【国立文系の勉強計画】4~9月の6ヶ月間スケジュール|英数国社4科目の両立|偏差値58-65|共テ75~82%|
こんにちは、イクスタの土井です。
今日は国公立文系志望の独学での大学受験を成功させるための年間計画・年間スケジュールをお伝えします。
対象は国公立文系の上位レベルです。
具体的には、偏差値58~65程度の大学で、共通テストの本番で75~82%程度が目標、
旧帝大の下位学部や、東京都立、筑波、外大、お茶の水、横浜国立、千葉大、大阪公立大学などを目指すための年間計画です。二次試験で英語・数学・国・社会から2〜3科目の予定です。
参考書より授業より影響が大きいのは計画と戦略
国公立文系は最初から4科目を同時並行しないとなので、スケジュール管理が本当に細かくて大変です。
どう組み合わせて年間の計画にするかは、学校でも予備校でも教えてもらう機会がないですが、
この戦略を練ることこそに時間を使ってほしいです。受験生活で勉強時間のうち8割は自習時間です。参考書や授業よりも重要になってきます。効率よく伸ばすための順番とかコツは確実にあります。
受験勉強を始めた段階から年間計画を頭に描きながら進めていきたいです。
今回は年間計画をご紹介しています。各科目の攻略法とか効率的な勉強法は、それぞれ過去に専用の記事を出しているのでおすすめ参考書や勉強法のコツはそちらをご覧ください。
4月から9月末までの6ヶ月間の行動計画
今回は、この計画表を元にご紹介していきます。
各科目の分野や難易度ごとに、優先すべき時期とバランスを表しています。
この1年間を4つのシーズンに分けます。
①4月の頭から6月末
②7月頭から9月末
③10月から二次試験本番まで
それぞれのシーズンで最優先にした方が良いことと、科目ごとのテーマをそれぞれ詳しく見ていきます。
今回ご紹介する年間計画がギリギリのものなので、できるならどんどん前倒しすることをおすすめします。
① 4月から6月末 春シーズン
大テーマ
この時期の大テーマは、英語は標準レベルまでを最速で完成させること。数学は基礎レベルまでを最速で完成させること。
英語・国・数・社会の4科目を同時並行で、英語と二次試験で出る科目を軸にします。
科目ごとの時間配分のバランス
二次試験の出題科目によって優先科目を調整します。科目ごとの時間のバランスを見てみましょう。
二次試験が英語と数学と国語の3科目の場合、全体を100%とすると、
英語 30%:数学 30%:国語 25%:社会 15%
二次試験が英語と数学の2科目の場合、全体を100%とすると、
英語 35%:数学 35%:国語 15%:社会 15%
二次試験が英語と国語の2科目の場合、
英語 35%:数学 20%:国語 30%:社会 15%
4月から6月末まで:英語の計画とスケジュール
この時期は英語は英単語と英文法を標準レベルまで固めるために時間を使うことが最優先。自分のお持ちの英単語帳の標準レベルまでを10周して80%を1秒以内に答えられるようにすること。
英文法は400問程度の英文法問題を最低3周はして80%程度は十分に理解して答えられるようにすること。
これらが最優先の目標になります。
4月から6月末まで:数学の計画とスケジュール
数学はまずは数学IAIIBCの基礎〜標準レベルまでを抜け漏れなく答えられる状態にすることが最優先です。
数学を共通テスト7割超えを目指す場合には、
レベルは青チャートのコンパス3まで。
コンパス①②→9割解ける状態+コンパス③→8割解ける状態
数学で最も時間がかかるステップが、このIAIIBCの標準レベルまでを完成させることです。
数学IAIIBCのコンパス②までで、約400題→1周80時間、3周200時間
数学IAIIBCのコンパス③だけで、約260題→1周65時間、3周170時間
とても時間がかかります。ですが、ここまでである程度のレベルまで行けるので、旧帝大未満の大学の二次試験でも合格点を取れる可能性は十分にあります。
数学はしばらくこの範囲を繰り返し続けます。数学は暗記系と違って1分野ごとにしっかり理解できるまで、同じ分野を繰り返す方が効率がよく伸びます。
4月から6月末まで:国語の計画とスケジュール
国語は現代文と古文に集中します。古文に一番時間をかけます。
現代文は、キーワードの参考書を2-3周して7-8割しっかり読んで、文章読解を始めることを目指します。
現代文はゼロからやるならキーワード2冊、入門と標準レベルをやることをおすすめします。
入門レベルのキーワードは河合塾の「ことばはちからダ!」、標準レベルのキーワードは駿台の「生きる現代文キーワード」、Z会「キーワード読解」、桐原書店「読解を深める現代文単語」です。読解のバランスの良い問題集は河合塾「現代文のアクセス」シリーズです。
古文は、単語300と文法を固めることを最優先にします。単語は最優先の150個を優先します。
古文文法の半分は助動詞です。助動詞は意味と活用と例文の中での使い方を覚えます。最重要の助動詞は15個程度です。
単語と文法を一通り覚えたあとに、文章読解を始めることができれば良いです。
文章読解では単語と文法を問うものから、主語の判別、和歌の意味を問う難しい問題が出てきます
4月から6月末まで:社会の計画とスケジュール
日本史と世界史は、長いし覚える量が多いです。効率的に長期記憶にするために、全体を何周もします。
5-6周して70-80%覚えていくつつもりで進めます。
まず一番最初は、最重要なところを中心に、通史を因果関係や人間関係を把握しながら触れていくこと。このステップで関係させて覚える、関連させて読み込むと脳科学的に、そのあと忘れにくくなります。
本当は実況中継などの通史の参考書を使いたいところですが、国公立文系はそこまで時間をかけられないので教科書を軸に進めます。教科書を軸に進めたいですが、全くゼロから始める場合には教科書だけでは厳しいので、日本史なら東進ブックス金谷の日本史、世界史なら同じく東進の世界史の見取り図、「タテヨコ世界史」シリーズと対応させて進めるのがおすすめです!
あとおすすめなのは「流れと枠組みを整理して理解する」こちらもおすすめです!
7月から9月末、夏休みの終わりまで 夏シーズン
7月から9月末まで:英語の計画とスケジュール
7月の頭の時点で、基礎から標準レベルの知識は一通りは覚えている状態にしたいです。
単語、熟語、文法、英文解釈、それぞれしっかり内容の80%以上は定着しているという状態にするのが目標です。
この時期からは、長文と二次試験で英作文がある場合には英作文を始めます。
7月からは8月にかけては、英語は長文と英作文が半分、総復習で知識をメンテナンスするのが半分くらいが理想です。
長文を始めたら速読対策もしたいので、音読大事です。長文も英作文もたくさん音読します。一つの素材につき30回音読をしてその文章を卒業するようなイメージです。
7月から9月末まで:数学の計画とスケジュール
数学は引き続き、数学IAIIBCのコンパス③までが完成することを最優先にします。
コンパス①②→9割解ける状態+コンパス③→8割解ける状態
二次試験でも数学を使う人や共テで9割以上を狙う人は、コンパス④⑤も5割程度は解けるようにしたり、レベルを上げた参考書を使うなど、+αの勉強が必要になります。
コンパス③までで本当に時間がかかるので、ここまでしっかり頑張り続けましょう!
7月から9月末まで:国語の計画とスケジュール
現代文は、キーワードを十分に繰り返したあと読解を始めている人も多いでしょう。読解を週に2-3題解いて復習、を続けます。知らなかったキーワードはテーマをインプットする、慣れる、読解の技術を磨く、を繰り返します。どんどん難しい参考書を進めていきます。
古文は単語と文法を終わらせて、文章読解に入ります。
単語はどこ出されても即答できるレベルへ。文法も識別までしっかりできるように仕上げます。「に」の識別、5つ即答できるでしょうか。
文章読解では長い文章での主語の判別方法や和歌の解釈に慣れていきます。おすすめの教材は古文上達基礎編45や中堅私大古文演習、古文ポラリスシリーズです。岡本先生の参考書は私は好きです。
漢文は、古文の文法の参考書がしっかり終わってから始めます。
おすすめの参考書は漢文ヤマのヤマです。勉強方法は古文の文法とほとんど変わりません。3-4周して内容の80%以上定着したら、共通テスト過去問やセンター過去問で慣れていきます。
7月から9月末まで:社会の計画とスケジュール
通史を何周もして、教科書の太文字になるような最重要なところは因果関係や流れ、関係人物含めてある程度頭に入っている状態になっています。
でもここからも長いです。関連用語だったり年号を覚え続けていく必要があります。
覚え方はいろいろありますが、おすすめは問題集でアウトプットして入試で頻出問題が正解できるかを確認しながらずっと知識の穴を埋めていく感じです。
日本史と世界史の教材は、このタイミングから使うべき教材が一気に増えます。通史の参考書、簡単なチェック問題集、入試レベル問題集、用語集、資料集、山川の教科書
この6冊を役割を使い分けます。
共通テスト科目の計画とスケジュール
公民・理科基礎・情報は夏休みから、それぞれ1冊の参考書を何度も繰り返します。
とにかく覚えるってのが中心になるし、時間さえ取れればそれほど苦労する人はいないので、着々と進めていきます
10月以降のシーズン
10月以降は、入試レベルの問題集、過去問、間違えた範囲の教材の総復習をずっと繰り返して穴を埋め続ける時期です。
ここまでご紹介してきた9月末までの内容を十分やって80%程度身についていれば、MARCHの過去問をいくつか解いたら40%-50%程度得点できるようになっているはずです。
そこから細かく苦手分野だったり知識の抜け漏れを埋め続けて合格最低点ラインに持っていく予定です。
詳細はまた時期が近くなって来たら動画でご紹介します。
時期別対策




