授業も生活も全て英語、在学生も価値観も世界標準!そんな国際教養大学AIUを在学生が紹介します!
国際教養大学、通称AIU(Akita International University)という大学をご存じですか?
今回はAIUに通っている現役在学生のR君にオンラインインタビューを行い、AIUの特徴、魅力について語っていただきました。
R君は高校まで日本の地方の公立で育ち、周りに英語を使う環境が全くないところから、日本の大学の中でも特殊な、授業などキャンパス内はほぼ全て英語で過ごすAIUに入学しました。
実際に通っている学生だからこそ分かる普段の生活や、AIUでのメリットもわかります。AIUに興味のある学生さん必読の内容になっています。
インタビュアー:土井
イクスタの土井とR君は高2の8月から大学受験について毎週やりとりをしていました。
AIUでは全ての授業が英語!でも自分の英語力でついていけるの?
土:まず最初に、普段AIUで生活する中で、どんな感じで英語を使っている?
R:簡単に言うと、日常会話から授業まで英語を使っています。でも、全員が最初から完璧に英語ができるわけでは無いので、大学が英語を学ぶ授業を作ってくれています。EAPって言うんですけど。
土:EAPっていうのはどんな内容?詳しく教えてほしい!
EAPという英語特訓プログラム
R:まず、英語力によってクラス分けされます。入学してすぐにTOEFLのITPテストという670点満点のテストを受験します。そのテストによって4つのクラスに分けられるんです。クラスは1、2、3、ブリッジという分類になります。
クラスごとのイメージとしては、1と2は英語の勉強を頑張っている人、3は留学経験がある人、ブリッジはネイティブレベルで英語が使えるイメージです。テストで500点を取れたら3のクラスに入れるのですが、大半の人は3からスタートしていると感じます。共通テストなどで80点以上取れている人は3くらいには入れると思いますよ。
土:そうなんだ。英語に不安がある人でもそうでない人でも、自分に合った環境から英語を学ぶことができるんだね。
実用英語を徹底的に鍛えられる環境
R:そうなんです!1からスタートすると授業量が多くて、1日2コマ週4日を約1年半くらい履修することになります。2からスタートした場合は1年くらい、3からスタートした場合は4か月くらいで履修が終わります。
EAPが終わらないと普通の授業が受けられないのですが、クラスがブリッジの人はEAPの履修無しで普通の授業を受けることができます。でも、だからと言って3とかブリッジのクラスに入る必要は全く無いです。1、2のクラスからみっちり英語を勉強した方が、最終的に英語力が上がったりしていることがあるので。
土:確かに。じっくり学ぶことが最後に実を結ぶ感じだね。
R:私立大学だと早稲田大学の国際教養学部でも英語で授業が進むんですけど、そちらではEAPみたいな英語の授業が無いので、そこがAIUとの違いかなって思います。ただ、AIUで受けられる授業が本当に全部英語なわけではなくて、教職を取るための授業では日本語を使うようです。
土:早稲田とAIUのどちらを選ぶかは、個人の好みで分かれそうだね。
よし、次の質問にいくね。EPAが終わったら教養系の授業を取っていくと思う。教養系と一口に言っても、様々なものがあると思うんだけど、AIUの授業の特徴ってどんなものがあると感じる?
R:うーん。僕はスパニッシュしか取ったことが無いので、他の授業のことはあまり分からないんですけど。でも、スパニッシュの授業を受けた感じだと、すごく実践的だなと思ったので、他の授業でも実践的な感じで行っているのかなって推察します。
土:あ、シラバスとかも見る機会はあんまり無い?
R:シラバスは一応見られるんですけど、あれだけだとよく分からないです。
土:そうだよね。じゃあ、授業のことじゃなくて、AIUには色んな場所から学びに来ている人がたくさんいると思うんだけど、そういう文化的に豊かな環境での日常での特徴はどんなものがあると感じる?体験とかあったら教えてほしい。
キャンパスに集まる全世界の学生
R:毎日食堂とかに行くんですけど、そこには色んな人がいますよね。でも、他の大学と同じ感じで、いつも一緒に食べている友達と集まると、日本人で集まりがちになってしまいます。逆に外国の人は外国の人同士で集まったり。なので、外国の人と仲良くなりたい!って思う人は、その人が行動を起こさないといけないかなって思います。本当に仲良くなりたいと思って行動すれば、仲良くなれますし。
土:その仲良くなるための機会とか場は、どんなものがある?
R:きっかけになりそうなのは、イベントですかね。4月に入学してからすぐにスポーツイベントがあります。そこでのグループ分けはランダムに行われるので、留学生も日本人もごちゃまぜになっています。そこで協力して頑張ったら結構仲良くなれた感覚はあります。
あとは、サークルです。サークルにも色々あって、ジェンダーについて話すようなものとか、普通にラグビー部とかダンスサークルとか。共通言語が英語になっているので、日本人も留学生も一緒にやっている感じです。そういうところに入っても、色んな友達ができると思いますね。
土:なるほどね、場所が本当にたくさんある感じなんだ。僕は早稲田大学の国際教養学部の知り合いも何人もいるけど、AIUは日本の中だったら一番良い環境なんじゃないかと感じる。R君が一番仲良くなった日本国籍以外の人って、どこの人?
メキシコ人、フィンランド人、ブラジル人、シンガポール人との交流
R:今はみんな自分の国に帰ってしまったんですよね。でも、一人はメキシコ人で、もう一人はフィンランド人だったんですけど、その二人は特に仲が良かったです。
土:そっか、みんな帰っちゃったんだね。
R:あと、クラスで一緒だった人では、日系ブラジル人の子とシンガポール人の子と仲が良かったですね。
土:そのフィンランドとかメキシコとかから来ていた人のバックグラウンドで、年齢とか、職歴とか、日本ではあまり体験しないだろうなって感じた部分ある?
R:フィンランドから来た人はAさんって言うんですけど、その人は高校を卒業してから軍隊に2年くらいいて、そのあと大学に入って、プログラマーの職に就いたらしいんです。で、また大学に入って、その大学の制度で日本に留学に来ていたみたいです。26歳だったかな。日本にいる間もオンラインでプログラマーの仕事をしながら、日本語を学んでいました。
土:面白いね。そうなんだ。
R:はい。留学生の年齢は新入生ほど若くない感じがしますね。大学2、3年生とかで留学に来ている人が多いので、若くても年上の人が多いですね。
ハリーポッターのような?寮生活
じゃあ、次の話題に行きます。AIUの新入生は寮生活が義務付けられているよね。普通の大学に通っている人は友達と長い時間を過ごさないことが多いから、高校の頃より親密な関係の友達は多くないって人が多数派だと思う。それに比べると、AIUの寮生活はハリーポッターみたいな感じで、親交を深められたりする?
R:親交は深まると思いますけど、まあ、コミュニティが小さいのでハリーポッターみたいな感じでは無いですかね(笑) 一年生は全員こまち寮という寮に入るんですけど、一年生が終わっても、学校からすぐ近くに3つの寮があるんです。つばきビレッジ、さくらビレッジ、グローバルビレッジっていうんですけど。それぞれ同室になる人数が違って、つばきは12人、さくらは3人、グロビは1人か2人です。特につばきは部屋の仲間が半分日本人、半分留学生みたいな感じらしいです。大学在学中ずっと寮生活をする人は珍しくないので、同室の仲間は家族みたいに思えてきますよね。
土:早稲田にもウィングという寮があるんだよね。2年前のイクスタ卒業生がウィングに入ったよ。そうやって学校の近くにわざわざ寮を作るっていうことは、何かしらのメリットがあるからだと思うんだ。寮生活の中で体験として得られたものはある?
R:僕はまだ留学生の人と同室になったことはないので、交流的な面では感じることはまだあまりないです。でも、日本人同士で生活していても、広いとは言えない部屋で少しでも快適に過ごすために協力しています。寝る時間とかご飯を食べる時間を合わせたり、掃除の順番を決めたり。そういう普段の生活から協調性が鍛えられているなと感じています。この協調性があると、将来家族ができたときとかにも柔軟に対応できるようになると思いますね。まあ、何より同室の仲間と仲良くなれることが一番良かったなと感じます。
土:そういう仲間って、20代後半から30代くらいの社会人になってから活きてくるコミュニティだと思うんだよね。仲良くしてきて良かったな、って。
じゃあ、次の話題に移ろうか。R君は今まで、公立の学校で高校まで過ごしてきたと思うんだけど、そこからAIUに入ったことで、新しく感じたことってある?
日本だけど日本的だけではない価値観
R:そうですね。僕は高校時代からずっと英語を一生懸命やっていたので、その時から日常生活の中で英語を使ってコミュニケーションを取りたいなと思うことはあったんですよね。それからAIUに入って、英語で話しかけたら普通に英語で返ってくるし、日本語は日本語で返してくれるっていう、どの言語でも使っていい感覚が心地よいって感じましたね。あとは、まあ、日本語が下手になったかもしれないです。
土:うんうん。去年面談していた時も英語で話したいみたいなことを言っていたよね。アプリで色々な外国の人と話したりとか。
R君は中部地方にずっといたじゃない?文化人類学的な研究でも、東日本の内陸部では割と保守的なカルチャーが強いって結果が出ているものもあるんだよね。それはそれで良い面ではあるんだけど、高校生の時のR君は外に飛び出していきたいと感じていた。それで実際に飛び出して、AIUに入ってみて、どんな感想が出てきたか、教えてほしい。
R:AIUでは価値観が合うなって思いました。地元では確かに保守的な人が多いのも感じていて、それでストレスが多少溜まったりはしていましたね。
土:去年は周りとの考え方の違いだったり、結構葛藤があったように見えた。
在学生の目線は海外標準
R:ありましたね。でも、今AIUにいて、色々な自分の選択を認めてくれる人が増えたなとも思うし、海外というものが近くに感じられるようになったので、視点も変わってきました。日本国内でどうっていうよりか、海外でどうだって考える人がほとんどなので、そういう部分で居やすいなと感じます。まあ、海外も見てみて、その結果として日本がやっぱり良いよねって思えたら日本に戻れば良い。みたいな考えの人が多いので、日本の良さも認めつつ、海外の進路も普通に存在しているのがすごく心地良いですね。
土:とても良いね。
人は人、自分は自分、比較しない
話はちょっとそれるんだけど、このイクスタを立ち上げた仲間でももちゃんっていう子がいるんだ。ももちゃんは早稲田大学から日本経済新聞に就職して、辞めて、今はベルギーに留学に行った。その留学先でビジネスインサイダーっていうメディアで記事を書いているんだよね。最近の記事で、日本では子ども同士とか家庭同士とか大学とか横での比較をしがちだけど、ベルギーでは自分がどうしたいかっていうことがメインだから、そういった比較をすることは起こりにくいということが書かれていた。それを見て、面白いなって感じたんだけど、それに似たことを感じたことはある?
R:うーん、そうですね。バックグラウンドとかが全く違う人が多いからこそ、逆に比べられないことが多いですかね。EAPのことでも、留学している人であっても。年齢が違うのも当たり前だから、横で比べることも無いです。全く無いわけじゃないですけど。
土:そうか。じゃあ、日本人だけでいたら、ある意味日本の社会と変わらないかもしれない?
R:そうかもしれないですけど、あんまり比較するような考えの人はいないですね。
こんな受験生にAIUをおすすめしたい!
最後に、R君の独断と偏見で構わないから、受験生に向けて、AIUが掲げている目標とか、こんな人におすすめっていうことがあれば教えて!
R:はい。AIUの教育方針で、グローバルリーダーを育成するみたいなものがあるんですけど、そういったところに共感できる人とか。EAPしかり、どんな授業でも発言とかが求められるので、シャイだったけど、そこから一歩踏み出してみたい人とか。無理やりそういう環境に身を置いて、英語的な考え方をできるようになりたい人も。あとは普通に自分の英語を試したい人とか、留学してみたい人、日本的な考えが嫌な人。色んな人にオススメします。
土:うん、ありがとう。R君は自分の英語を試したいとか、どこでも通用できるレベルにしたいとかの目標が一番大きかったの?
自分がAIUを選んだ理由
R:僕は当時日本語で生活したくないなと思っていて、喋ることのできる英語能力もなるべく維持したいと考えていました。そんな考えとAIUはぴったりで、英語を普通に使う環境なんです。普段の生活だけで英語能力は維持できるから、他の言語の勉強に手を回せるなと思ったんです。後は留学もしたかったんです。
土:そういえば、早稲田とAIUの2つが選択肢としてあって、どうしてAIUを選んだんだっけ?
R:お金ですね。
土:AIUってそんなに安くないんじゃなかったっけ?
R:まあ、確かに他の国公立に比べると安くはないんですけど、早稲田の国際教養学部より数十万円くらいは安いです。留学制度とかも考慮してしまうとあまり変わらないかもしれないし、私立大学の一番学費の安い学部くらいの学費はかかってくるのですが。総合的に見たらかなり安いので、国際系行きたくて、かつお金をかけたくない人にはかなり良い選択肢だと思います。
土:うん、そうだったね。今回は質問に答えてくれてありがとう!
R:ありがとうございました!
インタビューを終えて
土井:R君はもともと早稲田大学など難関の私立大学を目指していましたが、受験に向けて英語や英検の勉強をしているうちに高2の1月ごろに英語の魅力に目覚め、そこからほぼ毎日オンラインサービスやオンラインコミュニティなどで英語で全世界の外国人と話すような生活を送っていました。
そんなR君がAIUに入学できたのも嬉しいし、入学してみて期待通りの世界を感じることができているようで嬉しいです!
英語にたくさん触れたい人、世界中の多様な価値観に触れてみたい人、グローバルリーダーを目指したい人はぜひAIUを目指してみてくださいね!
インタビュー:Rくん 国際教養大学、イクスタコーチ卒業生
賢くスマートに大学受験を攻略する4つの方法 - 土井万智(どいまさと)の公式ページ
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ