東大の現代文を徹底解明!現役東大生が勉強法や過去問の進め方などを教えます
受験生にみなさんこんにちは!東京大学2年生のSです。今回は東大の現代文で合格点を取るための勉強法をご紹介します。
◇目次◇
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1. 東大現代文の入試情報
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1.1 東大現代文の配点
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1.2 東大現代文の難易度
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1.3 東大現代文の傾向
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1.4 東大現代文の出題傾向
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2. 東大現代文の勉強法
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2.1 要約・大意把握の練習を繰り返す
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2.2 参考書を選ぶ時の3つのポイント
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2.3 参考書の使い方
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3.1 入試現代文へのアクセス 完成編
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3.2 現代文キーワード読解[改訂版]
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3.3 得点奪取現代文
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4.2 過去問はできれば高3の夏から
東大現代文の入試情報
まず最初に東大現代文に関して配点や難易度などの情報をまとめてみました。対策をする前にぜひ頭に入れておきましょう。
東大現代文の配点
東大の国語は、理系は80点満点(全科目計440点満点)で100分、文系は120点満点(同)で150分の試験です。
現代文・古文・漢文に分かれていますが、細かい配点は以下のとおりです(推定)。
理系:現代文40点、古文20点、漢文20点
文系:論説30点、文学的文章30点、古文30点、漢文30点
試験時間は理系100分、文系150分となっています。
東大現代文の難易度
東大ということもあり、難易度は大学入試の中でもトップクラスといえます。出題される文章も平易ではありませんし、設問も高度な理解が問われます。
現代文を得点源にしたいと思ったら、全国模試の偏差値でいうと70くらいは必要になるでしょう。センター試験レベルの問題は80点(8割)以上を安定して取れるレベルが要求されます。
東大現代文の傾向
理系でも文系でも論説文が一題出題されますが、出題される文章は多彩な分野にわたります。難解な文章であることが多いのですが、長さはさほどありません。
5,000~8,000字というライトな量であることがほとんどです。文系は論説文の他に文学的文章も出題されますが、こちらも分量は上と概ね同一です。
このように、文章の量は決して多くないのですが、それでも難しい、というのが東大現代文です。
集中力が求められる!
東大現代文の問題は高い集中力が求められます。上で述べたように東大現代文の文章は文章量は長くありませんが、難関な文章なので、常に集中して読んでいないと途中で筆者の言っていることがわからなくなってしまいます。
過去問演習などで難解な文章に慣れておきましょう。
東大現代文の出題傾向
要約する能力が求められる
東大現代文は特徴的な出題傾向があります。それはいわゆる「二行記述」です。
具体的に言うと、「◯◯とはどういうことか、二行以内で説明せよ。」という形式の問題が毎年必ず、それも結構な量出題されるのです。
解答用紙には二行のスペースが用意されており、そこに解答を書き込みます。しかし、その空白が案外狭い。どんなに多く書こうとしてもせいぜい70字程度で埋まりきってしまうのです。
東大の現代文と聞くと、難しいことを長々と書かされるものを想像するかもしれませんが、それは誤解です。東大現代文で実際に要求されるのは、「短く簡潔にまとめる力」といえるでしょう。
文章全体の要約問題が字数指定
また、論説文の最後には毎年100〜120文字の記述問題が用意されています。こちらは解答欄がマス目になっている、字数指定の普通の記述問題です。
この問題は多くの場合文章全体を踏まえて解答しなければならない問いばかりで、簡単には解けません。
出題される文章は時代・内容ともにさまざまで、ごく最近の文章が出題されることもあれば近代のものが登場することもあります。どういうカテゴリの文章も抵抗なく読めるだけの読解力が要求されているということでしょう。
東大現代文の勉強法
続いて、東大現代文の勉強法を述べていきます。
要約・大意把握の練習を繰り返す
現代文の勉強法が分からず、困っている受験生は多いのではないでしょうか。東大現代文を攻略する最大のコツは、とにかくたくさん文章を読んで、要約・大意把握の練習をくりかえすことです。
東大現代文は文章の内容をまとめて簡潔に表現する能力が求められます。長々とした文章は評価されないのです。
したがって、文章中の大切な内容を見抜く能力だけでなく、その中からさらに選び抜いて、限られた文章量で表現する必要があります。こうした能力を養うことを前提として、以下の勉強法をお読みください。
参考書を選ぶ時の3つのポイント
東大現代文の場合、参考書
・多くの分野の文章がある
・極端に長い文章ではない
・短めの記述問題が豊富
これらの条件に合うものを選ぶと良いでしょう。多くの分野の文章に触れておいたほうが、どんな文章も読める柔軟性が身につくことでしょう。
また、極端に長い文章だと東大現代文の出題形式に合わないので注意です。二行記述に近い、「簡潔にまとめる」系の問題が多く載っている参考書を選ぶべきです。
参考書の使い方
参考書は入試を想定して演習しよう
参考書の使い方としては、本番の入試を想定して問題演習してみるのが一番でしょう。
はじめのうちは、制限時間が設定されている問題でも、時間を気にせずじっくり解いてみるのが大切です。
時間に追われてばかりいると内容が雑になり、東大現代文で要求されている深く正確な読みが全く達成されません。自分の気が済むまでゆっくり考えるのも大切なことです。
慣れたら時間設定をして解こう
慣れてきたら、少しずつ時間設定を厳しくしていくと良いでしょう。
時間を意識して勉強することは本番の入試に近づくにつれて大切になってきます。試験時間内に自分の最大限の力を出すためには時間管理が必須です。
参考書の問題を解くときでも慣れてきたら時間設定をして勉強しましょう。
解答と合わせて自分の解答を分析する
問題を解いて、答えが大体合っていたら、模範解答と自分の解答を見比べて、自分の解答のどこが劣っているのかを詳細にに分析します。
自分の文章の欠陥に気づくのは本来難しいことですが、これができるか否かが東大現代文の成長のカギになるでしょう。客観的に自分の文章を読むのが苦手な場合は、音読してみるのも悪くないかもしれません。
模範解答と全く異なる答えになっていたら、なぜ自分の解答が誤りなのかを、解説をよく読んで研究します。これをすることで、自分の思考のクセを見抜くことができるのです。
とことん考えて解答する。自分の出した解答の分析も丁寧に行う。これの繰り返しこそが、ハイレベルな東大現代文に要求されるでしょう。
東大現代文対策のおすすめ参考書
入試現代文へのアクセス 完成編
アクセスシリーズは基本編、発展編、完成編という三段階に分かれていますが、最も難易度の高い完成編は東大入試対策に最適です。
他の参考書と異なり解説が充実しているのが長所です。上で述べた「自分の解答の分析」を精密に行うことができるでしょう。使用法は上述の通り。地道に問題演習をするのみです。
使い方などもっと詳しく入試現代文へのアクセスについて知りたい受験生は以下の記事をチェックしてみよう!
現代文キーワード読解[改訂版]
現代文を読む上で知っておいたほうが良い単語が160語収録されております。ただの辞書と異なり、詳しい解説・豊富な図解があるので理解が深まります。
問題演習をしていく中で分からない単語があったら辞書代わりに用いても良いですし、毎日数個ずつ読むのも悪くありません。
使い方などもっと詳しく現代文キーワード読解について知りたい受験生は以下の記事をチェックしてみよう!
得点奪取現代文
現代文の論述の書き方を初心者でもわかりやすいように丁寧に解説してくれる参考書。あまり論述を書くのに慣れていない受験生や論述が苦手のな受験生におすすめ!
東大現代文の過去問の使い方
最後に東大現代文の過去問の使い方を詳しく解説していきます!
参考書での演習が慣れてきたら過去問へ
参考書で問題演習を繰り返せば、文章を読みそれをまとめるという作業に慣れていくことでしょう。センター試験やその他難しめの参考書での演習で成績が安定してきたら、過去問に手を出すことをおすすめします。
実力が育っていないうちに無理に過去問に手を出すのはほとんど生産性がないので気をつけましょう。
過去問はできれば高3の夏から
過去問は、高3の夏までには手をつけたいところです。東大型の模擬試験が各塾で行われますが、それまでには数年分解いてみると、時間配分や出題形式の感覚がつかめるはずです。過去問演習をする際は、きっちり時間設定をすることをおすすめします。
東大対策の関連ノウハウ
古文、漢文、国語全体の対策法を知りたい受験生は以下の記事をチェックしましょう!
東大古文の過去問を徹底分析!現役東大生が東大古文について知っていることのすべて
*この記事は東大対策特集の記事です*
東大対策特集では東大の対策法を科目ごと紹介しています。
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イクスタとはYouflex株式会社の土井万智(どいまさと)がほぼ1人で運営する、はじめての大学受験を成功させるためのプラットフォームです。普通に予備校にいって普通に勉強するだけでは難関大学に合格できないという現実を、どう打破するか。第一志望に合格する15%に入るためには、どう違いを作るか。毎年、1年間一人一人の受験生に毎週の面談で密着すると、実際の事実と世間で理解されている情報の乖離がある。このビジョンをもとに、Webの記事、Youtube動画、書籍、オンラインコーチングという4つの柱で独学の受験生を支援します。