最難関大物理は公式の導入過程から理解せよ
東工大のやまぴーです。大学受験の物理において、標準的な物理の問題は「物理公式を使えるようになる」ことで解けるようになります。与えられた物理量を公式に代入することで求める物理量が出てきます。しかし、早慶・旧帝大などの難関大で出題される物理は、標準的な問題には見られない難しさがあります。
そういった問題が難しいのは、物理現象を根本から考える必要があるためです。そのため、「物理公式を使えるようになる」だけでは太刀打ちできません。物理公式がどのような過程で定められたか、どのような条件下で成り立っているのかをきちんと把握することで、そのような難問が解けるようになるのです。
◇この記事の目次◇
どんな問題にも柔軟に対応するために物理の本質をつかむ
たとえば、電磁気の分野のコンデンサーの問題を例に挙げてみます。コンデンサーを並列につなげたり、直列につなげたりしたときの合成容量は、公式を習うので「物理公式を使えるようになる」ことで解けるようになります。しかし、3枚の導体板によるコンデンサーの問題に出会ったとき公式だけではなにもできません。
実は、その導体板がコンデンサーの並列つなぎに事実上等しいことに気づけばいいのですが、そのためにはコンデンサーの仕組みを理解しておく必要があります(これはかつての同志社大の入試問題です)。
最難関大学の物理対策として「公式を自分で証明してみる」
このような難関大の物理を攻略するためには、公式の導出過程を重視してください。教科書には物理公式の導出過程が載っていると思います。これを100%理解できるまで丁寧に読んでください。教科書の代わりには「チャート式新物理(数研出版)」などの参考書でも導出過程が丁寧に記載されています。ややこしいと思ったら、ノートに一通り書き写して整理してください。これを学習の基本にしてください。これを続けることで少しずつ物理の世界が見えてきます。あとは中級レベルの問題集で演習を繰り返しましょう。
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