慶應義塾大学法学部ってどんな学部?現役在学生に聞いてみたゼミや授業のリアル
こんにちは、慶應義塾大学法学部政治学科の田中です。
今回はこの法学部政治学科について紹介していきたいと思います。
◇目次◇
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1. 慶應義塾大学法学部の入試
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1.1 慶應大学法学部の難易度は??
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1.2 試験問題は他の入試とは少し違う!
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2.1 学科は二つ!
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2.2 慶應義塾大学法学部の履修について
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2.3 慶應義塾大学法学部のゼミ
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2.4 様々な授業を履修できる!
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慶應義塾大学法学部の入試
慶應大学法学部の難易度は??
まず入試についてです。難易度としては、偏差値は70.0、倍率は4.9です。(2015年度、大学受験パスナビ 旺文社調べ)
入試科目は英語、社会(日本史or世界史)、そして小論文です。
英語、社会科それぞれに足切り点が存在し(足切りの点数は年度によって変化します)、その足切り点を突破しないと小論文をみてもらえません。
小論文は採点基準を把握することが難しいため、受験生は基本的に英語+社会科目で合格点に届くように準備します。
試験問題は他の入試とは少し違う!
試験問題はとても独特です。英語・社会ともにマーク問題です。もちろん年度によって変わりますが、英語は分量が多い上に少々難易度の高い単語や、英語独特の表現に関する問題、細かくトリッキーな文法問題が出題されることがあります。
社会科目も「重箱の隅をつつくような問題だ」とよく表現されています。山川の用語集でレベル①の出現度(最も出現度が低い)の単語や、用語集にすら出ていない単語が出てくることもしばしばです。
小論文に関しては、一般的な小論文の問題を想像していただければ良いと思います。対策は英社に集中し、小論文は直前期だけの対策で良いと思います。
慶應義塾大学法学部の学部紹介!
次に学部の紹介をしていきます。
学科は二つ!
法学部には、法律学科と政治学科の二つの学科があり、法律学科は主に法律を中心に、政治学科は満遍なく様々な分野について学びます。政治学科も必修科目としていくつか法律科目が設置されていますが、授業では基本的な内容までしか触れません。
慶應義塾大学法学部の履修について
まず授業の組み方についてですが、法学部政治学科では通年分の履修登録を4月にします。後期から変更することは基本的にできません。
3,4年からは、限られた分野の科目のみ後期から追加履修することができます。
組み方としては、まず学部で決められている必修科目や語学を組む必要があり、そのあとに選択必修科目や自分の興味ある科目を組むことができる仕組みです。
キャンパスは2つに分かれる!
慶応のキャンパスは日吉と三田にあります。法学部は1,2年生は日吉キャンパス、3,4年生は三田キャンパスで授業を受けることになります。
日吉キャンパスはとても広く、自然豊かで開放的な雰囲気が特徴的です。それに比べて三田キャンパスは日吉と比べると少し小さいですが、近代的でアカデミックな雰囲気が漂っています。
様々な授業を履修できる!
次にゼミ以外の授業に関してです。
1年生は広く浅く学べる!
まず1,2年生は広く浅く学問を学んでいきます。法学関係の学問だけでなく、経済学や外国語なども一緒に勉強することが可能です。また少人数での授業も多くプレゼンテーションの仕方なども学ぶことができます。
外国語に関してはコースが二つに分かれ、週2回のレギュラーコースと週4回で少人数のネイティブによる授業などがあるインテンシブコースの二つに分かれています。
3年生以降は専門的に!
3,4年生では1,2年生で自分が興味を持った分野を専門的に勉強していきます。後述しますが、ゼミと言われる少人数の授業を通して、自分が学ぶ分野を研究していく授業が始まります。
必修科目や選択必修科目について
必修科目は、法律学、経済学、社会学、政治学、第二外国語などがあります。特に多くの人が苦労するのは経済学です。
経済学はマクロ経済とミクロ経済二つの科目が必修であり、計算能力が必要になる問題も試験では出されます。法学部政治学科の入試で数学の能力は問われませんが、卒業するためには最低限の算数・数学の能力が必要になってきます。
選択必修は、ゼミ同様に国際政治・日本政治、政治思想、経済、等です。
法学部には有名な教授が何人かいます。例えば、ツイッターが面白く試験の採点基準が厳しい井田教授、論理的思考力などの「実力」を重視する田村教授、安倍首相のアドバイザーをしている細谷教授、先日の東京都知事選挙に出ると噂された片山教授などがいます。
井田教授は憲法学、田村教授は独禁法等の経済法、細谷教授は西洋外交史、片山教授は歴史学の教授です。
慶應義塾大学法学部のゼミ
次にゼミについてです。ゼミとは一人の教授と数名の学生との少人数のセミナー形式で進められる授業です。
ゼミ員や先生とはゼミの授業外でも関わりがあり、三田生活での重要なコミュニティの一つになるので、ぜひ入ることをおすすめします。
法学部政治学科にはたくさんのゼミがあり、国際政治や日本政治、経済、公共政策、社会学、政治思想、日本史研究など様々な分野があります。
もちろん政治学科以外のゼミに入ることや、政治学科のゼミと他学部・他学科のゼミを兼ゼミすることも可能です。
基本的に自分の興味のある分野のゼミに入れば良いと思いますが、ゼミには各ゼミの雰囲気や難易度があるので、必ず入ゼミ説明会などに行き、ゼミ生の話をきくことをおすすめします。
慶應義塾大学法学部の授業料について
授業料は、初年度納入金が1,303,350円、それ以降の年度では1,103,250円です。
奨学金は、慶應義塾大学「学問のすすめ奨学金・慶應儀行く大学給費奨学金・慶應義塾大学経済支援給費奨学金・慶應義塾大学特別奨学金・慶應義塾創立150年記念奨学金(海外学習支援)・慶應義塾維持会奨学金、などがあります。
慶應義塾大学法学部の就職事情は?
就職についてですが、法学部政治学科の卒業生は多岐に渡る分野の仕事に就いています。
特に多いのがメディア関係や商社、コンサルティング業界、金融関係です。公務員になる人も多いと思います。政治学科は、法律学科ほど法曹関係に進む人はいませんが、多少はいます。
一般企業に関しては7割以上の学生が希望した進路についているというデータもあるほど、慶応大学法学部は企業にとって好印象の場合が多いです。
慶應義塾大学法学部の留学制度について
最後に留学についてです。交換留学の制度がとても充実しています。主に大学三年生の夏、そして冬から一年間留学に行く人が多いです。
派遣先はアメリカから中東まで、様々です。欧米やオーストラリアが多いように感じます。募集人数は派遣先にもよりますが、平均3~4名程度だと思います。
特に人気なアメリカのIvy League schoolsは募集人数が少ない上に希望者が集中するので、ハイレベルな戦いになります。
慶應大学法学部に興味を持っていただけたでしょうか?
ぜひ法学部でお待ちしてしています!
参考ページ
【主要大学の基本情報】学部ごとの偏差値やセンター得点率、学費などを一覧でチェック。
*この記事は慶応学部特集の記事です*
慶応学部特集では慶応の各学部についての記事をまとめています。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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