物理なのに解説がわかりやすい!物理教室は独学の受験生こそ使うべき問題集!使い方やレベルは?
こんにちは!イクスタ編集部で一橋大学経済学部の笠原です!
今回は河合塾の物理教室という参考書について特徴から難易度、使い方まで詳細に説明していきますね!
※実際に物理教室を使った人にインタービューをして情報をまとめました!
物理の勉強法や参考書についてさらに詳しく知りたい受験生はこちらを参考にしてください!
👉 物理の成績を着実に伸ばすおすすめ参考書と3ステップの勉強法を東大生が解説!
◇目次◇
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1. 物理教室の基本情報
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2. 物理教室のレベル
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3. 物理教室の特徴
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4. 物理教室の使い方や勉強法
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6. まとめ
物理教室の基本情報
出版社
河合出版
値段
¥1,915
難易度
★★★☆☆
物理教室とは??
この参考書は大学受験物理でメインとなる力学、波動、電磁気、熱の4分野の典型問題をカバーしており、また一部の大学の入試で必要となる原子の分野の問題も掲載されています。
過去の大学入試などで出された問題を河合塾の講師の方が厳選しているので、大学入試の対策にに必要不可欠な問題が多く、入試直前の総復習などにおすすめの1冊です。
物理教室のレベル
二次試験レベルの問題を練習できる参考書
物理教室は大学の二次試験において物理Ⅱまで必要な人が対象の参考書です。取り上げられている問題の中には基礎的な問題も多く出題されているので、物理が苦手な方でも使えるものとなっています。
ただ過去の大学入試の過去問題からの引用もありますので、物理が得意な方にもおすすめできます。
物理を一通り勉強した受験生におすすめ
この参考書は物理を一通り学習していてある程度解法を理解していながらももう1度始めから物理を復習したいという受験生におすすめです。公式など基礎事項を覚えていないなどの受験生はより基本的な参考書で復習することをおすすめします。
基礎を確認したい東大志望の受験生にもおすすめ
東大の入試に比べたら簡単な問題しか載っていませんが、物理教室は東大志望の受験生が基礎を固めるにはもってこいの参考書です。物理でつまずいている、物理を一から復習したい東大志望の受験生などにおすすめですよ。
物理の基礎事項を勉強したい受験生におすすめの参考書
まずは基礎から勉強したい!という受験生におすすめしたい参考書を紹介していきます。
物理のエッセンス
> 物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)(Amazon)
第二の教科書的な参考書。物理の基礎事項をイラストやわかりやすい説明で楽しく覚えることができます。物理が苦手な人にもわかりやすいような解説なので、基礎を固めるのには最適の参考書です。
物理教室と併用することもできる
物理のエッセンスは物理教室よりも簡単ですが、併用しても使えます。エッセンスでは物理の公式が簡素な説明しかないことがあるので、よくわからない公式は物理教室を使って調べてみましょう。
物理のエッセンスについてもっと詳しく対策法を知りたい受験生は以下の記事を参考にしましょう。
物理教室の特徴
続いて、物理教室の詳しい特徴について述べていきたいと思います。
公式の丁寧な説明
この参考書の特徴として、解説が丁寧です。式だけの羅列ではなく、しっかりとした文章による説明でどうしてこの式を使っているか、この式から何が分かるかなど予備校で教えているような方法で1つ1つ丁寧に説明されています。
独学の受験生が使いやすい解説
物理が嫌いな方は式の羅列を見て「これはいったい何をしているのか...」と途方に暮れる人が多くいると思います。そんな受験生たちの苦手意識を克服すべく、式に意味づけをして、解説を読んだ際にするすると理解できるような仕組みになっています。
独学で物理を勉強する受験生は解説が分かりにくいと人に聞けないのでつらいと思います。物理教室は他人に聞く必要がないほど解説がわかりやすく丁寧なので、独学で物理を勉強する受験生におすすめです。
図解の説明がわかりやすい!
また、力の釣り合い関係、電気の流れを説明する際など、1つの問題に対していくつもの図が掲載されていますので、視覚的にも大変わかりやすく問題の趣旨を理解することができ、物理が苦手な方にも大変おすすめです。
また問題の終わりに発展や参考という項目があり、そこではその問題の背景やより詳しい説明などがなされていますので、物理が得意な受験生でも十分学べるような仕組みになっています。
また各分野の例題の前にはその問題を解くうえで知っておかなければいけないことがまとめられているので、やりたい分野の内容を忘れてしまったときなどにもこの部分を読み返すことで思い出すことができるのもポイントが高いです。
物理教室の使い方や勉強法
次に物理教室の使い方や物理教室を使った勉強法を述べていきたいと思います!
自分の苦手分野から始めよう!
物理を入試で解く必要のある方でまだ公式もあやふやという受験生の方は、学校などで支給されているより基礎的な問題集をまず復習しましょう。ある程度公式などを覚えている方はまず分野ごとに分けて復習しましょう。
まず初めは自分が一番苦手な分野から勉強していきましょう。ただし特に波動、熱といった分野は二次試験で出す大学と出さない大学があるので、自分が志望している大学の過去問や募集要項をしっかり確認しましょう。
とりあえず早く1周しよう
問題集を解き進めていくうえでは自分の苦手分野を克服することがとても大切です。しかし、その復習に時間をかけすぎてしまい入試に間に合わなくなるというのは本末転倒です。
5分考えてもわからない問題はそれ以上考えても解法を思いつく可能性は低いのでどんどん問題を解いていきましょう。1周目はほとんど答えを見てしまったという場合でも、2週目以降に入ると1周目に比べてびっくりするくらい解けるようになります。
また問題同士のつながりなども見えてくるようになり、より問題を理解できるようになると思います。このレベルになってくると物理もおもしろく、入試問題に対応する実力がついてきていると言ってもいいでしょう。
他の参考書も一緒に併用しよう!
おそらくもう何冊かの物理の参考書、教科書があると思うので、自分の苦手な分野の問題をその中からピックアップしてひたすら繰り返し理解していくことが大切です。
河合出版から他の物理の参考書も出ています。「物理教室」が少し難しいと感じる人は先ほど紹介した「物理のエッセンス」を、もっと応用的な問題を解きたいという方は「名門の森」をやるのがおすすめです。
問題集を解いていくうえでの注意
苦手な分野を復習する際には、学校で配られているものなど様々な問題集に載っている問題を解くことがいいといいました。
これは一冊の問題集にあまり類題が載っているものが少ないので、問題になれるために他の参考書を利用するのがいいという意味で書きました。しかしここで1つ注意してほしいことがあります。
物理教室を1周したら、2周目に入りますか?新しい問題集を始めますか?この答えとしては、必ず2周目をすることをおすすめします。
というのも、まだ1周目では問題を本質的に理解できていないことが多く、それで2周目に移ってしまうとよりあいまいな知識しか身に付けられないです。本質的に物理を理解するために、同じ問題を、日を置いて繰り返し解くことが最も大切です。
物理教室の次に使いたい参考書
物理教室が一通り終わった受験生におすすめしたい発展的な参考書を最後に紹介します。
名問の森
先ほども紹介した物理の応用問題が載っている参考書。早慶や難関国公立を受験する受験生はぜひ持っておきたい参考書で、物理の基礎が固まった受験生はやりがいのある問題が載っていますよ!物理教室が解き終わった、理解し終わった受験生はぜひ名問の森にチャレンジしてみよう!
名問の森についてもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を参考にしてみてください!
まとめ
物理教室について詳しく述べてきましたが、どうだったでしょうか?
物理教室を使って良質な問題を繰り返し解くことで、物理の本質的な実力をつけていきましょう!
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土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のサポーター
IT系スタートアップ企業で法人営業、Webエンジニアなどを務めたのち、2018年からイクスタに復帰。
現在は横浜の事務所でWebサイトやYoutubeなどのメディア運営と、オンラインの面談で受験生の独学を支援。東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県など首都圏を中心に、愛知県や兵庫県など、北海道から沖縄まで全国の受験生がイクスタコーチで志望校に合格。MARCH受験者の90%以上がMARCHを確保。
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