください!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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