【国公立理系志望】はじめての大学受験で成功するためのスケジュール
早めに知っておけば成功できる!
大学受験の対策は複雑です。
複雑ですが、難解すぎるということはないので、頑張ってさまざまなことを覚えればしっかりとマスターできます。
スケジュールについてしっかりと対策している受験生は案外少ないので、早めから対策すれば他の受験生よりも成績を大きく伸ばして合格することができます!
特に難しいのは受験のスケジュールです。
国公立理系は科目が多いし、英語、数学、理科それぞれの科目で難関大学の理系に合格するレベルに仕上げるのは大変です。
どの時期に、どの科目から始めればいいのか、いつまでにどうなっていればいいのか、意外と分からないことが多いものです。学校や予備校で各科目の授業はあるものの、全体のスケジュールについて個別に教えてもらえることはないですよね。
あるとすれば模試の返却時に行われる三者面談くらいです。
それ以外には、自分でさまざまな情報源や過去問から分析して自分で仮説を立てることができる受験生くらいしかしっかりとした計画を立てることはできません。
インターネットで検索しても、勉強法は出るものの、スケジュールについてはいまいち分からないのではないでしょうか。
正直なところ、高1からコツコツ勉強している優等生以外が旧帝大などの難関大に逆転合格するためにはスケジュールを優れたものに磨き上げるしかありません。普通の参考書を普通にやっている程度ではその差を埋めることはできないので、受験勉強を始めたタイミングから逆算のスケジュールを組みたいです。
そこで、難関国公立の理系のスケジュールをお伝えしていきます。
一方、参考書情報や勉強法は調べればいろいろなものが出てきます。近年は、こうした参考書情報を鵜呑みにして、とにかく参考書をやるけれど、使い方やスケジュール、仕上げ方が良く分からずに「長い期間勉強したのに成績が上がらない」という受験生や保護者の方をよく見かけます。
そのような状態の場合にも大事なのはスケジュールに関する考え方です。
今回は、難関国公立大学の理系学部の受験対策について解説しています。
「難関国公立大学」とは、予備校の偏差値でおよそ60-65程度と評価される大学です。
具体的には
・いわゆる「旧帝大」に属する国公立大学(「最難関レベル」を除く:東京大学、京都大学、東京工業大学、国公立医学部)
・お茶の水大学
・筑波大学
・横浜国立大学
・東京農工大学
・国公立薬学部系
・国公立獣医学部系
などが該当します。
高校1年から3年までの全体的なスケジュールの概要
早めから勉強していればいるほど良いのはもちろんですが、イクスタコーチとして受験生と話していると、実際のところ本気で受験勉強を始めるのは、早くても高2の夏から。
あとは高2の1月の共通テスト同日試験。
遅い場合には高3の4月。
旧帝大レベルの難関大学の国公立理系に合格を目指す場合には、どんなに遅くとも高2の1月、共通テスト同日からのタイミングで本気の受験モードに入っていてほしいので、今回はこの時期に本格的に受験勉強をスタートする受験生を想定します。
本格的に受験勉強をスタートしている、という状態は、平日でも部活がありながらも毎日2-3時間は自習する時間を取れていること、週末も予定がない日は8時間、最低でも6時間は自習の時間を取れていること、とします。
具体的なスケジュール
高校2年の1月まで
高2の1月、共通テスト同日までは英語と数学IAIIBCまでに集中します。
英語は知識も多く、また文章の感覚を掴むために時間がかかること、数学IAIIBCはその先の数学IIIのもとになっていたり物理でも直接的に使うことから、この時期はこの2つに集中します。
英語、数学IAIIBCともに、基礎から標準と呼ばれるようなレベルの教材を抜け漏れなく完璧なレベルにまで仕上げることを優先します。
英語は一文読解までの英単語・英熟語・英文法・英語構文に限って勉強します。最終的には全部仕上げたいですが、まずは英単語と英文法を優先します。
おすすめの参考書やレベルは以下の記事をご参照ください。
英語の参考書はこの中から選ぶだけで大丈夫。イクスタコーチが受講生に本気でおすすめできる英語の参考書・問題集
数学は数学Iから順番に始めます。学校の記憶があれば、数学Iはすぐに出来るようになる可能性はありますが、本格的に勉強を始めてから初めてしっかり勉強をするような範囲も多いはずです。
数学の参考書はさまざまな種類がありますが、青チャートを使っている受験生が多いですね。
青チャートでいうとコンパス3までのレベルに絞って勉強しましょう。
数学の参考書はこの中から選ぶだけで大丈夫。イクスタコーチが受講生に本気でおすすめできる数学の参考書・問題集
この時期は英語と数学IAIIBCに勉強時間の8割以上を使います。10割でも良いです。
もし化学や物理など勉強したい科目や範囲があれば、そちらも同時並行でもいいでしょう。
これは好みの範囲になります。
高校2年の1月から3月
共通テスト同日が終わって、高3に入るまでの3月までのスケジュールです。
この期間は、英語と数学IAIIBCの成績がどれほど取れているかでやるべきことが変わってきます。
共通テストレベルで最低でも60点、できれば70点取れているようであれば、基礎レベルは完成して徐々に標準レベルに入ってきている、ということになります。
共通テストや旧センター試験の過去問を解いて点数を出しながら、自分の今の状態をチェックします。
もしこれらの形式で6割以上が取れているようであれば、その科目の発展レベルに入り、また科目も増やします。
英語と数学IAIIBCの両方の基礎の完成が見えてきたら、数学IIIと理科1科目目を始めます。
理科はまず化学から始めるのがいいでしょう。建築学科など一部の学科は、二次試験では物理しか使わない場合があるので、どちらから始めるかは志望校の二次試験の配点から決めましょう。志望校の配点に特に特徴がない場合には化学から始めます。
数学IIIの勉強法は数学IAIIBCと大きくは変わりません。二次試験や私立の本番で特によく出題されるのは微積の範囲なので、微積にしっかり時間をかけるためにも全範囲を進めていきます。
春休みは時間を取れる貴重な期間なので、1日勉強できる日は理想は11時間以上勉強できるように頑張ってみましょう。最初は集中できなくても、集中力はどんどん伸びていきます。
高校3年の4月から8月
春休みが終わり、新学年の高3になります。授業も受験レベルのものになってくる高校も増えることだと思います。
高3の4月から8月は大学受験の胴体とも言えるべき重要な期間です。9月以降は過去問などやらなければならないものがたくさん出てくるので、各科目の参考書を純粋に勉強できるのはこの期間までと考えた方がいいでしょう。
この期間に英語、数学IAIIBC、数学III、化学、理科2科目(物理か生物)をかなりのレベルに仕上げる必要があります。共通テストレベルでいうと最低でも70%程度、有名な標準レベルまでの参考書は、どの範囲もしっかり答えられるように抜け漏れない状態が求められます。
科目別に見ていきましょう。
英語は、英単語、英熟語、英文法の知識は標準レベルのものを90%程度は定着させたいです。
英単語はターゲット1900の1500まで、シス単ならStage3まで、速読英単語なら必修編までなどの標準レベルを90%は正解できることが目標です。
英文法なら、Vintageやネクステ、スクランブル、UPGRADEなどの網羅系の問題集の文法・語法編はどの範囲をクイズで出されても90%程度は正解できるように理解を定着させたいです。
このレベルがクリアできれば、英語の長文読解や英作文も演習を始めます。二次試験では長文問題の形式で出題されますし、共通テストでも年々語彙数が増えています。
長文を読まないとやはり読むスピードは早くならないので、なるべく早いタイミングで長文読解を始めたいです。英作文も、まずは型を覚えるところからです。
これら長文読解や英作文の時間を確保するためにも、英文法までをしっかり固めることが大事になってきます。
数学は、IAIIBCに関しては引き続き標準レベルを固めるまで続けていきます。数学IIIもこの期間には必ず始めて、夏休みの終わりまでは全範囲を1周したいです。
ただ、夏休み終わりまでに数学IIIを全範囲まで終わっていない場合もあるかもしれません。
そんな場合にも焦らずに、1つずつの範囲を固めることを優先しましょう。
青チャートで言えば全範囲コンパス3までの問題をスラスラと解けているようになっているのが理想です。
理科はセミナーなどの網羅系問題集の基本問題までは全範囲をスラスラと解けるようになっていることが目標です。
基本問題までは解けているようになっていると同時に、物理は現象をビジュアルでしっかりとイメージできていること、理論化学は仕組みを丸ごと理解していること、生物は資料集などを使って絵でイメージできていることも同時に重要です。
基本問題までがスラスラと解けるようになったら、順次発展・応用問題を始めて進めましょう。
国語と社会、情報は夏休みの30日間の間に1周程度できれば良いくらいです。
毎日30分から1時間かけてコツコツと基礎知識をインプットしていきましょう。
高校3年の9月から12月
9月から12月は、過去問レベルをしっかりと解きたい重要な期間です。
・二次試験の過去問
・共通テストの過去問
・併願校の過去問
・各科目の発展・演習問題
・全ての総復習
大事なことが盛りだくさんです。優先順位の高いことが多くとにかく時間がない、と感じることが多い期間なので、常に1-2ヶ月後までのやるべきことを書き出してタスクを処理し続けてください。
各科目の発展レベルの問題集や参考書で難しい演習問題に時間をかけつつ、二次試験・共通テスト・併願校の過去問も進めます。
過去問は復習まで含めて1年分あたり10時間程度かかるので、10年分進めるとなると100時間が必要です。
これらの過去問対策に加えて、総復習も入ります。
過去問を解く弱点が分かり、これまでの教材で復習が足りていないことを発見できます。
これらの新しく発見した弱点を復習するのは超大事なので、しっかりと時間をかけたいです。
ここまででお分かりのように、とても大事なことが何個もあるのがこの時期の特徴です。
これらにしっかりと時間をかけるためにも、8月までに各科目の標準レベルまでをしっかりと終わらせることが大事になります。
高校3年の12月以降
12月から共通テスト本番まではほぼ共通テスト対策になります。勉強時間の8-9割は共通テスト対策です。
共通テストの1年分を解いて復習するだけでも15-20時間は必要になるので、仮に6年分やるとなると100時間程度が必要です。共通テスト対策には時間がかかるので、前もって把握しておきましょう。
勉強時間の中心は共通テストになりますが、二次試験レベルは忘れないように毎日1-2時間は二次試験の過去問やその復習時間にあてます。
共通テスト本番は1月15日前後です。
共通テスト本番が終わったら共通テストリサーチを出して判定を見てみて、志望校を最終決定します。
1月15日から2月25日の二次試験本番までに、やることは主に2つです。
1つ目は、二次試験本番の対策です。
過去問演習をすることで、大学の出題傾向の特徴を掴みます。
また過去問演習で特徴を掴むことだけではなく、自分が苦手は範囲を洗い出してこれまでの教材で復習することも求められます。
2つ目は併願校の私立大学の過去問です。
2月の初旬に工業大学系、2月5-10日にMARCH、2月10日-15日に早慶の本番が控えています。
これらの大学・学部で出題される傾向や難易度を掴むために、共通テストが終わって1月20日前後からは私立大学の対策が必要になります。
一度きりの大学受験で後悔したくない受験生のためのイクスタコーチ
いつから始めるのか、成績的に始めても大丈夫なのか、いつまでに終わらせればいいのか、次の参考書は何を始めればいいのかなど、志望校の入試で合格点を取るために決めるべきことはたくさんあります。
今の時代、良い参考書やオンライン動画はたくさんあるのですが情報過多になりがちです。
自分の志望校と今の成績からどんな行動計画を作ればいいのか、という戦略で大きく差がつきます。
イクスタではその最も大事な部分を毎週の面談でサポートします。塾や予備校のように何かの科目を教えるわけではないのであまり馴染みがないかもしれませんが、
「もっと早く始めればよかった!」
「絶対におすすめです」
と受験に成功した卒業生からたくさんの声をいただいています。
自分は毎日どんな作戦で勉強していけばいいの?このままで本当に合格できるか不安と迷っている人がいたらご相談ください!
イクスタコーチ