現代文ってキーワードで世界が変わる!明治と青学に合格した私が現代文を安定させた「対義語セルフメモ」の方法
こんにちは!青山学院大学に通うみいです。
みなさんは現代文で使われる「語彙」をどんな風に勉強していますか?
私は幼い頃から本を読んでこなかったためか、国語には苦手意識がありました。受験勉強中も本文どころか時には解説でさえ理解するのに苦しんでいる状態です。
そんな私でも、漠然としていたものの形が見えてくるように、これまで読んでいた感覚とは異なるちょっとした兆しが出てきました。
実際に、東◯の共通テスト模試の
〈評論文+小説〉の点数は、
4月 70/100 点
6月 69/100
8月 76/100
11月 84/100
12月 81/100
と、夏までの割と勘頼りで点数は悪くなくても手応えがあまり感じられなかった頃の模試と比較すると、冬季は8割を超えることが出来ています。さらに、(内容の難易度のバラつきはあるかもしれませんが)12月の最終模試では初めて評論文だけ50点満点を得ることができました…!
そのきっかけとなったのが、今回ご紹介する語彙勉強法のコツです。
問題を解く以前にまず本文が理解できない!と悩んでいる方におすすめしたいです。
【その前に…現代文で語彙を勉強する意義】
みなさんに質問です!
「疎外」という言葉の意味を答えられますか?
「仲間はずれ」というイメージがありますよね。もちろん、その意味もありますが、実際評論文では
人間が自ら作り出したものが、逆に人間を支配し、人間らしさを奪うこと
という意味で用いられることの方が多いのです!
このように、普段私達が使用する言葉でも現代文でしか使われない意味を含むことがあります。自分の持つイメージを履き違えていると、本文の主張と自分の認識のズレがどんどん開いていってしまうため、語彙を学ぶ意義は大いにあると言えます。
このルートを辿らなくてもできてしまう人はいるかもしれませんが、私はやってよかったと心底感じています!
(英語のように、現代文という言語を学ぶにはその単語を知ることから始めるということですね!)
【勉強法 現代文の語彙を学ぶ方法】
では実際どのように勉強していたかご紹介します。
ちなみに私が語彙強化に使用していた教材はZ会のキーワード読解です。
キーワード読解の使い方
基本的に、定義を覚えるため読書のように読み進めていたり、意味が分からない言葉が出てきたら辞書のように参照したりしていました。ある程度キーワードだけ見ても意味が理解できるようになると、
「『主観↔客観』と『特殊↔普遍』の関係って似ているな」など、類似した言葉の関係に気づくことが増えました。
オリジナルの対義語リストで頻出の現代文用語を整理する
そこで初めて「対義語を紙にまとめる」という方法を思いつきました。シンプルです。
これは私が当時、キーワード読解や参考書の中で、対になる言葉を集めてまとめたときのメモです。
グループ分けの基準としては、上が〈画一的〉なイメージで、下が〈多様〉なイメージです。
私のメモのイメージ図↓
より詳しく説明するために、上グループを貨幣の例で見てみましょう!(メモの単語を照らし合わせてみて!)
貨幣は誰にとっても(=客観的にも)同一の価値を持ち、物々交換を合理的に叶えることができます。そんな人間が作り出した(=人工)貨幣制度は偉大な文明の産物と言えるでしょう!しかし、根拠なく暗黙のうちに私たちは貨幣そのものに価値を見出し、絶対的なものとして捉えます。このように物体を崇めてしまう状態は「フェティシズム」と言います。私たちは貨幣経済という共同幻想、現象を見ているだけなのかもしれません…
ちょっと固い内容ですが、こんな風にひとつ例を通して考えてみると、なぜ私が太字部分の言葉を同じグループに入れたのか理解できたかと思います。
【対義語セルフメモのポイント】
ここでは、これ以上関係性の書き込みを増やさないことが大切です。
類義語・対義語以外に例えば、
科学、心理学、言語学、近代…と言葉をさらにテーマ別に分類し過ぎたりすると複雑になって、いざというときパッと頭に浮かばないからです。問題を解いている間、見なくてもこのメモを思い出せることが目標です。
本文の内容によってはこの振り分けが全てではないのですが、ほとんどの文章で私は適用できていたと思います。
【対義語セルフメモの効果/なにができるようになるか】
● 知っているキーワードが体系づけられて頭の中が整理される。
● 本文中なにかキーワードを見つけたとき、その類義語や対義語が思い浮かぶようになる。
→これの何が良いのかというと、例えば文の意味がイマイチ入ってこないとき、同じグループに入っている他の似た言葉で置き換えられると文章が理解しやすくなる!
→また、対義語が浮かぶと、どんな二項対立を軸にして論が進んでいるのか、メインテーマが見えてきます。
本文のテーマ理解が深まることで、次に筆者はこういうことを言いたい、次はこういう言葉が出てくるんだろうなと予測する土台になります。
【対義語セルフメモの使い方】
このメモは教材の中に挟んで、答え合わせや復習のときに繰り返し見ていました。また、本文の内容やその問題の解説文中でも、初めて知った言葉は随時追加していきました。
知識が詰まったこのメモは現代文を勉強するとき、特に答え合わせのときは毎回手元にないと不安になるほどの存在になりました。
このように見ようと意識して見るより「これがないと!」という必要性を感じて見るため、自然と繰り返し目に触れることができ、問題を解いている間頭の中、だんだんこのメモがすぐ思い浮かぶようになります。
【対義語セルフメモはいつから?】
高3の秋以降です。それまではキーワード読解を寝る前に読み進めていただけなので、進度が遅くてなかなか言葉が定着しませんでした。
メモにまとめ始めて、やっと現代文の感覚が掴めそうだな、というところで本番を迎えてしまったので、当初から英単語並みに重視して早く進めていればもっと伸ばせたのではないかと、反省しています…!
まとめ
いかがだったでしょうか?
シンプルな基準で言葉をただ並べていくだけでとても簡単なので、もし語彙の勉強をしていて「いまいち効果が分からない」・「感覚が掴めないな」と悩んでいたら、ぜひ参考に一度やってみて下さい♪
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執筆:みい 青山学院大学総合文化政策学部、イクスタコーチ卒業生