【国公立文系】はじめての大学受験で成功するためのスケジュール

今回は難関国公立の文系の大学受験スケジュールを一通りお伝えしていきます。

なんでスケジュールの記事を書いているかというと、勉強法よりも参考書よりもスケジュールや計画こそが重要だからです。


参考書や勉強法の情報はちょっと調べればいくらでも出てきます(イクスタはオンラインメディアとして割と早くから勉強法や参考書情報を発信してきましたが、いまや結構埋もれる存在になってしまいました...ましてやCHAT GPTなど生成AIが出てきてテキスト情報は誰が書いているか分からなくなってしまいましたね)


参考書や勉強法の情報は調べればすぐに様々な情報が手に入るはずなのに、なぜ大学受験の現場ではこれほどまでに結果の差が出るのか。それはスケジュールや計画のことを頭に入れて受験生活を過ごしているかどうかでものすごく大きな差が出るからです。


大学受験はもちろん、本番という期限があります。

この期限に、合格最低点を間に合わせなければならないのです。


やりたい勉強をやるんじゃなく、(合格最低点に間に合うための)やらなければならない勉強をやる必要があるわけです(小泉進次郎構文ではありませんよ?)。


ただ、このスケジュールがやっかいです。

難関大学の国公立文系は求められるレベルが高く種類も多いです。

二次試験では英語と国語、もしくは数学で難易度の高い問題が出題されますし、共通テストでまた全然違う力が試されます。共通テストでは80%以上を取らなければならない。

それに加えて進路を確保するための私立も受験しなければなりません。私立は私立でまた二次や共通テストとは違った力が必要になります。私立ではより細かい知識が問われるわけです。

こんな訳で難関国公立の文系では幅広い実力をハイレベルに仕上げる必要があるんです。

そして受験勉強を始めた時点で、受験生によって成績は千差万別。最優先に解決すべき課題は全然違うんです。


深くて複雑な各科目の戦略をはじめての大学受験で1人で考え切るのは至難の技。よっぽど情報収集が好きで戦略を立てるのが好きじゃないと辛いところです。

本格的な受験勉強を始める時点で差がついてしまっている訳なんです。

しかも高校は授業も部活もイベントもあるから忙しい。


私は仕事柄、毎年受験生の年間計画、スケジュールを立てるところから、それを本番まで実行するサポートしているのですが、やはり毎年難しいなと感じます。(実は理系の国公立の方がさらに難しいのですが...)

1つの決まりきった授業や参考書をやれば、ある科目のある分野の力は上がっていくのですが、全科目をみなければいけないということ、二次試験、共通テスト、私立全部で合格点を取れるスケジュールで進めなければならないということで、本当にやることが多いんです。


参考書はもちろん、予備校は学校でも、1人1人にあったスケジュールや計画の立て方は教えてくれません(あえてあるとすれば、数ヶ月に一度面談があるところもありますが、数ヶ月に一度の数十分の面談ではなーんにも決めることができません。大学受験で考えなければならないことは本当にたくさんあるので)


こんな思いから今回の記事を書いているとともに、こんな思いから始まったイクスタコーチの宣伝もしておきます。

イクスタコーチでは私自身が毎週1時間の面談で、その受験生の年間計画、科目別の成績、毎週のタスクを一緒に作ってそれをやり切ることができたかをサポートして本番まで伴走するサービスです。


私自身ちょっとした進学校から早稲田大学教育学部に進学し、予備校でアルバイト、家庭教師をする中で、大学受験の核は、全体計画やスケジュール、日々のコーチングだと思いいたり、2018年に立ち上げました。


人生で一度きりの大学受験を後悔なく、やりきったと思える状態で走り切るためのものです。

これまでありがたいことに難関国公立大学や難関私立大学に合格者を輩出することができています。

もしご興味があればぜひお問い合わせください。いつからでも、どんな成績からでもやれることはあります。

【監修・執筆】土井万智(ドイマサト)株式会社Youflex代表取締役社長 早稲田大学教育学部出身 主な著書に「独学で理系難関国公立大学に逆転合格する」、Webサイト「イクスタ」、YOUTUBEチャンネル「イクスタ公式」、オンライン予備校「イクスタコーチ」主宰

文系の難関国公立とは?

「難関国公立大学」とは、予備校の偏差値でおよそ60-65程度と評価される大学です。

具体的には

・いわゆる「旧帝大」に属する国公立大学(「最難関レベル」を除く:東京大学、京都大学、一橋大学)

・東京外国語大学

・お茶の水大学

・筑波大学

・横浜国立大学

・東京都立大学

・千葉大学


難関国公立文系に合格するためのスケジュールの全体像

早めから勉強していればいるほど良いのはもちろんですが、イクスタコーチとして受験生と話していると、実際のところ本気で受験勉強を始めるのは、早くても高2の夏から。

あとは高2の1月の共通テスト同日試験のあとに始めるパターン。

遅い場合には高3の4月以降に始めるパターンです。

旧帝大レベルの難関大学の国公立文系に合格を目指す場合には、どんなに遅くとも高2の1月、共通テスト同日からのタイミングで本気の受験モードに入っていてほしいので、今回はこの時期に本格的に受験勉強をスタートする受験生を想定します。


本格的に受験勉強をスタートしている、という状態は、平日でも部活がありながらも毎日2〜3時間は自習する時間を取れていること、週末も予定がない日は8時間、最低でも6時間は自習の時間を取れていること、とします。


文系の難関国公立大学の中心は英語です。英語を難関レベルでしっかりと固めることは外せません。

大抵は英語ともう1つの科目が中心となります。

北海道大学、東北大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、九州大学のいわゆる旧帝国大学では二次試験で3科目(一部の学部は4科目)が出題されます。

英語を中心に、数学、国語、社会の中から1〜3科目です。

国語と数学と社会、どれを重視すべきかは受験する学部によって大きく変わります。


受験勉強を本格的に始めたタイミングで、英語ともう1つの科目をなるべく早く完成させます。

二次試験でも十分点数を取ることができ、また共通テストでも80点を取れるようなレベルに持っていくことがスケジュールの軸になります。


最初の3〜6ヶ月で二次試験に使用する科目に集中します。

そこからは逆算します。12月以降は共通テスト対策に集中し、10月後半からは過去問にしっかりと時間を使いたいという前提のもと、各科目のスケジュールを立てます。


二次試験で使う主要科目、共通テストでしか使わない科目、私立で使う科目、これらの科目のバランスを取りながら上手に進めていく必要があるわけです。


国公立文系のスケジュールのコアとは?

大学受験でまず考えなければならないのは、「年間計画」と「目標点」です。

ここから考え始めなければなりません。

ここから考え始めて、未来はここに戻ってこれるようにする必要があります。

なので、本格的に受験勉強を始めたタイミングで、自分の志望校にあった年間計画と目標点を必ず把握して忘れないようにしておいてください。


年間計画で、どんな場合でも外せないのは共通テスト対策と過去問演習です。

12月の頭からの共通テスト対策では6~10年分の共通テスト過去問と実戦問題集で共通テストの形式に慣れます。

12月の頭から共通テスト対策で、1月中旬まで共通テストで手一杯になってしまいますから、そこまでに二次試験と私立大学の過去問をある程度終わらせておく必要があります。

スケジュールで外せないのはこの2つでした。

目標点についても見てみましょう。


文系の難関国公立大学に合格するためにはこれくらいの点数をそれぞれの時期にとっておく必要がある訳です。

成績が急激に伸びるわけではないので、本番で取らなければならない点数を考慮すると、それぞれの時期で表のような点数の伸びを目指したいです。

表の点数を取れていればおおむね良いペースですし、目標点を取れていなければ、頑張って追いつく必要があります。


高校2年の1月までの勉強計画

中心は英語と二次試験の科目

高校2年の1月、共通テスト同日までは英語と二次試験で使用する科目に集中します。英語は知識も多く、また文章の感覚を掴むために時間がかかるので、勉強の中心に据えます。

勉強時間の6割程度は英語に割り振るほど、しっかりと英語に時間を投資します。

英語は感覚を使うまでに時間がかかります。


特に一文読解までに集中します。ピリオドからピリオドまでの一文として考えて、読めない一文を出来るだけ減らすための勉強に集中します。具体的には英単語、英熟語、英文法、構文の4つです。

まずはこれらに集中します。最初はこれらだけでいいんです。


二次試験では長文読解や自由英作文など発展レベルの形式で出題されるので、最終的にはこうした形式の問題でも点数が取れるような力をつけます。長文読解や自由英作文の対策も行います。

長文読解や自由英作文対策に時間を使うには、まずは一文読解までの知識を入れてからの方が効率が良いんですね。


1月までは英語の一文読解までに集中します。センター過去問を解いて自分の実力をチェックします。

実力チェックには共通テストよりもセンター試験の過去問が向いています。共通テストは、とにかくスピードがないと点数が取れない形式です。スピードが求められるものの、文章自体は難しくないので、仮に共通テストの文章を読めたとしても、国公立の二次試験やセンター試験で高得点を取るために必要な力がついているか判断することができません。その点、センター試験の過去問は二次試験や私立で得点する力がついているかどうか、実力チェックに向いています。


センター試験の過去問で140点を取れるようになっていれば、一文読解の力がついてきています。

英語を始めたらまずはセンター試験で140点を取れるようになるまでは一文読解の英単語・英熟語・英文法・構文に集中します。


さあ、英語をやることはほぼ確定していものの、他の科目は、二次試験で使用する科目だけに限定します。


高2の1月までは、二次試験で使う科目だけに集中しましょう。

北海道大学、東北大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、九州大学のいわゆる旧帝国大学では二次試験で3科目(一部の学部は4科目)が出題されます。


それ以外の大学では二次試験で英語と数学もしくは英語と国語、もしくは英語と社会、どれかのパターンになります。

数学は二次試験でも共通テストでも勉強すべき分量が多くなることに注意しつつ、各パターンの勉強の割合を示しておきましょう。


高2の1月までの勉強の割合


・二次試験で英語・数学・(国語もしくは社会)の3科目が出題される場合

英語4:数学4:(国語もしくは社会)2の割合


・二次試験で英語と数学の2科目が出題される場合

英語5:数学5


・二次試験で英語と(国語もしくは社会)の2科目が出題される場合

英語5:国語4:数学1

※数学は共通テスト対策

このようなバランスがおすすめです。


高校2年の1月から3月までの勉強計画

共通テスト同日が終わって、高3に入るまでの3月までのスケジュールです。

この期間は、英語と数学、国語の成績がどれほど取れているかでやるべきことが変わってきます。

共通テストや旧センター試験の過去問を解いて点数を出しながら、自分の今の状態をチェックします。

センター試験過去問、共通テストレベルで最低でも60点、できれば70点取れているようであれば、基礎レベルは完成して徐々に標準レベルに入ってきている、ということになります。

もしこれらの形式で6割以上が取れているようであれば、その科目の発展レベルに入り、また科目も増やします。

英語と数学IAIIBC(もしくは国語か社会)の両方の基礎の完成が見えてきたら、社会を始めます。

ここでの社会とは日本史か世界史になりますが、インプットを始めます。

教科書か市販の参考書を使用してインプットをはじます。


3月の春休みは時間を使える貴重な期間なので、ここまでで主要科目の基礎範囲はやりきってください。


目標点から分かる通り、4月の時点での主要科目は最低でも60%を目指します。

もし足りていないようであれば、足りない幅が大きい科目に時間を割り振ります。

英語はこの時期までには一文読解までを完成していること、数学はセンター試験レベルで平均して60点は取れるようになっていることが目安です。


高3の4月から8月までの勉強計画

さあ、高3の4月になりました。超重要な期間です。

超重要な期間であるものの、高校ではまだまだ受験モードに入っていない人も多いような高校もあるかもしれませんが、注意してください。

高3の4月の時点で本格的に受験モードに入っていない場合、今回ご紹介しているような難関大学に合格するのは実質的に不可能です。

平日は最低でも4時間、学校がない日は最低でも8時間近く勉強していることが最低限のラインです。


高3の4月から8月は大学受験の胴体とも言えるべき重要な期間です。9月以降は過去問などやらなければならないものがたくさん出てくるので、各科目の参考書を純粋に勉強できるのはこの期間までと考えた方がいいでしょう。

この時期に、英語を中心に二次試験で使用する科目はかなりのレベルに仕上げる必要があります。先ほどの目標点のグラフの通り、共通テスト・センターレベルで80%程度取れていることはもちろん、MARCHの過去問を解いて合格最低点を取れていることが目安になります。


科目別に見ていきましょう。

英語のスケジュール

英語は、英単語、英熟語、英文法の知識は標準レベルのものを90%程度は定着させたいです。


英単語はターゲット1900の1500まで、シス単ならStage3まで、速読英単語なら必修編までなどの標準レベルを90%は正解できることが目標です。

英文法なら、Vintageやネクステ、スクランブル、UPGRADEなどの網羅系の問題集の文法・語法編はどの範囲をクイズで出されても90%程度は正解できるように理解を定着させたいです。


このレベルがクリアできれば、英語の長文読解や英作文も演習を始めます。

5〜6月の時点でこのレベルには達していて、長文読解や英作文対策を始めていたいです。これら長文読解や英作文の時間を確保するためにも、英文法までをしっかり固めることが大事になってきます。


二次試験では長文問題の形式で出題されますし、共通テストでも年々語彙数が増えています。

長文を読まないとやはり読むスピードは早くならないので、なるべく早いタイミングで長文読解を始めたいです。英作文も、まずは型を覚えるところからです。


長文読解は全ての受験生にとって必要です。

おすすめの参考書はRulesシリーズです。Rulesシリーズ1から始めて、4まで終わってしまったら違う参考書を進めるといいでしょう。

英作文は自分の受験校でどのようなものが出題されるのか次第です。

英作文は和文英訳と自由英作文に分かれます。

1〜2行程度の日本語を英語に翻訳する和文英訳と、自分の考えを60~120wordsでまとめる自由英作文です。和文英訳と自由英作文、それぞれ全く違う力が求められるので、対策も全く違うものになります。


それぞれ英作文ハイパートレーニングシリーズがおすすめです。センター試験、共通テストで70%程度得点できているようであれば、どちらも読み始めてしまっても十分分かるはずです。

数学のスケジュール

数学は引き続き各分野を進めていきます。最優先なのはセンター試験の各大問の(2)に出題されるような問題を抜け漏れなく正解できるようになっていることです。


数学は主に、定番の公式や解法の応用で解けるような問題と、本質的な理解を元にした新しい発想が求められるような問題に分かれます。

定番の公式や解法の応用で解けるような問題は必ず完璧にしておきたいです。

今の使っている問題集で、解けるか怪しいような問題がないかどうかを見てみてください。

例えば青チャートで言えばコンパス3までの問題をスラスラと解けるようになっていることが大事です。

数学を満足のレベルに仕上げるには英語と同じかそれ以上に時間のかかる科目なので、二次試験で数学を使う場合には毎日しっかりと時間を確保しましょう。数学は力がつけば落ちにくい科目です。

難関レベル国公立の二次試験の数学では突拍子もないような問題は少ないです。(東大、京大、一橋は突拍子もない問題が出題されます)


あくまで標準レベルまでを仕上げるつもりでどんどんと解法を覚えていきましょう!

国語のスケジュール

国語です。

現代文、古文、漢文の順番に見ていきましょうか。

現代文は知識と読解と苦じゅつに分かれています。知識には漢字と現代文キーワードが含まれます。よほどの読書経験がない限りは、漢字も現代文キーワードもしっかりとインプットして定着させた方が良いです。


読解では、いかに早く正しく文章の主張を読み取るか、という点が重要です。

読解に関してはあまり勉強しなくてもいきなりMARCHレベルの合格点を取れる場合もあり、そういう受験生は正直なところそれほど読解のための参考書はやらなくても大丈夫です。

ただ、全くやらないのは怖いので「現代文読解力の開発講座」という参考書をおすすめしておきます。


記述ではしっかりとした対策が必要です。大学受験現代文の記述では主に2つの出題のされ方があります。

「傍線部とはどういうことか、説明せよ」

という問題と、

「傍線部と言えるのはなぜか、説明せよ」

という2つの形です。


それぞれの形に対応した答案の作り方があるので、それらを学びます。

おすすめは「現代文記述問題の解き方 河合塾」です。


知識と読解ができるようになっていれば、

6月ごろからこの参考書を進めることができていると良いです。


古文は知識と読解に分かれます。

知識は単語と文法で構成されています。

古文単語は300程度のその関連語、文法は助動詞と助詞で構成されています。

両方とも長い時間がかかるので、参考書を揃えて勉強していきましょう。

特に助動詞は仕組みや役割をしっかりと理解する必要があり、識別問題などは難しくなるので、市販の参考書を進めるのであれば2〜3冊を完璧に仕上げます。


単語と文法のインプットが終わったら文章読解問題を解きます。長い文章の中から傍線部の理由や言い換えで問われる問題を解きます。30題〜40題の文章題で問われる形に慣れつつ、答え方に慣れていきます。


漢文は句形と句法のインプットが中心です。

漢文は、共通テストと二次試験、私立大学のそれぞれで求められる知識のレベルがほとんど変わらないので勉強しやすい科目とも言えます。


70程度の句形と句法をインプットし、100程度の漢字の意味を覚えて問題を解きます。

これらの知識が定着していれば、実際の入試問題で全然解けないということはないはずです。

社会のスケジュール

最後に社会を見ていきましょう。日本史か世界史です。


歴史は理解と知識に分かれています。

理解とは、何かの変化(事件や制度)の背景にあった理由とそれが後世に与えた影響について覚えているということです。

知識とは、人物、戦い、制度、文化の内容とそれぞれの年号について覚えているということです。


知識に関してはもちろん多ければ多いほど良いですよね。暗記量が多ければ多いほど点数は取りやすくなります。早慶になれば細かい知識が求められる訳です。

大学受験において重要なのは「理解」です。山川の教科書に太字で書いてある何かの変化(事件や制度)については背景にあった理由とそれが後世に与えた影響をスラスラと答えることができるようになっておく必要があります。


こんな構造を意識しながら、教材に3つの役割を持たせて管理します。

理解をするための教材、知識を効率よく覚えるための教材、問題を通して定着を確認する教材の3つです。


それぞれの事項についてしっかりと理解の時間を設けて用語ごとの関連性を見出すことが効率的に暗記するためのコツになります。

共テのみで使う科目のスケジュール

他にも公民や理科基礎、情報など共通テストでしか使わない科目があります。

それぞれトータルで40時間程度勉強して共通テストで80%を安定させることを目指します。

学校の授業がある期間はなかなか対策はできないので、夏休みと12月以降に時間を確保して進めていきます。


高校3年の9月から12月の勉強計画

9月から12月は、過去問レベルをしっかりと解きたい重要な期間です。

・二次試験の過去問

・共通テストの過去問

・併願校の過去問

・各科目の発展・演習問題

・全ての総復習

大事なことが盛りだくさんです。優先順位の高いことが多くとにかく時間がない、と感じることが多い期間なので、常に1-2ヶ月後までのやるべきことを書き出してタスクを処理し続けてください。

各科目の発展レベルの問題集や参考書で難しい演習問題に時間をかけつつ、二次試験・共通テスト・併願校の過去問も進めます。

過去問は復習まで含めて1年分あたり10時間程度かかるので、10年分進めるとなると100時間が必要です。

これらの過去問対策に加えて、総復習も入ります。

過去問を解く弱点が分かり、これまでの教材で復習が足りていないことを発見できます。

これらの新しく発見した弱点を復習するのは超大事なので、しっかりと時間をかけたいです。


ここまででお分かりのように、とても大事なことが何個もあるのがこの時期の特徴です。

これらにしっかりと時間をかけるためにも、8月までに各科目の標準レベルまでをしっかりと終わらせることが大事になります。

高校3年の12月以降の勉強計画

12月から共通テスト本番まではほぼ共通テスト対策になります。勉強時間の8-9割は共通テスト対策です。

共通テストの1年分を解いて復習するだけでも15-20時間は必要になるので、仮に6年分やるとなると100時間程度が必要です。共通テスト対策には時間がかかるので、前もって把握しておきましょう。


勉強時間の中心は共通テストになりますが、二次試験レベルは忘れないように毎日1-2時間は二次試験の過去問やその復習時間にあてます。

共通テスト本番は1月15日前後です。

共通テスト本番が終わったら共通テストリサーチを出して判定を見てみて、志望校を最終決定します。

1月15日から2月25日の二次試験本番までに、やることは主に2つです。

1つ目は、二次試験本番の対策です。

過去問演習をすることで、大学の出題傾向の特徴を掴みます。

また過去問演習で特徴を掴むことだけではなく、自分が苦手は範囲を洗い出してこれまでの教材で復習することも求められます。

2つ目は併願校の私立大学の過去問です。

2月の初旬に工業大学系、2月5-10日にMARCH、2月10日-15日に早慶の本番が控えています。

これらの大学・学部で出題される傾向や難易度を掴むために、共通テストが終わって1月20日前後からは私立大学の対策が必要になります。


一度きりの大学受験で後悔したくない受験生のためのイクスタコーチ

あなたの受験勉強、すべて思い通りに進んでいますか?

思い通りに進んでいるなら、問題ありません。

受験勉強を始めたものの予備校で授業をたくさん受けているものの参考書は買ってみたもののどんなスケジュールで進めればいいか、しっくり来ていないような毎日を送っていませんか?

そもそも、あなたの大学受験が成功するかどうかは何によって決まるのでしょう?

逆転合格しなければならない受験生は、学校や予備校で言われたことを勉強しているだけでは合格には遠くおよびません。

「志望校の問題形式とレベル、自分の受験科目ごとの今の状態に合わせて綿密に順番を立てているか」によって決まるのです。

いつから始めるのか、成績的に始めても大丈夫なのか、いつまでに終わらせればいいのか、次の参考書は何を始めればいいのかなど、志望校の入試で合格点を取るために決めるべきことはたくさんあります。

今の時代、良い参考書やオンライン動画はたくさんあるのですが情報過多になりがちです。


自分の志望校と今の成績からどんな行動計画を作ればいいのか、という戦略で大きく差がつきます。

イクスタではその最も大事な部分を毎週の面談でサポートします。塾や予備校のように何かの科目を教えるわけではないのであまり馴染みがないかもしれませんが、

「もっと早く始めればよかった!」

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