私立大学で最も本格的な社会学部、立教大学社会学部を現役生が紹介するよ!
立教大学社会学部社会学科に通っているタイヨウです。
この記事では立教大学社会学部について紹介します。
内容を大きく二つに分けると、最初に立教大学全体に関わる紹介をして、そのあとで立教大学社会学部について紹介します。
◇目次◇
1.立教大学の特徴とキャンパス環境 | 立教大学のキャンパスは池袋と新座にあり、特に池袋キャンパスは繁華街に位置する | 歴史ある建物や大きな図書館が魅力 | 学生は多様なバックグラウンドを持ち、明るく活気ある雰囲気 | |
2.立教大学社会学部の学科とカリキュラム | 社会学科、現代文化学科、メディア社会学科の3つの学科がある | 各学科で異なる専攻があり、幅広い分野を学べる | ゼミは3年次から所属し、卒論を書くことが一般的 | |
3.社会学の意義と進路選択 | 社会学は社会の構造や問題を研究する学問 | デュルケム、ウェーバー、ジンメルなどの学者が基礎を築いた | 卒業後の進路は多様で、メディア、NPO、企業、公務員などが一般的 |
立教大学のキャンパスと周辺の環境
立教大学は池袋と新座にキャンパスがあります。社会学部は池袋にあります。池袋は大きな町で、エリアは大きく東口、西口に分かれます。東口は繁華街でには高いビルや大きな店がたくさんあります。西口には芸術劇場、中国人街、飲み屋、住宅地、立教大学があります。立教大学の周りには安い飲食店がたくさんありますよ。
キャンパスには戦前からある建物が残っていて、1号館、第一食堂、その両側の建物がそれです。歴史を感じるキャンパスです。休み時間にはキャンパス内や周りの道に学生が溢れていて人が多い印象を受けますが、それ以外はそこまできゅうきゅうだとは感じません。図書館がすごく大きくて、自習スペースも快適でとても良いです。
立教大学の学生の雰囲気
経営学部と社会学部は一番明るい人たちが多い学部だと言われているそうです。経営は明るい人たちが多いだけでなくグループワークなどが多く、みんなが明るくならざるを得ない環境です。誰かの誕生日には学科のラインが賑わうそう。
社会学部はまた雰囲気が違って、文武両道タイプの明るい人が多いイメージです。最初の交流会で全然話してなかった人同士でインスタグラムを交換しあい始めたのでその時はもうダメだと思いました笑。とは言え、実際は色々な人がいるので友達が全くできないなんてことはありません。社会学部というと幅広く学べるイメージがあるので、それに惹きつけられて入った人が多いです。だからか、これがやりたいという目的意識がある人が少ないかもしれません。
一方で中には自分のルーツやから民族の問題、ジェンダーの問題をやりたいという目的意識を持って入ってくる人もいます。
立教とよく比べられる明治や青山。違うところがあるとしたら?
明治 立教 青学はよく比べられますよね。笑
学生の雰囲気でいうと、立教は明治より明るい人が多いイメージです。立教大学では学科ごとの授業だと一人で受けている人は少数派ですが、明治では特に男子の場合一人で授業を受けている学生が多いようです。
ちなみに立教は学生数が比較的少なく小規模です。
この3つの大学の1番大きな違いは、設置されてる学部学科です。似ているようで、それぞれの大学で特色のある学部が揃っているので、ぜひ時間をかけて比べてみてください。
たとえば今回紹介する社会学部は立教にしかありません。強い学部も違って、立教だと伝統ある学部は文学部、社会学部、経済学部です。ちなみに立教の教授曰くで一番伝統と実績があるのは文学部だそうです。新しい学部だと経営学部、異文化コミュニケーション学部は特徴があり、人気のある学部です。
明治大学では政治経済、法、商が有名で、新しい学部だと情報コミュニケーション学部の人気があるそうです。
青山学院大学だと、文学部英文科が歴史がある学部として有名で、新しい学部では国際政治経済学部、総合文化政策学部が人気です。行きたい学部が家から通いやすいキャンパスにあれば最高ですね。伝統ある学部では先生のレベルが高かったり、実績があったりするのでいいと思います。新しくて人気の学部はカリキュラムが今の時代に沿っていたり独特だったり魅力があることが多いです。
立教大学 全学部に関わるカリキュラム
英語、第二外国語、教養科目は決められた単位数をどの学部でも取る必要があります。英語、第二外国語は1年だけで、普通は同じ時間で2単位もらえるところが1単位しかもらえません。なので、3、4年で時間を開けるためにマックスの42単位取る場合、一年生は余分に授業を取らないといけません。また、面倒なことに、社会学部社会学科は、週6で必修を入れてきます。なので、1年生は意外に忙しいです。2年生からは楽になります。2年生の先輩は、週4休みで上限に近い単位を取っているそうです。もう社会人になれませんね笑
立教大学社会学部の紹介
ここから学部の紹介をしていきます。授業形態は他の大学、学科とほとんど同じです。みなさんが想像するような感じです。ただ、講義だけではなく手を動かす系の授業がいいと思えばそれを多めに取ることもできるので、授業形態もある程度自分でコントロールできます。
僕自身が立教社会学部に魅力を感じているのは、授業形態やカリキュラムやユニークな取り組みではなく、社会学そのものが面白くて、立教大学社会学部は日本の中でも本格的な社会学部だということです。本格的というのは、同じMARCHの中央大学文学部社会学専攻や、地方国公立の社会学科、横文字の社会学系の学部と比べてみるとよくわかります。教員の数が違います。ということはゼミの数や社会学の中で網羅している範囲も全然違います。横文字系は何かの分野に偏っていて社会学をやりたくて入る場合微妙です。
立教大学社会学部の学科ごとの違い
立教大学社会学部には学科が3つあって、社会学科、現代文化学科、メディア社会学科があります。ゼミは3年から(1年秋と2年春に基礎ゼミが別にある)で、ゼミは他学科のゼミも選べます。一次先行で落ちてしまった場合は、自分の学科のゼミから選ばなければいけなくなります。
他に学科間で違うところは、自分の学科の領域に分類される分野の授業を卒業要件の単位的に少し多く取る必要があるというところです。他学科の授業についても、一部メディア社会学科のインターンシップの授業だけは他学科では受けられない以外は全て受講できるので、学科間の違いはそこまで大きくないです。
そもそも社会学って?
社会科学と社会学は違うよ!
そもそも社会学って何するんですか?とよく聞かれます。また、社会科学と同じ意味だと思っている人もいます。テレビや、YouTubeでよく社会学の人が出てきますが、結局どんなことをやっているのかわかる人は少ないのではないでしょうか。
まず、大学で教えられている学問を分類すると、大きく自然科学(理系)、人文学(哲学、文学、歴史学など)、社会科学(経済学、法学など)に分かれますよね。自然科学は理系です。文系は人文学、社会科学。社会学は社会科学や人文学の中の一分野です。社会学は人文学の方法も社会科学の方法もどちらも使うそうです。
社会学は文学部に含まれている場合が多く、学部として独立しているところは少数です。経済学などと違って、どこにでもあるわけでなく文学部の中にすらないところが多いです。私立だと立教、関西学院、法政に社会学部があります。国公立だと、東京都立大学に学科としてあって有名です。(よくメディアに出ている宮台真司さんがいます)。
東大、阪大、東北大学、一橋などにも社会学科があって、東大はもちろん日本で一番です。今あげたところが比較的大規模で本格的(実績があったり先生の質が高い)な社会学部と見られているそうです。
社会学の簡単な歴史を振り返ると
社会のことを幅広く学ぶものであれば社会学というわけではありません。哲学や経済学のように独自の歴史があります。社会学は新しい学問で産業革命以降にヨーロッパでできていったものです。
社会学を作ったと言われるのがデュルケム、ウェーバー、ジンメルという人たちです。ウェーバーだけは山川の世界史用語集や、倫理の用語集に出てきます。他は知らない人が多いのではないでしょうか (経済学だったらアダムスミスとかリカードとかマルクスなどは世界史で出てきますよね)
デュルケムは自殺という現象から人間の外にあって行動を左右するもの(社会)を考えました。ウェーバーは、資本主義が、実はプロテスタントの禁欲、勤勉の性格から生まれたということを言った人です。ジンメルは哲学者としても有名な人で、デュルケムのように社会というものがあるというふうには見ずに、あるのは人と人との関係で、その関係の内容(学校、軍隊、国、村、同業組合)ではなく、その形式(支配、敵対、協力など)に注目した人です。
社会学から派生する様々な分野
その人たちから始まって、社会学はその後アメリカに渡って発展していきます。一時期社会学でとても力があったアメリカのパーソンズという学者が彼らを重視したがために、他の社会学の創始者が忘れられて、この人たちがばかりが大きく出てくるという事情もあるそうですが。社会学にもたくさんの分野があって、都市、コミュニティ、福祉、家族、ジェンダー、エスニシティ、教育、階層、文化、メディアなどがあります。これを社会学の見方を通して考えるイメージだと大学院生の知り合いが言っていました。最新の社会学はフーコー(フーコーは社会学の人ではないですが)などの考え(人間が主体的に社会変革をすることは無理だという考え)を乗り越えることを目指しているそうです。今も生きているドイツ人のハーバーマス、イギリスのギデンズがそういう学者です。
社会学のイメージを掴むのにおすすめの本やWebサイト
個人的に読むと社会学がどんなものかわかると思うウェブサイトや本、動画を載せておきます。
おすすめの本
> 問いからはじめる家族社会学(有斐閣ストゥディア) - Amazon
社会学の中でも成果が上がっている分野だそうです。特に日本では知っておかないと怖いくらいとても重要な話だと思います。とても身近な話でもあるので面白いと思います。共著で、立教大学社会学部の教授が書いている部分があります。
テレビでも取り上げられた本。沖縄の若者と一緒に生活しつつ、10年にわたって密着して調査したそうです。社会学の調査では統計を使う量的調査インタビュー、参与観察などの質的調査があります。この本の系統でほかに有名なのは、暴走族のエスノグラフィー、裸足でにげる
読んだことはありませんが、デュルケムが社会学とは何かを示すために書いた本だそうです。一番始めの授業で紹介されます。
> プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) - Amazon
一番有名な本です。
社会学第5版(ギデンズ)
有名な学者が書いた入門書。めちゃめちゃ分厚いだけに内容はとても充実している。中古は2000円で他の本と同じくらいの値段なのに内容が濃い、かつ教科書に載るくらい有名な人が書いているので他のどの入門書より圧倒的におすすめ。
YouTube
関西の私立大学の教授のチャンネルです。進撃の巨人を宗教社会学の本と結びつけて解説している動画もあります。
立教大学社会学部生の進路など
ゼミ
さっき言ったように基礎ゼミは1年、2年から所属することができ、卒論を書くゼミは3年生からです。2年次で、どのゼミに所属するか選考があります。ほとんどの人がゼミに所属し、卒論も書くそうです。たまに留学などでゼミに所属せず、卒業研究というもう少し負荷が軽いものにする人がいるそうです。ゼミはたくさんあるので入りたいゼミが見つかるはず、、!
就職について
就職に関しては、就職担当の教授曰く社会学部は、メディアが若干多い他は、業種や進路がかなり多様な学部だそうです。一般企業に就職する場合が多いですが、公務員や教員、NPOなど進路が多様なのは、まさに社会学部を選んで入学する学生の特徴を表していると言えそうです。
受験生時代は社会学が何かを知る機会は少ないですよね。でも調べてみるとそのおもしろさに気付くことができるはず。上記のおすすめ本や立教大学社会学部のサイトを覗いてみて、進路の選択肢に入れてみてください!
執筆:タイヨウ 立教大学社会学部→国際基督教大学、イクスタコーチ卒業生
独学で立教大学社会学部に合格した僕が、勉強法などを紹介していますのでよければこちらもご参考に!
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