慶應義塾大学理工学部ってどんな学部?現役在学生がゼミや授業のリアルをご紹介
こんにちは。イクスタ編集部です。
今回は慶應義塾大学理工学部をご紹介します!
高校生って大学について詳しく知る機会はとても少ないですよね。
「慶應大学理工学部に興味があるけどどういう学部なのかよく知らない...」という高校生のために、今回は実際に慶應大学文学部の現役在校生に話を聞き、在学生だからこそわかるリアルを記事にしてまとめました!
リアルな在学生に話を聞ける機会はなかなかないと思うので、ぜひ参考にしてみてください!
◇目次◇
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1.1 入試の難易度
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1.2 慶応理工学部の入試科目
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1.3 科目ごとの対策法
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2.1 どんなことを勉強するの?
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2.2 学科は何種類?
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3.1 時間割について
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4. 理工学部の授業料や奨学金
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5.1 どんな職に就く人が多いのか
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慶應義塾大学理工学部の入試
入試の難易度
慶応理工学部の偏差値
予備校によって異なりますが、偏差値はおよそ62.0~65.0の間が多いです。東大や京大、東工大などの旧帝国大学以上の大学を第一志望とする受験生の多くが併願として受けるので、正規合格(補欠合格ではない)をすることはこの偏差値以上に難易度が高くなると思ったほうがいいかもしれません。
慶応理工学部の倍率
2015年度の入試では、3.7倍でした。毎年3~5倍くらいの倍率です。
慶応理工学部の入試科目
配点:数学(150点)、英語(150点)、物理(100点)、化学(100点)
満点は500点で、260~300点の間になることが多いです。配点を見てわかる通り、理科2科目の配点が数学、英語の配点より高いことがわかります。そのため、慶應理工を第一志望とする受験生は理科を重点的に勉強することが得点アップに一番つながりやすいと思います。
科目ごとの対策法
物理は名門の森、化学は重要問題集をしっかりと解けるレベルまでもっていけば基本的に6割ほどは得点できると思います。
ただ、理科を得点源にしたい受験生や、特に現役生と理科で得点に差をつけたい浪人生は、物理は難問題の系統とその解き方、化学は化学の新演習がおすすめです。
数学は、年度によって難易度がバラバラではありますが、ここ数年は易化傾向にあります。ですので標準的な問題(大学への数学1対1対応の演習レベル)を難なく解けるレベルまでもっていけば合格点には達することができると思います。
また数学Ⅲの微積分の出題は毎年あるので、微積分の対策には力を入れたほうがいいです。
しかし、いくら易化傾向にあるといっても1.2問はその場で考えさせられる難しい問題も出題されるので、数学を得点源にしたい受験生は初めて見るような問題をどのように解くか考えるという演習的な時間をとって、柔軟に対応できるような力をつけましょう。
英語は同じレベルのほかの大学よりも易しいと思います。長文読解では少し内容がわかりづらい文章が出されることもありますが、基本的に文の量自体が少ないので、焦らずゆっくりと読めば必ず理解できるはずです。
どの大学の入試に対しても言えることですが、早く読むことより、まずはじっくりと内容を理解し、時間がかかってもいいので自分で文章を理解できるような読解力を身に着けてほしいです。
長文読解以外にも文法や単語の穴埋めなども出題されるので、文法、単語帳、熟語帳も日々の勉強で意欲的に取り組むようにしましょう。
慶應義塾大学理工学部をざっくり紹介!
どんなことを勉強するの?
慶應義塾大学理工学部の1年次では、主に数学、化学、物理を中心に基礎的な内容を、二年次に振り分けられる学科に備えて勉強していきます。
数学、化学、物理のほかにも、実験の基礎を築く、自然科学実験や、生物学序論、情報学基礎などと、広く学ぶことができます。二年以降は各自学科に分かれ、その学科ごとの専門的な内容をより深く学んでいきます。
学科は何種類?
学科は全部で10学科あります。
工学系:機械工学科、電子工学科、物理情報工学科、システムデザイン工学科
理学系:管理工学科、数理学科、情報工学科、物理学科
化学、生命系:生命情報学科、応用化学科、化学科
機械系の学科では主に物理学の基礎を学んでいき、それを生かした新しい技術の開発を目標としていることが多いです。理学系では数学やプログラミングなどを主に学んでいます。化学系では実験を通して新しい反応などを見つけ行くことを目標にしています。
慶応理工学部のカリキュラム
学年別の時間割
授業は春学期と夏学期の二つに分かれており、どちらの授業も春学期の授業が始まる前に履修します。
一年生は必修科目が中心
主に理工学部の一年次では必修科目を履修することになるので、文系のほかの学部とは違い自分で履修を考えるということは少ないと思います。
一年次では将来どの分野でも役に立つような基礎科目を授業で受け入ていきます。数学や物理、化学、生物といった高校の勉強の延長から実験のすすめ方を学ぶ授業やコンピューターリテラシーを学ぶ情報ん授業などを履修していきます。
二年生は各自時間割を組んでいく
二年次以降は学科によって選択必修科目が出てくるので、各自で時間割を組むことができます。また、卒業するには最低26単位を一般教養で取得しなければなりません。
三年生以降はより高度な授業が増える
三年次以降は自分の学びたい分野を選んで授業を受けていきます。三年次からは企業の第一線で活躍する研究者や技術者の特別講義など、より高度な授業を受けることができます。
また三年次以降は学科専門科目というより専門的な学問を学ぶ機会が増えていくので、二年次までで興味があった学問を研究していくことになります。
さらに26単位のうち6単位は理工設置という縛りもあるので、時間割は自然とある程度決まってしまうのが理工学部の特徴です。
理工学部の授業料や奨学金
授業料は年間122万円で、在籍基本料として6万円、施設設備費として21万円、実験実習費として10万円、初年度は入学費として20万円かかります。他の私大の理工学部とほとんど変わりません。
慶應義塾大学では、様々な奨学金制度が整っており、多くの人が奨学金を受け取っています。奨学金にも種類があり、家庭の収入によって受け取れないこともあります。
また、返済の際には利子がついているものもあるので、しっかりと考えたうえで無理のない額を借りるようにしなければなりません。
慶應義塾大学理工学部を卒業したあとの進路
どんな職に就く人が多いのか
まず、卒業後には約70パーセントの人が大学院へと進学し、残りの30パーセントが就職します。また、ほとんどが慶應義塾大学の大学院へと進学します。
就職については、約25パーセントの学生が学校推薦を利用して就職します。また、メーカーや技術職、研究職ばかりではなく、商社、金融など就職先は様々です。東芝や、キャノン、ソニー、ソフトバンクなど大手企業への就職も数多いです。日本生命や三井住友銀行などへの就職も多いです。
慶應大学理工学部について興味がある人はぜひ一度キャンパスに行ってみましょう!平日に行くのがおすすめですよ!
参考ページ
【主要大学の基本情報】学部ごとの偏差値やセンター得点率、学費などを一覧でチェック。
*この記事は慶応学部特集の記事です*
慶応学部特集では慶応の各学部についての記事をまとめています。
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