慶應義塾大学ってどんな大学なの?各学部紹介と現役在学生のインタビュー☆
こんにちは。イクスタ編集部です。
今回は慶應義塾大学の学部についてまとめてみました。
慶應義塾大学それぞれの学部でどんなことを勉強するのかを詳しく説明していきます。イクスタの現役慶応生に話を聞いた記事も一緒に紹介しているので、気になる学部があったら読んでみてくださいね♪
-
-
1. 慶應義塾大学の偏差値一覧
-
2. 慶応大学の学部基本まとめ
-
3. 各学部の特徴
-
4. 慶應の魅力を知りたい!!
-
5. 慶應義塾大学という場所
-
7. 慶應における学部の選び方
-
参考ページ
【主要大学の基本情報】学部ごとの偏差値やセンター得点率、学費などを一覧でチェック。
慶應義塾大学の偏差値一覧
76 | 慶應義塾大学医学部 | |
75 | 慶應義塾大学法学部 | |
71 | 慶應義塾大総合政策学部 | |
70 | 慶應義塾大学文学部 慶應義塾大学環境情報学部 | |
69 | 慶應義塾大学経済学部 慶應義塾大学商学部 | |
68 | 慶應義塾大学理工学部 慶應義塾大学薬学部 | |
62 | 慶應義塾大学看護学部 |
上記の偏差値表は全国 国公立大学 偏差値 ランキング 2017さんを引用しています。大学受験は偏差値よりも自分が合格点に届くかどうかの方が大事なので偏差値は参考程度にとどめておきましょう☆
慶応大学の学部基本まとめ
さあここからは慶應大学の魅力に迫っていきます。陸の王者慶應大学には10の学部があります。建学以来の“実学の精神”を共有しつつ、それぞれ自由な発想に立って個性と特色ある教育・研究活動を進めています。
まずはキャンパスを紹介していきます。慶應にはおもに6つのキャンパスがあります。有名なのは日吉キャンパスと三田キャンパスですがそれ以外にも魅力的なキャンパスがたくさんあります。
①三田キャンパス
東京都港区に位置する三田キャンパス。ここでは文学部2~4年生、商学部・法学部・経済学部3~4年生が通っています。毎年多くの入場者で盛り上がる慶應の三田祭が開催され、慶應大学のキャンパスで最も有名なキャンパス。
②日吉キャンパス
神奈川県横浜市に位置するのが日吉キャンパス。文学部・医学部・薬学部の1年生と商学部・法学部・経済学部・理工学部の1~2年生が通っている新入生集いしキャンパスです。
③矢上キャンパス
日吉キャンパスから徒歩で移動できる立地の矢上キャンパス。ここでは理工学部の3~4年生が研究のために通っています。
④信濃町キャンパス
東京都新宿区の信濃町駅から徒歩1分のところにある信濃町キャンパス。医療系の学部が集まり、医学部の2~6年生、看護学部の3,4年生が通っています。
⑤湘南藤沢キャンパス
総合政策学部・環境情報学部の慶應生が通う湘南藤沢キャンパス。通称SFCと呼ばれている。また看護学部の1~2年、4年生も通っている。
⑥芝共立キャンパス
東京都の港区役所の隣に位置する芝共立キャンパス。薬学部の2年生以上が通うキャンパスとなっています。
各学部の特徴
医学部
慶應の医学部は、細菌の研究で有名な北里柴三郎によって1917年につくられた伝統ある学部です。グローバル人材育成にも力を入れており、海外留学実習や外国人教員による実践医学英語教育、iPad、eラーニングを活用したICT教育、臨床技能を修得するシミュレーション教育、チーム医療の一員として診療に参加する臨床実習を積極的に進めています。
また、「臨床医を目指す者にも研究能力を賦与する基礎づくりに力を注ぐ」伝統的な教育方針のもと日本の医学部で初めて学生研究プログラム「自主学習」を設置しました。これに研究、臨床の第一線で活躍する教員の研究室に加わり、自分で選んだテーマで研究に挑戦することで、創造的な問題解決能力を養っています。
法学部
私大最難関ともいわれる慶應法学部は、法律学科と政治学科という2つの学科から構成されています。法律学科は主に法律を中心に、政治学科は満遍なく様々な分野について学んでいきます。また慶應のロースクールは、司法試験合格者数上位の実績を誇るほか、超有名企業への内定者も多くいる慶應の看板学部の1つです。
また副専攻というものが存在し、歴史などを学ぶ人文科学、科学技術などを理解する自然科学、そして、世界で活躍するには外国語の習得を推奨しており一定要件を満たせば副専攻として認定される制度もあります。
もっと詳しく法学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
文学部
慶應の文学部は、1年次に日吉キャンパスで一般教養や多様な学問を学び、2年次に三田に移動して自分の専攻を決めます。学科専攻は全部で17あり、人気な学科専攻は試験があったりします。1年生の間に専攻を考えられるメリットはある一方、慶應生に浮かれて勉強しないと大変な目に合うなんてこともあるようです。
5学系17専攻一覧
哲学系:哲学専攻、倫理学専攻、美学美術史学専攻
史学系:日本史学専攻、東洋史学専攻、西洋史学専攻、民族学考古学専攻
文学系:国文学専攻、中国文学専攻、英米文学専攻、独文学専攻、仏文学専攻
図書館・情報学系:図書館・情報学専攻
人間関係学系:社会学専攻、心理学専攻、教育学専攻、人間科学専攻
もっと詳しく文学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
経済学部
慶應法学部と並び、慶應の看板学部の経済学部。社会的評価が高いことで有名です。英語による経済学教育や海外の大学とのダブルディグリー・プログラムを推進し国際的に活躍するいわゆるグローバル人材育成にも力をいれています。
経済学部の専門教育には、「研究会(ゼミナール)」、「PCP(プロフェッショナル・キャリア・プログラム)」、「研究プロジェクト」という3つの柱があります。研究会では、少人数クラスで2年間専門分野を深く学び、その成果を卒業論文にまとめます。
PCPでは、すべて英語による実践的な経済学教育を少人数で行うことで、国際社会で活躍できる人材の育成を目指します。研究プロジェクトは、自ら選んだテーマについて1年かけて論文を執筆するというコースで、学生に多様な研究の機会を提供することを目的にしています。
もっと詳しく経済学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
商学部
慶應義塾大学の商学部では、他の大学の商学部とは少し異なったカリキュラムを組んでおり、広い領域の経営学・会計学・商業学・経済、産業の4つを学んでいきます。
他の大学の商学部と比べるととくに経済学にも力入れてる印象があり、経済学とか統計学とか、経済学部で必修になるような授業も必修で履修します。
慶応大学商学部は福沢諭吉が言ってる「実学の精神」を1番重視してる学部で、マーケティングや経済のゼミでは、統計学を使った実証分析をするのがメジャーで、企業と提携してインターンができる授業とか、座学以外の実践の場があったりします。
もっと詳しく商学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
総合政策学部
総合政策学部は慶應大学湘南藤沢キャンパス、通称SFCというキャンパスで4年間を過ごします。SFCには環境情報学部もあり、その2つがよく比較されるのですが、この2つの学部は全くと行っていいほど中身は同じです。必修の授業が一つ違うことを除いて、どちらの学部でも受けることのできる授業は全く同じです。
さて、総合政策学部で学べることについてですが、学びたいことがあれば何でも学ぶことができます。学生の学びたいことが研究になってしまうのがSFCの特徴です。
SFCに通う学生の中には天才肌の学生が多く揃っており、注目の若手起業家が多くこのSFCから生まれています。有名どころだとクックパッドの佐野陽光さんやじげんの平尾丈さん、Spiberの関山和秀さんなど文理の分野問わず活躍しています。
もっと詳しく総合政策学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!下の写真はSFCの有名な鴨池です。天気のいい日はここでお昼ご飯を食べたり遊んだりしています!!
環境情報学部
環境情報学部はとても自由に自分の好きな事を勉強することが可能です。必修が言語、情報科目、体育程度しか無く、開講されている授業も多岐にわたります。一見、学部名では理系色が強いですが、同キャンパスにある総合政策学部と取れる授業の差はほとんどありません。
そのため、環境情報学部を志望する場合は総合政策学部も受験することをおすすめします。
もっと詳しく環境情報学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
理工学部
慶應義塾大学理工学部では、1年生で主に数学、化学、物理を中心に基礎的な内容を、2年生以降は各学科振り分けられて、専門分野を勉強していきます。学科は全部で10学科あります。理系の学部ですが、英語教育にも力を入れており、比較的積極的に留学もできるような仕組みになっています。
・工学系
機械工学科(学門1【物理】・学門4【メカニクス】から進級可能)
電子工学科(学門1【物理】・学門5【情報】から進級可能)
システムデザイン工学科(学門4【メカニクス】・学門5【情報】から進級可能)
情報工学科(学門2【数学】・学門5【情報】から進級可能)
・理学系
管理工学科(学門2【数学】・学門4【メカニクス】から進級可能)
数理科学科(学門2【数学】から進級可能)
物理学科(学門1【物理】から進級可能)
情報工学科(学門2【数学】・学門5【情報】から進級可能)
・化学、生命系
応用化学科(学門3【化学】・学門4【メカニクス】から進級可能)
化学科(学門3【化学】から進級可能)
生命情報学科(学門3【化学】・学門5【情報】から進級可能)
もっと詳しく理工学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
薬学部
慶応大学薬学部は2つの学科があります。薬学科では、1年次は有機化学、物理化学の基礎を学び、2年次~4年次にかけてその内容を深めつつ、生化学、免疫学、薬理学を学んでいきます。4~6年次にかけては演習、卒業研究、実習など実践的な学びを深めていきます。薬学科でのみ薬剤師の免許を取ることができます。
一方、薬科学科では、1年次は薬学科とほとんど同じようなことを学びますが、3、4年次に演習と卒業研究のみを行い、実習を行わないところが薬学科と異なっています。薬科学科は4年制で、将来的には研究・開発系の職に進む人が多いです。免許をとらない分、多少薬学科よりゆるい部分もありますが、学者に必要なプレゼンテーションスキルなどの授業は厳しく行われます。
もっと詳しく薬学部について知りたい受験生は以下の記事をチェック!
看護医療学部
慶應大学看護医療学部では総合大学の特徴を生かし、講義・演習科目の専門性を高めるために積極的に他学部の教員を招いています。また、看護医療学部で学ぶ多くの学生が総合政策学部・環境情報学部の科目を中心に他学部科目を積極的に履修できるのが大きな特徴です。
また医療系に医学部・看護医療学部・薬学部を擁する大学として、三学部が互いに連携して保健・医療を追求できるように、2011年度より必修科目として実施している医療系三学部合同教育プログラムでは、学年ごとに共通テーマのもとグループディスカッションを行い、それぞれの立場を尊重しながら交流を深め、医療を受ける人々を中心においた質の高い医療を提供するための専門職連携のあり方を実践的に学んでいます。
慶應の魅力を知りたい!!
●商学部4年生より
私的には慶應の一番の魅力は慶應生自身だと思います!
たとえば、活躍している卒業生が多くて縦のつながりも強いので、就活の時とかにOBOGがあまり抵抗感なく会ってくれます。
あとは現役生の仲間たちも、もちろん千差万別ではあるけどなにか一芸持ってたりするし。きっと慶應受験するくらいだからガッツあって真面目な人が多いんだよね笑。ゼミとかでもやるって時はめっちゃ頑張るから高め合える部分は多かったと思います!
二つ目は文系学生に限った話だと思うけど、1.2年と3.4年で切り替えができる環境があることです!多くの文系学部は1.2年が日吉キャンパスで3.4年が三田キャンパスで勉強しています。
日吉キャンパスの雰囲気はもう「サークル一色!」って感じで、みんな思いっきり遊んでいます。
ただ三田キャンパスになると、サークル感もなくなって、3年からゼミが始まるから勉強にがっつり集中するようになるし、スーツ着てる就活モードの学生も多くて、全然雰囲気が違います!
そういう意味で、1、2年はとことん遊んで、3,4年は真面目に勉強したり将来について考えるような文化ができているのは慶應独特のものじゃないかと思います。
●商学部2年生より
私も、慶應の良いところはネームバリューなんかではなくて、一緒に過ごす友人が素敵な魅力を持った人達だというところにあると思います。
確かにほかの大学にも、地元の友達でも、魅力的で素敵な人はいると思います。ですが、大学生という自由で自分でどうにでもできる時間を過ごすには、慶應の友人が与えてくれる影響が必ずプラスなものをもたらしてくれます。
というのも、慶應に入るための努力ができる人たちが集まってきているからです。大学に入っても、何かに一生懸命になれる。その努力をできる。そんな人たちに囲まれて過ごす4年間は、きっと自分を大きく成長させてくれると思います!
●商学部1年生より
レベルの高い留学生がたくさんいて知り合いになれることです!自分が海外に行かなくとも、優秀な留学生が慶應には集まってきます。留学生との交流も大学の醍醐味かも知れないですね。
●総合政策学部1年生より
SFCキャンパスで学ぶ慶應生は、偏差値では測れない天才が集まっています。AO入試などが盛んということで尖った人材が溢れていてすごく刺激的な環境です。
慶應義塾大学という場所
SFCのところでもちょこっと触れましたが、慶應大学の一番の魅力は尖った人材が集まっているということだと思います。社会的にも慶應の評価が高く、毎年多くの卒業生が社会で活躍しています。日本のトップを牽引するリーダーが多く、また芸能などの世界で活躍するタレントも多く輩出しています。
日本で一番最初にAO入試を導入したのも慶應大学のSFCで、多様な入試形態、幅広い留学生の受け入れ、カリキュラムの自由度とどれを切り取っても、勉強だけでなく個性を伸ばす慶應の精神が表れていると思います。またほとんどの入試で、小論文の試験を課しており、単なる入試学力だけではなく、自分の考えを表現する力、個性を重視する教育を行っています。
福沢諭吉が1858年に蘭学塾として開いた慶應義塾は、福沢諭吉の残した「実学」と「独立」の精神を今でも脈々と受け継いでいるのではないでしょうか。ここで慶應大学のHPより慶應に根付く精神を紹介していきます。
【義塾】
もともと漢籍に義塾の用例はありますが福澤は英語の“パブリック・スクール”を参考に、この言葉に新しい知識のための学塾という意味を込めました。
【独立自尊】
「心身の独立を全うし、自らのその身を尊重して人たるの品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云う」。自他の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任のもとに行うことを意味する、慶應義塾の基本精神です。
【実学】
福澤がいう実学はすぐに役立つ学問ではなく、「科学(サイヤンス)」を指します。実証的に真理を解明し問題を解決していく科学的な姿勢が義塾伝統の「実学の精神」です。
【気品の泉源】
福澤は学問を修得していく過程で、「智徳」とともに「気品」を重視していました。人格を備えた社会の先導者となることが、義塾における教育の目標の一つです。
【半学半教】
教える者と学ぶ者との師弟の分を定めず、先に学んだ者が後で学ぼうとする者を教える。教員と学生も半分は教えて、半分は学び続ける存在という、草創期からの精神です。
【自我作古】
「我より古を作す(われよりいにしえをなす)」と訓み、前人未踏の新しい分野に挑戦し、たとえ困難や試練が待ち受けていても、それに耐えて開拓に当たるという、勇気と使命感を表した言葉で、義塾の信条となっています。
(引用:慶応義塾大学 理念)
慶應にとっての早稲田という存在
慶應大学を語る上で忘れていけないのがライバルである早稲田大学。象徴的なのは、6大学野球の早慶戦です。同じリーグでプレーする両チームの対決は幾多の名勝負と名選手を輩出し続けています。
この早慶戦の日、神宮球場は早稲田、慶應生で満員になります。現役生のみならずOB・OGが多く駆け付け、早稲田大学応援歌「紺碧の空」と慶應大学第一応援歌「若き血」が熱唱される光景はまさに学生生活の醍醐味の1つともいえるでしょう。
受験する上でも、「早慶」とくくられ多くの受験生がこの最難関校2校に挑んでいきます。受験者数が早稲田のほうが多いのは、慶應の独特な入試科目や形態にもよるものなのでどちらが人気かということは甲乙つけがたいですね。それでもこの2校の存在は、多くの受験生にとって最も高い壁であることは間違えないでしょう。
慶應における学部の選び方
慶應義塾大学は、学部が比較的大きく分かれているので最初からこの学部でと絞る人も多いように思います。一方でほとんどカリキュラムも場所もありとあらゆるものが一緒になっている総合政策学部と環境情報学部が別日程で試験が行われたりと決め手に欠く要素もあります。
これまでの学部紹介でも書いていますが、慶應大学のカリキュラムは学部を超えて自由に履修できる傾向が強く、1年次はじっくりと学びたい方向を決められるのも大きな特徴です。SFCでは、学びたいことは何でも学べたりするので進路が決まっていない人はSFCの受験がおすすめです。
また医療系学部は、総合大学という強みを活かし専門知識だけでなく多角的な学びができるのが最大の良さです。こうした方面に行きたいけどほかのことも興味あるなんて受験生にはいいかもしれません。
慶應は就職が強いことも有名で、OB・OGのつながりも強いです。中でも看板は、法学部と経済学部。この2大看板をひっさげ多くの人材が社会で活躍するため、就活を重視する人は法や経済も考えてみるといいと思います。
また多くの有名な教授がいるので、下調べをして自分の学びたい教授を見つけてそちらを受験するのもいいのではないでしょうか。